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「うーいてて。私は何をしてたのでしょうか」
龍に気化されて、おっさんは理性を取り戻した様子。
そして、どこか見覚えのある扉が前に…
ギィィィィィィィィ
「だ、誰で!?山田さん!?……なんでここにいるのですか!?まさか!神になったのですか!?」
音のわりに重くない扉を開くと、そこには、おっさんの転生担当がいた。おまけとしてニニギノミコトもいたが。
(おまけじゃねえよ!)
おっと。聞こえてた。
「えーと、上空から落ちたところまでは記憶があるのですが、それからがあいまいになってますね」
なんと、おっさん。記憶がすっ飛んでいるようです。
「落ちて骨折?」
「いや、痛みはありませんでした」
「んー。なんですかね」
「そー言えば、いきなり燃えるように熱くなりましたね」
「燃やされた?」
「かもしれませんね」
「はー。仕方ない。これつかって」
「ん?なんですか?」
ニニギノミコトはどこからともなく、巨大な鏡を取り出した。それは、彼?の身長を遥かに超える、ものすごい大きさの鏡だった。
「でか!」
「ふふん!これは、時翔の鏡ってもんで、任意の過去を映し出せる、神器のなりかけなんだ。神器になったら、未来とかもいけそうな感じだけど…」
「「ど?」」
「進化素材が足りん」
「ゲームか!」
このツッコミを入れたのはもちろん転移担当であり、おっさんはというと、
(新家?惣菜?なんじゃそりゃ)
全く関係のないことを考えていた。
「とにかく!見てみるべし!」
そこに映っていたのは、アフリカの草原。アリがジャガーに踏み潰される映像だった。
「「「……」」」
「ノーカウントで」
「「激しく同意」」
そこには、龍のブレスで気化するおっさんが映っていた。
「「「…………」」」
「よ、よく生きてたな」
「右に同じくです」
「ここにいるので死んでませんか?」
「「あっ」」
「ん?」
「「ひそひそ」」
「んん?」
「「ボソボソ」」
「あのー」
「「ぱさぱさ」」
「目の前に、復活が表示されてるんですけど」
半透明な板のようなものがおっさんには見え始めていた。
「「キターーーーーーーーー」」
「うるさ!」
「ごめんごめん。ちょっと、不老不死のスキル内容を変えてたんだ」
「どう変えたのですか?」
「死んだ時に、直前に寝た場所に復活するようにセッティングしといたよ。しかも完全回復状態で。もちろん、ペナルティは発生しない」
幼女が胸を張ってドヤーしても、微笑ましいのみで、全くかわいい。
「ありがとうございます」
「そういえば、『亜空間倉庫』も追加しとくねー」
「はーい」
「それじゃ!いってらしゃーい」
「いてきます」
「オロロロロロロロオロロロロロオロロロロロロロロロオッロロロオッロオロ」
安定のリバース
ピーピーピーピーピーピーピー
「え?なに?」
「管理盤、っと」
「「ふんふん、なるほど」」
「って、またゲロ!?」
「うーん。胃の中にはなにも入ってないはずなんだが」
「不思議なおっさんね」
「それな」
ペコンペコン
「ほらね」
「なにがです?」
「うわぁぁぁぁぁっぁぁ!」
また、落下。今度はぶっ壊れないといいな。
「あいててて。やっぱ、痛いなー」
ほっ。今度は無事そうですね。
「ところで、ココドコ?」
周りには、これでもかっ!というほど、木々が生い茂っている未開の地に着いた。
「んー。とりあえず、地図が欲しいな」
何を隠そう、このおっさん。世界地図の存在を全く忘れてしまっている!
「まぁ、歩けばなんとかなるさ」
解説のために説明すると、ここは 実り深き世界樹の大森林 なのである。この森は、半径30キロにも及ぶ、大森林の名に恥じない、巨大な森林なのである。その中心に構えている極大の木は、世界樹である。大人が万単位で手を繋いでも届かないほど、太い幹。宇宙空間にまで届くその先端まで、水々しい深緑の木の葉が輝いている。
莫大な魔力を周囲に撒き散らすので、魔獣すら近づけられないほどである。故に神にすら届きそうな力を持っている。
ちなみに魔獣とは、動物が甚大な魔力を貯めている、魔力溜りにふれ、突然変異したものである。ゴブリンは知能の低い亜人として捉えられている。決定的な差は、体内に魔石を持つかどうかである。
話がそれたが、その影響で、周りには強力な魔物、やばい霊草、頭おかしい薬草が生えに生えている。
大森林の大半が世界樹の種子によって生えた木である。
その木の実は美味しく、一度食べれば病みつきになり、そこんじょそこらの麻薬なぞ屁でもないほどの、依存性を引き起こす。
とある国の王様が、一度食べたばかりに、軍隊を派遣してまでも取りに行った。もちろん、全滅した。
________
りんご
今回は説明回になってしまった。
反省しなければ。
龍に気化されて、おっさんは理性を取り戻した様子。
そして、どこか見覚えのある扉が前に…
ギィィィィィィィィ
「だ、誰で!?山田さん!?……なんでここにいるのですか!?まさか!神になったのですか!?」
音のわりに重くない扉を開くと、そこには、おっさんの転生担当がいた。おまけとしてニニギノミコトもいたが。
(おまけじゃねえよ!)
