猫神主人のばけねこカフェ

桔梗楓

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1巻

1-1

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   プロローグ 猫神主人のばけねこカフェ


 ドアを開けば、チリリンと鈴の音がした。

「いらっしゃいませ。ねこのふカフェにようこそ!」

 店員の軽快な挨拶あいさつと共にタタッと走り寄ってきたのは、がらすのようにしっとりとした毛並みを持つ、黒い猫。
 黒猫は透明度のあるアイスブルーの瞳でまっすぐに客を見つめて、にゃーんと可愛らしく鳴いた。

『ねこのふカフェ』

 ここはネットや口コミで人気を集める、ちまたで話題の猫カフェだ。
 個性的な猫が出迎えてくれる。愛嬌あいきょうのある猫がいる。猫好きにはたまらない猫カフェ!
 そんなうわさを聞いてやってきた客は、誰もが「なるほど」と納得するだろう。
 席に座ると、早速ふかふか毛の三毛猫が膝に乗ってくる。
 すべらかな手触りの頭を撫でれば、三毛猫は目を細めてゴロゴロと喉を鳴らす。
 愛想のいい猫に客が相好そうごうを崩した時、店員が注文を聞きにきた。
 長い黒髪をふたつに分けておさげにした、笑顔が似合う元気そうな女性の店員で、ベージュ色のカフェエプロンの裾には、白い肉球の柄がプリントされている。
 メニューを渡された客は「さて、なにを頼もう」と、悩み顔になった。
 ねこのふスペシャルランチ。季節のケーキセット。ラテアート。
 客がメニューに指をさまよわせていると、ストッとテーブルに猫が乗ってきた。それは、トロンとした垂れ目がチャーミングなアメリカンショートヘアだ。
 ふわふわした小さい前足で、チョンチョンとメニューを叩く猫が指しているのは『ねこおやつ』だった。
 一袋百円。これを買えば猫におやつをあげることができるのだ。

「欲しいのかい?」

 客が撫でようとした途端、アメリカンショートヘアはプイとそっぽを向いて、尻尾でぺしっと手を叩く。
 ――おやつをくれなきゃ触らせてあげない。
 まるでそう言っているみたいに見える仕草に、客は思わず笑いをこぼし、『ねこおやつ』と、『ねこのふスペシャルランチ』を注文した。
 カウンターには渋い口ひげをやしたマスターが控えており、店員の注文を受けると調理を始めた。
 客は自分の注文品が来るまでの間、猫におやつをやる。
 チューブの包装をちぎった瞬間、アメリカンショートヘアの瞳がきらりと光った。

「にゃん、にゃん!」

 前足でくいくいと手招きする猫はひげをピンと立たせて、期待に満ちた顔で見上げてくる。
 中からペースト状の餌を出すと、猫は嬉しそうにペロペロとチューブの口を舐めた。

「にゃー!」

 膝に乗っていた三毛猫も、欲しがってグルグルと喉を鳴らす。

「順番だよ」

 客が猫に話しかけていたら、足元へ別の猫が擦り寄ってきた。

「なぁ~ん」

 最初に出迎えてくれた黒猫だ。おやつが欲しいのか、甘えた声を出す。
 三匹の猫たちに囲まれて客がデレデレし始めた時、ふいに野太い猫の鳴き声が響いた。

「うにゃ~ご。なぁ~~ご」

 まるで中年男性が猫の真似をしたような、お世辞にも可愛いとは言いがたい声である。
 客が怖いもの見たさで恐る恐る後ろを振り向くと、そこにはつい二度見するほど大きな猫がいた。
 白い台座に、ふかふかの座布団。そこにどっしりと座るのは、通常の猫の三倍は巨大な猫。……言い換えると『でぶ猫』である。
 ペルシャ猫のようだが、非常に貫禄かんろくがあり、相撲すもうでも取ったら強そうだ。
 眼光鋭い金の瞳を持つその猫は、たたずまいに風格があり、面持おももちにも威厳がある。だが、とてもじゃないが可愛いとは言いがたい。
 それなのに、客は目をそらせなかった。なんというか奇妙なカリスマがあるのだ。

「ぬなぁ~ご」

 中年男性の声色で、猫が猫撫で声を出した。本人(猫)としては、甘えているつもりらしい。
 反応に困った客が固まっていると、ペルシャ猫はおもむろに前足を上げた。
 そして――おいで、おいでと、猫招きをする。
 リアル猫招きである。
 だが、猫の迫力がありすぎて、福どころか余計なものまで招きそうだ。
 客は立ち上がると、ペルシャ猫に近づいた。台座には木製のプレートが貼ってあり、『ねこのふカフェの守り神・ウバちゃんです』と記してある。

