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旅に出よう、彼女の元へ、行けるように
秘密の会話*
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「…眠ったか。」
「うん。」
マリーから零れ落ちた涙を拭う。
泣きながら眠るその姿に、実家の弟が重なった。
本当に、どうしてこの子達だったのだろう。
そう思う度に、しかしヴィオそこが勇者なのだと心が言う。
ヴィオがいたから、魔王に勝てた。
それは紛れもない事実だ。
「今はゆっくりお休み、マリー。」
頭を撫でて、ベッドから離れる。
魔王は、勇者にしか倒せない。
それは誰でも知ってる絶対のことだった。
魔を統べる王。目覚めれば世界を穢し、暴虐の限りを尽くす存在。
でも、じゃあそんな存在を倒せる勇者とはなんなんだという疑問は当然ある。
だから、魔王を倒した勇者が次の魔王になると聞いた時には、なるほどなぁと思ったのだ。
「おいジジイ。いい加減俺を鳥って言うのやめろ。」
少し離れた場所で、トールがジャヴィさんに何か話していたようだった。
あたしが聞いていいのかは分からないけど、近寄っても話をやめないのなら別にいいかと、切り株に座って2人を見守ることにした。
「何故だ?鳥は鳥であろう。」
無表情のまま首を傾げたジャヴィさんに、トールは鋭い視線を向ける。うわ、怖い。
「もう俺は籠の鳥なんかじゃねぇ。自由に生きて、好きなことをして暮らしてる。」
「そうか。だが、鳥の羽は切られたままだろうて。鳥がどう思おうと、風きり羽根を切られた鳥は遠くへは行けぬ。」
「飛べなくても、歩ける足がある。俺の、俺だけの足だ。」
トールの言葉で分かった。今2人は魔法の話をしている。トールの特別な魔法と、その秘密を。
益々あたしが聞いていいのか分からなくなる。ここまで来たら一蓮托生ってことなんだろうか。
「少しは歩けるようになったことは知っておる。赤子並だが。」
「うるせえな。使えてるんだから問題ねぇよ。てめぇの魔法も奪ってやろうか。」
「鳥では出来ぬ。我の方が魔力量があるからの。試してみるか?」
「………これで煽ってねぇんだから腹立つことこの上ねぇよな。」
溜息を吐いたトールに、ジャヴィさんは気にした様子もなく話を変える。
「それより、同じ人の子でありながら何故ヴィオレットとマリーゴールドはこれほどまでに違う?同郷と聞いていたが。魔王に対抗するための者としては些か不便だろうに。」
「ヴィオを基準に考えんな。ジジイの記憶にある人間、っつーか生きてる人間は俺とヴィオとマリーぐらいだから不思議なのかもしんねぇけどな、マリーが普通なんだよ。俺とヴィオが例外。」
一緒に旅をした仲なのに、とも思うけど、ジャヴィさんの反応を見れば分かる。この人はこういう人なのだと。
だから別に腹は立たない。少し寂しいけど。
トールもそれが分かってるからそのまま話を続けた。
「マリーはただの村人だ。ヴィオが捨てられた森の近くにある村で生まれ育った普通の娘。俺たちとは違う。」
「ほう、なるほど。そういうことか。鳥と、もう1人…ふむ。あぁ、ヴィオレットが選んだのか。」
「選ばされたんだよ。…妹に背負わせるような女じゃねぇ。」
曖昧な言葉で交わされるそれは、多分あたしは知らなくていいこと。
席を外そうかとも思ったけど、気にしない2人に遠慮するのもなぁと結局座ったままぼんやりと眺めることにした。直ぐに後悔したけど。
「やはりヴィオレットは興味深い。そういえば鳥の巣には祝福が掛けられていたか。」
「呪いの間違いだろ。いや、ある意味合ってるか。あのクソ兄貴にとっての祝福で、ヴィオにしてみりゃ呪いだ。」
トールが苛立ちのままに吐き捨てた言葉は、重く、苦しげな音をしていた。
ヴィオにとっての呪い。
そういえば、前にヴィオが呪われていると、通りすがりの占い師に言われたのだとマリーが言ってた気がする。そのことだろうか。
「精霊が愛した子よ。長い時を経てようやく使われたのなら本望だろうて。」
