寝取られた幼馴染みがヤンデレとなって帰ってきた

みっちゃん

文字の大きさ
46 / 47
最終章~進み続ける未来~

外伝ストーリー4 ~私達の3年間~

しおりを挟む
王都に入ってから、まずは自分達の住む家(もしくは宿屋)と働く場所だ

元々私達は冒険者として旅をしていたが(と言っても数日間だけだ。)ギルドに入ればクエストを受ける事ができ、それで生活できるはずだ。

なので私達は最初にギルドに行く事にした。

~ギルド前~

アイリ「わぁ、おっきい...........」

ルクス「ここがこの王都のギルド、流石だなぁ」

中に入ってみると受付場所と休息(酒場)場所が合わさっていて、昼から飲んでいる人達もいる

二階建てとなっており多分2階は受付の人達用の部屋なのだろう。

受付嬢「ようこそ、ギルドへ!見ない顔だけど新米さん?」

ギルドのメンバーだけでも数が多いのにほとんどの人達を覚えているのだろうか?私には無理だ

アイリ「いえ、まだ入ってすらいません」

ルクス「俺達は新しくここのギルドに入りたくてやってきました。」

私達がそう言うと受付嬢の人は私達の格好を見る

受付嬢(それなりの実力はあるみたいね、目つきや体つきが素人とは違うわね)

受付嬢「わかりました、ではこちらの紙に記入してください。」ぺら

そう言って渡してきたのは2枚の紙、1枚は私でもう1枚は彼だ、なので私達はその紙に
名前
年齢
職業
出身地
契約サイン
を書き、渡した

受付嬢「ありがとうございます、早速確かめさせていただきます。」

そう言って受付嬢が内容を見ていると

受付嬢「ブフッ!?」

ルクス「?」

アイリ「?」

突然驚き吹いた、一体どうしたのだろう?

受付嬢(この2人!剣聖の子孫の村の子じゃん!しかも剣姫と魔法戦士って、レア中のレアが2人も!?)

ありえないと口に零し、とある水晶を置いた

私と彼はそれを見る、ただの水晶をだと思っていたが、受付嬢は説明する

受付嬢「これは、所謂嘘を見つける魔道具です」

ルクス「嘘を......」

アイリ「見つける?」

受付嬢「はい、ここのギルドでは色々な人達が所属をしており、時折り、ギルドメンバーのふりをしたり、依頼を誤魔かしたりする人達が多いせいで、こちらとしても頭を悩ませていました、しかし、これが出来てからは多少は楽になりました」

多少はと言う事は他の仕事が残っているから、だろうか?

そんなことを考えていると、受付嬢はこちらを見て話す

受付嬢「すいませんが、職業の確認をしたいので、この水晶に手をかざしてもらってもいいですか?」

それを聞いて私達は納得した

アイリ「...........苦労しているんですね」

ルクス「...........お疲れ様です」

受付嬢「...........ありがとうございます」

この人とは仲良くなれそうと思った3人だった。

——————————————————————
王都オワイコット~宿屋~

アイリ「あー疲れたぁ」ボフ

ルクス「お疲れ様」

あの後水晶に手をかざして、しっかりと職業を確認してもらい、ギルドに所属した証としてプレートをもらった、今の私達はランクE
で、結果を残していけば上のランクに上がるらしく、また身分証明書の代わりになるらしく、他の国でもこれは使えるらしい。

