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4話 潜入調査
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「ええと、外から見る限り村の様子がおかしいな」
あの後ノンストップで走り続けてサクソン村にたどり着いた後、休憩しながら村のすぐそばの茂みに隠れて観察をしている。
村が怪しいと思ったのは、武装した門番がいるからだ。普通の村に門番なんていやしない。それになぜか石造りの外壁が村全体を囲んでいる。怪しさ120%オーバーだこりゃ。
「ふーむ……あやしい。あやしすぎるが、ここにずっといても何も始まらないしな。動くか」
俺は茂みから抜け出して堂々と門番の間を通り抜けようとした。
「おい貴様。ちょっと待て」
まあ当然呼び止められるよな。
「合言葉を言え」
「合言葉?」
「知らないなら帰れ」
そう言われて追い返されてしまった。あのまま粘ってたら俺もフィオナ同様、連れ去られてたかもしれないな。
結局あの後フィオナはどうなったかなと考えた結果、おそらくサクソン村の住人につれていかれたのだろうと推測した。
「うーん。正面からは無理だな。どこか隙間とか無いものか」
途方に暮れつつ、何か抜け穴はないかと村の外周を歩く。怪しまれるといけないので、こそこそと。
すると、外壁の一部に人が一人通れそうな穴を発見した。
「お、あそこから中に入れそうだ」
左右を確認し、早足で穴の元まで駆け寄る。そして心臓をバクバクさせながら慎重にくぐる。
「ぷはー。無事通り抜けられた」
……のはいいが、まずどうしよう。服装から怪しすぎるぞ、俺。
サクソン村の村人はみんな似たような服を着ているのに、一人だけ柄が違う服を着ていたらさすがにまずい。
「ということで、どっかの家から勝手に借りてきました!」
窃盗?犯罪?そんなものは知らん。訴えられなきゃ犯罪じゃない。
「脱いだ服はとりあえずここらの茂みに隠しておくか」
さて、まずはどうしようか。この村について情報が足りなさすぎるから、酒場みたいな人が集まってるところに行ってみるか。
すると、なにやら向こうの方が騒がしかった。
「お、建物じゃないが広場で人がたくさん集まってる。よし行こうか」
ただ、村人からしたら知らない顔があったらきっと人目で分かるだろうから影を薄くしてゆっくり近づこう。
集団のところまで行くと、
「……さあ我らの神、フュルフュール様に祈りを捧げろ!」
「フュルフュールさま万歳、フュルフュール様万歳」
「よし、今日のところはそのくらいでいいぞ。きっとフュルフュール様も満足されただろう」
その言葉を皮切りに、人々は退散していった。
「ん?なんだお前。早く解散しろ」
人々を先導していた男は俺にそう言うと、去っていった。
「なんだ、ただの宗教団体の村か。少し行き過ぎてる感じはするが、まあ宗教ならばしかたない」
そんなことより情報収集だ。ただ、だんだんここにフィオナがいるかどうかも怪しくなってきたな。
とりあえず酒場にでも行くか。
「あ、でも場所がわかんねーや」
誰かに……おっと、村人はっけーん。
「ねえお兄さん。酒場ってどこにあったっけ?」
「坊主。俺はもうお兄さんっていう年じゃねーよ。酒場か?それならあっちの店通りを抜けた先にあるが、このやんちゃ小僧め」
頭を軽く叩かれた。
「ほどほどにな」
なにをとは聞かない。
「ありがとうございます」
よし、いい人だった。外から見ただけじゃやっぱりどんな村かは分からないもんだな。普通にいい人がいる、ちょっと宗教的部分が強いけど、ただの村だったわ。
それでもいちよう酒場に行ってみる。
「確か店通りの先って言ってたな。……お、ここがその店通りか」
さっきの村のイメージとは違い、とても活気だっていて、人々の声が行き交う。
「どんな宗教の村かと思えば、普通な部分もあったわ」
おお、良い匂いだ。何か買おうかな。だけど今はお金を持っていない。それに酒場へ行かないと。
だけど、これだけ活気だっていて、人々の表情も明るいはずなのに、心からいい村だとはどうしても思えなかった。
「おお、ここか。イメージどおりだな」
店通りを抜けたすぐのところに、木造のログハウスのような建物があった。窓ガラスにはひびが入っていて、所々穴が開いている。
おお、俺の男心をくすぐる外観だ……
俺は扉を開けて中に入った。カランコロンという音が店内に響く。その瞬間、中にいた客が全員こちらに視線を向けたが、すぐに戻した。
俺はカウンター席に座り白いひげを生やしたマスターに一言、
「最近この村に連れてこられたピンク髪の女の子知らない?」
いきなり核心的なことを尋ねると、マスターは動きが一瞬とまった後、口を開いてこう言った。
「ついてこい」
マスターは持ち場を離れて、人目をきにしつつ、脇の階段から二階に上がっていった。俺もその動作をまねて二階に上がった。