「ジジイは知ってんのか。」
「詳しくは知らぬ。だが、その精霊は知っておる。」
「流石1000年以上生きるエルフ様だぜ。」
皮肉げに揶揄するトールに対して、ジャヴィさんは一切表情を動かさない。
目と口が動いていなければ彫刻かと思うくらいだ。
「会ったのはいつ頃だったか…。祝福を授けると聞いたのはたしか500年程前か?」
「嘘つくなジジイ。あの祝福は約1000年前に掛けられたものだ。 」
「はて、もうそんなに経っておったのか?」
「つーかてめぇの存在は約1200年前から確認されてんだよ。初出がそんくらいってことはもっと歳とってるだろ。」
「ふむ、しかし我にはまだまだ死ぬ予定はない。600も1200も変わらぬ。」
「…そうかよ。」
呆れたようにトールが溜息を吐く。
エルフのスケールのデカさにあたしはついていけない。
ジャヴィさんが無意識に600年くらいサバ読んでたのかと思うと、なんだか微妙な気持ちになるけど、旅の最中のジャヴィさんの知識を思い出せば納得できることでもあった。
ヴィオは知ってたのだろうか。知らない気もする。だって、ジャヴィさん本人が知らなかったんだし。
教えてあげたらどんな顔をするのかなと、クスリと笑いが零れた。
そんなあたしを置いてけぼりに、話し合いは進んで行く。
「どちらにせよ、呪いは解かなきゃならねぇ。ジジイに出来るか?」
「否。これは精霊の領分。我らには手出し出来ぬ。」
ジャヴィさんの返事は分かっていたんだろう。
トールはやっぱりかと言うように、言葉を続けた。
「そう言われても、祝福をかけた妖精を探し出すなんて無理だろ。」
「掛けたことすら忘れているやもしれぬの。あれらは酷く気まぐれだろうて。」
精霊について、あたしはよく知らないし、見たことも無い。でも、ヴィオとマリーはあるみたいだった。さっきまでマリーがいなかったのも、精霊に会うためにエルフの泉に行ったんだとトールから聞いている。
精霊の祝福を、マリーは得たらしい。だから精霊を探していたのだと。
すごいなぁと思う。それから、精霊も見る目あるじゃんって思った。
「子々孫々に受け継がれるようにしといてか?」
「精霊は血を気に入るのではない。愛し子の子を孫を気に入るかは運よ。」
「でも祝福は使われた。」
「祝福を受けた者がそう願った故な。」
ここまでの会話で、あたしが知るべきことはひとつもない。
さっさとマリーの隣で大人しく寝てしまえば良かったと思っていても、話し合いは続いていく。
「どうすればいい。」
「祝福はもう無い。あるのは結果のみ。ならば精霊でもエルフでもどうにも出来ぬ。出来るとするならば、それは人間だろうて。呪いが見える人間ならば、方法はある。」
「それってさ、ヴィオが呪われてるって分かる人間が必要ってこと?」
ジャヴィさんの言葉に、あたしは口を挟んだ。
さっき思い出したことだ。
なんだか偶然にしては出来すぎてるようで少しだけ背筋が寒くなる。
「そうさな。それほどまでに目のいい人間がいればだが。」
「居るよ。」
「何?本当か、レーシア。」
トールが目を見開く。それから視線が鋭くなった。だから怖いって。
「多分。マリーが知ってると思う。前に言ってたから。」
「そうか。ならば良い。縁は出来ている。」
納得したように頷くジャヴィさんが、そのまま歩き出す。
話し合いは終了ってことかな。
「マリーが起きたら、聞いてみよっか。」
「あぁ。マリーが起きたら起こせ。」
「え、ちょっと!見張り番あたしなの!?」
傍にあった木に凭れるようにして座ったトールは、もう既に目を閉じていた。
エルフの森に魔物は居ない。人も拒んでいる。
そう知っていても、やっぱり不安はある。
だから、ジャヴィさんがどこかに行ってしまってトールが寝るのなら、あたしは起きてないといけない。
「はぁ…仕方ないなぁ。」
静かな森。鳥の声も聞こえないから、暇つぶしも楽じゃない。
でも焦った様子でマリーを探すトールを、ジルが手紙を届けてくれるまで寝る間も惜しんで動くトールを見てしまっているから。
「一つ貸しだぞ、トール。」
