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育ての親を思いやる家族思いの青年。
イチゴ、という異国風の名前も素敵だ。
幼い見た目ながらも自分の意見をしっかりと言ってみせる彼に好感しか持てなかった。
(好きだ……)
私の頭は完全に初恋に浮かれてしまっていた。
そこで一緒に住まないか?と持ちかけた。
イチゴはぼんやりした顔で固まっている。
その間に、イチゴのドラゴンのステーキが運ばれてきた。熱い鉄板に焼きたてのレアステーキがカットされている。
いつまでも固まっているので、私は彼のドラゴンステーキを一切れ取って目の前に持っていく。
「はい、あーん」
イチゴは素直にステーキを口の中に入れた。
もぐもぐと口を動かすイチゴ。
「う、うまぁ……っ」
きらっきらと瞳全体を輝かさせて美味しさを表現していた。
その素直でわかりやすい表情が見ていてこちらも嬉しくなった。
(こんなに喜んでくれるなんて、連れてきてよかった)
二口目からは、もきゅもきゅと自ら残りを平らげていった。
「ここのドラゴンステーキはすごく美味しいよね。油もしつこくなくて、そんなに食べた後も重たくなくて女性に人気なんだ」
「めちゃくちゃ美味しいです! こんな美味しいものがあっただなんて……」
一切れ一切れ、美味しそうに味わうのをみて、私も自分のサラダをつついた。
コロコロと表情が変わるイチゴ。
幸せそうに、ドラゴンステーキをもきゅもきゅと頬をパンパンにして食べる姿がたまらない。
(可愛すぎるだろう……!)
内心、身悶えながらもそれを見せないように振る舞った。
いきなりそんなところを見せて、引かれてしまってはいけない。
顔に手を当てながらテーブルをダンダンと叩きまくりたい衝動を抑えた。
「それで、どうだい? 私と一緒に暮らさないかい?」
「いや、なんでいきなり一緒に暮らすとかになっちゃうんです?」
意味がわからない、といった顔で見つめられる。
「それが1番都合がいいかと思って」
「都合がいい……?」
小首を傾げておうむ返しをするイチゴ。
「だって、君は住むところはまだ決まっていないだろう? 私と一緒に住めば住むところに困ることはないし、私も君のことをリオから守りやすくなると思ってね。一石二鳥じゃないかい?」
ずらずらとそれられしい理由を並べて一緒に住む利点を述べる。
「それは……」
「それに、無一文の君を養ってあげられるしね」
無一文は言いすぎたかな。
でも、どうしても彼に「うん」と言って欲しくてこちらは必死だった。
「養うとかは……俺は別に働くつもりだし」
「もちろん、働くつもりの君を止めるつもりはないよ。ただ、働かなくても支障はないと言いたかっただけなんだ。どうかな?」
「……そう、ですね……すごくありがたいお話ですが、いきなり俺みたいなのが騎士団の団長様のお世話になるのは家の人たちも納得いかないのでは……」
騎士団長という職業に就いているからか、よく貴族かなにかと間違われる。だが、私はもともとそんな身分の高い者じゃない。
この団長という職には、底辺から這い上がって就いた。成り上がりというやつだ。
私はそこら辺にいる王民と同じだ。
ただ、獣の血がわずかばかりに流れている獣人であるが。
「騎士団長と言っても、私は孤児の成り上がりだからね。そんなに気負わなくても大丈夫だから」
「ぅええ?! スミスさん、孤児……だったんですか? 騎士団長様だから、貴族が何かかと思ってました! それに、所作も綺麗だし、言葉遣いだって!」
「騎士団に入る時に相当勉強したよ。どうしても上に行きたかったからね」
孤児の待遇を少しでも良くしたくて、今の職業に就いた。
