雨の向こう側へ

seiru

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雨の向こう側へ ⑥

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《Shou side》




ノンケの裸体を見ること自体、高校時代の修学旅行以来だったと、朝目覚めてぼんやりと思い出した。

大学生になってすぐにゲイの世界に染まった僕には、ノンケの裸体に対して免疫が無かったということにしておこう。

昨夜は、過剰に反応し過ぎてしまった。

しかも、これ以上は関わりたくないと思っていた相手だったから、余計に。


休日はいつも、時間を持て余す。

無機質で無表情な時間にも、すっかり慣れてしまった。

遅く起きて、少しお高いパン屋の食パンを焼き、甘いカフェオレを飲みながら、頭に浮かんできたことを徒然つれづれに考えていると、大抵たいてい昼を過ぎている。



過呼吸になることは、昨日が初めてじゃない。

維月いつきから別れ話を切り出された時にも経験している。

あの時は、苦しむ僕を置いて去っていく維月を目で追うことしか出来なくて、自らタクシーを呼んで病院へと向かった。

そこで初めて過換気症候群かかんきしょうこうぐんだと診断され、対処法としてビニール袋や紙袋を携帯するようにしていたのに。

昨日は僕よりも先に悠里さんが対処してくれて、呼吸だけじゃなく心臓まで止まるかと思うくらい驚いた。

放置するなんて素振りは、微塵みじんも見せずに。

僕だけを真っ直ぐに見て…。


『ふぅ…やめたやめた。』


そう呟き、食パンにかじりつくと、LINEの着信音と思われる音がソファーの方から弾けた。

悟さん以外とは滅多にLINEなんてしないし、携帯自体に愛着が無いから、その辺に放置して見失うことは多々ある。

重い腰を上げて、ダイニングテーブルから移動して携帯を拾い上げ、画面を開く指がぎこちなく戸惑う。

通知バーを確認すると、今いちばん連絡を寄越よこして欲しくない人からだった。


『タイミング…。』


考えないと決めた矢先に、これだ。

こんなに僕の気持ちを乱す人間は、維月と別れて以来居なかったから、流石に疲弊ひへいしてきている。

読むのをやめようか。

けど、読んでいないことを気にし続けるのも嫌だから、仕方なくバーをタップした。


" 昨日はありがとう。
話せて嬉しかった。
体の具合はどうかな?
無理せずにね。
預かったスーツ、今日中に仕上げるけど、受け取りは、紫陽くんの都合のいい時に連絡くれれば大丈夫。"


『……。』


僕と居て、嬉しかったんだ。

僕の体調、心配しているんだ。

僕の都合に、合わせるんだ。

ほんと、変わり者。

再び携帯をソファーに放って、ため息と共に立ち上がり、食器をキッチンへと運ぶ。

スポンジを泡でいっぱいにして、僕にまとわりつく悠里さんのお節介せっかいまで洗い落とそうとした。

なのに。

このまま返事をせずに居ようとすると、僕の中にわずかに残っている良心がどうしても許してくれないらしく、胸の内側からチクチクと痛めつけてくる。

渋々蛇口をひねって水を止め、タオルを無造作に取ってソファーへと戻るしかなかった。


"昨日は、ご迷惑をお掛けしました。
スーツ、ありがとうございます。
受け取りは、仕事が早く終わった帰りに伺います。"


『これでいい…。』


友達になったつもりだろうけど、僕にはどうしてもそのつもりがない。

【会えてよかった】と最後に言ってしまったのは、普段から身についている社交辞令。

僕はゲイで、貴方はノンケで。

お互いにまだ上辺しか知らない、赤の他人で。

店員と客の延長線上の繋がりとか、そこから派生はせいする気遣いや優しさとか、面倒でしかないんだよ。

このままフェイドアウトしていくのが、最善の道。

送信してすぐに既読になったことに気づいたけど、悠里さんからの通知をオフにして、今夜の悟さんとの時間へと意識を無理矢理に切り替えた。



────



《Yuuri side》



『おーい、悠里っ。
鍵閉めるぞっ。』

『あぁぁ、待ってーっ!』


今夜は店を早じまいして、仁とボーリングへと繰り出す約束をしていた。

たまにこうして時間調整をして、ふたりで気晴らし出来るのは、自営のいいところなのかもしれない。

日中は暑いくらいだけど、夜はまだ上着が必要な日もあって。

Tシャツにジージャンを羽織りながら、店の外へ飛び出した。

土曜日ってこともあり、この時間になると人通りは少ない。

駅前ではあるけれど、閑静な住宅とオフィスが点在する小さな街だから、普段から賑わうのは、俺達の店を含め幾つかの店が集まる商店街くらいだ。

仕事が終わって、オレンジの街灯がともる中、仁とふたりでふらふらと呑気のんきに歩くこの道中が好きだったりする。



『ジムはどうよ?
まだ2回くらいしか行ってないよな?』

『あー、うん。
時間的に、週1が今のところ限界かなぁ。
出来れば週2は通いたいけどね。』

『そうだよなぁ。
しっかし、まさか渡辺さんとジムで会っていたとはねぇ。』

『びっくりだったよ。
実は、昨日も会えたんだけどね。』

『え、そうだったのか。
あんな美人なのに体鍛えてるとか、意外だよな。』

『うん。
美意識が高いんじゃないかな。
でも、体が弱いから通ってる可能性もあるかもしれない。
帰り際に、過呼吸になって倒れそうになったから介抱したんだよね。』

『はっ?過呼吸?ヤバくね?』

『うん。
ほら、前にみんなでキャンプした時にさ、仁の兄ちゃんが過呼吸になって、若菜ちゃんが対処してたのを覚えてたから、なんとか復活してくれたんだけどさ。』

『あー、あったなぁ、そんなこと。
じゃぁ、あれかな…兄貴と同じパニック障害かもしれないな。』

『ん…。』


話してみて確信した。

紫陽くんは、見た目通り繊細な人。

それに、勘違いかもしれないけど、何かにおびえているかのようなトラウマがある気がして。

感覚人間のせいか、俺の勘って結構当たるんだよな。


『ところで、若菜ちゃんとは?
真面目な話、これからどうすんの?』

『あぁ、それな。実はさ…。』

『うん。』

『プロポーズしようかなぁ、と。』

『えっ?!マジでっ!!』

『マジだ。』

『うわぁっ、仁っ!スゲーっ!かっこいいっ!』

『悠里、お前…ボキャブラリーが小学生レベル。』

『『あははっ!』』


幾つになったって、驚いたり感動した時の反応は変わらないようだ。

しかも喜びまで加わったら、笑いまで込み上げて飛び跳ねたくなる。


『いつ頃するの?プロポーズ。』

『んー、来月かなぁ。
若菜が30になる前に籍は入れてやりたいかなと。』

『そうだよなぁ。
となると…本格的に引越しも考えないとか。』

『ん…。
まぁ、若菜の職場もここからそう遠くないからさ。
近場で探すつもりではいる。』

『そうか。
この前も言ったけど、俺のことは気にすんなよ?
お前と若菜ちゃんのこれからの人生のことだけを考えろよ?』

『解ってるって。』


いよいよかぁ。

具体化してくると、ちょっとだけ焦りを感じるけど。

それはきっと、まだ見えない未知の将来への単なる不安であって、誰もが感じるもの。

仁と居ることが当たり前の生活が、数年間続いていたから、まずはひとりに慣れなければ。


『んぢゃ、タバコ買ってくるわ。』

『おぅ、ベンチで待ってる。』


ボーリング場に向かう途中にあるコンビニで、仁はいつも電子タバコを調達する。

若菜ちゃんに禁煙を勧められているようだけど、何年も習慣づいてしまっていることって、そう簡単にはめられないよな。

でも、その存在が無くなれば、嫌でも適応していくことを俺は経験している。

母親や父親が亡くなった時もそうだったし、元カノと別れた時もそうだったし。


『悠里っ!』

『ん?』

『ヤバいかもっ!』

『え?な、なにっ。』


黄昏たそがれそうになった時、足早にコンビニから出てきた仁が、珍しく慌てた様子で俺の腕を強く握り引いてきた。


『あっちに隠れるぞっ。』

『は?ちょ…ちょっとっ!』


ヤバいって、まさか強盗に遭遇そうぐうなんて言わないよな?

