23 / 23
6章: いよいよ族長へ
4
しおりを挟む
いよいよ残っているのは二人だけだ。
しかもさっきの下らない乱闘で消耗し、俺に対抗する力はない。
「族長! さっきの魔法でアイツを!」
「そうじゃな! スリープ!」
「おせえ!!」
エルフの魔法が発動したその場所を、俺は即座に離れた。
この魔法の弱点は見抜いている。
要するに、あの靄の発生する場所から離れればよいだけのこと。
「くっ! 動き回られては、魔法が効かぬわ!!」
「では、この広間全体に魔法を連続詠唱してはどうでしょう!」
「だが、もうわらわの魔力も限界じゃ。せいぜい残り一発というところか・・・・・・奴を足止めするのじゃ!」
「無理です! あんな強敵相手にすぐになぎ倒されてしまいますわ!」
「ええい・・・・・・ならば一つだけ、策がある」
「何ですか?」
「アイツに殴られれば痛みに悶えながら眠りにつく。だが、わらわの魔法ならば気持ちよく眠りにつける」
「なるほど! その手がありましたね。最後の魔法を、私達自身にかければ、痛い思いをしなくて済む!」
「そういうわけだ! 人間、悪く思うなよ・・・・・・スリープ!」
「おやすみなさい・・・・・・」
「自分に術を掛けるなど初めてだわ・・・・・・むにゃむにゃ」
こうして族長と、ある意味で最後まで忠実だった部下は自ら眠りについた。
「何だ?・・・・・・これ」
この里の襲撃事件、まさかこんな結末になろうとは。
それにしてもこのエルフ共、どうしてこんなにエロいんだ?
(了)
しかもさっきの下らない乱闘で消耗し、俺に対抗する力はない。
「族長! さっきの魔法でアイツを!」
「そうじゃな! スリープ!」
「おせえ!!」
エルフの魔法が発動したその場所を、俺は即座に離れた。
この魔法の弱点は見抜いている。
要するに、あの靄の発生する場所から離れればよいだけのこと。
「くっ! 動き回られては、魔法が効かぬわ!!」
「では、この広間全体に魔法を連続詠唱してはどうでしょう!」
「だが、もうわらわの魔力も限界じゃ。せいぜい残り一発というところか・・・・・・奴を足止めするのじゃ!」
「無理です! あんな強敵相手にすぐになぎ倒されてしまいますわ!」
「ええい・・・・・・ならば一つだけ、策がある」
「何ですか?」
「アイツに殴られれば痛みに悶えながら眠りにつく。だが、わらわの魔法ならば気持ちよく眠りにつける」
「なるほど! その手がありましたね。最後の魔法を、私達自身にかければ、痛い思いをしなくて済む!」
「そういうわけだ! 人間、悪く思うなよ・・・・・・スリープ!」
「おやすみなさい・・・・・・」
「自分に術を掛けるなど初めてだわ・・・・・・むにゃむにゃ」
こうして族長と、ある意味で最後まで忠実だった部下は自ら眠りについた。
「何だ?・・・・・・これ」
この里の襲撃事件、まさかこんな結末になろうとは。
それにしてもこのエルフ共、どうしてこんなにエロいんだ?
(了)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる