数学の先生が異世界に行ったとしたら

シュガー

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第1章

第8話(マルクコス視点)

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俺が彼に魔法を見せてから、彼は熱心に魔法に打ち込んでいくようになった。

確かに、小さい子供からしたら魔法と言うものは憧れの対象となりやすいのだろう。

ただ、魔法ばっかに気を取られて受験勉強の方をおろそかにしているのはちょっとあれかなとは思ってはいるがまあ、彼は勉強が好きだしまだ時間もたくさんあるから大丈夫であろう。

今日も今日とて彼の魔法陣を描く練習を見ている。

日に日に上手になっていく彼の魔法陣は、元から綺麗であったが、フリーハンドで短時間でよくあんなものが描けるのだと俺は感嘆を覚える。

初めから、彼のことを俺は将来偉大な研究者になるだろうとか、そんなことを思っていたが、もしかしたら研究者とかそういう枠に収まりきらないもっと凄い人物になるに違いないと今は確信している。

彼は、俺の予想を軽々と超えていく。

まだ、魔法陣を描き始めてたった1週間しか経っていないのに今では教科書に書いてある魔法はいとも簡単に扱うことが出来るようになっている。

また、この前なんか魔法陣を大きくしたものを描く、と言う今までにはなかった発想をしてなおかつ魔力の消費量を抑えているのだから俺は驚くことしかない。

ちなみに消費魔力が分かるのは俺が悪魔だからである。

本人は、きっと気づいていないことであろうが、このことは一般には知られていない貴重な技術である。

どんどん、どんどん魔法陣を描いていっていつの間にか自然に教えるべき教科書に書いてある魔法はいつの間にか教え切ってしまった。

まあ、世界には無数の魔法があるといわれているし彼の知的探求心にそこは尽きないだろう。

そんなこんなで指導という名目上の観察をしていく。

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そんな中、

「私の主となってもらえませんか。」

と普通の悪魔なら「俺と契約しろ。」とか上から言いそうなことを丁寧に言ってしまった。

彼は俺をここまで魅了してしまったのだろう、と私は思った。

これから先、彼が俺の主となったことで自分に直接的なメリットはないが、彼と一緒に入れるというメリットは大きいだろう。

これから先、彼をまじかで見ることが出来る、そう思ったらクククッと笑いが止まらなかった。

我ながら、気持ち悪いと思うが俺にとってはとっても嬉しいことなのだ。

いままでとは、違った驚きの多い日々に俺は希望を持った。
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