「ふう、お前さん、この村の者ではないな?」
階段を昇ったすぐのつきあたりの部屋に入り、そこにおいてあったベッドに腰かけて、マスターは聞いてきた。
「そうですが、なぜわかったんです?」
「これだけ生きてれば顔はいやでも覚える」
確かに、その容姿は決して若い人とは言えない。
「私の名前はルイス・アークマンだ。お前さんは?」
「俺はアラン・メイスフィールドです」
軽くにこやかに自己紹介をする。
ルイスは急に真剣な表情になった
「どうやってこの村に入った?セキュリティはガッチガチだったろ?」
「壁に開いていた穴を通って入りました」
「そうか。で、なんでこの村に?さっきの話と関係あるか?」
さっきの話とは、おそらくさっき俺が尋ねたことだろう。
「ええ。連れのフィオナって女の子が何者かにさらわれまして。後を追ったらこの村にたどり着いたんですよ」
「それは彼女か?」
「違います」
即答した。
だってあんなやつ友達にも欲しくないから。
「そんな恥ずかしがらなくてもいい。その娘なら確かにこの村にいる。たぶん食糧倉庫の地下に監禁されている」
「分かりました。けど、なんでそんなことを知っているんですか?」
疑いの目でルイスを見ながら尋ねる。
そりゃそうだ。実際にさらった者でもなければ知りえない情報だからな。だが、まだそうだと確定したわけではないが、おそらくこいつは当人、少なくとも関係者ではあるだろう。
ルイスは少し悩んだ後、口を開いた。
「ああ、悪魔が話しているのを聞いてしまったのだ」
俺の予想をはるかに超えるやばい事実が判明した。
「この村に悪魔が徘徊してるんですか!?」
「まあまあ落ち着いてくれ。ここはそういう村なんだから」
急に立ち上がって興奮した俺を、ルイスがなだめる。
少し落ち着いた後、俺はそういう村とはどういう意味なのかを聞こうとした。
「そういう村ってなん……っ!」
だが、それ以上は聞けなかった。
だって、ルイスさんの手が震えていたから。
つまりは、この村で悪魔がいることは当たり前なのだと。そういう村だと。俺は解釈した。そして、その日常が長い間ルイスさんや他の村人を苦しめてきたのだろうと、察した。
推測の範囲内だが、俺にはわかる。ルイスさんの目を見れば。
「分かりました。これ以上は何も聞きませんし、フィオナを助ける以上のことはしません」
「ありがとうよ。じゃ、気をつけてな」
その言葉を受け取って、俺は酒場を後にする。
外に出ると辺りはすっかり暗くなっていた。
空に浮かぶ星が、おぼろげに足元を照らしていた。
あの後ノンストップで走り続けてサクソン村にたどり着いた後、休憩しながら村のすぐそばの茂みに隠れて観察をしている。
村が怪しいと思ったのは、武装した門番がいるからだ。普通の村に門番なんていやしない。それになぜか石造りの外壁が村全体を囲んでいる。怪しさ120%オーバーだこりゃ。
「ふーむ……あやしい。あやしすぎるが、ここにずっといても何も始まらないしな。動くか」
俺は茂みから抜け出して堂々と門番の間を通り抜けようとした。
「おい貴様。ちょっと待て」
まあ当然呼び止められるよな。
「合言葉を言え」
「合言葉?」
「知らないなら帰れ」
そう言われて追い返されてしまった。あのまま粘ってたら俺もフィオナ同様、連れ去られてたかもしれないな。
結局あの後フィオナはどうなったかなと考えた結果、おそらくサクソン村の住人につれていかれたのだろうと推測した。
「うーん。正面からは無理だな。どこか隙間とか無いものか」
途方に暮れつつ、何か抜け穴はないかと村の外周を歩く。怪しまれるといけないので、こそこそと。
すると、外壁の一部に人が一人通れそうな穴を発見した。
「お、あそこから中に入れそうだ」
左右を確認し、早足で穴の元まで駆け寄る。そして心臓をバクバクさせながら慎重にくぐる。
「ぷはー。無事通り抜けられた」
……のはいいが、まずどうしよう。服装から怪しすぎるぞ、俺。
サクソン村の村人はみんな似たような服を着ているのに、一人だけ柄が違う服を着ていたらさすがにまずい。
「ということで、どっかの家から勝手に借りてきました!」
窃盗?犯罪?そんなものは知らん。訴えられなきゃ犯罪じゃない。
「脱いだ服はとりあえずここらの茂みに隠しておくか」
さて、まずはどうしようか。この村について情報が足りなさすぎるから、酒場みたいな人が集まってるところに行ってみるか。
すると、なにやら向こうの方が騒がしかった。
「お、建物じゃないが広場で人がたくさん集まってる。よし行こうか」
ただ、村人からしたら知らない顔があったらきっと人目で分かるだろうから影を薄くしてゆっくり近づこう。
集団のところまで行くと、
「……さあ我らの神、フュルフュール様に祈りを捧げろ!」
「フュルフュールさま万歳、フュルフュール様万歳」