眠りについたトールにこっそり呟く。
マリーは泉で精霊に会えたのかな。会えてたらいいな。
「うん。」
マリーから零れ落ちた涙を拭う。
泣きながら眠るその姿に、実家の弟が重なった。
本当に、どうしてこの子達だったのだろう。
そう思う度に、しかしヴィオそこが勇者なのだと心が言う。
ヴィオがいたから、魔王に勝てた。
それは紛れもない事実だ。
「今はゆっくりお休み、マリー。」
頭を撫でて、ベッドから離れる。
魔王は、勇者にしか倒せない。
それは誰でも知ってる絶対のことだった。
魔を統べる王。目覚めれば世界を穢し、暴虐の限りを尽くす存在。
でも、じゃあそんな存在を倒せる勇者とはなんなんだという疑問は当然ある。
だから、魔王を倒した勇者が次の魔王になると聞いた時には、なるほどなぁと思ったのだ。
「おいジジイ。いい加減俺を鳥って言うのやめろ。」
少し離れた場所で、トールがジャヴィさんに何か話していたようだった。
あたしが聞いていいのかは分からないけど、近寄っても話をやめないのなら別にいいかと、切り株に座って2人を見守ることにした。
「何故だ?鳥は鳥であろう。」
無表情のまま首を傾げたジャヴィさんに、トールは鋭い視線を向ける。うわ、怖い。
「もう俺は籠の鳥なんかじゃねぇ。自由に生きて、好きなことをして暮らしてる。」
「そうか。だが、鳥の羽は切られたままだろうて。鳥がどう思おうと、風きり羽根を切られた鳥は遠くへは行けぬ。」
「飛べなくても、歩ける足がある。俺の、俺だけの足だ。」
トールの言葉で分かった。今2人は魔法の話をしている。トールの特別な魔法と、その秘密を。
益々あたしが聞いていいのか分からなくなる。ここまで来たら一蓮托生ってことなんだろうか。
「少しは歩けるようになったことは知っておる。赤子並だが。」
「うるせえな。使えてるんだから問題ねぇよ。てめぇの魔法も奪ってやろうか。」
「鳥では出来ぬ。我の方が魔力量があるからの。試してみるか?」
「………これで煽ってねぇんだから腹立つことこの上ねぇよな。」
溜息を吐いたトールに、ジャヴィさんは気にした様子もなく話を変える。
「それより、同じ人の子でありながら何故ヴィオレットとマリーゴールドはこれほどまでに違う?同郷と聞いていたが。魔王に対抗するための者としては些か不便だろうに。」
「ヴィオを基準に考えんな。ジジイの記憶にある人間、っつーか生きてる人間は俺とヴィオとマリーぐらいだから不思議なのかもしんねぇけどな、マリーが普通なんだよ。俺とヴィオが例外。」
一緒に旅をした仲なのに、とも思うけど、ジャヴィさんの反応を見れば分かる。この人はこういう人なのだと。
だから別に腹は立たない。少し寂しいけど。
トールもそれが分かってるからそのまま話を続けた。
「マリーはただの村人だ。ヴィオが捨てられた森の近くにある村で生まれ育った普通の娘。俺たちとは違う。」
「ほう、なるほど。そういうことか。鳥と、もう1人…ふむ。あぁ、ヴィオレットが選んだのか。」
「選ばされたんだよ。…妹に背負わせるような女じゃねぇ。」
曖昧な言葉で交わされるそれは、多分あたしは知らなくていいこと。
席を外そうかとも思ったけど、気にしない2人に遠慮するのもなぁと結局座ったままぼんやりと眺めることにした。直ぐに後悔したけど。
「やはりヴィオレットは興味深い。そういえば鳥の巣には祝福が掛けられていたか。」
「呪いの間違いだろ。いや、ある意味合ってるか。あのクソ兄貴にとっての祝福で、ヴィオにしてみりゃ呪いだ。」
トールが苛立ちのままに吐き捨てた言葉は、重く、苦しげな音をしていた。
ヴィオにとっての呪い。
そういえば、前にヴィオが呪われていると、通りすがりの占い師に言われたのだとマリーが言ってた気がする。そのことだろうか。
「精霊が愛した子よ。長い時を経てようやく使われたのなら本望だろうて。」
「ジジイは知ってんのか。」
「詳しくは知らぬ。だが、その精霊は知っておる。」
「流石1000年以上生きるエルフ様だぜ。」
皮肉げに揶揄するトールに対して、ジャヴィさんは一切表情を動かさない。
目と口が動いていなければ彫刻かと思うくらいだ。
「会ったのはいつ頃だったか…。祝福を授けると聞いたのはたしか500年程前か?」
「嘘つくなジジイ。あの祝福は約1000年前に掛けられたものだ。 」
「はて、もうそんなに経っておったのか?」
「つーかてめぇの存在は約1200年前から確認されてんだよ。初出がそんくらいってことはもっと歳とってるだろ。」
「ふむ、しかし我にはまだまだ死ぬ予定はない。600も1200も変わらぬ。」
「…そうかよ。」
呆れたようにトールが溜息を吐く。
エルフのスケールのデカさにあたしはついていけない。
ジャヴィさんが無意識に600年くらいサバ読んでたのかと思うと、なんだか微妙な気持ちになるけど、旅の最中のジャヴィさんの知識を思い出せば納得できることでもあった。
ヴィオは知ってたのだろうか。知らない気もする。だって、ジャヴィさん本人が知らなかったんだし。
教えてあげたらどんな顔をするのかなと、クスリと笑いが零れた。
そんなあたしを置いてけぼりに、話し合いは進んで行く。
「どちらにせよ、呪いは解かなきゃならねぇ。ジジイに出来るか?」
「否。これは精霊の領分。我らには手出し出来ぬ。」
ジャヴィさんの返事は分かっていたんだろう。
トールはやっぱりかと言うように、言葉を続けた。
「そう言われても、祝福をかけた妖精を探し出すなんて無理だろ。」
「掛けたことすら忘れているやもしれぬの。あれらは酷く気まぐれだろうて。」
精霊について、あたしはよく知らないし、見たことも無い。でも、ヴィオとマリーはあるみたいだった。さっきまでマリーがいなかったのも、精霊に会うためにエルフの泉に行ったんだとトールから聞いている。
精霊の祝福を、マリーは得たらしい。だから精霊を探していたのだと。
すごいなぁと思う。それから、精霊も見る目あるじゃんって思った。
「子々孫々に受け継がれるようにしといてか?」
「精霊は血を気に入るのではない。愛し子の子を孫を気に入るかは運よ。」
「でも祝福は使われた。」
「祝福を受けた者がそう願った故な。」
ここまでの会話で、あたしが知るべきことはひとつもない。
さっさとマリーの隣で大人しく寝てしまえば良かったと思っていても、話し合いは続いていく。
「どうすればいい。」
「祝福はもう無い。あるのは結果のみ。ならば精霊でもエルフでもどうにも出来ぬ。出来るとするならば、それは人間だろうて。呪いが見える人間ならば、方法はある。」
「それってさ、ヴィオが呪われてるって分かる人間が必要ってこと?」
ジャヴィさんの言葉に、あたしは口を挟んだ。
さっき思い出したことだ。
なんだか偶然にしては出来すぎてるようで少しだけ背筋が寒くなる。
「そうさな。それほどまでに目のいい人間がいればだが。」
「居るよ。」
「何?本当か、レーシア。」
トールが目を見開く。それから視線が鋭くなった。だから怖いって。
「多分。マリーが知ってると思う。前に言ってたから。」
「そうか。ならば良い。縁は出来ている。」
納得したように頷くジャヴィさんが、そのまま歩き出す。
話し合いは終了ってことかな。
「マリーが起きたら、聞いてみよっか。」
「あぁ。マリーが起きたら起こせ。」
「え、ちょっと!見張り番あたしなの!?」
傍にあった木に凭れるようにして座ったトールは、もう既に目を閉じていた。
エルフの森に魔物は居ない。人も拒んでいる。
そう知っていても、やっぱり不安はある。
だから、ジャヴィさんがどこかに行ってしまってトールが寝るのなら、あたしは起きてないといけない。
「はぁ…仕方ないなぁ。」
静かな森。鳥の声も聞こえないから、暇つぶしも楽じゃない。
でも焦った様子でマリーを探すトールを、ジルが手紙を届けてくれるまで寝る間も惜しんで動くトールを見てしまっているから。
「一つ貸しだぞ、トール。」
眠りについたトールにこっそり呟く。
マリーは泉で精霊に会えたのかな。会えてたらいいな。
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