「守り神?」

 客は首を傾げた。
 確かにでぶ猫は『神様』と言われても納得できそうな貫禄がある。悪く言えばとことん偉そうにふんぞり返っている。
 猫の前にはミニチュアの賽銭箱さいせんばこが置かれていて、客は誘われるように十円玉をチャリンと入れた。
 すると、でぶ猫は前足を上げて差し出す。そして、つられて出した客の手のひらにポフッと前足を載せた。

「ニャアアン。ニャー。ウニァ~」

 ダミ声でなにか話している。猫なのだから喋るわけがないが「よきにはからえ」と言わんばかりの尊大かつおおらかな雰囲気だ。
 でぶ猫は、チョイチョイと賽銭箱さいせんばこを前足で叩いた。どうやらさらなる賽銭を催促しているらしい。なかなかアコギな猫である。

「ニャン、ニャーン」

 客の足元でおやつの続きをねだる甘え上手な猫たち。客は気を取り直して、三匹の猫に順番におやつをあげた。
 黒猫はチューブタイプのおやつをぺろぺろと舐めると、ついでに客の手も舐めて、スリスリと擦り寄る。
 三毛猫はおやつに満足したのか、ぐいーんと背伸びをしてから、お行儀よくお座りをしてペコリと頭を下げた。

「ニャン!」

 そして元気よく鳴くと、その場でクルンと一回転する。

「えっ」

 客は驚きの声を出した。
 猫が、芸をしたのだ。犬が芸をするのは普通だが、猫が芸をするのは珍しい。
 しかも三毛猫に続いて、アメリカンショートヘアと黒猫も次々に一回転する。
 ニャー、ニャー、ニャー。うにゃ~ご!
 最後に鳴いたのはあのでぶ猫、ウバだ。ウバはのっそりと二本足で立ち上がると、前足でテシテシと二拍し、ペコリと頭を下げて座り直す。
 客は、唖然あぜんとした表情を浮かべた。
 猫が二本足で立つ……まあ、立つこともあるだろう。でも、前足で拍手などできるだろうか? いや、できなくもない……か? 頭を下げて礼をする。……人間なら簡単な仕草だが、猫では見たことがない。
 客はおっかなびっくり店員を振り返った。
 黒髪をふたつに分けておさげにした女性の店員は、愛想よく笑みを浮かべる。

「うちの猫ちゃん、とっても芸達者なんですよ!」

 そう言った彼女がテーブルに置いたのは、サラダとオムライス、スープのついたランチだ。

「そ、そうなんだ。すごい芸達者ですね」

 芸と言われたら、芸なのだろう。犬顔負けの芸だが、この広い世の中、芸のうまい猫がいてもおかしくないだろう。多分。
 客はそう無理矢理自分を納得させ、ランチを食べ始めた。

「なぁ~ん」

 客が食事をしている最中も、猫たちは全力で愛想を振る。
 食事の邪魔をしない程度にスリスリしたり、そばでお座りをしたり。
 人懐こい猫に囲まれて、客はオムライスを頬張りながら幸せそうな顔をした。

「また来ますね」

 会計時にそう言い残し、満足げに帰っていく客を、店員は笑顔で見送った。


 客のけた店内。
 一息ついたおさげの店員は、猫たちをジロリと横目で睨んだ。

「もう、みんな。芸ってごまかすのも一苦労なんだから。やりすぎたらだめだよ!」

 店員の叱責に、でぶ猫のウバはのんきにあくびをした。そして、人間の言葉で答える。

「これくらい問題にもならぬわ。客の満足そうな顔を見たか? すべてわらわの愛くるしい仕草のおかげじゃな!」

 ウバが偉そうにふんぞり返る。だが、すかさずアメリカンショートヘアが「なぁ~に言ってるのよっ」と突っ込みを入れた。

「あたしの懐きテクが効を奏したに決まっているじゃない。猫だって色気を出してナンボよ! 甘く、つややかに、客にソフトタッチするのが重要なのよっ」
「君が言うと非常にいかがわしく聞こえるのはなぜかな。猫スタッフに重要な要素を挙げるならば、僕の持つ『知的さ』だろう」

 アメリカンショートヘアの隣で、フッと鼻で笑うのは雄の三毛猫だ。その尻尾の先は二本に枝分かれしている。

「わらわの愛らしさがわからぬとは、化け猫のまなこは節穴なのかのう」
「図体と態度だけデカイ猫神様に言われたくなーい。女なら、色気で勝負すべし!」
「僕は男だけど、猫の魅力を語るならば、知性は欠かせないファクターだ」