少しずつだが、改善できていると私は思っている。
「すごい……ですね」
「そうでもないよ」
孤児であったことを話すと一気に私への警戒心が薄れたのがわかった。
それはそれで少し心配になった。
王都には悪意を持って近づいてくる者たちがたくさんいる。そんな奴らの餌食にされてしまうのではと思った。そして、私が守ってやらなくては、という庇護欲もむくむくと湧いてきた。
「……迷惑じゃなければ、スミスさんのところで厄介になってもいいですか」
この言葉を待っていたんだ。
「もちろん」
すぐさまそう答えた。
(厄介なものか。むしろ大歓迎だ)
お互いランチを食べ終えた後、店員がデザートの宝石ベリーのタルトを運んできた。
「うわぁ、すごくきれい……!」
無邪気にはしゃぐイチゴは、目の前の宝石のようなデザートに釘付けだ。
「そうだろう? 見た目も綺麗だが、味も抜群だよ」
私の1番お気に入りのタルトで、値段もかなりするが、この店で大人気だ。
サクサクのタルト生地の中には、カスタードクリームとアーモンドクリームが層になっている。
その上から飴細工でコーティングされた美しい宝石ベリーたちが盛り付けてある。
初見でこれをボロボロと壊さないように食べるのは至難の技だ。
食べ慣れて初めて美しく綺麗に食べることができる。
パクリ、と一口を味わって食べる。
甘味と酸味と、そして濃厚なベリーの味がまたさらにじゅわりと溶け出す。
イチゴはやはり苦戦しながらタルトを食べていたが、一口、ケーキを口にすると顔がふにゃふにゃになっていた。
「しあわせぇ……」
ケーキを美味しそうに食べる目の前のイチゴは、いまにもとろけ出しそうだ。
カスタードクリームをぽとりと胸元に落としてしまい、いそいそと指で拭って舐めるその姿に、私の股間はむくりと起き上がる。
小動物のようで可愛い、と思いながらも、もし恋人同士になれたら、イチゴはどんな姿を見せてくれるのか。
彼の卑猥な姿を脳内で想像した。
「ほんと、美味しそうだ……」
隅々まで堪能したい。
心の声が漏れ出てしまったが、イチゴは食べている宝石ベリーのタルトに夢中で私の呟きには気づかなかった。
(イチゴは、私のミルクを飲んでくれるだろうか……)
私はイチゴの口元ばかりに目がいった。
イチゴ、という異国風の名前も素敵だ。
幼い見た目ながらも自分の意見をしっかりと言ってみせる彼に好感しか持てなかった。
(好きだ……)
私の頭は完全に初恋に浮かれてしまっていた。
そこで一緒に住まないか?と持ちかけた。
イチゴはぼんやりした顔で固まっている。
その間に、イチゴのドラゴンのステーキが運ばれてきた。熱い鉄板に焼きたてのレアステーキがカットされている。
いつまでも固まっているので、私は彼のドラゴンステーキを一切れ取って目の前に持っていく。
「はい、あーん」
イチゴは素直にステーキを口の中に入れた。
もぐもぐと口を動かすイチゴ。
「う、うまぁ……っ」
きらっきらと瞳全体を輝かさせて美味しさを表現していた。
その素直でわかりやすい表情が見ていてこちらも嬉しくなった。
(こんなに喜んでくれるなんて、連れてきてよかった)
二口目からは、もきゅもきゅと自ら残りを平らげていった。
「ここのドラゴンステーキはすごく美味しいよね。油もしつこくなくて、そんなに食べた後も重たくなくて女性に人気なんだ」
「めちゃくちゃ美味しいです! こんな美味しいものがあっただなんて……」
一切れ一切れ、美味しそうに味わうのをみて、私も自分のサラダをつついた。
コロコロと表情が変わるイチゴ。
幸せそうに、ドラゴンステーキをもきゅもきゅと頬をパンパンにして食べる姿がたまらない。
(可愛すぎるだろう……!)
