拝啓。私を追い出した皆様へ! 化け物と噂の辺境伯に嫁がされましたが噂と違い素敵な旦那様と幸せに暮らしています。

ハーフのクロエ

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第13話、荒れ地を農地に変える。



 帰りの馬車はアルバート様と一緒で今までの事を話し、今は笑い話になった出会いは最悪だったことなどを話し、あの雄大な滝を見ながら食事をしてまるで新婚旅行みたいでした。

 領地に帰るとセバスが手配していたみたいで、住民の代表も参加して2度目の披露宴をしてくれたのです。

 披露宴では小さな男の子と女の子が花束を渡してくれて女の子が。

「この花は私たちが野に咲いていた花で作ったのよ。綺麗でしょう」

「綺麗な花束をありがとう。嬉しいわ」

 そんな演出もあり、和やかな雰囲気で皆さんから祝福されて心温まる良い披露宴でした。

 その日は旅の疲れもあるので披露宴が終わると直ぐに休んだのです。

 次の日はいよいよ初夜を迎えました。

 私は前世も含めて経験はなく始めてなので不安で緊張していたのですが、アルバート様が優しくしてくれたので身をゆだねていました。

 恥ずかしいので詳しくは言いませんが、無事に初夜を過ごせたのです。

 1週間は色々あり(想像に任せますが)休み、今度は荒れ地を農作地に変える工事を始めました。

 最初は10km四方の農地にする荒地には大きな石は堤防に使ったのでないのですが、流木を片付けるのは大変でどうしようかと思っているとアルバート様が。

「丁度良いので流木は家を建てるのに使ったらどうだ」

「流石にアルバート様ね、頭が良いわね」

「私を褒めても何も出ないぞ。それより夫婦になった私に様を付けないで名前で呼んでくれないか」

「分かりました。でも人前では今まで通りで良いですか」

「仕方がないが良いだろう」

 それからは名前で呼ぶようになり、夫婦になった実感がわきました。


 アルバートが仕事があるので執務室に行くと、私は流木をそのままでは使えないので何とか加工出来ないか考え、そうだ魔法で加工できないかと思い、試しに流木を四角い柱にしてみました。

 
 すると、どうでしょう。四角い柱が出来たので、次に流木を板にすると出来て飛び上がって喜び、この魔法を建築魔法と呼ぶことにしたのです。

 その後いろいろ試したところ、建築魔法でビルや家も建てられて内装まで出来る事がわかり、これで街作りが数段早く出来るので喜んだのは言うまでもありません。

 流木は重力魔法で一か所に集めて置きましたが、農地にするには本流の河から支流を作る工事をしなければいけないので図面を見せてダリアに言うと。

「大丈夫ですよ。私たちに任してください」

 土魔法隊は堤防を作った経験を活かし、本流の河から支流を作る工事を始め、私は魔法で農地を栄養のある土を運び改良を始めたのです。

 作業を始めていると今は私たちの警護はバスクの騎士隊に任せているアルバートが来て。

「早いな。1週間でもうここまで出来たのか。これなら来年の春には農作が出来そうだな。農民に用意をするように言わなければいけないな」

「はい、土魔法隊が土魔法を使うのが上手になり、住民が手伝ってくれているので思ったより早く出来そうです」

「兵士たちにも手伝わせようか」

「そう言えば兵士で思い出しましたが、サブリ帝国はいつ侵略をして来るのです」

「はっきりと分からんが、2年以内だろう。国境の谷間には千人の兵士を配置して備えているので何か動きがあれば直ぐに私と兵士と騎士団が駆けつける準備をしているので安心しなさい」

 私は戦争に勝てるのか心配で。

「サブリ帝国軍はどのくらいいるのですか? 」

「公表では3万と言っているが半分以上は奴隷兵なので我が軍は1万5千だが、奴隷兵は無理やり戦わせているので実質は敵の兵は同数で鍛え抜かれた我が軍は勝つだろう」

 確かにアルバートの言う通りですが、戦いには不測の事態が起きるので私はアルバートが亡くなったらどうしようかと思い、私なりに対策を考える事にしました。


 農地の工事をしていてもサブリ帝国が侵略し来たときの事が頭から離れないでいるとダリアに。

「オリビア様、どうしたのですか? 手が止まっていますよ」

「ごめんなさい。考え事をしていたわ」

「それなら良いのですが、何処か悪いのかと思いました」

 やっぱり仕事中に考え事をしては駄目なので仕事中は戦争の事を考えないで仕事に集中することにしたのです。

 仕事が終わり館に帰るとセバスが。

「アルバート様は駐留軍から連絡があり、様子を見に行き今晩は帰らないと言っていました」

 私はサブリ帝国が侵略を始めたのかと思い。

「サブリ帝国が攻めて来たのですか? 」

「そうではなく兵士の宿舎の裏の崖が崩れて宿舎が潰れたので様子を見に行きました」

「そうなの、私はサブリ帝国が攻めて来たのかと思ったわ」

 その晩アルバートがいないので、どうしても戦争の事を考えてしまい。

 戦争とは殺し合いなので人を殺すのは嫌なのでどうしたら殺さないで戦いを止めさせるか考え、そう言えば前世のラノベ小説に異世界に転生した主人公が戦わないで敵を降伏させたのを思い出した。

 その方法とは召喚魔法で召喚した10万の兵を絶滅させられる世界最強のモンスターを使い魔にして、敵を恐怖に陥れ戦わずに無条件降伏させた方法です。

 今度召喚魔法を試す事にして眠りについたのです。

 翌朝早くアルバートが帰って来て。

「駐屯地宿舎の裏山が崩れて兵士の宿舎が潰れて何人かの兵士が宿舎に取り残されているので、土魔法隊に土砂を取り除いてもらいたい」

 私と土魔法隊は全員馬に乗れるので馬を飛ばして昼頃には駐屯地について見ると、宿舎の半分くらいが土砂で埋まっていた。

 私たちがまだ崩れないように慎重に土砂を取り除き1時間後に土砂が無くなり、兵士が潰れた宿舎の中から逃げ遅れた人を助け出したのです。

 幸い骨折した人と怪我をした人はいましたが全員無事で皆は喜んでお礼を言っていました。

 崩れた崖はダリアたちが硬化セメントで固めて崩れないようにしておきました。

 私は崩れた宿舎を建築魔法で建て直すと以前より頑丈でまるで新築見たいなので兵士たちが驚いてアルバートが。

「土魔法隊は凄いな。土砂を取り除くのに土魔法隊がいなかったなら時間が掛かり逃げ遅れた兵士たちは亡くなっていたかも知れない。それに宿舎を短時間で立て直したのには驚いた。どんな魔法を使ったのだ」

「私が考えた建築魔法です」

 魔法とは便利ですが一歩間違えば殺人兵器になるので出来れば心優しい人だけに魔法を授けて欲しいと願いました。

 その日は駐屯地に泊まり次の日、辺りを見ると、駐屯地からサブリ帝国方面には両側は急な斜面の山で幅4kmくらいの谷底が2kmくらい続いている。

 私はその谷底を見て、サブリ帝国が攻めて来たなら堤防みたいな防御壁を作るのも良いと思ったのです。
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