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第1章 学園編の物語
第51話 嫌いな男 フィオナside
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私は彼が嫌いだ。
『…何で俺が平民を助けないといけないんだ?』
クロウ•チューリア
公爵、チューリア家の1人息子、私の父に使える由緒正しき貴族の1人だ。
それゆえに差別は許されず、私達の様に貴族と平民と言う差別をせめてこの学園内では無くさなければならない。
…それなのに
『…今、なんて言ったの?』
殺意が芽生える、彼は平民の男が貴族の男達に虐められているのを見ていた、普通なら助けに入り、貴族としての役割を果たすべきなのだ。
『…なんで俺が平民を助けないといけないのですか?』
『ここでは貴族と平民の差別は禁止になっているはずよ?』
タメ口を使っていた彼が急に敬語に使った事に驚きつつも、父から教わった事を彼に伝える。
『表向きの話だろ?そう言った差別がなくなるわけねぇだろ?』
確かにそうかもしれない、けれど無くそうと努力する事は出来る、例え99人がダメでも、1人でもいれば、その努力は無駄ではなかったと言えるだろう。
『無くせるわ、今まではダメだったかもしれないけれど、私が来たからには変えてみせるわ』
『そうか…なら何故お前はリュークが虐められている姿を見ている俺を見ていたんだ?』
『私は助けに行ったわ、そしたらミオ…でしたっけ?彼女が助けに行ったから、私は戻ろうと思って踵を返したらちょうど貴方を見つけたのよ』
『お前、矛盾な事言ってんじゃねぇよ』
矛盾な事は言っていない、そう彼に伝えだが
お前は言った『貴方が隠れて彼な虐められている所を眺めていた時』と、それはつまりお前も傍観者なのだ。
変な事を言われた。
私は助けに行き、他の人が動いてくれたから帰ろうとしただけだ、悪い事はしていない。
『お前はミオが助けに行く、その前よりも先にいたんだろ?今更良い子ちゃんぶるなよ偽善者』
『……なんだと?』
『所詮王族も貴族を見下してんだろ?貴族が平民を見下す様に、言い方が変わっただけじゃねぇか?』
確かにあの貴族の娘よりも先に虐められている平民を見つけた、けど助けに行く前に助けに向かっていたから任せただけだ。
それに私は貴族も平民も見下していない、この学園は平等、だからこそ私も王族としてではなくて1人の生徒としていじめは許せないし、身分での差別を許せないでいる。
それなのに彼は私達も貴族を見下している?冗談じゃない、貴族は王族のお陰で貴族になれているのだ、見下しているのではなく、格下の存在なのだからそんな事を言われる筋合いはない。
だからこそ私は彼に決闘を申し込む為に白い手袋を地面に落とす。
『…これは?』
『拾いなさい』
どうやら彼は決闘を知らない様だ、ならば好都合だ、これで拒否される理由はなくなった。
『うん…わかった』
『しま…っ!?クロウ様!駄目です!』
『え?』
メイドが何かに気づいたようで慌てて拾わない様に言うが、時すでに遅く、クロウは白い手袋を拾ってしまった。
これで彼は私の挑戦を受け取った、嫌でも戦わなくてはならない、これでも小さい頃は剣は習って来た、こんな男に負けるはずがない。
『拾ったわね、つまり私と勝負してくれるんでしょ?』
『…勝負?』
本当に知らない様だ、馬鹿で助かる
これで彼は王族からの決闘を断る事は出来なくなった、後はその腐った根性を叩き直せばいいのだ。
『貴方は私の白い手袋を拾ったわねわね?』
『…まぁ、拾えって言われたからな?』
『そう、そして貴方は拾った、私との勝負を受けるって事なのよ?』
『そうなの?』
『はい、拾わなければ何もしなくても良かったのですが、…拾ってしまいましたからね?』
貴族としてのマナーを知っていれば回避出来た事だ、この16年間で教養の差が大きく出てしまったのだろう、しかし可哀想とは思わない。
彼には貴族としてのあり方をこの決闘で教え込むからだ。
