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第2章 S級ダンジョン攻略編
第59話 ゴーレム技師、S級ダンジョン奥地を開拓してマイホームと畑を作る
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迷宮攻略に必要なのは、物資と安全な休憩地点。
ハロンパーティー時代も、途中に休憩できる安全なキャンプを幾つか作っていた。
しかし、それだけでは物足りない。自給自足をするのだ
上手くいけば2,3カ月。下手をすれば一生ダンジョンから出なくても暮らせるようになるかもしれない。
キャンプ、というか庭つきの一軒家を建てよう。
ダンジョンの中に家を建てるなんて、僕が初めてじゃなかろうか。
まずは場所選びだ。ある程度平坦で、水源からは近く、それでいて大雨が降っても浸水しない場所がいいな。
僕とアルカは周辺の地図を埋めながら立地を選ぶ。
場所が決まったら、インスタントゴーレムを作り、木々を切り、切り株を掘り起こしていく。
このために、ガレックに斧やシャベルなどの装備を運んでもらっておいた。
見る見るうちに、家を建てるのに十分なだけの土地が開けていく。
そしていよいよ、家の建設に移る。
街の建築ギルドに依頼して、一軒家の図面は作成してもらっている。まさか、ダンジョンの中に立てるとは建築ギルドも夢に思っていないだろうけど。
インスタントゴーレム20体を作り出し、作業を始めてもらう。
「よし、ガレックはモンスターが来ないか見張り。僕とアルカは、昼飯の調達に行こうか」
ダンジョン内には川も流れているし、モンスターではない普通の魚もいる。
僕は手ごろな小川を見つけ、そこで釣りをすることにした。
人の手が入らない、豊かな川には魚影が沢山見える。
釣り糸を垂らすと、すぐに手応えがあった。
「! 大きい! アルカ、手伝って!」
「了解です!」
アルカと2人で引き上げたのは、体長1メートル近い巨大なマス。
草の上で銀に輝く身体を暴れさせる姿は、凄い迫力がある。でかい。
「今日のお昼は決まりましたね。ムニエルにしましょう」
アルカに料理をまかせている間、僕はあたりの草の植生を調べていた。
「うーん。やっぱり都合よく料理に使えるハーブなんかは生えてなさそうだな。お、これは……」
ハーブではないが、僕は見覚えのある草を発見した。
薬草だ。
地上では特定のダンジョンの一部にしか生えていない薬草が、こんなところに生えているとは。
しかも、地上の物より2回りほど大きい気がする。
もしここで薬草が沢山採れるなら、ポーション類を地上から持ち込む必要がなくなるかもしれない。いや、それどころか……。
「上手くいけば、薬草を栽培して地上に出荷できるかもしれない!」
前に、薬草を栽培しないのかと冒険者ギルドに聞いてみたことがある。
『いくら出てくるモンスターが弱いとはいえ、ダンジョンの中に畑を作って維持するのは難しいですからねぇ』
という話だった。
しかし、ゴーレムを使って畑をモンスターから守らせれば、栽培も夢ではないかもしれない。
どうせ野菜用の畑は作る予定だったし、一緒に薬草も植え替えて試してみよう。
釣りをしたり、料理をしたり、掘ってきた薬草を庭に植えたりしていると、あっという間に夕方になった。
ゴーレムに作らせている家は、まだ完成には遠いがある程度の形は出来ていた。
今日はダンジョン開拓ライフ1日目としては上出来すぎるくらいだろう。
ハロンパーティー時代も、途中に休憩できる安全なキャンプを幾つか作っていた。
しかし、それだけでは物足りない。自給自足をするのだ
上手くいけば2,3カ月。下手をすれば一生ダンジョンから出なくても暮らせるようになるかもしれない。
キャンプ、というか庭つきの一軒家を建てよう。
ダンジョンの中に家を建てるなんて、僕が初めてじゃなかろうか。
まずは場所選びだ。ある程度平坦で、水源からは近く、それでいて大雨が降っても浸水しない場所がいいな。
僕とアルカは周辺の地図を埋めながら立地を選ぶ。
場所が決まったら、インスタントゴーレムを作り、木々を切り、切り株を掘り起こしていく。
このために、ガレックに斧やシャベルなどの装備を運んでもらっておいた。
見る見るうちに、家を建てるのに十分なだけの土地が開けていく。
そしていよいよ、家の建設に移る。
街の建築ギルドに依頼して、一軒家の図面は作成してもらっている。まさか、ダンジョンの中に立てるとは建築ギルドも夢に思っていないだろうけど。
インスタントゴーレム20体を作り出し、作業を始めてもらう。
「よし、ガレックはモンスターが来ないか見張り。僕とアルカは、昼飯の調達に行こうか」
ダンジョン内には川も流れているし、モンスターではない普通の魚もいる。
僕は手ごろな小川を見つけ、そこで釣りをすることにした。
人の手が入らない、豊かな川には魚影が沢山見える。
釣り糸を垂らすと、すぐに手応えがあった。
「! 大きい! アルカ、手伝って!」
「了解です!」
アルカと2人で引き上げたのは、体長1メートル近い巨大なマス。
草の上で銀に輝く身体を暴れさせる姿は、凄い迫力がある。でかい。
「今日のお昼は決まりましたね。ムニエルにしましょう」
アルカに料理をまかせている間、僕はあたりの草の植生を調べていた。
「うーん。やっぱり都合よく料理に使えるハーブなんかは生えてなさそうだな。お、これは……」
ハーブではないが、僕は見覚えのある草を発見した。
薬草だ。
地上では特定のダンジョンの一部にしか生えていない薬草が、こんなところに生えているとは。
しかも、地上の物より2回りほど大きい気がする。
もしここで薬草が沢山採れるなら、ポーション類を地上から持ち込む必要がなくなるかもしれない。いや、それどころか……。
「上手くいけば、薬草を栽培して地上に出荷できるかもしれない!」
前に、薬草を栽培しないのかと冒険者ギルドに聞いてみたことがある。
『いくら出てくるモンスターが弱いとはいえ、ダンジョンの中に畑を作って維持するのは難しいですからねぇ』
という話だった。
しかし、ゴーレムを使って畑をモンスターから守らせれば、栽培も夢ではないかもしれない。
どうせ野菜用の畑は作る予定だったし、一緒に薬草も植え替えて試してみよう。
釣りをしたり、料理をしたり、掘ってきた薬草を庭に植えたりしていると、あっという間に夕方になった。
ゴーレムに作らせている家は、まだ完成には遠いがある程度の形は出来ていた。
今日はダンジョン開拓ライフ1日目としては上出来すぎるくらいだろう。
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