数学の先生が異世界に行ったとしたら

シュガー

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第1章

第5話

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さて、家庭教師のマルコクスと一緒に勉強し、家族とも交流を行いながらはや1年が過ぎた。

本当にあっという間の一年だった。

自分が読書をしながら貯めていた知識より、長生きしているという家庭教師の先生のほうがはるかに深い知識を持っていた。

ただ、私にとってみれば数学や魔法が楽しいものであった。

もともと、数学は好きだったが魔法も物凄く興味深い。

詠唱魔法は暗記が多いから苦手であるが、魔法陣魔法はバリバリ幾何学で気に入っている。

最初、マルコクスに見せてもらったとき、私はこれもやってみたいと思った。

まあ、そんなこんなで入試の勉強をしつつ、自分の好きな教科を学んでいく。

そんな日が続いていた。

ところで、話が変わるが、今日私はとてもワクワクしている。

いままでは、座学だけをやっていたが今日からは体術と実践的な魔法も始まる。

最近は、数学のノート以外にも魔法陣のノートと言うのもできた。

それを実際に試せると思うとわくわくしてしょうがない。

魔法は一回だけ、使ってみたことはあるのだが、さすがに屋内だと危険であるという事なので外での授業が楽しみだ。

そんなこんなで、今日は魔法陣のノートと筆記用具をもって家の庭で待っている。

どの魔法から練習しようかなと思っているとマルコクス先生がやってきた。

「さて、今日から魔法の実践をやっていきましょう。」

こういわれて今日の授業が始まった。

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「さて、まずは一番簡単な水の発生を行いましょう。この前一回やってもらったものです。」

と言われたので、前と同じようにやろうと思ったがちょっと待てと私はここで思った。

この前やったのと少し変えてみたらどうなるのだろうか、と思ったので書く魔方陣の線を一本除いてみた。

すると、魔法陣から出てきた水は何というか濁ったものが出てきた。

失敗してしまったのでもう一度行おうと思って別の線を抜いてみた。

すると今までよりたくさんの水が出てきた。

どうやら、似たような魔法陣は少し変えるとかなり変わるらしい。

今度は試しに2本消してみると、今度は水どころか火が出てきた。

その時、私はこの魔法陣たちを見て思った。

もしかしたら、この魔法陣には規則があり、もっと簡単に書くことが出来るのではないかと。
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