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11 全ては俺のせい ランドルフ視点
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全ては俺のせいだった。
不貞なんてなかったのに、俺はアガトンの言葉を信じてしまった。俺に対する復讐だったことにも気づかなかった。弟の抱えていた問題にも目を背けていた。
嘘だったのに、俺はジュリアの言い分も聞かずに彼女をなじった。
しかも、ジュリアは俺の子を身籠っていた。階段から足を踏み外し、怪我をして子まで失ったジュリアに、俺はなんて声をかけた?
自分のしてきたことを一つ一つ思い出しては吐き気を催した。こんなに苦しくて死んでしまいそうなのに、どうして俺はまだ息を吸えているのだろうか。
俺は誰もいなくなった部屋で狂ったように泣き叫んだ。
後悔しても、もうジュリアは戻らない。俺を捨て、見限っていったのだから。
アガトンの手に入れる伯爵当主という地位に目が眩んだわけでもなく、金目当てでもなかった。純粋に俺を愛してくれていた。俺だけを見ていてくれていたのに。それなのに俺はどうしてあんな仕打ちができたのか。
俺は自分の子どもを死なせてしまった。死んでよかったなどと、ジュリアに言い放った。
「ああ、ジュリア……」
俺のせいだ。
俺がジュリアを疑ったせいで、ジュリアは足を踏み外し、子どもを失ってしまった。ああ、なんてことだ。
俺なんかよりもずっとジュリアの方が苦しんだだろう。
なぜあの時彼女に寄り添ってあげられなかったのか。
彼女のことを思いやってやれなかったのか。
いつも自分のことばかり考えて行動していた。
いつもいつも、自分中心で考えていた。
それでも、俺には彼女しかいない。彼女のいない人生など、考えられない。
彼女を愛している。俺の元に戻ってきて欲しい。またもう一度、愛して欲しい。
ジュリアを探し出す。
彼女に許しを乞おう。それしか俺になすすべはない。
もし、俺への愛をすでに失っていたとしても、またもう一度だけチャンスが欲しい。もう一度だけ彼女に会いたい。
◇
なりふり構っていられず、自らの足を使って探し回った。
金も時間も睡眠も自分の持てる全てを注ぎ込む勢いで探し始めた。
そして当然、ジュリアの実家にも足を運んだ。
「ここには戻っていませんか」
「何度来て尋ねられても答えは一緒だ。ジュリアは一度もここには帰ってない」
小さなリビングの丸テーブルに向かいに座るジュリアの父。
俺にとってのの方を見ないようにしていたが、ちらりと見えた瞳は揺れていた。
「だから結婚なんてやめろと言ったのに……」
フンと鼻を鳴らして腕を組んだ。気難しそうな眉間はくっきりとシワが作られていた。
「俺には彼女が」
謝ることしかできなかった。そして探し出すためには、どんな恥も報いも受けるつもりでここに来た。覚悟は決めていた。
だが、彼は俺の前で肩を震わせた後自身を落ち着かせて俺の目を見た。
不貞なんてなかったのに、俺はアガトンの言葉を信じてしまった。俺に対する復讐だったことにも気づかなかった。弟の抱えていた問題にも目を背けていた。
嘘だったのに、俺はジュリアの言い分も聞かずに彼女をなじった。
しかも、ジュリアは俺の子を身籠っていた。階段から足を踏み外し、怪我をして子まで失ったジュリアに、俺はなんて声をかけた?
自分のしてきたことを一つ一つ思い出しては吐き気を催した。こんなに苦しくて死んでしまいそうなのに、どうして俺はまだ息を吸えているのだろうか。
俺は誰もいなくなった部屋で狂ったように泣き叫んだ。
後悔しても、もうジュリアは戻らない。俺を捨て、見限っていったのだから。
アガトンの手に入れる伯爵当主という地位に目が眩んだわけでもなく、金目当てでもなかった。純粋に俺を愛してくれていた。俺だけを見ていてくれていたのに。それなのに俺はどうしてあんな仕打ちができたのか。
俺は自分の子どもを死なせてしまった。死んでよかったなどと、ジュリアに言い放った。
「ああ、ジュリア……」
俺のせいだ。
俺がジュリアを疑ったせいで、ジュリアは足を踏み外し、子どもを失ってしまった。ああ、なんてことだ。
俺なんかよりもずっとジュリアの方が苦しんだだろう。
なぜあの時彼女に寄り添ってあげられなかったのか。
彼女のことを思いやってやれなかったのか。
いつも自分のことばかり考えて行動していた。
いつもいつも、自分中心で考えていた。
それでも、俺には彼女しかいない。彼女のいない人生など、考えられない。
彼女を愛している。俺の元に戻ってきて欲しい。またもう一度、愛して欲しい。
ジュリアを探し出す。
彼女に許しを乞おう。それしか俺になすすべはない。
もし、俺への愛をすでに失っていたとしても、またもう一度だけチャンスが欲しい。もう一度だけ彼女に会いたい。
◇
なりふり構っていられず、自らの足を使って探し回った。
金も時間も睡眠も自分の持てる全てを注ぎ込む勢いで探し始めた。
そして当然、ジュリアの実家にも足を運んだ。
「ここには戻っていませんか」
「何度来て尋ねられても答えは一緒だ。ジュリアは一度もここには帰ってない」
小さなリビングの丸テーブルに向かいに座るジュリアの父。
俺にとってのの方を見ないようにしていたが、ちらりと見えた瞳は揺れていた。
「だから結婚なんてやめろと言ったのに……」
フンと鼻を鳴らして腕を組んだ。気難しそうな眉間はくっきりとシワが作られていた。
「俺には彼女が」
謝ることしかできなかった。そして探し出すためには、どんな恥も報いも受けるつもりでここに来た。覚悟は決めていた。
だが、彼は俺の前で肩を震わせた後自身を落ち着かせて俺の目を見た。
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