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襲来する紅蓮の女王
炎と風の反逆者 10
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室内演習室は教室がある本館とは離れており、それなりに距離があるのだが、そんなに急がなくても間に合うだろうと気を抜いて紀彦と喋りながら歩いていた。
実際、間に合ったのは間に合ったのだが、演習室の扉を開けたのと同時に授業開始のチャイムが鳴った。
「……ギリギリだったな」
「間に合ったんだから結果オーライだろ」
冷や汗を掻く紀彦とは違い、俺はいたって冷静だった。冷静というか適当と言ったほうが適しているか。
「こっち~」
授業が始まっているにもかかわらず、大きな声を出して手を振っているのは茜音だった。隣に透真さんもいる。どうやら間に合ったようだ。
2人の下に行くと、茜音は腰に手を当て、ない胸を反らしていた。どうやら、ご立腹の様だ。
「私たち、急いで来たら余裕で間に合ったんだけど。二人とも、どうせだらだらしゃべりながら来たんでしょ」
まるで見ていたかのような推理だ。これには反論の余地なし。おとなしく、話題を逸らすことに徹しよう。
「ところで、今日は一体どうしたんだ?」
いつもなら、実技の教師は十数名いるはずなのだが、今日は1人しかいない。
「今日は自習らしいよ。なんか教師のほとんどが緊急会議で集まっているらしい」
「それは珍しいな」
今までに一度として、このような出来事はなかったのだが、何か問題でも発生したのだろうか。
「それじゃあ、今日の実技はさぼりだな」
「真面目にしろ!」
「ぐっは!」
紀彦は冗談半分で言ったのだろうが、茜音は容赦なく叩きのめしていた。
「でも、本当にさぼってもばれないよな……」
「1組担任の行方先生が監視役でいますから、さぼるのは無理だと思いますよ」
透真さんが指差す方向には、授業中、居眠りをしていた俺を叩いて起こしてくれた行方先生がパイプ椅子に腰かけ本を読んでいる。
「さぼるのは無理か……じゃあ、せめて適当にやっておくか」
「だから真面目にしなさいって!」
「痛っ」
紀彦に続いて俺まで叩かれてしまった。
「大丈夫ですか? 石動くん」
「大丈夫。まったく乱暴なんだから」
「でも、今のは、石動くんが悪いです」
いつも透真さんは庇ってくれるのだが、今回は庇ってくれないようだ。
「今日は自習ってことで、私たち5組は1組を見てよく学べって言われているんですよ。ですから、トップクラスの石動くんからいろいろ学んで私も早く1組に上がるんですから」
この施設では1から10までのクラスがあり、1組からサクセサーの優れている順にクラス構成される。俺と紀彦は一番上の1組。茜音と透真さんは5組にいる。
「いつか一緒に授業を受けれる日が来るといいな」
「はい!」
誰かさんと違い、健気でいい子だ。
「そんじゃあ、俺がこの前思いついた新技を披露してやろう」
紀彦が自信満々に肩を回しながら、試し打ちが出来る場所に歩いて行く。俺たちもそのあとをついて行き、お手並み拝見とさせてもらう。
実際、間に合ったのは間に合ったのだが、演習室の扉を開けたのと同時に授業開始のチャイムが鳴った。
「……ギリギリだったな」
「間に合ったんだから結果オーライだろ」
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「こっち~」
授業が始まっているにもかかわらず、大きな声を出して手を振っているのは茜音だった。隣に透真さんもいる。どうやら間に合ったようだ。
2人の下に行くと、茜音は腰に手を当て、ない胸を反らしていた。どうやら、ご立腹の様だ。
「私たち、急いで来たら余裕で間に合ったんだけど。二人とも、どうせだらだらしゃべりながら来たんでしょ」
まるで見ていたかのような推理だ。これには反論の余地なし。おとなしく、話題を逸らすことに徹しよう。
「ところで、今日は一体どうしたんだ?」
いつもなら、実技の教師は十数名いるはずなのだが、今日は1人しかいない。
「今日は自習らしいよ。なんか教師のほとんどが緊急会議で集まっているらしい」
「それは珍しいな」
今までに一度として、このような出来事はなかったのだが、何か問題でも発生したのだろうか。
「それじゃあ、今日の実技はさぼりだな」
「真面目にしろ!」
「ぐっは!」
紀彦は冗談半分で言ったのだろうが、茜音は容赦なく叩きのめしていた。
「でも、本当にさぼってもばれないよな……」
「1組担任の行方先生が監視役でいますから、さぼるのは無理だと思いますよ」
透真さんが指差す方向には、授業中、居眠りをしていた俺を叩いて起こしてくれた行方先生がパイプ椅子に腰かけ本を読んでいる。
「さぼるのは無理か……じゃあ、せめて適当にやっておくか」
「だから真面目にしなさいって!」
「痛っ」
紀彦に続いて俺まで叩かれてしまった。
「大丈夫ですか? 石動くん」
「大丈夫。まったく乱暴なんだから」
「でも、今のは、石動くんが悪いです」
いつも透真さんは庇ってくれるのだが、今回は庇ってくれないようだ。
「今日は自習ってことで、私たち5組は1組を見てよく学べって言われているんですよ。ですから、トップクラスの石動くんからいろいろ学んで私も早く1組に上がるんですから」
この施設では1から10までのクラスがあり、1組からサクセサーの優れている順にクラス構成される。俺と紀彦は一番上の1組。茜音と透真さんは5組にいる。
「いつか一緒に授業を受けれる日が来るといいな」
「はい!」
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「そんじゃあ、俺がこの前思いついた新技を披露してやろう」
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