 わーわーニャーニャーと三匹の猫たちが好き勝手に言い争う中、店員の足元に黒猫が擦り寄ってきた。そして、心配そうにソワソワと歩き回る。

美来みらい、ごめんな。猫らしくするのがむずかしくてさ。宙返りくらいなら大丈夫かなって思ったんだけど、だめだったか? 俺、猫っぽくなかったか?」

 真摯しんしな瞳で見つめてくる黒猫に、店員はクスッと笑い、ヒョイと黒猫を抱き上げた。

「大丈夫。キリマは猫っぽいよ。ちょっと仕草が規格外だけどね」

 軽く頭を撫でれば、ようやく黒猫はホッとしたようにゴロゴロと喉を鳴らした。


 ここは、猫に見えて猫ではない『あやかし』がキャストを務める猫カフェ。
 正真正銘の神様があるじを務め、三匹の化け猫が客に愛嬌あいきょうを振りまく。
 彼らはなにも、好き好んで猫カフェを切り盛りしているわけではない。
 ただ、失われた力を取り戻すために奮闘しているのだ。
 あやかし猫の事情を知る唯一の人間――鹿嶋かしま美来は、ふと過去を思い出す。
『ねこのふカフェ』が開かれる前。すべては、あの出会い――神社で猫を拾ったあの日から始まった。



   第一章 捨て猫は猫神で、飼い猫は猫鬼びょうきで。


 それを運命だと言うのなら、おそらくは、そうなのだろう。
 今年で十九歳になる鹿嶋美来が毎朝欠かさずウォーキングをして、最寄りの神社に参拝するのを日課にしていることも、この出会いも、必然だったのだ。
 桜が美しく咲きほころぶ四月。暖かい風に揺れ、花びらがひらひらと舞い落ちる。
 春爛漫はるらんまんといった境内けいだいの様子に心をなごませていた美来は、神社の隅に段ボールが置かれているのに気づいた。
 にゃ~あ。
 そこから聞こえた鳴き声は、ダミ声だった。低く濁っており、可愛げが全くない。
 美来が段ボールに近づいて中をのぞき込むと、灰色の猫が彼女を見つめていた。
 くすんだ毛色をしているのに、目だけは爛々らんらんと金色に輝いている。

(大きいなあ)

 それが美来の第一印象である。
 成猫せいびょうであることに間違いはなさそうだが、普通の猫の三倍はあるだろう。縦にも横にも大きくて、段ボールがぎゅうぎゅうになっている。一匹しかいないのにすし詰め状態、いや、箱寿司のようだ。

「圧倒的な存在感だね」

 美来は膝をついて座り、猫の頭を撫でる。その毛並みは荒れていて、撫で心地もゴワッとしていた。
 顔つきや毛の状態から見て、どうも年老いた猫らしい。目にヤニが溜まっており、健康状態が心配だった。すぐにでも獣医にてもらう必要がありそうだ。
 老猫だから捨てられたのだろうか。愛らしさとはほど遠い顔をしているせいで、飼い主にそっぽを向かれたのかもしれない。
 なににしても可哀想な猫だ。
 美来はこの子を連れていこうと決意して段ボールを持ち上げた。

「おもっ!!」

 思っていたよりもずっと重量がある。米を運んでいる気分になりながら、美来は神社を後にした。近くに、早朝から開くなじみの動物病院があるのだ。そこで一通りの診察を受けてもらおう。
 拾うか拾わないか。そんなこと、ちっとも悩まなかった。
 出会ったからには飼うのだ。美来の心に、そのまま捨て置くという選択肢はなかった。
 朝の診察時間を待って、顔なじみの獣医に猫をてもらったところ、猫の状態は美来が想像していたよりも悪かった。すぐさま適切な処置がほどこされる。
 診察が終わると、動物病院から家に向かった。帰りの道すがら、美来は段ボールを「よいしょ」と抱え直す。
 病院でペットキャリーを借りたかったのだが、巨大猫に合うサイズがなかったのだ。一体なにを食べたらこんなに大きくなるのだろう。

「君はえらかったね。注射を打たれても平気な顔をしていたし。我慢強いんだねー」

 美来は声をかけた。猫はツンとそっぽを向いて「ニャア」と鳴くだけだ。相変わらずダミ声で、可愛げがない。
 しかし、猫は不思議と逃げ出そうとはしなかった。病院でも大人しくしていたし、美来に爪を立てることもしない。
 つまり、美来に飼われる気になっているのだろうか、それなら嬉しいが……そこまで考えた美来はハタと大事なことを思い出し、灰色の猫に話しかけた。

