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第2章《初めての遭遇》
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柔らかな草むらを踏みしめながら、
緋月よると色瀬夜真は
ゆっくりと前へ進んでいた。
目の前に広がるのは広大な青空。
草原はどこまでも続いており、
遠くには小さな丘や木々が見える。
二つの太陽が空に浮かんでいる事に
未だ慣れきらない彼らだったが、
空の美しさだけは否応なく目を奪う。
色瀬夜真
「こうして歩いてるとさ、
本当に“異世界”なんだなって実感するよね」
緋月よる
「ああ。こうも現実離れした空だと、
嫌でも自覚するな」
夜真は足元に咲いている
白い小さな花を見つけるとしゃがみ込む。
その姿がどこか妙に無邪気に見えたのか、
よるは小さく息をつき、煙草に手を伸ばした。
色瀬夜真
「ねえ、こんな草花、地元じゃ見たことないんだけど。
名前とかあるのかな?」
緋月よる
「知らん。鑑定スキルがあるだろうが、使ってみろ」
夜真は顔を上げてよるの方を振り返る。
膝に土がついても気にする様子はなく、
興味津々でその花に向き直った。
色瀬夜真
「そうだね。試してみようか」
手を伸ばし、そっと花に触れると、
心の中でスキルを意識した。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
名前: ルフルの花
分類: 草木
効果: 薬草として用いられ、
乾燥させて粉末にすると解毒剤になる。
備考: 癖があるが、保存すると価値がある。
――――――――――――――――――
色瀬夜真
「……えっ、なんか出た!これすごくない?」
夜真は自分の手のひらを見て
驚きの表情を浮かべていた。
そのリアクションが想定の範囲内すぎたのか、
よるは片眉を上げただけで
大した反応を見せなかった。
緋月よる
「まるでゲームのアイテム説明みたいだな。
最初からこれ持ってるの、かなり強みじゃないか?」
夜真はニヤリと笑みを浮かべながら
花を再び見下ろす。
色瀬夜真
「うん、凄すぎて逆にビビるけど……
いや、この感じ、マジで楽しくなってきたかも」
一方、よるは冷静そのものだった。
その顔は一見無感情に見えなくもないが、
彼なりに異世界生活への第一歩を噛み締めているのがわかる。
緋月よる
「まあ、鑑定だけじゃ生き延びられない。
今後どうするか考える必要があるな」
その言葉に夜真もふっと気を引き締める表情を浮かべた。
色瀬夜真
「そうだね。とりあえず使えるものは拾っとく?
さっきのスキルみたいに何が役立つかわかんないし」
二人はその後も草原を進みながら、
途中で見つけた枝や石、
小さな木の実を軽く鑑定しては
ポケットに入れていく。
鑑定ログ(一部抜粋)
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
木の枝
分類: 草木
効果: ただの枝。価値なし。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
丸石
分類: 鉱石(低品質)
効果: 投擲用に適している。
小動物を狩るのに使える。
――――――――――――――――――
何気ない収穫にもスキルをフル活用し、
少しでも準備を整えておく。
それが彼らの慎重さと、
先の見えない世界での不安の現れでもあった。
そんな時だった。
緋月よる
「……夜真、立ち止まれ」
静かなよるの声に夜真は思わず固まる。
一緒に進む草むらの向こうで、
得体の知れない物体がゆっくりと揺れていたからだ。
球体のそれは薄青く透き通っていて、
日差しを反射して艶やかに光る。
緋月よる
「どうやら客が来たみたいだな」
夜真は震えそうになる手を押さえて、
隣にいるよるの顔を見上げた。
色瀬夜真
「え、何これ。……スライム?」
よるはタバコを口に挟んだまま低く答える。
緋月よる
「ああ。厄介そうでもないけど、
歓迎もしたくないな」
スキルを発動させると、詳細が脳内に流れ込む。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
スライム
分類: スライム種
危険度: E級
特徴: 粘液でできた身体を持つ最弱モンスター。
弱点: 物理攻撃、火属性魔法。
備考: 子どもでも倒せるが油断は禁物。
油分の多い素材を吸収する特性を持つ。
――――――――――――――――――
鑑定結果を一通り確認したよるは、
ポケットから新しい煙草を一本取り出し、
淡々と着火する。
緋月よる
「どうやら相手は“序盤のお約束”みたいだ。
こっちの実戦テストにはもってこいだろうな」
色瀬夜真
「ちょ、ちょっと待って!それ、戦うの!?」
焦った声を上げる夜真を無視するかのように、
よるは周囲を見渡して
足元に落ちていた石を拾い上げた。
緋月よる
「俺に言われなくてもわかるだろ?