おっと。聞こえてた。
「えーと、上空から落ちたところまでは記憶があるのですが、それからがあいまいになってますね」
なんと、おっさん。記憶がすっ飛んでいるようです。
「落ちて骨折?」
「いや、痛みはありませんでした」
「んー。なんですかね」
「そー言えば、いきなり燃えるように熱くなりましたね」
「燃やされた?」
「かもしれませんね」
「はー。仕方ない。これつかって」
「ん?なんですか?」
ニニギノミコトはどこからともなく、巨大な鏡を取り出した。それは、彼?の身長を遥かに超える、ものすごい大きさの鏡だった。
「でか!」
「ふふん!これは、時翔の鏡ってもんで、任意の過去を映し出せる、神器のなりかけなんだ。神器になったら、未来とかもいけそうな感じだけど…」
「「ど?」」
「進化素材が足りん」
「ゲームか!」
このツッコミを入れたのはもちろん転移担当であり、おっさんはというと、
(新家?惣菜?なんじゃそりゃ)
全く関係のないことを考えていた。
「とにかく!見てみるべし!」
そこに映っていたのは、アフリカの草原。アリがジャガーに踏み潰される映像だった。
「「「……」」」
「ノーカウントで」
「「激しく同意」」
そこには、龍のブレスで気化するおっさんが映っていた。
「「「…………」」」
「よ、よく生きてたな」
「右に同じくです」
「ここにいるので死んでませんか?」
「「あっ」」
「ん?」
「「ひそひそ」」
「んん?」
「「ボソボソ」」
「あのー」
「「ぱさぱさ」」
「目の前に、復活が表示されてるんですけど」
半透明な板のようなものがおっさんには見え始めていた。
「「キターーーーーーーーー」」
「うるさ!」
「ごめんごめん。ちょっと、不老不死のスキル内容を変えてたんだ」
「どう変えたのですか?」
「死んだ時に、直前に寝た場所に復活するようにセッティングしといたよ。しかも完全回復状態で。もちろん、ペナルティは発生しない」
幼女が胸を張ってドヤーしても、微笑ましいのみで、全くかわいい。
「ありがとうございます」
「そういえば、『亜空間倉庫』も追加しとくねー」
「はーい」
「それじゃ!いってらしゃーい」
「いてきます」
「オロロロロロロロオロロロロロオロロロロロロロロロオッロロロオッロオロ」
安定のリバース
ピーピーピーピーピーピーピー
「え?なに?」
「管理盤、っと」
「「ふんふん、なるほど」」
「って、またゲロ!?」
「うーん。胃の中にはなにも入ってないはずなんだが」
「不思議なおっさんね」
「それな」
ペコンペコン
「ほらね」
「なにがです?」
「うわぁぁぁぁぁっぁぁ!」
また、落下。今度はぶっ壊れないといいな。
「あいててて。やっぱ、痛いなー」
ほっ。今度は無事そうですね。
「ところで、ココドコ?」
周りには、これでもかっ!というほど、木々が生い茂っている未開の地に着いた。
「んー。とりあえず、地図が欲しいな」
何を隠そう、このおっさん。世界地図の存在を全く忘れてしまっている!
「まぁ、歩けばなんとかなるさ」
解説のために説明すると、ここは 実り深き世界樹の大森林 なのである。この森は、半径30キロにも及ぶ、大森林の名に恥じない、巨大な森林なのである。その中心に構えている極大の木は、世界樹である。大人が万単位で手を繋いでも届かないほど、太い幹。宇宙空間にまで届くその先端まで、水々しい深緑の木の葉が輝いている。
莫大な魔力を周囲に撒き散らすので、魔獣すら近づけられないほどである。故に神にすら届きそうな力を持っている。
ちなみに魔獣とは、動物が甚大な魔力を貯めている、魔力溜りにふれ、突然変異したものである。ゴブリンは知能の低い亜人として捉えられている。決定的な差は、体内に魔石を持つかどうかである。
話がそれたが、その影響で、周りには強力な魔物、やばい霊草、頭おかしい薬草が生えに生えている。
大森林の大半が世界樹の種子によって生えた木である。
その木の実は美味しく、一度食べれば病みつきになり、そこんじょそこらの麻薬なぞ屁でもないほどの、依存性を引き起こす。
とある国の王様が、一度食べたばかりに、軍隊を派遣してまでも取りに行った。もちろん、全滅した。
________
りんご
今回は説明回になってしまった。
反省しなければ。
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