引っぱられるままにコンビニの壁に隠れ、息を整えながら入り口の方を覗く仁。

俺もその下から片目を出し、事件に巻き込まれる失態だけはしたくないと、生唾なまつばを飲んだその時だった。

黒いシャツの40代くらいの男性が出てきて、前駐車で停めている左ハンドルの車の運転席に乗り込んだ。

金持ちだなと頭をぎると同時に、遅れて出てきた細身の男性が、こちら側の助手席へ向かってくる。


『ぇ…。』

『だよな…?』

『紫陽くん…。』

『飲料コーナーで軽く口論してたんだよ…あの男と。』

『口論…?』


極限までささやいてはいるけど、そのせいなのか驚きのせいなのか声が震えてしまう。

襟元のボタンを2つほど開け、少し気だるそうに助手席に乗り込んだ紫陽くんは、直ぐさまうつむいて一点を見つめていて。

運転席の男は一体?

その疑問に答えるかのように、向こうから手が伸びてきて、紫陽くんに男が抱きついた。


『ちょ…っ!』

『なに…そういうこと?』

『は?どういうこと?仁…。』


抱きつかれて、首元に男の唇が当たっている。

その現状を、紫陽くんは受け入れていない。

嫌がっている。

逃げようとしている。

引きがそうとしている。


『行ってくる…。』

『待てっ!悠里っ!』


飛び出そうとする俺の肩を、仁が強引に止めた。


『行ったって、良いことは何も無い。』

『でも…っ。』

『あ、ほらっ、降りてくる…。』


助手席のドアを開け外へ出た紫陽くんが、走って店内へと戻っていく。

運転席の男は、目で追い諦めたのか、エンジンをかけバックして何事も無かったかのように走り去って行った。

俺達、何を見せられた?

それよりも、紫陽くんは怪我したりしていないか?


『やっぱり…行ってくる。』

『悠里。』

『心配だから。
それに、見てしまったことを隠して次に会うの、嫌だし。』

『……。』

『ちょっと待ってて。』

『解った。』


行って会ってどうするかなんて全く考えてないし、どうなるかも解らない。

でも、放っておくなんて出来ない。

外から店内を見ながら自動ドアの前に立つと、向こうから紫陽くんが現れた。

ひらいた自動ドアのまま、数秒だけ時間が止まったと思う。

まばたきを数回して目覚めたような紫陽くんが、俺の名を呼んだ。


『悠里さん…。』

『やっぱり、紫陽くんだった…。』

『なんで…。』

『ごめん。』

『え?』

『たまたまここに居て、見てしまった。』

『……。』


数歩だけ店外に出た紫陽くんの背後で、自動ドアが静かに閉まった。

コンビニの灯りを背にする紫陽くんの顔は、俺からは薄暗くてよく見えない分、俺の顔はハッキリと見えているんだろう。

お互いに言葉に詰まってしまっている。

どうしていいか解らず戸惑う姿なんか見せたくない俺以上に、さっきの出来事を俺に見られた紫陽くんの戸惑いの方が大きいのかもしれない。

昨日、ジムで確かに会った人なのに、過呼吸になって介抱した人なのに、連絡先を交換した人なのに。

目の前に居るはずの彼は、段々と遠ざかっていくように見える。


『だい…じょうぶ?』

『大丈夫も何も…。』

『いや…男に無理矢理抱きつかれてたみたいだったから。』

『おふざけですよ、ただの…。』

『おふざけ?』

『ただの、男友達とのたわむれです…。』

『首筋にキスなんて…俺と仁はしないし、明らかに嫌がってたからしんぱ…』

『だからっ!』

『……っ。』


潤んでいる瞳が俺をにらんだ後、すぐに逸らして下を向いてしまった。

明らかに、俺に対して怒っている。

仁の言う通り、良いことは何も無いって解っていた。

でも、俺は紫陽くんの友達で大切な存在だから、助けたかっただけ。

力になりたかっただけ。


『貴方には関係ない…。
貴方は知らなくていいんです…。』

『関係ないって…。』

『忘れてください…。』

『紫陽くん…あの…』

『さようなら…おやすみなさい…。』


駅の方向へひとり走っていく後ろ姿を、もう追うことは出来なかった。

【関係ない】という言葉が頭の中で響いて渦巻いて、しばらくは消えなさそうで。

それくらい、俺には衝撃が強すぎる。

気づけば仁の元へ戻っていて、絵に描いたように項垂うなだれ立っていた。


『悠里。』

『仁…俺さ。』

『うん。』

『友達になったんだよ…紫陽くんと、昨日。』

『……。』

『なのにさ…【関係ない】ってこと、ないだろ。』

『悠里。
お前、解ってないことがある。』

『え?』

『紫陽くんのことで、理解してないことがあるんだよ。
説明してやるから。
とりあえず、ボーリング場に向かうか。』

『……。』

『それとも、ボーリングやらずに帰って話すか?』


紫陽くんのことで、俺が理解してないこと?

