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15章《パーティー結成?》
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森の中を歩いていたするめんは、
やがて木々の間から差し込む光が強まり、
出口に近づいていることに気がついた。
するめん
「ふー、やっと森を抜けられるのかな……?」
隣を歩くリューシャが静かに笑みを浮かべる。
リューシャ
「もう少しよ。この先に草原が広がってるわ。
きっとそこで次の道が見つかるわね。」
するめん
「リューシャ、本当にありがとう!
私、一人だったら絶対迷ってたよ!」
リューシャ
「いいのよ。森で出会ったのも何かの縁だもの。」
スライムがするめんの足元で跳ねながら、
出口の方向を指し示すかのように動く。
リューシャ
「あなた、そのスライムとは
良いコンビみたいね。」
するめん
「そうかな?でも、
スラちゃんって呼んでるけど、
結構頼りになるんだよ!」
リューシャは穏やかに頷くと、
出口が見える場所で立ち止まった。
リューシャ
「ここまで来ればもう大丈夫ね。
私はこの先の村に用があるから、
ここで別れるわ。」
するめん
「そっか……本当にありがとう。
リューシャ、気をつけてね。」
リューシャ
「あなたもね。それじゃあ、またどこかで。」
そう言って森の奥へと戻る
リューシャを見送りながら、
するめんは草原へと一歩踏み出した。
森を抜けると、
眩しい3つの月光に包まれた広大な
草原が広がる。心地よい風が頬を撫で、
思わず深呼吸をしたくなるような空間だ。
するめん
「わぁ……外に出た。」
両手を広げて思い切り伸びをしながら、
するめんはスライムと草原を
駆け出したくなる衝動に駆られる。
その時、ふと女神から聞いた言葉を思い出した。
するめん
「そういえば、この世界って……」
女神が異世界転生の際に説明してくれたシステム、
「ステータス」を確認する能力を使えば、
自分の能力が確認できるはずだ。
するめん
「えっと……ステータスオープン!」
目の前に半透明の画面が現れ、
自分のステータスが浮かび上がる。
――――――――――――――――――
【ステータス】
名前: するめん
種族: ???
レベル: Lv. 1
職業: 無職
称号: 異世界転生者、食べ物探求者
【スキル一覧】
E級: 器用Lv.2、初級調理Lv.2
S級: 鑑定Lv.1
――――――――――――――――――
するめん
「わぁ、すごい……本当にゲームみたい!」
画面をじっと見つめながら、自分が本当に
この異世界にいることを改めて実感する。
するめん
「でも、食べ物探求者って……女神のせいかな?」
軽く苦笑しながらスキルを確認していると、
草原の向こうに見覚えのある影が見えた。
するめん
「あれ……もしかして……」
なぎ
「オマガッ!」
アポストロフィ楼酢
「やっぱりするめんか!」
なぎが手を大きく振りながら駆け寄ってくる。
するめん
「……あれ、ロスさん?それになぎ。」
するめんは相変わらず
飄々とした表情で、二人を見上げた。
まるで偶然近所で出会ったような軽い口調だ。
なぎ
「るめさんや!ほんまに無事やったんか!、
もう心臓飛び出るか思ったわ!」
するめん
「うん、無事。2人とも元気そうだね。」
アポストロフィ楼酢
「タライマァ~(裏声)」
なぎ
「え……?」
なぎは困惑した様子で、
アポストロフィ楼酢の方を見た。
するめんはそんな2人を無視して、
スライムを指で軽くつついた。
するめん
「スラちゃん、なぎたちって知ってる?」
スライムはぷよぷよと跳ねるだけで、
何の反応も示さない。
なぎ
「いやいや、スライムに聞いてどないすんの!」
するめん
「え?でも、スラちゃんは
結構賢いと思うよ。ね、スラちゃん?」
スライムが跳ねる姿に、なぎは思わず苦笑した。
アポストロフィ楼酢
「するめん、森で何してたん?
さっさと合流してりゃ、
もっと早く飯にありつけたのに。」
するめん
「鑑定してた。いろんなもの。
木の枝とか、キノコとか、あとスラちゃんも。」
なぎ
「流石るめさんやな……。
でも、こんなとこで一人って、怖なかったん?」
するめん
「んー、別に?スラちゃんがいるし、
面白いものもいっぱいあったから。」
アポストロフィ楼酢
「アッハッハッハ!、るめぱいせん流石っす!。
俺だったら絶対パニック起こしてるわ。」
アポストロフィ楼酢は、
豪快に笑いながらそう言った。
するめん
「でも、さっきリューシャに案内されて、
森の出口まで来たんだよ。だから、もう大丈夫。」
なぎ
「リューシャって誰なん?
なんか名前だけ聞いたらかっこええ感じやけど。」
するめん
「エルフの人。私が困ってるの見て、
助けてくれたんだ。
綺麗な大人の女性って感じだったよ。」
アポストロフィ楼酢
「え!、お姉さん!?いいなぁー!!
