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第10話、王宮に行きグレース王太后に会う。
堤防は新しい街の他に農作地は今までの4倍に広げるので遠くに見える海までの100kmは作らなければいけない。
いくら魔法で作ると言っても半年はかかるので急ぐよりも二度と氾濫しない為に作る時間はかかるが高さ20m、幅5mにした。
堤防の上には普通の時は散歩できる散歩道も作っておいた
工事をしているといつも護衛に付いて来ているアルバート様が。
「凄い頑丈に作っているな。これならどんな大雨でも河が氾濫しないだろう。よくこんな堤防を考えたな。出来上がるまでどのくらい時間が掛かる」
「半年はかかると思います。それから農作地を作り、その後に街を作るので2年か3年は掛かると思います」
「ええー! そんなにかかるのか。まさか完成するまで私と結婚しないのか」
「そのつもりですけれど」
「いや、それはないだろう。私は直ぐにでも結婚したいと思っているのに・・・・・・」
初めて来たアルバートの甥のアンディが。
「アルバートおじさんは年で先が短いから少しでもオリビア様と一緒に暮らしたいからあせっているみたいですね。何なら若い僕と結婚しましょうか」
私は思わず本心を言い。
「私はアルバートさまが好きで愛しているからアルバート様意外と結婚しないわ」
思わず言ってしまうとアルバート様が喜び。
「本当かー! やはり明日にでも結婚しよう」
アンディが呆れたのか。
「やれやれ僕は邪魔みたいですね。帰ります」
その晩、アルバート様は30歳で私は18歳で12歳の年の差がある事を忘れていたのです。
この世界の平均寿命は詳しくは知りませんが、50から60歳くらいなので早く結婚しなければ子供が出来ても一緒に暮らす期間が短いので、新しい街が出来てからなどと、悠長な事を言っていられないと気が付きました。
次の日、堤防の工事はダリアたちに任して私はアルバート様に。
「あのう、宜しければ結婚を早めても良いです」
アルバート様はもし尻尾があったなら尻尾をブンブン振り回していたくらい喜び。
「本当かー! 早速、結婚式の準備をするぞ」
セバスに言うと。
「おめでとうございます。早速グレース王太后様に連絡して日時を決めて貰います」
アルバート様が。
「何故、グレース様が私たち結婚式の日を決めるのだ」
「王族の結婚式はダリン王都の教会で行い披露宴は王宮で行うのと決まっております」
「そうなのか。私は一生独身で過ごそうと思っていたので知らなかった。なるべく早く結婚式を挙げる日を決めてくれ」
10日後にグレース様から届いた返事には、今はロドリゲスンの身辺調査中でそのためにオリビアの話を聞きたいので王宮に来るようにと言って来たのです。
手紙を読んだアルバート様が。
「浮かれていて忘れていたが我が国を内側から荒らされては、サブリ帝国が侵略して来た時に困るので先にロドリゲスの悪事の証拠を見つけて罰するのを優先しなければいけないな。早く結婚するために明日にでも王都に出発しよう」
私は空間魔法を使えるので。
「急ぐのでしたら空間移転して行きましょうか」
「オリビアは空間移転も出来るのか? 」
「はい、空間移転なら今すぐにでも王宮に行けます」
結局、明日に行く事になったのです。
翌日、王宮の人達、特にブレント王太子に会うのは嫌なのでグレース様の部屋は知っているのでグレース様の部屋に直接移転しました。
部屋にはグレース様はいなく侍女が掃除をしていて急に現れた私たちに驚き悲鳴を上げそうになり、アルバート様が侍女の口を塞ぎ。
「私はアルバートだ。声を出さないでくれ」
侍女はアルバート様を知っていて首をコクコクさせ頷いたのでアルバート様が口を塞いでいた手を放すと。
「急に現れたのでビックリしました」
「驚かして済まなかった。グレース様を呼んできて来てくれ」
暫くしてグレース様が部屋に来て私たちを見て。
「全く、急に早く来て驚いたわ。どうして私の部屋にいるの? 」
私が。
「グレース様、お久しぶりです。私はオリビアです。空間移転で来ました」
グレース様が私を見て。
「オリビアなの? 11歳の時に見ただけなので分からなかったわ。それにしても綺麗で大きくなったわね」
アルバート様も。
「グレース様お久しぶりです」
「この薄情者、何年も会いに来ないでどうしていたのよ」
「いやその・・・・・・・・」
「言い訳は良いわ。お茶を飲みながらゆっくり話しましょう」
グレース様が侍女にお茶を持ってくるように言い、ソファーに座ると。
「ロドリゲスの事だけれど、悪知恵が働くのか証拠を掴ませないので困っているのよ。諜報員の調べではロドリゲスがオリビアの祖父母と母親を毒殺したのは間違いないのに時間が立ちすぎてどんな毒薬で殺したのか分からないので困っているわ。それに馬鹿なブレンドがロドリゲスの操り人形になって動いてこのままではロドリゲスが実権を握ってしまうわ」
アルバート様が。
「いっその事、暗殺してはどうですか」
「冗談でも馬鹿な事を言わないで。オリビアはもしかして未来を見られるの?」
「どうしてそう思われるのですか? 」
「オリビアが2歳の話せるようになった時、(お爺ちゃまとおばあちゃまにおかあちゃまが殺されるわ。おとうちゃまが恐い)と言ったのよ。それが現実に起きたのでそう思ったわ」
子供で覚えていないのですが、もしかしたなら、私は心眼のスキルを持っているので無意識にロドリゲスの心を見てそう言ったのかも知れないので。
「グレース様、隠していましたが、私は創造魔法と神の目と言われる上級の鑑定魔法の心眼のスキルを持っています。子供の時ロドリゲス父親を心眼で見たのかと思います」
グレース様が驚き。
「本当なの! そんなスキル持ちは初めて聞いたわ」
アルバート様が。
「創造魔法だけでなく心眼も持っていたのか」
「はい。見ようと思えば、相手の考えていることや善人か悪人かもわかるので今まで使わずに隠していました。ごめんなさい、アルバート様、こんな私を嫌いにならないでください」
「馬鹿な事をいうな。わたしがオリビアを嫌いになるはずがないだろう」
グレース様が。
「はい、はい、イチャつくのは後にしてくれる。オリビアの魔法を使ってロドリゲスに今までの悪事を白状させることは出来ないかしら」
私は考えて、心眼で見てロドリゲスが本当に祖父母とお母様を毒殺したのなら、催眠魔法で全部白状させることが出来るので。
「本当にロドリゲス父親が悪人なら白状させる事が出来ます」
「やっとロドリゲスを裁けるわね。舞台は私が用意するから今日は誰にも見られない内に帰りなさい。舞台が整ったら連絡するわ。
こうして誰にも見られず私たちが王宮に来たことは誰にも知られずに済んだのです。
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