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第52話、ボロニァ帝国を視察する
しおりを挟む一度領地に帰えると建築隊と農業隊は土魔法を使えるので協力して大きな体育館みたいな大きな建物を作り、仮設住宅にして捕虜になった兵士で今は新しい住民になった人たちを住まわせていた。
建設隊が急いで住宅を建てているので1か月後には住宅を建て終わるので新しい住宅に住めるだろう。
俺はボロニァ帝国には1ヶ月くらい滞在する予定なので、留守の間は領地の管理と4万の新しい住民たちを領地に詳しいアンに任せて俺とツバキで行こうとすると、ガルーダが。
「マリュウス様は何があっても俺が守るから付いて行くぜ」
と言ったが、ツバキに。
「マリュウス様は私が守るのでガルーダは邪魔よ。それに私の背中に乗って行くけれど、落ちても知らないわよ」
「ドラゴンの背中が怖くて乗れるわけがないだろう。それなら俺は残るよ」
いや、俺もツバキに乗って行くなんて聞いていないぞ。
だが、俺の領地からボロニァ帝国に行くには馬車や歩きならサウンド聖国から行くしかないので1か月以上かかる。
俺の領地からボロニァ帝国に行くには船か山脈を越えるしかないのでツバキに乗って行くのが、安全で早いのでツバキに乗って行く事にした。
住民がドラゴンの姿を見たなら大変な事になるので途中までは改造した俺専用のトラックでドライブとシャレ込んだ。
人のいないところまで来てツバキの背中に乗り山脈を越えてボロニァ帝国に向かった。
ツバキがとんでもない速さで飛ぶのに不思議と寒くないし普通に呼吸も出来る。
ボロニァ帝国の地理は将校だった人に聞いているので大丈夫だ。
最初は上空からボロニァ帝国を見て回ったが、領土は広いが北側の3分の1は寒冷地で作物が育ちにくい。
ボロニァ帝国の南は東北と北海道の気候に似ているので作物も作れて稲作も出来るはずだ。
ボロニァ帝国の首都は南側にあるサリナ帝都だ。
サリナ帝都の近くにツバキが降りて人化してサリナ王都の街に行った。
ボロニァ帝国の人たちは降伏した兵士たちが俺より先に船で帰っていて、サンビア王国にはこの世界の守護者のドラゴンがいて戦争に負けた事を知っていて全員が奴隷にされるのではないかと大騒ぎをしている。
街の中央には大きく高い街のどこからでも宮殿が見えていた。
直接、王宮に行き門番にサンビア王国の使者だと言い、今のボロニァ帝国の最高責任者に会いたいと言ったが、俺が若いせいか門番は信用せず追い返されたのだ。
怒ったツバキが王宮の前の広場は広いのでドラゴンの姿になって。
「これでも信用しないのか。 さっさと責任者を呼べ」
門番や見ていた人はドラゴンの姿に驚愕して腰を抜かして者もいたが、王宮からも見えていて先に帰国していた将校が飛んで来て。
「申し訳ございません。王宮にご案内致します」
王宮の中に入ると、ドラゴンの姿に驚いたのか王宮の中にいた者たちは俺と人化したツバキを恐怖の目で見ている。
将校は豪華な部屋に案内した後。
「強硬派の貴族たちは処分を恐れて逃げ出して宮殿には誰もいません」
俺は次の皇帝になる予定だったが、今は幽閉されている皇子を思い出し。
「それなら幽閉されている皇子を塔から出して合わせなさい」
「分かりました。暫くお待ちください」
暫く待っていると20代前半の幽閉されて身体が弱っているのだろうか、青白い顔の男性が来て礼儀正しく俺の下座に座り。
「お初にお目にかかります。私はエルトン・ボロニァと申します。よろしくお願いいたします」
「俺はボロニァ帝国の処分を任されたマリュウス・ボルトンだ。宜しく頼む」
エルトンがボロニァ帝国がサンビア王国に負けたのが信じられないのか。
「信じられません。本当に5万の我が国が負けたのでしょうか? 」
ツバキが俺の代わりに。
「私は今は人化しているがマリュウス様の使い魔のドラゴンだ。私があなたの父親の皇帝の乗っていた船をブレスで焼き払って沈めたので他の兵士は降伏した」
エルトンが初めて俺の使い魔のドラゴンだと知り驚いている。
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