俺も見たかったな…。」
なぎ
「きもっ!。何処に反応してんねん!」
アポストロフィ楼酢
「アッハッハッハ、だって、お姉さんやで?」
なぎ
「そんな所より他にツッコムとこあるやろ!。
エルフのやで!エルフ!!
この世界エルフおんの!?」
するめんはスライムを抱え直しながら、
少しだけ笑った。
するめん
「うん、スラちゃんと
同じくらい優しかったよ。」
なぎ
「凄いな!でよ、それは置いといて、
今からどないする?街に向かうんやろ?」
アポストロフィ楼酢
「そうだな。まずは街でメシだろ。それと、
他の奴らを探す手がかりも見つけたい。」
するめん
「街かぁ……
じゃあ、スラちゃんも連れてっていい?」
なぎ
「ええよ!スラちゃんも仲間やしな!」
スライムが軽く跳ねたのを見て、
するめんは満足げに頷いた。
草原を歩きながら、三人は軽口を交わし続けた。
なぎ
「るめさん、ほんま、
スラちゃんとはどうやって仲良くなったん?」
するめん
「うーん……最初は草むらで見つけたんだよね。」
アポストロフィ楼酢
「アハハ!草むらで?いきなりモンスターと
仲良くなるなんて、するめんぽいな。」
するめん
「仲良くなったっていうか、
なんかウルフが出てきて大変だったの。」
なぎ
「オマガッ、ウルフ!?、
るめさん一人でそれどうやって乗り切ったん?」
するめん
「石ころ投げた。
スラちゃんが手伝ってくれたから勝てたんだよ。」
アポストロフィ楼酢
「スライム相手に助けられたのかよ。
なんかカラヴィブらしいっちゃらしいけどな。」
するめんはスライムを軽く撫でながら、
いつもの柔らかい表情で答える。
するめん
「うん。スラちゃん、
思ったより頼りになるんだよ。」
スライムはその言葉を受けてか、小さく跳ねる。
その姿を見て、なぎは顔をほころばせた。
なぎ
「スラちゃん、ええやん!
うちらの新しい仲間やな!」
アポストロフィ楼酢
「まあ、頼りにしてるぜ、スライム先輩。」
するめん
「先輩、ね……スラちゃん、
聞いた?頼りにされてるって。」
スライムがぷよぷよと跳ねた動きに、
三人は自然と笑みをこぼした。
やがて木々の間から差し込む光が強まり、
出口に近づいていることに気がついた。
するめん
「ふー、やっと森を抜けられるのかな……?」
隣を歩くリューシャが静かに笑みを浮かべる。
リューシャ
「もう少しよ。この先に草原が広がってるわ。
きっとそこで次の道が見つかるわね。」
するめん
「リューシャ、本当にありがとう!
私、一人だったら絶対迷ってたよ!」
リューシャ
「いいのよ。森で出会ったのも何かの縁だもの。」
スライムがするめんの足元で跳ねながら、
出口の方向を指し示すかのように動く。
リューシャ
「あなた、そのスライムとは
良いコンビみたいね。」
するめん
「そうかな?でも、
スラちゃんって呼んでるけど、
結構頼りになるんだよ!」
リューシャは穏やかに頷くと、
出口が見える場所で立ち止まった。
リューシャ
「ここまで来ればもう大丈夫ね。
私はこの先の村に用があるから、
ここで別れるわ。」
するめん
「そっか……本当にありがとう。
リューシャ、気をつけてね。」
リューシャ
「あなたもね。それじゃあ、またどこかで。」
そう言って森の奥へと戻る
リューシャを見送りながら、
するめんは草原へと一歩踏み出した。
森を抜けると、
眩しい3つの月光に包まれた広大な
草原が広がる。心地よい風が頬を撫で、
思わず深呼吸をしたくなるような空間だ。
するめん
「わぁ……外に出た。」
両手を広げて思い切り伸びをしながら、
するめんはスライムと草原を
駆け出したくなる衝動に駆られる。
その時、ふと女神から聞いた言葉を思い出した。
するめん
「そういえば、この世界って……」
女神が異世界転生の際に説明してくれたシステム、
「ステータス」を確認する能力を使えば、
自分の能力が確認できるはずだ。
するめん
「えっと……ステータスオープン!」
目の前に半透明の画面が現れ、
自分のステータスが浮かび上がる。
――――――――――――――――――
【ステータス】
名前: するめん
種族: ???
