35 / 63
第35話、ギルドが開設する
しおりを挟むギャランは仕事が早く1か月後にはボルトン男爵領にギルドを開設すると言って来た。
ファニーからは俺が頼んだ作物の商業ギルドに登録は済んだが、移住者は今の所、応募者が少ないが、問い合わせは多いので移住者は増えるみたいで、お店はなるべく早く出すと言って来た。
冒険者用の宿は出来ているので建設隊のバスに急いでギルドの建物とファニーの店の建物を作るように言っておいた。
バスとベンは最近は忙し過ぎて彼女を作る暇もないと言っていたので俺が。
「仕事の出来る男には女の方から寄って来るから頑張れ」
と言うとアンが。
「マリュウス様、無責任な事を言わないでください」
「そうかな、仕事の出来る男は頼りがいがあるので女性に持てると思うが、違うのか」
「仕事が出来ても性格が悪ければだめでしょう」
ベンが。
「アンさん俺は女から見てどうだ」
「まあまあです」
バスは18歳、ベンとアンが20歳で皆この世界では普通なら結婚している年頃で異性が気になるみたいだ。
余計な話をしたが移住者を迎える準備は出来たが、移住者はまだ1人も来なくギルドが先に開設して新任のギルドマスターが職員を3人連れ領主の俺に挨拶に来て。
「初めましてこの度ボルトン男爵領のギルドのギルドマスターに就任したエルフ族の元A級冒険者ドロシーと申します。よろしくお願いいたします」
エルフ族の元A級冒険者と聞きエルフ族は綺麗で年齢が分からないので。
「こちらこそ宜しく。元A級冒険者と言いましたが何年くらい冒険者をしていたのですか」
「マリュウス様はズルいですね。それを言ったなら私の年齢が分かるでしょう。だから言いません」
「ハッハッハー! 見破られたか。俺は冒険者の階級があるのを知っていますが、ギルドや冒険者、魔獣の事を詳しく教えてくれないか」
ドロシーが教えてくれたのは、冒険者と魔獣には同じ階級がありS,A,B,C,D,E.Fの7階級あり、S級冒険者は現在、世界で2人しかいないらしい。
魔獣も同じでてD級にはネズミ魔獣など50種類、C級には角ウサギなど30種類B級は狼魔獣、猪魔獣が代表魔獣で20種類いるらしい。A級は7種類で代表は熊魔獣、鰐魔獣、ワイバーンなど空飛ぶ魔獣は全部、S級は幻の存在のドラゴンだと言われた。
ドラゴンは国を滅ぼす存在で、言い伝えの魔獣と言うよりは神獣で実際に見た人はいないらしい。
ドロシーは女性ながら豪快で男みたいな性格なので付き合いやすいと感じた。
職員は3人と少ないが全員女性で受付嬢は22歳のエリカ、買取係はベテランの30歳のハンナ、戦闘、防具売り場と酒場、食堂、喫茶を兼ねた売り場にはこれも百戦錬磨の35歳のライラがいる。
魔獣を解体する人などはこちらで募集すると言っていた。
女性だけなので冒険者は乱暴者が多いと聞いているので大丈夫なのか心配したが、3人とも B級冒険者の資格を持っていてその辺の軟な男などに負けないと言われた
ギルドが開設すると冒険者が来るようになり、どこの森に行っても色んな魔獣がいるので冒険者が、王都や各地にいる友達や知り合いに手紙で知らせたので来る冒険者が増えたみたいだ。
お陰で冒険者が増え定住する冒険者も思ったより多くいる程だ。
冒険者が増えると街も活気が出て冒険者相手のお店も増えている。
2か月後にはファニーが自ら来てお店をオープンさせたのだ。
品ぞろいは、前世の家電品に似た魔道具が多く、この領地で取れた作物、食べ物、王都から持ってくる服。化粧品、ポーション、冒険者向けの戦闘用品や防具などで今まで領地に無かったものがある。
ファニーの店が出来て冒険者が増えると街は賑やかになり活気が出て来た。
ファニーに移住者は応募者が多く3千人くらいになると言われて予定の3倍でビックリした。
ファニーが移住者の移動をどうするか言われたが、多いので流石にトラックでは無理で馬車になるが、何回にも分けて運ぶしかないだろう。
それに移住者が予定の3倍もおり、住宅が足りないので建築隊に急いで住宅を建ててもらうことにした。
その後はボルトン領地とキィウ王都を週に1度トラックを往復させることにした。
行くときはボルトン領地で取れた塩と作物を空間カバンで運び、キィウ王都に行く人を20人限定で運ぶことにした。
帰りはキィウ王都からファニーの店で売るものとボルトン領地に来る冒険者などを運ぶことにしたのだ。
625
あなたにおすすめの小説
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる