転生実況はじまりました ~異世界でも仲間と一緒に~

緋月よる

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第19章《覚醒の瞬間》

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センティリアの郊外に広がる訓練場。
古びた木々が生い茂る中、
切り拓かれた広場では、
朝の柔らかな陽光が差し込んでいる。
空気には湿気が漂い、遠くから鳥の声が響く。
訓練を受ける三人の姿は汗まみれで、
必死に指導者たちの声に応じていた。

なぎは片手に短剣を握り、
標的に向かって素早く駆け寄った。
しかし、動きにどこか無駄があり、
標的に届く寸前で足を滑らせてしまう。

ガラン
「止まれ、なぎ!
その動きじゃ敵に隙を晒すだけだ!」

なぎは地面に手をつきながら歯を食いしばる。

なぎ
「ロスさん、ツッコムより、
こっちのほうが難しいわ……。」

ガランは腕を組み、静かに頭を振った。

ガラン
「お前、声はデカいくせに、
気配のコントロールが全然ダメだな。
まずは体を使う前に意識を整えろ。」

なぎ
「意識……?なんか精神修行みたいやん。」

ガランはにやりと笑い、
彼女の背中を軽く叩いた。

ガラン
「そうだ。敵に悟られないのは、
まず自分を抑えることからだ。」

なぎは再び構え直し、
深呼吸をして集中し始めた。

少し離れた場所では、
するめんがスラちゃんと向き合い、
調教ロッドを手にしていた。
スラちゃんはぴょんと跳ねながら、
彼女の指示を待っている。

フィオ
「するめん、モンスターと
一緒に戦うっていうのは、
ただ指示を出すだけじゃないわ。
スラちゃんの動きを理解して、
自分がその一部になるつもりでやってみて。」

するめんはロッドを軽く握り直し、
スラちゃんに声をかける。

するめん
「スラちゃん、まず前に出て……
そのあと、もう一回跳ねて。」

スラちゃんは彼女の指示に素直に従うが、
その動きにあわせて彼女自身が
タイミングを逸してしまう。

フィオ
「そこ!自分も一緒に動くのよ!」

焦るするめんは一瞬躊躇するが、
すぐに体を動かし、標的に軽い一撃を加えた。
スラちゃんがその隙を突き、
勢いよく跳ねて攻撃を成功させる。

するめん
「……スラちゃん、やったね!」

フィオは微笑みながら彼女の肩を叩いた。

フィオ
「悪くないわ。でも、もっと連携を意識して。
スラちゃんだけでなく、
あなた自身も戦いの一部にならないと。」

するめんはスラちゃんを撫でながら頷いた。

するめん
「……わかりました。
私たち、もっと一緒に頑張ります。」

楼酢は膝をつき、静かに目を閉じていた。
その顔には珍しく冗談の影はなく、
真剣そのものだ。エルドは彼の正面で、
静かに声をかける。

エルド
「楼酢、神聖魔法は
ただ力を放つものではない。
お前の心が乱れていれば、
それは敵にも味方にも届かない。」

楼酢は眉間に皺を寄せ、
集中しようと試みるが、
ふと笑みを浮かべて呟いた。

アポストロフィ楼酢
「心を静めろってのも、
これだけ汗だくじゃ集中できないぜ……。」

エルドは微かに微笑みながら、
彼の肩を叩いた。

エルド
「お前のその軽口、悪くないが、
今は集中に使え。力は正確な制御に宿る。」

楼酢は軽く息を吐き、再び目を閉じる。
やがて彼の手元に淡い光が灯り、
小さな光球が形を成し始めた。

アポストロフィ楼酢
「……これが、俺の力……?」

エルドは頷きながら静かに告げた。

エルド
「そうだ。今は小さな灯火だが、
これを絶やさないことが、お前の役目だ。」

楼酢は手元の光を見つめ、
目を輝かせた。

アポストロフィ楼酢
「よし、もう一回やってみるぜ!」

センティリアの郊外。
朝の涼しさが徐々に熱気に変わる頃、
訓練場には三人の声と、
師匠たちの厳しい指示が飛び交っていた。
切り拓かれた広場には訓練の跡が生々しく残り、
焦げた木や踏み荒らされた地面が、
過酷な日々を物語っている。