レベル: Lv. 1
職業: 無職
称号: 異世界転生者、食べ物探求者
【スキル一覧】
E級: 器用Lv.2、初級調理Lv.2
S級: 鑑定Lv.1
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するめん
「わぁ、すごい……本当にゲームみたい!」
画面をじっと見つめながら、自分が本当に
この異世界にいることを改めて実感する。
するめん
「でも、食べ物探求者って……女神のせいかな?」
軽く苦笑しながらスキルを確認していると、
草原の向こうに見覚えのある影が見えた。
するめん
「あれ……もしかして……」
なぎ
「オマガッ!」
アポストロフィ楼酢
「やっぱりするめんか!」
なぎが手を大きく振りながら駆け寄ってくる。
するめん
「……あれ、ロスさん?それになぎ。」
するめんは相変わらず
飄々とした表情で、二人を見上げた。
まるで偶然近所で出会ったような軽い口調だ。
なぎ
「るめさんや!ほんまに無事やったんか!、
もう心臓飛び出るか思ったわ!」
するめん
「うん、無事。2人とも元気そうだね。」
アポストロフィ楼酢
「タライマァ~(裏声)」
なぎ
「え……?」
なぎは困惑した様子で、
アポストロフィ楼酢の方を見た。
するめんはそんな2人を無視して、
スライムを指で軽くつついた。
するめん
「スラちゃん、なぎたちって知ってる?」
スライムはぷよぷよと跳ねるだけで、
何の反応も示さない。
なぎ
「いやいや、スライムに聞いてどないすんの!」
するめん
「え?でも、スラちゃんは
結構賢いと思うよ。ね、スラちゃん?」
スライムが跳ねる姿に、なぎは思わず苦笑した。
アポストロフィ楼酢
「するめん、森で何してたん?
さっさと合流してりゃ、
もっと早く飯にありつけたのに。」
するめん
「鑑定してた。いろんなもの。
木の枝とか、キノコとか、あとスラちゃんも。」
なぎ
「流石るめさんやな……。
でも、こんなとこで一人って、怖なかったん?」
するめん
「んー、別に?スラちゃんがいるし、
面白いものもいっぱいあったから。」
アポストロフィ楼酢
「アッハッハッハ!、るめぱいせん流石っす!。
俺だったら絶対パニック起こしてるわ。」
アポストロフィ楼酢は、
豪快に笑いながらそう言った。
するめん
「でも、さっきリューシャに案内されて、
森の出口まで来たんだよ。だから、もう大丈夫。」
なぎ
「リューシャって誰なん?
なんか名前だけ聞いたらかっこええ感じやけど。」
するめん
「エルフの人。私が困ってるの見て、
助けてくれたんだ。
綺麗な大人の女性って感じだったよ。」
アポストロフィ楼酢
「え!、お姉さん!?いいなぁー!!
俺も見たかったな…。」
なぎ
「きもっ!。何処に反応してんねん!」
アポストロフィ楼酢
「アッハッハッハ、だって、お姉さんやで?」
なぎ
「そんな所より他にツッコムとこあるやろ!。
エルフのやで!エルフ!!
この世界エルフおんの!?」
するめんはスライムを抱え直しながら、
少しだけ笑った。
するめん
「うん、スラちゃんと
同じくらい優しかったよ。」
なぎ
「凄いな!でよ、それは置いといて、
今からどないする?街に向かうんやろ?」
アポストロフィ楼酢
「そうだな。まずは街でメシだろ。それと、
他の奴らを探す手がかりも見つけたい。」
するめん
「街かぁ……
じゃあ、スラちゃんも連れてっていい?」
なぎ
「ええよ!スラちゃんも仲間やしな!」
スライムが軽く跳ねたのを見て、
するめんは満足げに頷いた。
草原を歩きながら、三人は軽口を交わし続けた。
なぎ
「るめさん、ほんま、
スラちゃんとはどうやって仲良くなったん?」
するめん
「うーん……最初は草むらで見つけたんだよね。」
アポストロフィ楼酢
「アハハ!草むらで?いきなりモンスターと
仲良くなるなんて、するめんぽいな。」
するめん
「仲良くなったっていうか、
なんかウルフが出てきて大変だったの。」
なぎ
「オマガッ、ウルフ!?、
るめさん一人でそれどうやって乗り切ったん?」
するめん
「石ころ投げた。
スラちゃんが手伝ってくれたから勝てたんだよ。」
アポストロフィ楼酢
「スライム相手に助けられたのかよ。
なんかカラヴィブらしいっちゃらしいけどな。」
するめんはスライムを軽く撫でながら、
いつもの柔らかい表情で答える。
するめん
「うん。スラちゃん、
思ったより頼りになるんだよ。」
スライムはその言葉を受けてか、小さく跳ねる。
その姿を見て、なぎは顔をほころばせた。
なぎ
「スラちゃん、ええやん!
うちらの新しい仲間やな!」
アポストロフィ楼酢
「まあ、頼りにしてるぜ、スライム先輩。」
するめん
「先輩、ね……スラちゃん、
聞いた?頼りにされてるって。」
スライムがぷよぷよと跳ねた動きに、
三人は自然と笑みをこぼした。
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