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第2部 その1 幼馴染み達が冒険についてくるが別にどうでもいい

第十四話 これからの事

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クロス母「あら?随分と遅かっとわね?」

クロス達は勇者マンルとの戦い、そしてレプリカの登場により約1時間外にいた
クロスは

クロス「久しぶりに帰ってきたんだ、村の景色や夜空を眺めたりしたかったんだよ」

と言って誤魔化した、しかし、マンルと戦った時の戦闘音やレプリカが現れた時にクロスとフローズは叫んでいたが、それに気が付かなかったのか?その事を疑問に思いミクは話しかけようとするが

クロス「部屋に戻ったら話そう」

と言われ、とりあえず今はクロスと自分の母が作ってくれたデザートを楽しんで食べようと思った

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クロスの部屋

デザートを食べ終えて、久しぶりの団欒を楽しんだクロス達は時間帯が時間帯なので寝るために2階の部屋に向かった

クロス「....取り敢えず、状況を整理しよう」

フローズ「...ええ、そうね」

2人の表情がとても暗い、両親の前だとあれだけ明るくなっていたから落ち着いたのかとミク達は考えていたがどうやら気のせいだったらしい。

ミク「状況の整理と言っても、あたし達じゃわからない事があるわ」

メミル「そうね、マンルのことはわかるとしても、問題は」

セシル「義兄さんとフローズ様が言っていたレプリカって奴があの魔物なのか?ってことね」

そう、レプリカの存在を知っていても、その姿、形、声もなどはクロスとフローズしか知らない、そしてクロスとフローズが叫んでいた相手が何処にでもいそうな人型の魔物だったと言うこと
そして、剣聖や聖女、賢者があそこまで恐怖する程の存在、もしあれが偽神でなかったとしても、それはそれで恐ろしい事になるのだが

クロス「.....彼奴はレプリカだ、いや、あの魔物に取り憑いているのが、レプリカと言うべきか」

フローズ「あの独特のオーラは忘れたくても忘れられない程だからね」

クロス「そして彼奴は俺達がまだ英雄の力を完全に使いこなせていないのを知っていた」

フローズ「なのに、敢えて見逃した.....舐められたものね」

淡々と喋る2人にミク達は恐怖を抱く、いつもの2人なら他愛もない話をして笑い合い仲睦まじい姿をよく見るが、今のその姿はまるで復讐者そのものだった

更にミク達が驚いたのはクロスが言っていた"英雄の力を完全に使いこなせていない"と言う言葉、つまり今まで見ていた力はまだ完全ではなく未完全の力で戦っていたと言うこと、そしてそれにすら及ばない自分達の職業に一種の怒りを覚えた。

ミク「.....ねえ?クロス」

クロス「なんだミク?」

それでもこの空気には耐えられないなかったか、ミクはクロスに疑問に思っている事を言う

ミク「クロス達はさこれからどうするの?」

クロス「どうするって?」

ミク「うん、彼奴がレプリカって奴なんだよね?あの魔物が」

クロス「ああ、そうだが?」

ミク「て事は、さ.....今王国にいるのってレプリカがどこにいるかわからないからいるんだよね?」

クロス「.......話が見えないのだが?」

メミル「簡単に言えばレプリカの居場所がわかった今、クロスはどう行動するのか気になるって事でしょ?」

なかなか理解しないクロスに苛立ちを覚えたのかメミルはミクの言っていることの要約して教えた

クロス「成る程そう言うことか」

ミク「メミル姉ありがとう」

メミル「いいのよ、別に」

クロス「んで、俺の行動だったな、そうだな、英雄の力を完全に使いこなせるためにも、レプリカを殺す旅に出ようと思う」

フローズ「勿論私も行くわ、お父様やお母様には悪いけど、こればっかりは譲れない」

2人はすぐに答えた、多分前々からずっと考えていたのだろう

クロス「.....お前達はどうするんだ?」

ミク「え?あたし達?」

クロス「俺達は旅に出ると決めた、お前達はどうするんだ?」

ミク「私達は.......」

メミル「..........」

セシル「..........」

彼女達は黙ってしまった、それは当然だ、レベルが違いすぎる、このまま一緒に来たとしても足手まといになるのが関の山、それでも断れないのは、このままだとクロスとフローズが、変わってしまうのではないかと言う不安
人は何かの拍子で変わる、それは大抵他人の悪意から来る、このまま行くと彼らはもう2度と今までのようになれない、そう思えてしまうのだ。

フローズ「まだすぐに行くってわけじゃないわ、私だって王族、それなりの事をしないと今後が危ないわ」

クロス「答えはまた今度でいい、今日は疲れた、取り敢えず寝よう」

ミク「う....うんそうだね」

メミル「じゃあ寝ましょうか」

セシル「じゃあ義兄さん一緒に寝ましょ?」

クロス「.........は?」

フローズ「.......クロス?」

クロス「いや流石ねぇ、ちょっとフローズさん、痛い痛い痛いから!」

ミク「なによ?いつもの事じゃない?」

フローズ「.................」ニコ

クロス「.............」ニコ

フローズ「殺すよ?」

クロス「しょうがねえじゃん!?そうしないとこっちもまずかったんだから!?」

ぎゃー!ギャー!

セシル「うんうん、やっぱりこうでなくちゃ!」

ミク「セシル...貴女もしかして」

メミル「わざとやったの?」

セシル「うん、やっぱり義兄さんには笑って欲しいから」

先程までの空気が嘘のように変わる、でも、彼らが旅に出たらどうなるかわからない、それでも今はこの幸せな空間を大切にしたいそう思う3人だった。

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翌日~村の入り口~

クロス達は村を出る為入り口に向かい、村の人達に色々と言われていた

クロス母「もう行っちゃうのかい?」

クロス「ああ、やるべきことがまだ残ってるんだ、それが終わったらまた来るよ」

クロス父「またいつでも来いよ!息子よ!」

クロス「ありがとう義父さん」

ミク母「ミク達はどうしたんだい?村に残るのかい?」

クロス「わかりません、でも決めるのは彼女達ですから」

ミク父「フローズ様、どうかクロスの事をよろしくお願いします」

フローズ「はい、任せてください!」

村長「全く、お主はどんどん逞しくなるのう」

クロス「はは、これも村長達のお陰ですよ!」

その後も村の人達から色々と言わた
また来いよー
いつでも待ってるぞー
リア充死ねー

クロス「おい!今聞き捨てならない事を聞いたぞおい!!」

ははははははははははははははは
と笑い声が響き渡った

そんな中フローズがクロスの服を掴み言う

フローズ「.......クロス、どうする?」

クロス「待つさ、まだ答えを聞いていなんだし」

朝起きた後、彼女達は部屋にいなかったそのかわり手紙があり、"今日答えを言います。"と書かれており、クロス達はそれを待った

クロス「でも、いい加減に来てくれないと、そろそろ行っちゃうぞ?」

フローズ「そうね、......て、あ!来たよ」

ミク「クロス!」はぁはぁ

メミル「お待たせ」はぁはぁはぁはぁ

セシル「答え....持ってきたよ」ゼェハァゼェハァゼェハァ

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補足

なんで村人はクロス達の戦闘音が聞こえなかったの?

ー実は最初っからレプリカはおり、楽しむ為に周りが気付かないように魔法を展開していたー







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