三人はそれぞれの訓練で壁にぶつかっていた。

なぎは短剣を持ち、
全身を使って標的に挑むが、
その動きにはまだ荒さが目立つ。

なぎ
「くそっ、やっぱり無理や!
こんなん、一生できる気せぇへんわ!」

ガランは冷静に彼女を見つめながら、
厳しい口調で指摘する。

ガラン
「その諦め癖を直せ。
それがないと、お前はいつまでも半人前だ。」

一方、するめんは
スラちゃんを動かそうとするが、
指示が曖昧なせいで連携がうまくいかない。
フィオがすかさず声をかける。

フィオ
「するめん、スラちゃんが困ってるわ。
もっと具体的に伝えて。」

するめんは顔を赤らめながら、小声で答えた。

するめん
「……ごめん、スラちゃん。
えっと……次は、左に跳ねてみて。」

楼酢もまた、
自身の光球を制御できず、
エルドの叱責を受ける。

エルド
「お前の力は形を成していない。
焦りは禁物だ。まずは、心を落ち着けろ。」

アポストロフィ楼酢
「……落ち着けって言われても、
そんなに簡単じゃねえだろ。」

修行初日の夜、
三人は焚き火を囲みながら、
各自の訓練について話し合っていた。

なぎ
「ほんまにキツいわ……。
足が棒どころか、もう感覚すらない。」

アポストロフィ楼酢
「なぎ、それを俺に言うか?
今日、俺だってエルドさんに心乱れるなって
一日中言われっぱなしだったんだぞ?」

するめんはスラちゃんを撫でながら、
小さく笑みを浮かべる。

するめん
「でも、ロスさんのことだから、
心が乱れないなんて無理そうですよね。」

アポストロフィ楼酢
「はははっ!おいおい、
そこ笑うとこじゃないだろ!」

焚き火の火が揺れる中、
三人は疲労を抱えながらも冗談を交わし、
次の日への気力を取り戻していた。

数日後、訓練の成果が徐々に現れ始める。

なぎはガランの指導のもと、
短剣を握ったまま気配を消し、
標的に近づく技術を身につけていった。

なぎ
「……こうか。よし!
ええ感じになってきたやん!」

ガランが腕を組み、微かに笑う。

ガラン
「……まぁ、少しはマシになったな。
次は、その動きに速度を加えるぞ。」

するめんはスラちゃんの動きに合わせて
自分も動くことで、
攻撃のタイミングを掴むようになった。

するめん
「スラちゃん、今!……うん、
やっぱり一緒に動くほうがうまくいくね。」

フィオは満足げに頷く。

フィオ
「その調子。スラちゃんとの連携は
もう十分形になっているわ。
次は自分の動きにさらに磨きをかけて。」

楼酢は光球を安定させるだけでなく、
それを動かす技術を習得していた。
エルドがそばで彼を見守る。

アポストロフィ楼酢
「これ、意外とイケてるんじゃねえか?」

エルド
「確かに、お前の力は形を成し始めた。
だが、ここで驕るな。」

訓練が終わりかけた夕暮れ時、
ギルドの使者が息を切らして
訓練場に駆け込んできた。

使者
「緊急報告です!
ギルドの近辺にC級モンスター
『シャドウスパイダー』が出現しました!」

その言葉に、場の空気が一瞬で引き締まる。
使者の報告は続く。

使者
「非常に危険な個体で、
街を襲う可能性があります。
早急な対応が必要です!」

ガランは険しい表情で使者に頷き、
三人に振り返る。

ガラン
「お前たち、行くぞ。
今までの訓練が通用するか試してやる。
覚悟を決めろ。」

なぎが短剣を握り直し、
緊張を隠せない声で呟く。

なぎ
「……いきなり本番かいな。
怖いけど、やるしかないな……!」

するめんはスラちゃんに視線を向け、
優しく声をかけた。

するめん
「スラちゃん、私たちならできるよ。
一緒に頑張ろう。」

楼酢は手をグッと握りしめ、
大きく息を吐いた。

アポストロフィ楼酢
「よし……行こうぜ。
これを乗り越えなきゃ、
冒険者の名が廃る!」

夕暮れ時の森は湿った空気に包まれ、
月明かりがわずかに足元を照らしている。
三人は訓練で磨いた技術を
試されるこの場面に、
緊張の面持ちを浮かべていた。

突然、茂みからカサカサと不気味な音が響き、
三人の視線が一点に集まる。
そこに現れたのは、異様に長い脚を持つ
巨大な蜘蛛だった。赤い目が闇の中で光り、
不規則に動く体が獲物を狙っているようだ。

