拝啓。私を追い出した皆様へ! 化け物と噂の辺境伯に嫁がされましたが噂と違い素敵な旦那様と幸せに暮らしています。

ハーフのクロエ

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第14話、召喚魔法を試す



 農作地を作り始めて1カ月くらいが過ぎ、ダリアたちは支流の一つ目を完成させて今は二本目の支流の工事を始め、私は森の落ち葉の栄養分を含んだ土を重力魔法で一度に大量に運び、農地の土を栄養分のある土に変えています。

 そんなある日に農民の老人が私の作業を見て感心して。

「あんな荒地はこんなに綺麗な農地になるとは驚いたわい。森から土を運ぶのは大変じゃろう。堆肥を作って今の土に混ぜたら良いのに」

「私は農業に詳しくないので堆肥の作り方も知らないので教えてくれませんか」

「それしてもオリビア様は変わっておりますな。領主の奥さんなのに前は堤防を築き、今度は荒地を農地に変えるとは、わしはダビデと言います。農地つくりは此処まで出来ているので後はわしら農民に任せてはどうですか」

 餅は餅屋と言いますが農業に詳しくない私よりは専門の農民に任せる方が良いので。

「助かります。お願いできますか」

「わしらこそ最初から手伝えば良いのに申し訳しけない。恥ずかしいが、わしの孫娘に言われてと言うか、叱られましてな、ハハハ・・・・・・」

 それからは農作地の支流作りと、農作地の整備はダリアたち土魔法隊がして、農地の土作りはダビデ老人と農民が総出でしてくれている。

 

 街作りは農作地が完成してから現在の農作地に作るので、私は暇でダリアたちを手伝おうとするとダリアが。

「結婚して子供が出来ているかも知れないので休んでいてください」

 と言われてしまい、暇なので召喚魔法を試す事にして最初は白い毛で可愛い生き物を強く念じて召喚魔法を試すと、出て来たのは白いフサフサした子犬だと思いましたが出て来た子犬が驚く事に人語を話し。

「僕を呼んだのは貴女ですか。僕は聖獣フェンリルの幼体だよ。使い魔にするなら貴女の名前から2文字使った名前をつけてください」

 子犬と思ったのですが聖獣フェンリルの幼体と聞いて驚き、聖獣なら人語も話すみたいで男なのでオリビアのリとオを使って。

「リオンはどうかしら」

「リオンか、気に入ったからリオンにするよ」

 名前が決まると私とリオンは黄色い光に包まれ消えるとリオンが。

「これで僕が正式にオリビア様の使い魔に成ったよ。まだ幼体だけど大きくなったら僕の力でオリビア様を助けてあげるよ」

 可愛いいので思わず抱っこして毛をモフモフしたのです。

 執務室から来年出て来たアルバートがリオンを見て。

「その子犬は何処で拾って来た? 」

「この子は聖獣フェンリルの幼体で。召喚魔法で私の使い魔にしたわ。名前はリオンよ」

「オリビアは色んな魔法を使えるのは知っていたが、まさか召喚魔法で聖獣フェンリルを使い魔に出来るとは思わなかった」

 リオンは子犬みたいに可愛いので使用人たちの人気者になり、私が何処に行くのにも付いて回り、寝る時は私のベッドに潜り込むのでアルバートが夜の生活の時は邪魔になると嘆いているのです。

 その為、私は普段は今までの部屋で寝て、アルバートに抱かれる時は夫婦の寝室で寝るようになりました。

 寝室が別になると寝相を気にしなくて良いのでゆっくり寝られてかえって良かったくらいです。

 私がリビングでサブリ帝国が攻めて来た時の為に駐屯地に作る防御壁の図面を書いていると、アルバートがお茶を飲みに来て。

「何を書いている」

「サブリ帝国が攻めて来た時の為に駐屯地に作る防御壁の図面を書いています」

「オリビアはそんな事も考えていたのか」

「はい、兵士たちが死ぬのは嫌なので出来たら戦争など起きない方が良いのですが、少しでも亡くなる人を少なくしたいので防御壁を作るのを考えました」

「私も戦争は嫌だがサブリ帝国が攻めて来たら戦わなければ仕方がない」

 最強のモンスターを召喚する事はそれでなくても私を心配するアルバートには、言わないで置いたのです。


 図面を書きあげて駐屯地に馬で行こうとするとエレンが。

「お腹に子供が出来ているかも知れないので馬は避けて馬車で行って下さい」

 聞いていたアルバートも。

「エレンの言う通りだ。馬車にしなさい」

 皆が同じことを言うので最近は過保護過ぎて何も出来ないのです。

 仕方ないのでいつものようにバスクの騎士隊に守られて馬車で駐屯地まで行きました。

 でも、バスクが安全第一だと言い、いつもより馬車をゆっくり走らせるのは参りました。

 今回は土魔法隊には農作地作りをしてもらい、私1人で防御壁を作ります。

 2時間くらいで駐屯地に着くと、前に崩れた宿舎の下敷きになった兵士が来て。

「先日は助けて頂きありがとうございました。お陰で元気になりました」

「良かったわね。骨折したところは大丈夫なの」

 兵士は腕を回して見せて。

「この通り痛みもなくなりました。今日は何の用事ですか」

「防御壁を作りに来ました」

「手伝う事があれば言って下さい」

「それなら木材を沢山用意してください」

 兵士たちが総出で山から木を切り出し私が生木を乾燥させていると、付いて来たリオンが手伝い木を乾燥させているので。

「リオンは魔法も使えるの? 」

「僕は聖獣だから簡単な魔法を使えるのは当たり前だよ」

「聖獣は凄いのね」

 リオンが胸を反らせて威張り。

「エッヘン! 大きくなったらもっと凄い魔法も使えるようになるよ」

 やっぱり聖獣は普通のモンスターと違い、色んな力を持っているので驚きました。

 その日は木材の加工で終わり、次の日から早速、防御壁を作り始めて出来上がったのは10日後で前世なら1年以上はかかるので改めて魔法は凄いと思ったのです。

余りにも早く出来たので兵士たちは驚いていた。

 防御壁は山と山の間の谷を繋いで長さ4km高さ30m幅20m、中には兵士たちの宿舎も作り、一番上の階には弓を撃てる窓も作りました。

 出来上がった防御壁を見て兵士たちは喜んでいてアルバートが。

「凄い防御壁だな。これならサブリ帝国が攻めて来ても撃退できるので安心だ。オリビアは顔も奇麗でスタイルも良くて頭も良いし万能だな。私は良い奥さんを貰って嬉しいよ」

「そんなに褒めても何も出ないわよ」

 側で聞いていた兵士たちは自分の奥さんを褒めているアルバートに呆れていたのです。

 でも、私が最強のモンスターを召喚したならアルバートが何を言うか分からないので内緒にしておきました。

 これも前世の記憶にある知識と、この世界を作り管理するローレナ女神様が授けてくれた創造魔法のお陰だと感謝した私なのです。

 その晩は防御壁の完成を祝って宴会を開き兵士たちが夜遅くまで大騒ぎしていた。

 これでサブリ帝国が急に攻めて来ても安心なので私は兵士たちに見送られてのんびりと、馬車で街に帰ったのです。
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