——————————————————————
しかし私は彼に惨敗した。
『…何で俺が平民を助けないといけないんだ?』
クロウ•チューリア
公爵、チューリア家の1人息子、私の父に使える由緒正しき貴族の1人だ。
それゆえに差別は許されず、私達の様に貴族と平民と言う差別をせめてこの学園内では無くさなければならない。
…それなのに
『…今、なんて言ったの?』
殺意が芽生える、彼は平民の男が貴族の男達に虐められているのを見ていた、普通なら助けに入り、貴族としての役割を果たすべきなのだ。
『…なんで俺が平民を助けないといけないのですか?』
『ここでは貴族と平民の差別は禁止になっているはずよ?』
タメ口を使っていた彼が急に敬語に使った事に驚きつつも、父から教わった事を彼に伝える。
『表向きの話だろ?そう言った差別がなくなるわけねぇだろ?』
確かにそうかもしれない、けれど無くそうと努力する事は出来る、例え99人がダメでも、1人でもいれば、その努力は無駄ではなかったと言えるだろう。
『無くせるわ、今まではダメだったかもしれないけれど、私が来たからには変えてみせるわ』
『そうか…なら何故お前はリュークが虐められている姿を見ている俺を見ていたんだ?』
『私は助けに行ったわ、そしたらミオ…でしたっけ?彼女が助けに行ったから、私は戻ろうと思って踵を返したらちょうど貴方を見つけたのよ』
『お前、矛盾な事言ってんじゃねぇよ』
矛盾な事は言っていない、そう彼に伝えだが
お前は言った『貴方が隠れて彼な虐められている所を眺めていた時』と、それはつまりお前も傍観者なのだ。
変な事を言われた。
私は助けに行き、他の人が動いてくれたから帰ろうとしただけだ、悪い事はしていない。
『お前はミオが助けに行く、その前よりも先にいたんだろ?今更良い子ちゃんぶるなよ偽善者』
『……なんだと?』
『所詮王族も貴族を見下してんだろ?貴族が平民を見下す様に、言い方が変わっただけじゃねぇか?』
確かにあの貴族の娘よりも先に虐められている平民を見つけた、けど助けに行く前に助けに向かっていたから任せただけだ。
それに私は貴族も平民も見下していない、この学園は平等、だからこそ私も王族としてではなくて1人の生徒としていじめは許せないし、身分での差別を許せないでいる。
それなのに彼は私達も貴族を見下している?冗談じゃない、貴族は王族のお陰で貴族になれているのだ、見下しているのではなく、格下の存在なのだからそんな事を言われる筋合いはない。
だからこそ私は彼に決闘を申し込む為に白い手袋を地面に落とす。
『…これは?』
『拾いなさい』
どうやら彼は決闘を知らない様だ、ならば好都合だ、これで拒否される理由はなくなった。
『うん…わかった』
『しま…っ!?クロウ様!駄目です!』
『え?』
メイドが何かに気づいたようで慌てて拾わない様に言うが、時すでに遅く、クロウは白い手袋を拾ってしまった。
これで彼は私の挑戦を受け取った、嫌でも戦わなくてはならない、これでも小さい頃は剣は習って来た、こんな男に負けるはずがない。
『拾ったわね、つまり私と勝負してくれるんでしょ?』
『…勝負?』
本当に知らない様だ、馬鹿で助かる
これで彼は王族からの決闘を断る事は出来なくなった、後はその腐った根性を叩き直せばいいのだ。
『貴方は私の白い手袋を拾ったわねわね?』
『…まぁ、拾えって言われたからな?』
『そう、そして貴方は拾った、私との勝負を受けるって事なのよ?』
『そうなの?』
『はい、拾わなければ何もしなくても良かったのですが、…拾ってしまいましたからね?』
貴族としてのマナーを知っていれば回避出来た事だ、この16年間で教養の差が大きく出てしまったのだろう、しかし可哀想とは思わない。
彼には貴族としてのあり方をこの決闘で教え込むからだ。
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しかし私は彼に惨敗した。
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