幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百十話 恐怖

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「正直に言うと、俺は怖いんだ。」

「…怖い…ですか?」

木に腰掛け、ゆっくりと休憩をするエイト、アリアのじっと見つめながら、エイトの言う「怖い」の意味を聞く。

「ああ、「英雄」である、俺は勇者を超え、冒険者レベルもSランクまで上がった。」

そう言ってエイトはSと書いてある冒険者カードを見せる、アリアは手にとって見ると確かにSと書いてある、つまり彼は世界でも数人しかいないSランクの人間と言う事だ。

「凄い…Sランクなんて初めて見ました…」

普通の人間はせいぜいD~C、良くてBくらいだAに行けばエース級、それだけでも将来困らないくらいの金は手に入る。

それなのにエイトはSなのだ、普通に考えて化け物レベルだ。

(それなのに「怖い」と思うのは一体何故なんだろう…)

ここまで行けばむしろ「安心」するのではないか?そう思ったのだが、エイトは違うのだろう。

「Sランクなんて、「人間基準」のSランクだ、そんなものに意味はないよ。」

「でも、普通の人はSランクには行きません、それだけでも凄い事です。」

エイトの言いたい事も分かるが、アリアからすれば奴隷である自分を所有しているご主人様がSランクと言う人間の頂点に近い存在なのだ、凄いと思って当然だ。

「そう、「普通の人間は」なんだよ、俺達が目指す先は更に先にある。」

「それはなんですか?」

「厄災…そして女神の討伐」

「厄災」と言う言葉にビクッと震えてしまったが、アリアは辛うじて抑える。

「厄災は勇者カイトとの決着の為に倒さなくてはならない相手だけど、そうなると女神アダマスが邪魔になる。」

「…ど、どうしてですか?」

アリアは恐る恐る訪ねる、そもそも勇者カイトとの決着と言う意味すらわからない、アリアは昨日助けてもらったばっかりだ、何も知らないのは当然である。

「そう言えば話してなかったな、俺とミュウ、シルフィの過去を」

「はい、なんで女神アダマスが出て来るのかすらわからないです。」

「掻い摘んで話すと」

1.エイト、ミュウ、シルフィ、カイトは前世の記憶がある。

2.カイトはミュウが好きで自分の物をする為に恋人であるエイトと子猫のシルフィを殺す。

3.ミュウはカイトに復讐して殺される

4.カイトも死ぬ

5.地球の神アダマスはカイトの事が好きでカイトの死を不憫に思う。

6.この世界オラクルの女神アマスを倒してこの世界の女神にアダマスはなる。

7.カイトのハーレム物語を作る為にカイトをこの世界に転生させる。

8.エイト、ミュウ、シルフィも偶然この世界に転生する。

9.カイトはまたミュウの事が好きになる。

10.厄災を先に倒した方がミュウと結婚出来る。

「…とまぁざっくり話すとこんな感じ」

「…成る程」

他にも細かく説明する所は多くあるが、それを話した所で全てを理解出来る訳ではない、簡単に話して概要だけ教えれば、何故女神アダマスがエイト達の邪魔をするのか分かるはずだ。

「俺とカイトでは実力差がある、普通に戦えば勝機は俺にある…けど」

「けど?」

「女神アダマスがそれを許すと思う?」

「…あ」

絶対に邪魔する筈だ、女神アダマスの目的は勇者カイトのハーレム物語を作る事、そしてカイトはミュウの事が好き…つまり

「カイトの幼馴染みであり、(一応w)婚約者であるミュウはアイツの物語の一部になっている。」

「だから、介入してくる…と」

アリアの言葉にエイトは頷く

「そして俺は人間の"中"では最強クラス、でも相手は女神アマスを超える女神…"アダマス"…創造神みたいな世界そのものを作った神様ではないにしろ、それでも相手は"神"…本当に勝てるのか…って思ってしまうんだ。」

そう言って皮肉めいた事を言うエイトの目は不安と恐怖の目をしていた

「俺は神様に喧嘩を売っているんだ、厄災もどんだけ強いのか分からない、その分からないが怖いんだ。」

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人間が幽霊やオバケ、心霊現象に恐れ怯えるのは、科学では証明されない、未知なる存在、または知らないものに恐怖心を抱くからだ。

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