剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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第2.5章 崩壊するゲーム

第108話 リュークの正体

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~放課後~

今日1日は惚れ薬の影響によって変わってしまった彼女達のせいでクロウはとても疲れてしまった。

座学の授業ではフィオナ、ミオ、シャル達が毎回隣の席を巡って争っていたし、
昼食の時は一緒に学食に行って隣の席を巡ってまた争い、
剣術の授業では
フィオナは「再戦を申し込むわ!」
ミオは「剣術をラピナス先生の代わりに教えて?」
シャルは「もう一回戦おう!」
と、パートナー選びの為に争ったりと、
終始目立っていた。

肝心の主人公であるリュークがモブの様な感じになってしまい、なんでこんな事になってしまったのか悩んでしまった。

放課後はリュークと2人きりで会う約束をしていた為、自分のメイドのメイディとフィオナ達の専属メイド達に頼んで足止めをしてもらい、なんとかリュークと落ち合う事が出来た。

「早かったですね、もう少し遅くなるかと思いましたよ」

「メイディと他のメイド達が協力してくれたんだ」

ちなみにここは男子トイレの中だ、他の男子生徒が入って来る可能性もある為、早くここから移動したい。

「ここだと他の人に話を聞かれる可能性がある、場所を変えさせてもらうぞ?」

「僕は構いませんよ」

「それは賛成してくれているんだよな?」

「はい」

言葉と言うのは難しい、特に日本語は1つの言葉で賛成と反対の両方の意味がある言葉があるからだ。

「そうか、なら行くぞ」

「はい」

今回はクロウの言う事を聞く、と言う事だろう、トイレから出るとリュークは後ろについて来る。

「それで、どこに行くんですか?」

「俺の部屋」

「襲う気ですか?」

「俺はノンケだ」

そんな腐女子達が喜ぶ様なシチュエーションは絶対に起きないし、起こさせない、クロウは女の子同士の絡み合いである、百合レズは好きだけど男の子同士の絡み合いである薔薇ホモは嫌いだ。

男同士の熱い友情とか、なら心が踊る為好きだがそれが恋愛に繋がったら嫌いになる。

「そうなんですね、男子トイレに連れ込んだのでヤらないか♂やるのかと思いましたよ」

「俺はノンケだと言っただろ、普通に女の子が好きだ、あと歳上のお姉さん」

「分かります」

そう言って熱い握手を交わす、こう言うくだらない所で意気投合するのも悪くない。

「あと僕は歳下ロリもいけます」

「純粋さを求めたか」

「あの無知な子を僕の色に染めるのが好きなんです」

「ガチのロリコンやん」

そして嫌な情報も聞いてしまった、確かに小さい子を可愛いと思うのは良いと思う、赤ちゃんとか自分に懐いてくれている小さな子供なら保護欲が出て来るし納得は出来る。

だけど、リュークの言い方はガチでヤバい方の言い方だ、この世界なら合法かもしれないが、色々とヤバい匂いがする。

「ロリコンじゃないですよ、ただ恋愛対象の年齢層が広いだけですよ?」

「…何歳から何歳?」

「6歳から50歳」

「………………」

ヤバい、本当にヤバい、6歳って日本で例えると小学一年生だ、そして今の歳は高校1年生だ。

高校1年生が小学1年生を恋愛対象として見るなんてエ○漫画の世界だ。

「…惚れ薬の件と言い恋愛対象の年齢層の件と言い、お前って一体何者なんだ?ただの平民なのか?」

「そうですよ?僕はただの平民です、惚れ薬は元々知っていましたし、恋愛対象は人それぞれですよね?」

「惚れ薬を元々知っていた?」

「はい、売られている場所は元々知っていましたので」

どう言う事だ?そのルートを知っているのはクロウだけのはずだ、リュークが知っているはずがない。

「なんで知っているんだ?」

「調べたんですよ、今後の為にも邪魔な人達はとっとと渡したかったんで」

「邪魔って…お前…貴族に対してなんて事を」

こんな事を密告すれば死刑は間違いなしだ、免れる事は絶対に出来ない、それを分かった上で話しているのか?

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