なぎ
「うわっ、ほんまに出たやん!キモいわー……。」

アポストロフィ楼酢
「落ち着けって、なぎ!
まずは情報だ。鑑定スキルを使うぞ!」

楼酢が目を凝らして集中すると、
シャドウスパイダーの情報が視界に浮かび上がる。

―――――――――――――――
【鑑定結果】
名称: シャドウスパイダー
分類: 不明
危険度: C級
特徴: 暗闇に紛れる性質を持つ巨大蜘蛛。
動きが素早く、毒液を含む牙を持つ。
備考: 不明
弱点: 火属性攻撃、光属性攻撃
―――――――――――――――

アポストロフィ楼酢
「不明!?くそっ……
でも、弱点は分かった。
光属性と火属性が効くらしい!」

シャドウスパイダーは一瞬の静止の後、
長い脚を使って素早く三人に向かってきた。
その動きは予想以上に速く、なぎが慌てて叫ぶ。

なぎ
「うわ、早すぎるやろ!こんなん絶対無理やん!」

アポストロフィ楼酢
「ビビるな!なぎ、脚を狙え!
するめん、スラちゃんで奴の注意を引け!」

なぎは短剣を握りしめ、
蜘蛛の脚に狙いを定める。
ガランの訓練を思い出し、
静かに気配を消して接近した。

なぎ
「……ここや!くらえっ!」

なぎの短剣が鋭く閃き、
シャドウスパイダーの前脚を切り裂いた。
一瞬バランスを崩した蜘蛛が激しく蠢く。

なぎ
「やった!効いとるで、ロスさん!」

するめんはスラちゃんに指示を飛ばしながら、
自らも敵の注意を引こうと動き回る。

するめん
「スラちゃん、あの顔を狙って!
粘液で視界を奪うの!」

スラちゃんが跳び上がり、
蜘蛛の目に向かって粘液を飛ばす。
シャドウスパイダーは視界を奪われて怒り狂い、
足を乱暴に振り回した。

するめんは冷静に距離を取りながらつぶやく。

するめん
「……スラちゃん、すごいよ。
でも、気をつけて!」

楼酢はその隙を見逃さず、
集中して光の魔力を高める。
エルドの言葉を思い出し、自らの力を信じて呟く。

アポストロフィ楼酢
「光よ、俺に力を貸せ……『光輝撃』!」

光の奔流がシャドウスパイダーを直撃し、
その体を焼き尽くす。蜘蛛は激しく苦しみながら
地面に崩れ落ち、動きを止めた。

シャドウスパイダーを討伐した三人は、
その場に立ち尽くし、
しばらく言葉を失っていた。
森の中は再び静寂に包まれ、
彼らの荒い息遣いだけが響く。

するめん
「……私たち、本当に勝てたんだね……
スラちゃん、ありがとう。」

スラちゃんは嬉しそうに跳ね、
するめんの足元にまとわりつく。
なぎは短剣を鞘に収めながら大きく息をついた。

なぎ
「ふぅ……心臓止まるか思ったわ。
でも、まぁ、やったな!」

楼酢が光球の余韻を手のひらで感じながら、
少し得意げに笑った。

アポストロフィ楼酢
「俺たち、思ったよりイケてたんじゃねぇか?
さっきの光輝撃、完璧だったろ。」

突然、三人の頭の中に澄んだ声が響いた。

謎の声
「経験値を獲得しました」
「レベルが1 → 5にアップします」
「新しいスキルを獲得しました」
「職業が付与されます」

なぎ
「な、なんか……体が軽くなった!
これがレベルアップってやつ?」

するめん
「……スラちゃんも元気そう。
私たち、本当に強くなったのかな?」

楼酢はその光景を見ながら、
手を広げて輝く自分をじっと見つめる。

アポストロフィ楼酢
「これ、マジでゲームみたいだな。
でも……すげぇ気分だぜ!」

ステータス確認

するめんが意を決して呟く。

するめん
「……『ステータスオープン』。」

その言葉に応じて、
ステータス画面が目の前に現れた。

―――――――――――――――
【ステータス】
名前: するめん
種族: ???
レベル: Lv. 5
職業: テイマー
称号: 異世界人、食べ物探求者、スラ使い

【スキル一覧】
E級: 器用Lv.4、初級調理Lv.2
D級: モンスター指揮Lv.1、調教技術Lv.1
S級: 鑑定Lv.1
―――――――――――――――

するめん
「……私、テイマーになったんだ……
スラちゃんともっと頑張れるね!」

なぎと楼酢も続けて自身のステータスを確認する。

なぎ
「『ステータスオープン』!」

―――――――――――――――
【ステータス】
名前: なぎ
種族: ???
レベル: Lv. 5
職業: アサシン
称号: 異世界人、元実況者

【スキル一覧】
E級: 包丁さばきLv.1
D級: 忍歩Lv.1、影隠れLv.1
S級: 鑑定Lv.1
―――――――――――――――

なぎ
「アサシン……?
これ、めっちゃかっこええやん!」

楼酢が最後に口を開く。

アポストロフィ楼酢
「『ステータスオープン』!」

―――――――――――――――
【ステータス】
名前: アポストロフィ楼酢
種族: ???
レベル: Lv. 5
職業: 天詠士
称号: 異世界人、編集者

【スキル一覧】
E級: 装飾デザインLv.1
D級: ヒーリングLv.1、光輝撃Lv.1
S級: 鑑定Lv.1
―――――――――――――――

アポストロフィ楼酢
「天詠士……俺、
これめっちゃ似合ってる気がするんだけど!」

こうして、
新たな力を得た三人の冒険は、
さらに大きな一歩を踏み出した。

討伐を終えた三人が訓練場に戻ると、
師匠たちが静かに待っていた。
ガランが腕を組み、
三人を値踏みするように見つめる。

ガラン
「お前たち……やればできるじゃねえか。
だが、浮かれるのはまだ早い。」

なぎがガランの厳しい言葉に苦笑する。

なぎ
「せやけど、褒めるんやったら
ちゃんと褒めてくれてもええんちゃう?」

ガランは軽く肩をすくめると、
短剣をなぎに向かって投げた。
驚きながらも反射的に受け止めたなぎに、
ガランがニヤリと笑う。

ガラン
「その腕前なら、
これからの戦いにも耐えられるかもしれないな。
だが、油断するなよ。」

フィオはするめんとスラちゃんを見つめながら、
微笑みを浮かべて語りかける。

フィオ
「するめん、スラちゃんとの連携は
完璧になりつつあるわ。でも、まだ、
スラちゃんのポテンシャルを引き出せてないわ。
スラちゃんともっと経験を積み力を磨きなさい。」

するめんは静かに頷き、
スラちゃんを撫でながら返事をした。

するめん
「はい。私、もっとスラちゃんを理解して、
みんなを守れる力を身につけます。」

一方、エルドは楼酢の前に立ち、
静かな声で語りかける。

エルド
「楼酢、光の力は武器にもなるが、盾にもなる。
その使い方はお前の心の在り方次第だ。
力を乱さず、自らを信じろ。」

楼酢は拳を握りしめながら、
真剣な表情でエルドに応じる。

アポストロフィ楼酢
「……わかってるさ。
この力、無駄にはしねえよ。」

三人が仲間を探す為の
旅立ちの準備を整える中、
ガラン、フィオ、エルドが
それぞれ餞別を手渡した。

ガラン
「なぎ、お前にはこれだ。
もっと扱いやすい短剣だが、
俺が特別に仕上げた代物だ。
ちゃんと磨けよ。」

フィオ
「するめん、この調教ロッドは
少し特別な素材でできているわ。
これを使えば、スラちゃんとの連携も
さらに強化できるはずよ。」

エルド
「楼酢、この聖杖は
お前の光の力を安定させる助けになる。
困難な時こそ、この力を信じろ。」

三人はそれぞれ
師匠に深く頭を下げ、感謝を伝えた。

訓練場を後にする三人。
ガランたちは静かに見送り、
背を向けた後に小さく微笑む。

こうして三人の新たな冒険が幕を開けた。

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