「あのね、今から行く家――私の家には、すでに猫が一匹住んでいるんだよ。だから仲良くしてほしいな。……って言っても、猫が人間の言葉を理解するわけないか」

 大丈夫かなあと、美来はため息をつく。
 猫にも相性はある。あまりに気が合わないなら、テリトリーを分ける必要があるだろう。だが、美来の住む家には両親も住んでいるから、猫のためにそこまでのスペースを作ることはできない。

「できれば喧嘩けんかしないでほしいな。ただでさえ君を連れ帰ることでお父さんは怒るだろうし」

 父は職業上、ペットを好まないところがある。
 美来の家は、喫茶店を経営しているのだ。といっても、街はずれで繁盛はんじょうもしていない、さびれた古い店なのだが。

「そーっと帰ろうね。そーっと」

 美来は猫にささやき、コソコソと裏口から家に入った。

「ただいま……」

 美来の住む家は今年で築五十年になる。見た目的にもなかなか年季の入った住宅で、祖父が亡くなり美来の父に相続されて以来、修繕を重ねていた。
 裏口の先は台所だ。フローリングではなく古めかしい正方形のパネル床材が広がっていて、美来が歩くとギシギシ音が鳴る。美来はこっそりと、台所の端に猫の入った段ボールを置いた。猫を見せるのは後にして、先に両親の機嫌をうかがおうと思ったのだ。
 大丈夫。母は猫が好きだし、父も、説得すればなんとかいけるだろう。すでに猫を一匹飼っているのだ。もう一匹増えたところで問題はないはず。

「ん?」

 キッチンの奥、廊下側から「ニャア」と声がした。
 足音を立てずに黒い猫が近づいてくる。美来は膝をついて座ると、黒猫の頭を優しく撫でた。

「キリマ、ただいま」

 黒猫――キリマのあごを人差し指で擦る。すると、キリマは目をつぶって気持ちよさそうに喉を鳴らした。
 ぴくぴくとひげが揺れて、しなやかな尻尾がゆるりと上がる。
 がらすのようなつやのある毛並みを持つ、キリマ。
 美来がそう名付けたこの猫もまた、あの神社で拾ったのだ。不思議な偶然である。二年前の冬の朝、キリマは段ボールの中で震えていた。
 拾った時の毛並みはゴワゴワに荒れており、見るからに衰弱していた。しかし現在はほどよくスッキリとした体形で毛艶けづやもよく、飼い主の欲目もあるかもしれないが、『美猫』と言ってもいいだろう。美来が世話をしたキリマはすっかり彼女に懐いていて、今も甘えた鳴き声で美来の手に擦り寄った。

「キリマ。実は猫を拾ったの。先輩猫として、仲良くしてくれると嬉しいなあ」

 その時、段ボールの中にいた灰色の猫がのっそりと起き上がる。キリマの三倍はある巨大猫がジロリと睨んだ途端、キリマが毛を大きく逆立てた。膨らませた尻尾をピンと立て、前かがみになりながら「フーッ」と威嚇いかくし始める。
 慌てたのは美来だ。いきなり臨戦態勢だなんて困る。まだ親に説明していないし、説得する前に喧嘩けんかをされては、間違いなく父がいい顔をしない。

「キリマ待って! お願い、落ち着い……」
「――まさかこんなところでそなたに出会うとはな。世間とは狭いものよの」

 ふいに、トーンの低い女の声が聞こえた。美来は「へっ?」と間の抜けた声を出す。慌てて辺りを見回すが、美来と猫二匹以外、台所には誰もいない。

「なんでお前がいるんだ。ここは俺のテリトリーだ。出ていけ!」
「ひゃ!?」

 今度は、すずやかで高い男性の声。それも明らかに、すぐそばから聞こえている。
 美来は目の前の猫たちを見た。まさかこの二匹が喋っているのだろうか。

「キ、キリマ、あなた、なんっ、いつの間に、人間の言葉なんか覚えたの!?」

 世の中には、人間の言葉のような鳴き声を出す面白い猫がいる。「ごはーん」とか「なんで」とか、鳴き声がそんな風に聞こえる個性的な猫だ。
 しかし今の声は、明らかに日本語だった。猫は訓練するとあんなにベラベラと話せるものなのだろうか。いや、そんなはずはない。

「ええ!? ちょっ、落ち着け私。いやいやキリマ、どうしちゃったの!?」

 混乱しつつ声を上げる美来に、キリマは「はあ」とため息をつく。

「こうなることが予想できていたから、俺はずっと隠していたんだ。……美来、落ち着け。俺は猫であって猫ではない。だから、言葉を話すのはおかしいことじゃない」
「ね、ねこであってねこではない……ど、どういう意味?」


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