初戦でどれだけやれるか、
自分たちで試さなきゃ始まらない」
色瀬夜真
「いや、そうだけどさ……あーもう、仕方ない!」
彼女も慌てて
自分の足元から使えそうな枝を拾い上げた。
軽く振ってみると、意外と重心が整っていて、
投げれば多少の威力にはなりそうだ。
色瀬夜真
「絶対逃げたい気持ちは山々なんだけど、
ここで逃げたら一生自信なくなりそうだから
頑張るわ!」
緋月よる
「ははっ、まぁその意気込みがあれば大丈夫だろ。
いくぞ!」
青空の下、スライムとの距離は次第に狭まっていく。
緋月よるは冷静な眼差しをスライムに向けたまま、
手にした丸石を軽く振って重量感を確かめる。
一方、色瀬夜真は握った枝が頼りないことに
少し不安そうな表情を浮かべていた。
緋月よる
「俺がまず一撃入れる。そんで、
アイツの動きを見てから行動を決めるぞ」
色瀬夜真
「……わかった。
背後とかから何かやればいいのかな?」
緋月よる
「ああ。だけど無理はするなよ」
彼らの声を聞いているのかいないのか、
スライムは相変わらずぷるぷると
身体を揺らしているだけだ。
しかし、その動きの不規則さには不気味さがあり、
一筋縄ではいかない可能性も感じさせた。
緋月よるは足場を確認しながら
じわじわとスライムに近づくと、狙いを定めた。
丸石を握る手には力が入り、
狙うべき目標はスライムの中心部。
鑑定スキルによる情報では、
奴の弱点は物理攻撃だと分かっている。
ヒュンッ……ッ!
勢いよく投げ放たれた丸石がスライムに命中する。
期待通り、スライムのゼラチン質の身体が
波打つように振動し、
中央部分がわずかに沈むように見えた。
緋月よる
「よし、一応効いてるな……!」
色瀬夜真
「さすがリーダー!
え、でも倒れないね?
どのくらい当てればいいの?」
よるは口元を上げつつも、
タバコを咥えた表情はそのまま。
戦闘経験が豊富ではないことを
感じさせる緊張感の中、
もう一個丸石を掴んだ。
スライムもじわじわと反撃するかのように
揺らめきながら二人へ近づいてくる。
粘液が光を反射し、その表面が
小さく歪んでは波紋を描く姿が不気味だ。
ドスッ
今度は色瀬夜真が素早く枝を投げつけた。
スライムの身体に突き刺さるわけではなかったが、
その勢いでさらに身体が押し込まれ、形が崩れる。
色瀬夜真
「……これ、結構楽しくなってくるかも」
だがその瞬間。スライムの身体の中心部がわずかに
赤く光ったのを、彼女は見逃さなかった。
色瀬夜真
「……よるちゃ、アレ何?」
緋月よる
「多分反撃の準備だろうな。
賢くはなさそうだが、油断はできない」
彼らが足を止めたのを見計らったかのように、
スライムが突然ピョンッと宙に飛び上がった。
よるの肩を狙った軌道で跳んでくるその動きに、
彼は寸前のタイミングで身体を横へと躱す。
緋月よる
「っ!動きが遅い分、読めれば対応できるな……!」
色瀬夜真
「でも結構びっくりする動きだよ!
逃げ道塞がれたら厄介かも……!」
スライムが地面に着地して再び体勢を整える。
よるは吸い終わったタバコを軽く指で弾き飛ばし、
真剣な面持ちで残る手元の石を数える。
緋月よる
「いよいよトドメだな。まだ動けるか、夜真?」
色瀬夜真
「やれるやれる!ここで終わらせよ!」
よるは丸石をしっかりと握り直し、
今度は狙いを完璧に定める。
スライムの中央にあるかすかな光――
それが弱点であると判断した彼は
迷いなくそれを目がけて投げた。
緋月よる
「これで……終わりだ」
石がスライムの中央部にピタリと命中する。
その瞬間、スライムの
ゼラチン状の身体が大きく波打ち、
ゆっくりと形を失って地面に沈んでいった。
緋月よる
「やったな」
色瀬夜真
「ふーっ、終わったか。
結構怖かったけど……やればなんとかなるね!」
スライムの死骸はそのまま消えてしまい、
地面には小さな粘液の残骸だけが残された。
よるはポケットに手を突っ込みつつ、
それを見下ろしながら一言。
緋月よる
「たったこれだけかよ、さすが“序盤の雑魚”だな」
色瀬夜真
「……でも経験値稼ぎとしては悪くないね」
ふと、よるはポケットから
別のタバコを取り出して吸い始めた。
その煙の行方を見つめながら、彼は続ける。
緋月よる
「ただ、こいつは『E級』だろ?