内心、身悶えながらもそれを見せないように振る舞った。
いきなりそんなところを見せて、引かれてしまってはいけない。
顔に手を当てながらテーブルをダンダンと叩きまくりたい衝動を抑えた。
「それで、どうだい? 私と一緒に暮らさないかい?」
「いや、なんでいきなり一緒に暮らすとかになっちゃうんです?」
意味がわからない、といった顔で見つめられる。
「それが1番都合がいいかと思って」
「都合がいい……?」
小首を傾げておうむ返しをするイチゴ。
「だって、君は住むところはまだ決まっていないだろう? 私と一緒に住めば住むところに困ることはないし、私も君のことをリオから守りやすくなると思ってね。一石二鳥じゃないかい?」
ずらずらとそれられしい理由を並べて一緒に住む利点を述べる。
「それは……」
「それに、無一文の君を養ってあげられるしね」
無一文は言いすぎたかな。
でも、どうしても彼に「うん」と言って欲しくてこちらは必死だった。
「養うとかは……俺は別に働くつもりだし」
「もちろん、働くつもりの君を止めるつもりはないよ。ただ、働かなくても支障はないと言いたかっただけなんだ。どうかな?」
「……そう、ですね……すごくありがたいお話ですが、いきなり俺みたいなのが騎士団の団長様のお世話になるのは家の人たちも納得いかないのでは……」
騎士団長という職業に就いているからか、よく貴族かなにかと間違われる。だが、私はもともとそんな身分の高い者じゃない。
この団長という職には、底辺から這い上がって就いた。成り上がりというやつだ。
私はそこら辺にいる王民と同じだ。
ただ、獣の血がわずかばかりに流れている獣人であるが。
「騎士団長と言っても、私は孤児の成り上がりだからね。そんなに気負わなくても大丈夫だから」
「ぅええ?! スミスさん、孤児……だったんですか? 騎士団長様だから、貴族が何かかと思ってました! それに、所作も綺麗だし、言葉遣いだって!」
「騎士団に入る時に相当勉強したよ。どうしても上に行きたかったからね」
孤児の待遇を少しでも良くしたくて、今の職業に就いた。
少しずつだが、改善できていると私は思っている。
「すごい……ですね」
「そうでもないよ」
孤児であったことを話すと一気に私への警戒心が薄れたのがわかった。
それはそれで少し心配になった。
王都には悪意を持って近づいてくる者たちがたくさんいる。そんな奴らの餌食にされてしまうのではと思った。そして、私が守ってやらなくては、という庇護欲もむくむくと湧いてきた。
「……迷惑じゃなければ、スミスさんのところで厄介になってもいいですか」
この言葉を待っていたんだ。
「もちろん」
すぐさまそう答えた。
(厄介なものか。むしろ大歓迎だ)
お互いランチを食べ終えた後、店員がデザートの宝石ベリーのタルトを運んできた。
「うわぁ、すごくきれい……!」
無邪気にはしゃぐイチゴは、目の前の宝石のようなデザートに釘付けだ。
「そうだろう? 見た目も綺麗だが、味も抜群だよ」
私の1番お気に入りのタルトで、値段もかなりするが、この店で大人気だ。
サクサクのタルト生地の中には、カスタードクリームとアーモンドクリームが層になっている。
その上から飴細工でコーティングされた美しい宝石ベリーたちが盛り付けてある。
初見でこれをボロボロと壊さないように食べるのは至難の技だ。
食べ慣れて初めて美しく綺麗に食べることができる。
パクリ、と一口を味わって食べる。
甘味と酸味と、そして濃厚なベリーの味がまたさらにじゅわりと溶け出す。
イチゴはやはり苦戦しながらタルトを食べていたが、一口、ケーキを口にすると顔がふにゃふにゃになっていた。
「しあわせぇ……」
ケーキを美味しそうに食べる目の前のイチゴは、いまにもとろけ出しそうだ。
カスタードクリームをぽとりと胸元に落としてしまい、いそいそと指で拭って舐めるその姿に、私の股間はむくりと起き上がる。
小動物のようで可愛い、と思いながらも、もし恋人同士になれたら、イチゴはどんな姿を見せてくれるのか。
彼の卑猥な姿を脳内で想像した。
「ほんと、美味しそうだ……」
隅々まで堪能したい。
心の声が漏れ出てしまったが、イチゴは食べている宝石ベリーのタルトに夢中で私の呟きには気づかなかった。
(イチゴは、私のミルクを飲んでくれるだろうか……)
私はイチゴの口元ばかりに目がいった。
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