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第11話、悪人を裁く
シェバ領地に帰り夕食を食べた後、私は陛下夫妻が生きているのに姿を見ないでグレース様がまるで国王みたいに国を動かしているので不思議に思い、アルバート様に。
「アルバン陛下がいるのに何故グレース様が国を動かしているのですか」
「その事だが、陛下は元々政治には疎く、平凡な人で前国王は私の父上を国王にするつもりでいたらしいが、正統なアルバート様と言う後継者がいるので貴族たちが反対したのでアルバン様を国王にしたみたいだ。
それがこの間の視察から帰ってからは急におかしくなり、若いのにどうもおかしいのだ。
物忘れが酷く、側近や自分の奥さんの名前も言えないくらいだ。オーレリア王妃は身体が弱く病弱で寝たきりなので、本来ならブレントに王位を譲って貰うのだがブレンドは甘やかされて育ったので我が儘で国王にむいていない。
その上、今ではロドリゲス公爵の操り人形になっているのでグレース様が国政をみている」
「そうなのですか。アルバン陛下は若年性認知症みたいですね」
「初めて聞くが若年性認知症とはどういう意味だ」
「脳の病気で何も覚えられなく今までの記憶もなくなり病気が進むと寝たきりになります」
「そうなのか。それでグレース様はブレンド王太子を廃して王位継承2位の私を国王にする気でいるのか」
「ええー! アルバート様が国王になるのですか? 」
「私は国王になる気はない。王位継承3位のアンディはああ見えても頭が良く優秀で性格も良いので私はアンディに国王の座を譲るつもりでいる」
私は領地改革を始めたばかりなのでアルバート様が国王にならないと言ったので安心したのですが、グレース様が許すのか心配です。
それから堤防の工事に力を入れ半分くらいが出来たころグレース様から用意が出来たので王宮に来るようにと連絡があったのです。
グレナダ王国の建国際の日に貴族全員が集まるのでその時にロドリゲス公爵の悪事を弾劾するみたいです。
今回は空間移転ではなく護衛の騎士100人を引き連れて堂々と馬車でダリン王都の王宮に行きました。
勿論、次の国王になるかも知れないアンディ様も一緒です。
旅の途中は今までは弟のように思って付き合っていたアンディ様に私が国王になるかもしれないので様を付けて敬語で話すと。
「僕に様を付けて敬語で話すのは嫌だな。今まで通りに話してよ」
「でもアンディ様は国王になるかも知れないのよ」
「ええー! 誰がそんなことを言ったの? ブレンド王太子がいるだろう。僕は国王になる気はないよ」
どうやらアルバート様は何も話していなかったみたいで、その後アルバート様が今の国の状況をアンディ様に話して、王都に着くまで延々と次の国王になるように説得していたみたいです。
王宮に着いたのは建国際の前日で王宮につくと直ぐにグレース様の部屋に通され打ち合わせをして終わると、私はグレース様の部屋の隣の部屋で騎士たちに守られて寝ました。
いよいよ建国際の当日、パーティーは午後からですが朝から貴族たちが集まり会場の大広間で情報交換などをしています。
時間が来て私が流石に緊張していると、アルバート様が。
「大丈夫だ。何が起きても私が守るから安心しなさい」
最後にグレース様とアンディ様と一緒に会場に行くと、私とアルバート様を見た貴族たちが騒めき、先に来ていたブレント王太子と並んで座っていたキャシーが化け物と噂のあるアルバート様を見て噂と違い綺麗な顔なので驚いていたのです。
王族を代表してグレース様が挨拶をして。
「皆の者! 今日は建国際を祝う為に集まってくれて礼を言います。言っておくが今日は後で少し騒がしくなるが料理や飲み物も沢山用意したのでパーティーを楽しんで下さい」
パーティーが始まるとロドリゲス公爵が真っ先に挨拶に来て私を見ると憎々し気に睨み、グレース様に挨拶をしているので、私は心眼で見て見ました。
心眼で見て驚きました。
何とロドリゲス公爵は父親の伯爵と共謀して以前からグレナダ王国を裏切り、サブリ帝国と手を結びグレナダ王国の情報を流し、アルバート様の両親を暗殺させていただけでなく、私の祖父母と母親も毒殺していた。
その他にも自分の派閥の貴族を増やす為に買収するお金が要るので、お金を稼ぐ為なら何でもしていて人身売買や麻薬の密売など悪事の限りをしていたのです。
私の実父なのに極悪人で許せないと思い、私がその事をグレース様に話すと、グレース様が立ち上がり。
「皆の者! 此れからこの国を裏切りサブリ帝国と手を結びこの国の前将軍やオルコット公爵親子を毒殺して人身売買や麻薬の密売をしていた極悪人のロドリゲスを成敗する」
グレース様が言い終ると同時に待機していた近衛騎士たちが会場に入りロドリゲスを拘束した。
拘束されたロドリゲスが。
「何をするー! わしはそんなことはしていない。冤罪だー!」
私はロドリゲスに催眠魔法を掛けて。
「極悪人の癖に往生際が悪いわね。全ての悪事を白状しなさい」
それからロドリゲスが全ての悪事を白状して私が心眼で見た事以外にも悪事を働いていたので聞いていた私だけでなく貴族たちも驚き呆れていたのです。
ロドリゲスが何か喚きながら近衛騎士に縄で縛られて引きずられて牢屋に連れて行かれた。
その後は会場にいた人達は大騒ぎになりグレース様が大きな声で。
「静かにしなさい! パーティーを続けます」
パーティーは続けましたがキャシーは真っ青な顔をして、まるで夢遊病者の様に会場を歩き回り、で自分がどうなるのか心配していたのです。
ブレンド王太子は何が起きたのか分からず、そんなキャシーを腑抜けた顔で呆然と見ているだけで放っていたのです。
その後の調べで継母のカミラも心眼で見ると同罪で私の母親のセシリアも毒殺して人身売買や麻薬の密売に関わっていた事が分かり、牢屋に入れられました。
処分はそれだけではなくロドリゲスの派閥の貴族たちも私が心眼で見て、人身売買や麻薬の密売に関わっていた者もいて、牢屋に入れられて処分をされる事になった。
それから1週間王宮に滞在してグレース様と話し合い、ブレンド王太子はロドリゲスに協力していたので王族を追放され、普通なら平民に落とされるが、情けでキャシーと結婚して僻地の人口が100人くらいしかいない村に追放されて男爵になりました。
贅沢に慣れたあの我が儘な2人が使用人もいなくなり、自分たちで掃除、洗濯、食事もしなくてはいけないので、果たして無事に暮らせるのでしょうか。
一番の問題の次の国王になるのを誰にするかで話し合い、意見が分かれ、グレース様はアルバート様を国王にしようとしましたが、アルバート様は私がシェバ領地を離れては、私がサブリ帝国の侵略に備えなければ誰がこの国を守るかと言い。
強硬に辞退してアンディ様を国王にするように言い、言い合いになりましたが、グレース様が折れてアンディ様が次の国王でアルバート様が補佐をすることで話がまとまり私はホッとしたのです。
アンディ様が国王になるには若すぎるので荷が重いと言い出し、皆で説得して当分の間はグレース様が後見人になり一緒に国政を見ると言いアンディ様が国王になる事になったのです。
その後、ロドリゲスとカミラは裁判で有罪になり、その他にもロドリゲスに進んで協力していた者は最も重い火炙りの刑を言い渡されたのです。
私の実家のオルコット公爵家は私の叔父の子供の次男の22歳の男性が継ぐことになりました。
私たちは火炙りの刑など見たくないので帰りはのんびりと景色を見て帰ったのです。
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