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竜車駅へ
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兎にも角にもクルマを走らせてみると思ったよりスムーズに走る。草原でクルマを走らせた経験はないが舗装されてる道路より少しガタガタはするが然程不快な感覚はない。
現在の時刻はどうやら昼過ぎ頃のようだ。スマートフォンの時刻表示がなくなり、クルマの時刻表示も消えてしまったので困っていたが、アリファが2つ昇っている太陽同士の方角と距離を見て教えてくれた。
今日はあの遠くに見える竜車宿まで行くというのが目標だとスマートフォンのナビ画面が指示している。
ナビといってもひたすら真っ直ぐ走り続けるだけのようだが。あの塔にむかって。
アリファは「後ろの席はなんか遠くて話しづらいわ」と言う理由で助手席に移ってきて故郷のアエートリのあれやこれやを片山に話し続けた。食べ物のことや名所のことなんかを楽しそうに片山に伝える。しかし一瞬黙ったあと
「病気の妹がいるの…」
そうボソッと言うと先ほどまでに快活に話していたアリファの口調が急に重くなった。
「病気でね、イリファって名前。とても可愛くて私より100歳程だったかな下なの。」
「ふーん、100歳ね~…え!100歳!」
驚いた片山はアリファに恐る恐る尋ねてみた。
「女性に年齢を聞くものじゃないんやろうけど…アリファさんはおいくつなんです?」
アリファは気にするふうもなく
「んー1000歳までは数えてたんだけど面倒くさくなってやめちゃった。正確には分かんないけど多分1500歳くらいじゃないかな?」
とさらっと答えた。
「この世界ではそのような長生きは当たり前なんです?」
片山は続けて尋ねた。
「種族によってまちまち。私の種族は長生きな方ね。誰も正確な年齢なんて気にしてないからどれくらい生きるかもわからないけど。片山さんはおいくつ?」
『なんか答え憎いな』と思いながらも
「49です…」
と正直に答えるとアリファは
「ふーんあちらの世界ではそういう感じなのね、49歳って」
とそっけなく返事を返してきた。
『そういう感じ…見た感じ…おっさん…ていうことやろか…自覚はしてるけど、改めて他人に言われると現実を突きつけられて中年なりに心が抉られるわ…』という気持ちが顔に出たのだろうか、隣でアリファが「なにか?」とでも言いたげな無垢な表情でこちらを見ている。
片山は気を取り直して「で、妹さんが?」と聞き直そうと口を開いたと同時にアリファが突然険しい表情で左のサイドミラーをキッと見ながら
咄嗟に叫んだ。
「片山さん!盗賊!後ろから盗賊が来てる!逃げて!」
「え!盗賊!?」
片山はルームミラーに目をやると2.3頭のトカゲ?のような動物にまたがった人影が見えた。人影はまだ小さくはっきりとはわからないがどんどん近づいてくることだけは確かだ。
「はやく!スピードをあげて!間合いに入ると魔石銃で撃たれるわ!」
アリファが叫ぶ。片山は戸惑いながらもアクセルを勢い良く踏み込んだ。
「よっしゃ!アリファさん、シートベルトしっかり締めといてや!」
現在の時刻はどうやら昼過ぎ頃のようだ。スマートフォンの時刻表示がなくなり、クルマの時刻表示も消えてしまったので困っていたが、アリファが2つ昇っている太陽同士の方角と距離を見て教えてくれた。
今日はあの遠くに見える竜車宿まで行くというのが目標だとスマートフォンのナビ画面が指示している。
ナビといってもひたすら真っ直ぐ走り続けるだけのようだが。あの塔にむかって。
アリファは「後ろの席はなんか遠くて話しづらいわ」と言う理由で助手席に移ってきて故郷のアエートリのあれやこれやを片山に話し続けた。食べ物のことや名所のことなんかを楽しそうに片山に伝える。しかし一瞬黙ったあと
「病気の妹がいるの…」
そうボソッと言うと先ほどまでに快活に話していたアリファの口調が急に重くなった。
「病気でね、イリファって名前。とても可愛くて私より100歳程だったかな下なの。」
「ふーん、100歳ね~…え!100歳!」
驚いた片山はアリファに恐る恐る尋ねてみた。
「女性に年齢を聞くものじゃないんやろうけど…アリファさんはおいくつなんです?」
アリファは気にするふうもなく
「んー1000歳までは数えてたんだけど面倒くさくなってやめちゃった。正確には分かんないけど多分1500歳くらいじゃないかな?」
とさらっと答えた。
「この世界ではそのような長生きは当たり前なんです?」
片山は続けて尋ねた。
「種族によってまちまち。私の種族は長生きな方ね。誰も正確な年齢なんて気にしてないからどれくらい生きるかもわからないけど。片山さんはおいくつ?」
『なんか答え憎いな』と思いながらも
「49です…」
と正直に答えるとアリファは
「ふーんあちらの世界ではそういう感じなのね、49歳って」
とそっけなく返事を返してきた。
『そういう感じ…見た感じ…おっさん…ていうことやろか…自覚はしてるけど、改めて他人に言われると現実を突きつけられて中年なりに心が抉られるわ…』という気持ちが顔に出たのだろうか、隣でアリファが「なにか?」とでも言いたげな無垢な表情でこちらを見ている。
片山は気を取り直して「で、妹さんが?」と聞き直そうと口を開いたと同時にアリファが突然険しい表情で左のサイドミラーをキッと見ながら
咄嗟に叫んだ。
「片山さん!盗賊!後ろから盗賊が来てる!逃げて!」
「え!盗賊!?」
片山はルームミラーに目をやると2.3頭のトカゲ?のような動物にまたがった人影が見えた。人影はまだ小さくはっきりとはわからないがどんどん近づいてくることだけは確かだ。
「はやく!スピードをあげて!間合いに入ると魔石銃で撃たれるわ!」
アリファが叫ぶ。片山は戸惑いながらもアクセルを勢い良く踏み込んだ。
「よっしゃ!アリファさん、シートベルトしっかり締めといてや!」
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