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小さすぎる世界への抵抗
炎と風の反逆者 58
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「それじゃあ、出遅れる前に行こう」
歩き出そうとした俺の肩を命が掴んできて、仕方なく俺は振り返った。
「行かないのか? 俺たちは問題が起きたら対処するために待機する手筈なのか?」
「まあ、苦戦しているところを手伝いに行くことには変わらないが、待機することはないぞ。なんせ別動隊なんだからな」
そうなのか? まあ、リーダーである命が言うことは全てだからいいんだが……
「でも、待機しないんだったら早く行かないと」
すでに、遠くで爆発音が聞こえている。出遅れていることは確実だ。
「どうせなんだから、飛んで行こう」
飛行がお気に召したのは大変いいことだが、しかし、今は飛ぶ状況じゃないだろう。
「飛んで行ったら、見つかるじゃないか」
「どうせ見つかるんだ。早いか遅いかの些細な問題だろ?」
俺を連れてくるときも壁を壊して堂々と入ってきたし、この人に隠密の2文字はないのだろうな。
「まあ、いいけど。それで、どこまで行く?」
「もちろん、あそこの上だ」
命が指差す方向にはクレイドルがある。あれの上に連れて行けと言っているのか。
「いやいや、流石にそれはやりすぎだろ。それに、苦戦してるところに行かないといけないんだろ? だったら……」
「つべこべ言うな。そっちの方が面白いに決まっているだろ」
「面白いって……」
遊びに来てるんじゃあるまいし。
「それに、私の部下があそこの生徒に苦戦なんてするわけがないだろ」
皆が皆、命のような超人じゃないだろうが、伝宝さんのことを考えると、確かに規格外の人間ばかりのような気もしないでもない。
「分かったなら、早く行こう」
腕を引かれる。まるで観覧車を目の前にしてはしゃぐ子供だ。
「はぁ~仕方ないな。あとで何か言われても知らないからな」
「よっしゃ」
小さくガッツポーズをとっている。
本当に何を言われてもフォローしないからな、と心に強く誓った。
「ウィング」
風で下から体を押し上げると、体はふわりと地面から浮いた。同じように命も宙に浮かせている。
「よし、突撃だ!」
「はいはい」
少年っぽいというか、何と言うか。最初からこんな調子で本当に大丈夫なのだろうか。
「おい、あそこに人が飛んでいるぞ」
「敵じゃないのか?」
「よく見ろ。あれ、反乱組織の幹部じゃないのか」
空を飛んでいると、下からそんな声が聞こえてくる。
もう、見つかってしまうというより、目立ってしまっているような気がする。
最初のほうは攻撃されなかったが、時間が経つにつれて攻撃が激化してきた。まあ、俺がかわせないほどの攻撃をしてくるやつなんて、ここにはいないがな。
お遊び程度の攻撃を避けていると、クレイドルの屋上に近づいてきた。しかし、よく見ると、屋上に数人、待ち伏せをされている。
「命、人がいるんだけど、どうしよう」
「ん? 落とせばいいんじゃないか?」
「なに言って……」
屋上なんて高さから落としたら怪我では済まないと思ったが、地面に着く前に風でスピードを落としてやれば問題ないだろう。
屋上に着地する前に、腕を一薙ぎして彼らを退場させる。造作もない。
「流石、誘」
「褒めるのは後回し後回し」
俺は急いでフェンスへと駆け寄る。
そして、遠い地面から風を吹き上げ、屋上から落ちていく人たちのクッション代わりに使う。これで、死ぬどころか骨折している人さえいないだろう。
「これで良しっと」
「やるなぁ~」
命が俺の隣で感心しながら下を覗いている。
いや、こうすればいいと思っていたから、俺に落とせばいいなんて言ったんじゃなかったのかよ。
歩き出そうとした俺の肩を命が掴んできて、仕方なく俺は振り返った。
「行かないのか? 俺たちは問題が起きたら対処するために待機する手筈なのか?」
「まあ、苦戦しているところを手伝いに行くことには変わらないが、待機することはないぞ。なんせ別動隊なんだからな」
そうなのか? まあ、リーダーである命が言うことは全てだからいいんだが……
「でも、待機しないんだったら早く行かないと」
すでに、遠くで爆発音が聞こえている。出遅れていることは確実だ。
「どうせなんだから、飛んで行こう」
飛行がお気に召したのは大変いいことだが、しかし、今は飛ぶ状況じゃないだろう。
「飛んで行ったら、見つかるじゃないか」
「どうせ見つかるんだ。早いか遅いかの些細な問題だろ?」
俺を連れてくるときも壁を壊して堂々と入ってきたし、この人に隠密の2文字はないのだろうな。
「まあ、いいけど。それで、どこまで行く?」
「もちろん、あそこの上だ」
命が指差す方向にはクレイドルがある。あれの上に連れて行けと言っているのか。
「いやいや、流石にそれはやりすぎだろ。それに、苦戦してるところに行かないといけないんだろ? だったら……」
「つべこべ言うな。そっちの方が面白いに決まっているだろ」
「面白いって……」
遊びに来てるんじゃあるまいし。
「それに、私の部下があそこの生徒に苦戦なんてするわけがないだろ」
皆が皆、命のような超人じゃないだろうが、伝宝さんのことを考えると、確かに規格外の人間ばかりのような気もしないでもない。
「分かったなら、早く行こう」
腕を引かれる。まるで観覧車を目の前にしてはしゃぐ子供だ。
「はぁ~仕方ないな。あとで何か言われても知らないからな」
「よっしゃ」
小さくガッツポーズをとっている。
本当に何を言われてもフォローしないからな、と心に強く誓った。
「ウィング」
風で下から体を押し上げると、体はふわりと地面から浮いた。同じように命も宙に浮かせている。
「よし、突撃だ!」
「はいはい」
少年っぽいというか、何と言うか。最初からこんな調子で本当に大丈夫なのだろうか。
「おい、あそこに人が飛んでいるぞ」
「敵じゃないのか?」
「よく見ろ。あれ、反乱組織の幹部じゃないのか」
空を飛んでいると、下からそんな声が聞こえてくる。
もう、見つかってしまうというより、目立ってしまっているような気がする。
最初のほうは攻撃されなかったが、時間が経つにつれて攻撃が激化してきた。まあ、俺がかわせないほどの攻撃をしてくるやつなんて、ここにはいないがな。
お遊び程度の攻撃を避けていると、クレイドルの屋上に近づいてきた。しかし、よく見ると、屋上に数人、待ち伏せをされている。
「命、人がいるんだけど、どうしよう」
「ん? 落とせばいいんじゃないか?」
「なに言って……」
屋上なんて高さから落としたら怪我では済まないと思ったが、地面に着く前に風でスピードを落としてやれば問題ないだろう。
屋上に着地する前に、腕を一薙ぎして彼らを退場させる。造作もない。
「流石、誘」
「褒めるのは後回し後回し」
俺は急いでフェンスへと駆け寄る。
そして、遠い地面から風を吹き上げ、屋上から落ちていく人たちのクッション代わりに使う。これで、死ぬどころか骨折している人さえいないだろう。
「これで良しっと」
「やるなぁ~」
命が俺の隣で感心しながら下を覗いている。
いや、こうすればいいと思っていたから、俺に落とせばいいなんて言ったんじゃなかったのかよ。
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