この調子で“さらにヤバいの”に挑むことを考えると、
正直気が重いな」
色瀬夜真
「まあ……今のところ生きてるだけラッキーだよ」
緋月よると色瀬夜真は
ゆっくりと前へ進んでいた。
目の前に広がるのは広大な青空。
草原はどこまでも続いており、
遠くには小さな丘や木々が見える。
二つの太陽が空に浮かんでいる事に
未だ慣れきらない彼らだったが、
空の美しさだけは否応なく目を奪う。
色瀬夜真
「こうして歩いてるとさ、
本当に“異世界”なんだなって実感するよね」
緋月よる
「ああ。こうも現実離れした空だと、
嫌でも自覚するな」
夜真は足元に咲いている
白い小さな花を見つけるとしゃがみ込む。
その姿がどこか妙に無邪気に見えたのか、
よるは小さく息をつき、煙草に手を伸ばした。
色瀬夜真
「ねえ、こんな草花、地元じゃ見たことないんだけど。
名前とかあるのかな?」
緋月よる
「知らん。鑑定スキルがあるだろうが、使ってみろ」
夜真は顔を上げてよるの方を振り返る。
膝に土がついても気にする様子はなく、
興味津々でその花に向き直った。
色瀬夜真
「そうだね。試してみようか」
手を伸ばし、そっと花に触れると、
心の中でスキルを意識した。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
名前: ルフルの花
分類: 草木
効果: 薬草として用いられ、
乾燥させて粉末にすると解毒剤になる。
備考: 癖があるが、保存すると価値がある。
――――――――――――――――――
色瀬夜真
「……えっ、なんか出た!これすごくない?」
夜真は自分の手のひらを見て
驚きの表情を浮かべていた。
そのリアクションが想定の範囲内すぎたのか、
よるは片眉を上げただけで
大した反応を見せなかった。
緋月よる
「まるでゲームのアイテム説明みたいだな。
最初からこれ持ってるの、かなり強みじゃないか?」
夜真はニヤリと笑みを浮かべながら
花を再び見下ろす。
色瀬夜真
「うん、凄すぎて逆にビビるけど……
いや、この感じ、マジで楽しくなってきたかも」
一方、よるは冷静そのものだった。
その顔は一見無感情に見えなくもないが、
彼なりに異世界生活への第一歩を噛み締めているのがわかる。
緋月よる
「まあ、鑑定だけじゃ生き延びられない。
今後どうするか考える必要があるな」
その言葉に夜真もふっと気を引き締める表情を浮かべた。
色瀬夜真
「そうだね。とりあえず使えるものは拾っとく?
さっきのスキルみたいに何が役立つかわかんないし」
二人はその後も草原を進みながら、
途中で見つけた枝や石、
小さな木の実を軽く鑑定しては
ポケットに入れていく。
鑑定ログ(一部抜粋)
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
木の枝
分類: 草木
効果: ただの枝。価値なし。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
丸石
分類: 鉱石(低品質)
効果: 投擲用に適している。
小動物を狩るのに使える。
――――――――――――――――――
何気ない収穫にもスキルをフル活用し、
少しでも準備を整えておく。
それが彼らの慎重さと、
先の見えない世界での不安の現れでもあった。
そんな時だった。
緋月よる
「……夜真、立ち止まれ」
静かなよるの声に夜真は思わず固まる。
一緒に進む草むらの向こうで、
得体の知れない物体がゆっくりと揺れていたからだ。
球体のそれは薄青く透き通っていて、
日差しを反射して艶やかに光る。
緋月よる
「どうやら客が来たみたいだな」
夜真は震えそうになる手を押さえて、
隣にいるよるの顔を見上げた。
色瀬夜真
「え、何これ。……スライム?」
よるはタバコを口に挟んだまま低く答える。
緋月よる
「ああ。厄介そうでもないけど、
歓迎もしたくないな」
スキルを発動させると、詳細が脳内に流れ込む。
――――――――――――――――――
【鑑定結果】
スライム
分類: スライム種
危険度: E級
特徴: 粘液でできた身体を持つ最弱モンスター。
弱点: 物理攻撃、火属性魔法。
備考: 子どもでも倒せるが油断は禁物。
油分の多い素材を吸収する特性を持つ。
――――――――――――――――――
鑑定結果を一通り確認したよるは、
ポケットから新しい煙草を一本取り出し、
淡々と着火する。
緋月よる
「どうやら相手は“序盤のお約束”みたいだ。
こっちの実戦テストにはもってこいだろうな」
色瀬夜真
「ちょ、ちょっと待って!それ、戦うの!?」
焦った声を上げる夜真を無視するかのように、
よるは周囲を見渡して
足元に落ちていた石を拾い上げた。
緋月よる
「俺に言われなくてもわかるだろ?