何はともあれこれで私達は正式にギルドに入った、その後は受付嬢におすすめの宿屋を紹介してもらい、2人部屋を借りた

1人部屋でも良かったが2人部屋の方が安かったのでこっちにした

男女同じ部屋なので大丈夫か?と聞かれたが私達は幼馴染みだし、婚約者同士だ、特に気にしてはいないし、そもそも村の人達の所為でそう言った事に抵抗はなくなった。

何はともあれ、これで私達はスタート地点に立った、ここから始めていくんだ2人で

そう決心し、明日からの仕事(ギルドの初依頼)に向けて準備した

——————————————————————
~3年後~

アイリ「んー!こうやって堂々とデートに行けるのも最っ高ね!」

ルクス「そうだなぁ、村だとめんどくさい奴らがたくさんいたからなぁ」

この3年間で私達のランクはEからCに、上がった、周りの人達は

受付嬢「貴方達程の実力者ならこんなクエスト行かなくてももっと良いクエストを受けれるのに」

と言われ、更に

ギルド仲間「勿体無いなぁ、もっと良いクエストを受けていれば、今頃Aランクになってたかもな」

と言われていたが

アイリ「別に良いのよこれで」

ルクス「俺達は2人でゆっくり過ごせればそれで良いんだよ」

ギルド仲間「ま、俺だったらの話だからな、人は人だし、別にいいか」

そう私達は日常生活を満喫できる程度に稼げたらそれで良いと思っている

アイリ「さてと、それじゃあそろそろ依頼でも受けましょ?」

ルクス「そうだな、そろそろお金も無くなりそうだしな」

そうやって2人で報酬の良い比較的安全なクエストを受け、それが終わったらゆっくり過ごす、これを繰り返していた

村で過ごしていた時には思いもしなかった
スローライフを、私達は満喫している
村では周りの目を気にし過ぎて、ゆっくり出来る時間がほとんどなかった

しかし鍛錬は欠かさなかった事は1度もない、スローライフと言っても他の人たちからすれば規則正しい生活を送っているように見えるだろう、
実際はそうだが、私達のペースで出来るし、何もない日はデートにだって誰の目も気にせずゆっくりと出来る

夢にまで見た平和な日常を過ごす事が出来た。

そしてこの王都に来てから友達が出来た、村では友達と呼べる人がいなかったので、とても嬉しかった
名前はアカギ
彼と一緒にケーキ屋に行った時に偶然知り合ったのだ、どうやらアカギは重度の人見知りで、言葉も途切れ途切れで言わないと話せないくらい人間が苦手なようだった。

それでも会う度に話しかけて行くうちに、私達に心を開いてくれたらしく、特に私に懐いた、女の子同士ってのもあるけど、どうやら男の方が厳しいらしく、彼は他の男と比べると明らかに心を開いているし懐いているが、私の方にべったりだ。

アカギと話していると彼女は魔法使いらしく、魔法戦士の彼と話がよく合う、その仲良しぶり少し嫉妬してしまったのは内緒だ

そんなこともあって、この3年間はとても楽しかった、1番嬉しかったのは魔道具店で見つけた呪いの指輪、
通称"純愛の指輪"を私に嵌めてくれた事だ。

これから先、私達はずっと一緒にいる事を証明する指輪、それがとても嬉しくそして
...............その日の夜、私達は本当の意味で結ばれ、1つになった。
何度も何度も口づけをし、互いに互いを求め合いながら、1日が過ぎてしまった事に気づかないほど愛し合った。

そんなある日の事、アカギからとある情報を聞き、戦慄することになる

それは魔王軍が此処オワイコットに向かっていると言う情報だ

どうやら勇者一行は魔王城についたのだが、いたのは四天王も上級魔族のみで、魔王はおらず、話を聞くと魔王はオワイコットに向かっていると知ったのだ。

勇者は妹でアカギに、その事を告げ
その後に国王に伝えたそうだ。

数時間後、緊急避難勧告が出され、冒険者、ギルド、戦える者たちは全員魔王軍と戦う事になった

勇者が来るまで約7~8時間、その間此処を死守する為に使える者たちは全て使う総力戦となった

私と彼は最前線に行きアカギは魔法使いの為後方支援かと思ったが、彼女も最前線で戦うらしく、私達は3人で協力して戦う事にした

それてこれが私達にとって人生最大の戦いで、文字通り命をかけて戦った

オワイコット防衛戦である

——————————————————————
このままだと話が長引きそうだったので、途中から省略させていただきました、申し訳ございません。



しおりを挟む
感想 107

あなたにおすすめの小説

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...