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6 アペルピシアという魔王
まさか魔王が異世界で 28
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様子を見て俺に刃向かう魔物は全て返り討ちにしてやろうと思っていたのだが、まさかあれほどの数を相手にするとは思わなかった。新たな王に刃向かう前王の家臣といった感じもなく、俺に従うような魔物もたったの一匹すらいなかった。
一日中、戦闘、戦闘、戦闘の繰り返し。
おかげで、俺の戦闘力、レベルは上がっただろう。もう、攻撃が効かないなんていう無様なことはない。
それに、何かを得たのは俺だけではない。ミラも固定概念を捨て、創意工夫を凝らし、魔物に攻撃をする事に成功していた。俺はもちろん、ミラにもまだまだ伸びしろがあるようだ。それが分かっただけでも今日の成果はあったと言える。
「今日も豊作だよ!」
まあ、金という目に見える成果もあって、それにミラははしゃいでいる。
「一応、姉という設定なのだから、俺の姉らしく淑やかな振る舞いは出来ないのか?」
「いいでしょ? 兄弟だって言っても、性格まで一緒の兄弟なんていないんだし。むしろ、明るい性格の姉と暗い性格の弟っていい感じの配役だと思うんだよね」
「誰が暗い性格だ」
魔王をしていたときには、あまり実感しなかったが、この人間の子供の体になって、人間にとって金の力とは絶大だと思い知った。魔王の俺に対してこの言動。さらにそれを許してしまうのだから、恐ろしさまで感じる。
「それで、今回もいい額になったのだろう?」
「そういうお金の心配はしなくても平気だから。ちゃんと私が管理しているからね」
「まあ、いいが……」
金を前にして欲望を剥き出しにするのは人間の性というものなので仕方ない。だが、そうだとしても、このおぞましいまでの食事量はどうにかならないのだろうか。
「それじゃあ、今日も頑張った私たちに乾杯!」
「……乾杯」
俺のコップにはブドウジュースで、ミラのコップにはワインが満たされていた。かなり不服だ。そして、ミラは間違いなく暴飲暴食と言う奴だ。暴食の大罪も驚愕するような飲み食い。もはや、この小娘は暴食の悪魔が憑依しているのではないのかと思うほどだ。
「それにしても、今日はお客さんが少ないね」
「む……そうか?」
確かに、昨日よりは少ないが、まだ常連と言えるほど通い詰めてはいないので何とも言えない。
「お祭りでもあるのかな……」
「知るか。それより、早くその料理を片づけろ。お前が食べ終わらないと宿で休めないだろ」
人が少ないのは確かだが、人間の習慣を一々把握するほど俺は暇な魔王ではない。
一日中、戦闘、戦闘、戦闘の繰り返し。
おかげで、俺の戦闘力、レベルは上がっただろう。もう、攻撃が効かないなんていう無様なことはない。
それに、何かを得たのは俺だけではない。ミラも固定概念を捨て、創意工夫を凝らし、魔物に攻撃をする事に成功していた。俺はもちろん、ミラにもまだまだ伸びしろがあるようだ。それが分かっただけでも今日の成果はあったと言える。
「今日も豊作だよ!」
まあ、金という目に見える成果もあって、それにミラははしゃいでいる。
「一応、姉という設定なのだから、俺の姉らしく淑やかな振る舞いは出来ないのか?」
「いいでしょ? 兄弟だって言っても、性格まで一緒の兄弟なんていないんだし。むしろ、明るい性格の姉と暗い性格の弟っていい感じの配役だと思うんだよね」
「誰が暗い性格だ」
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「それで、今回もいい額になったのだろう?」
「そういうお金の心配はしなくても平気だから。ちゃんと私が管理しているからね」
「まあ、いいが……」
金を前にして欲望を剥き出しにするのは人間の性というものなので仕方ない。だが、そうだとしても、このおぞましいまでの食事量はどうにかならないのだろうか。
「それじゃあ、今日も頑張った私たちに乾杯!」
「……乾杯」
俺のコップにはブドウジュースで、ミラのコップにはワインが満たされていた。かなり不服だ。そして、ミラは間違いなく暴飲暴食と言う奴だ。暴食の大罪も驚愕するような飲み食い。もはや、この小娘は暴食の悪魔が憑依しているのではないのかと思うほどだ。
「それにしても、今日はお客さんが少ないね」
「む……そうか?」
確かに、昨日よりは少ないが、まだ常連と言えるほど通い詰めてはいないので何とも言えない。
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人が少ないのは確かだが、人間の習慣を一々把握するほど俺は暇な魔王ではない。
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