初戦でどれだけやれるか、
自分たちで試さなきゃ始まらない」
色瀬夜真
「いや、そうだけどさ……あーもう、仕方ない!」
彼女も慌てて
自分の足元から使えそうな枝を拾い上げた。
軽く振ってみると、意外と重心が整っていて、
投げれば多少の威力にはなりそうだ。
色瀬夜真
「絶対逃げたい気持ちは山々なんだけど、
ここで逃げたら一生自信なくなりそうだから
頑張るわ!」
緋月よる
「ははっ、まぁその意気込みがあれば大丈夫だろ。
いくぞ!」
青空の下、スライムとの距離は次第に狭まっていく。
緋月よるは冷静な眼差しをスライムに向けたまま、
手にした丸石を軽く振って重量感を確かめる。
一方、色瀬夜真は握った枝が頼りないことに
少し不安そうな表情を浮かべていた。
緋月よる
「俺がまず一撃入れる。そんで、
アイツの動きを見てから行動を決めるぞ」
色瀬夜真
「……わかった。
背後とかから何かやればいいのかな?」
緋月よる
「ああ。だけど無理はするなよ」
彼らの声を聞いているのかいないのか、
スライムは相変わらずぷるぷると
身体を揺らしているだけだ。
しかし、その動きの不規則さには不気味さがあり、
一筋縄ではいかない可能性も感じさせた。
緋月よるは足場を確認しながら
じわじわとスライムに近づくと、狙いを定めた。
丸石を握る手には力が入り、
狙うべき目標はスライムの中心部。
鑑定スキルによる情報では、
奴の弱点は物理攻撃だと分かっている。
ヒュンッ……ッ!
勢いよく投げ放たれた丸石がスライムに命中する。
期待通り、スライムのゼラチン質の身体が
波打つように振動し、
中央部分がわずかに沈むように見えた。
緋月よる
「よし、一応効いてるな……!」
色瀬夜真
「さすがリーダー!
え、でも倒れないね?
どのくらい当てればいいの?」
よるは口元を上げつつも、
タバコを咥えた表情はそのまま。
戦闘経験が豊富ではないことを
感じさせる緊張感の中、
もう一個丸石を掴んだ。
スライムもじわじわと反撃するかのように
揺らめきながら二人へ近づいてくる。
粘液が光を反射し、その表面が
小さく歪んでは波紋を描く姿が不気味だ。
ドスッ
今度は色瀬夜真が素早く枝を投げつけた。
スライムの身体に突き刺さるわけではなかったが、
その勢いでさらに身体が押し込まれ、形が崩れる。
色瀬夜真
「……これ、結構楽しくなってくるかも」
だがその瞬間。スライムの身体の中心部がわずかに
赤く光ったのを、彼女は見逃さなかった。
色瀬夜真
「……よるちゃ、アレ何?」
緋月よる
「多分反撃の準備だろうな。
賢くはなさそうだが、油断はできない」
彼らが足を止めたのを見計らったかのように、
スライムが突然ピョンッと宙に飛び上がった。
よるの肩を狙った軌道で跳んでくるその動きに、
彼は寸前のタイミングで身体を横へと躱す。
緋月よる
「っ!動きが遅い分、読めれば対応できるな……!」
色瀬夜真
「でも結構びっくりする動きだよ!
逃げ道塞がれたら厄介かも……!」
スライムが地面に着地して再び体勢を整える。
よるは吸い終わったタバコを軽く指で弾き飛ばし、
真剣な面持ちで残る手元の石を数える。
緋月よる
「いよいよトドメだな。まだ動けるか、夜真?」
色瀬夜真
「やれるやれる!ここで終わらせよ!」
よるは丸石をしっかりと握り直し、
今度は狙いを完璧に定める。
スライムの中央にあるかすかな光――
それが弱点であると判断した彼は
迷いなくそれを目がけて投げた。
緋月よる
「これで……終わりだ」
石がスライムの中央部にピタリと命中する。
その瞬間、スライムの
ゼラチン状の身体が大きく波打ち、
ゆっくりと形を失って地面に沈んでいった。
緋月よる
「やったな」
色瀬夜真
「ふーっ、終わったか。
結構怖かったけど……やればなんとかなるね!」
スライムの死骸はそのまま消えてしまい、
地面には小さな粘液の残骸だけが残された。
よるはポケットに手を突っ込みつつ、
それを見下ろしながら一言。
緋月よる
「たったこれだけかよ、さすが“序盤の雑魚”だな」
色瀬夜真
「……でも経験値稼ぎとしては悪くないね」
ふと、よるはポケットから
別のタバコを取り出して吸い始めた。
その煙の行方を見つめながら、彼は続ける。
緋月よる
「ただ、こいつは『E級』だろ?
この調子で“さらにヤバいの”に挑むことを考えると、
正直気が重いな」
色瀬夜真
「まあ……今のところ生きてるだけラッキーだよ」
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