そんなことがあるならすぐにでも知りたいけど、今の自分じゃ、仁の説明を聞いても理解出来る自信がない。

だけど、現実逃避まではいかなくても、この衝撃から少しでも逃れたい気持ちもあって。


『やりたい…ボーリング。』

『ん。』

『ごめんな…仁。』

『気にすんな。
お前がここまで落ち込むなんて、滅多にないんだし。
たまにはワガママ言えよ。』


いや…俺はお前に甘えてばかりなんだって。

先を歩く仁の背中に、届かぬ声をかける。

夜空に浮かぶ三日月に向かって、いつの間にか溜め込んでいた溜め息をそっと吐きかけた。



─────



《Shou side》



ホテルから指定した駅まで車で送ってもらう道中、悟さんに関係を解消しようと告げた。

どうしても、対人関係をリセットしたくなったから。

真っ直ぐに前を向いたまま、理由も聞かずに【そうか。】と答えてくれたから、15以上も歳が離れている大人の余裕なんだと安堵したのに。

たまたま寄られたコンビニが、僕の職場や悠里さんの店に近い店舗で、また過呼吸になるんじゃないかと不安になるほど焦ってしまった。

僕は用事がないからと言い訳をして、車から降りずに待つことにした。

だけど、煙草を買いに降りた悟さんが、少しして店内から電話をかけてきたんだ。


【携帯も財布も車に置いてきたから、持ってきて。】


仕方なく周りの目を確認してから届けに行くと、【わざと置いていった。】と嘲笑あざわらうように言われて、初めて悟さんに怒りを覚えた。


【なに?どういうこと?】

【このコンビニ、実はよく使ってるんじゃないのかなぁと思ってさ。
めちゃくちゃ動揺してたから。】

【……。】

【あー、図星か。
会社が近い?
それとも家?
まぁ、プライベートについては一切話さない約束だったからな、俺達。
でも、ユウリは解りやすいんだよなぁ。】

【何がしたいの…。】

【いや?
別れを切り出されてムカついてたから、ちょっと試して意地悪してみたかっただけ。】

【最低…。】

【終わりにするなら、ユウリのプライベートを詮索したって別に構わないだろ?】


体だけの関係だから、僕のプライベートも本名も本心もずっと隠してきた。

人が変わったような悟さんに恐怖を感じたけど、彼も僕と同じで、今まで本性を隠していたってことなのか。

煙草を買った悟さんの後を着いていき、車でちゃんと話をしてお互いに納得しなければと助手席に乗り込むと、いきなり抱きつかれた。

キスも絶対にしない契約なのに、唇にしようとしてきて、必死で逃げて首筋に吸いつかれて。

ありったけの力を振り絞って押し退け、外へとのがれた。


『はぁ……。』


久しぶりに走ったな。

駅に着いて改札を抜けると、タイミング良く到着した電車に乗り込めて、ほんの少しだけ救われた気分を味わえたけど。

いつもの定位置に立って、さっきまでの出来事を回想してはいても、現実に起きたことだとは認めたくなくて。

悟さんから逃れられたところで、終わってくれれば良かったのに。

神様が居るのなら、どうして悠里さんに鉢合わせさせたのか、理由を聞きたい。

僕が何者なのか、これ以上知ってほしくなかった。

きっともう、僕がゲイなんじゃないかと疑っているに決まっている。


『……。』


関係ない。

赤の他人。

店員と客。

そうなりたくて、悠里さんとの関係もリセットしようとしていたんだから、ちょうどいい出来事だったはず。

いつまでも気にする必要はないじゃないか。

フェイドアウトすると決めたんだから、もう二度と会わなければいいだけのこと。

なのに、どうしてこんなに胸が苦しいんだろう。


『なに、泣いてんの…。』


窓に映る僕を、馬鹿にする余裕も無くなってしまっていた。



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