「よし、今日のところはそのくらいでいいぞ。きっとフュルフュール様も満足されただろう」
その言葉を皮切りに、人々は退散していった。
「ん?なんだお前。早く解散しろ」
人々を先導していた男は俺にそう言うと、去っていった。
「なんだ、ただの宗教団体の村か。少し行き過ぎてる感じはするが、まあ宗教ならばしかたない」
そんなことより情報収集だ。ただ、だんだんここにフィオナがいるかどうかも怪しくなってきたな。
とりあえず酒場にでも行くか。
「あ、でも場所がわかんねーや」
誰かに……おっと、村人はっけーん。
「ねえお兄さん。酒場ってどこにあったっけ?」
「坊主。俺はもうお兄さんっていう年じゃねーよ。酒場か?それならあっちの店通りを抜けた先にあるが、このやんちゃ小僧め」
頭を軽く叩かれた。
「ほどほどにな」
なにをとは聞かない。
「ありがとうございます」
よし、いい人だった。外から見ただけじゃやっぱりどんな村かは分からないもんだな。普通にいい人がいる、ちょっと宗教的部分が強いけど、ただの村だったわ。
それでもいちよう酒場に行ってみる。
「確か店通りの先って言ってたな。……お、ここがその店通りか」
さっきの村のイメージとは違い、とても活気だっていて、人々の声が行き交う。
「どんな宗教の村かと思えば、普通な部分もあったわ」
おお、良い匂いだ。何か買おうかな。だけど今はお金を持っていない。それに酒場へ行かないと。
だけど、これだけ活気だっていて、人々の表情も明るいはずなのに、心からいい村だとはどうしても思えなかった。
「おお、ここか。イメージどおりだな」
店通りを抜けたすぐのところに、木造のログハウスのような建物があった。窓ガラスにはひびが入っていて、所々穴が開いている。
おお、俺の男心をくすぐる外観だ……
俺は扉を開けて中に入った。カランコロンという音が店内に響く。その瞬間、中にいた客が全員こちらに視線を向けたが、すぐに戻した。
俺はカウンター席に座り白いひげを生やしたマスターに一言、
「最近この村に連れてこられたピンク髪の女の子知らない?」
いきなり核心的なことを尋ねると、マスターは動きが一瞬とまった後、口を開いてこう言った。
「ついてこい」
マスターは持ち場を離れて、人目をきにしつつ、脇の階段から二階に上がっていった。俺もその動作をまねて二階に上がった。
「ふう、お前さん、この村の者ではないな?」
階段を昇ったすぐのつきあたりの部屋に入り、そこにおいてあったベッドに腰かけて、マスターは聞いてきた。
「そうですが、なぜわかったんです?」
「これだけ生きてれば顔はいやでも覚える」
確かに、その容姿は決して若い人とは言えない。
「私の名前はルイス・アークマンだ。お前さんは?」
「俺はアラン・メイスフィールドです」
軽くにこやかに自己紹介をする。
ルイスは急に真剣な表情になった
「どうやってこの村に入った?セキュリティはガッチガチだったろ?」
「壁に開いていた穴を通って入りました」
「そうか。で、なんでこの村に?さっきの話と関係あるか?」
さっきの話とは、おそらくさっき俺が尋ねたことだろう。
「ええ。連れのフィオナって女の子が何者かにさらわれまして。後を追ったらこの村にたどり着いたんですよ」
「それは彼女か?」
「違います」
即答した。
だってあんなやつ友達にも欲しくないから。
「そんな恥ずかしがらなくてもいい。その娘なら確かにこの村にいる。たぶん食糧倉庫の地下に監禁されている」
「分かりました。けど、なんでそんなことを知っているんですか?」
疑いの目でルイスを見ながら尋ねる。
そりゃそうだ。実際にさらった者でもなければ知りえない情報だからな。だが、まだそうだと確定したわけではないが、おそらくこいつは当人、少なくとも関係者ではあるだろう。
ルイスは少し悩んだ後、口を開いた。
「ああ、悪魔が話しているのを聞いてしまったのだ」
俺の予想をはるかに超えるやばい事実が判明した。
「この村に悪魔が徘徊してるんですか!?」
「まあまあ落ち着いてくれ。ここはそういう村なんだから」
急に立ち上がって興奮した俺を、ルイスがなだめる。
少し落ち着いた後、俺はそういう村とはどういう意味なのかを聞こうとした。
「そういう村ってなん……っ!」
だが、それ以上は聞けなかった。
だって、ルイスさんの手が震えていたから。
つまりは、この村で悪魔がいることは当たり前なのだと。そういう村だと。俺は解釈した。そして、その日常が長い間ルイスさんや他の村人を苦しめてきたのだろうと、察した。
推測の範囲内だが、俺にはわかる。ルイスさんの目を見れば。
「分かりました。これ以上は何も聞きませんし、フィオナを助ける以上のことはしません」
「ありがとうよ。じゃ、気をつけてな」
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