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1章

4.

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仕方ない大人の条件をとりあえず聞いてみる。
「で、どうしたら良いの」

叔父さんの条件はこうだ。
1.黒竜と今すぐ契約し、明日陛下に報告する事。
2.私が20歳までに守護竜が見つけられない場合は黒竜を説得する事。
3.【疾風の刃】のパーティに入れて貰い行動をなるべく共にする事
4.今後新しく領地を与えられた場合は運営に協力する事
以上の4点だ。
勿論、学園に行くのは必須。私的に疑問に思うのは3つ目の条件だ。

「そうは言うけどパーティに入れて貰うのはこっちの意思だけで無理だと思うけど。もし、反対されたらどうするの?大体、Bランクパーティに私じゃ足手まといにならない?」
「お前の今のランクはD++だろ。来年の誕生日が来たらCランク確定だ。その上、調べてみた感じだとこのままいけばC++になりそうだ。と、言うことはBランク相当の実力がある事になる。これで足手まといはないぞ。あのアルトでもB+だったはずだ。今、どれくらいジョブカンストしてるんだ。」

この国の冒険者ランクは
G…誰でもなれる。年齢制限なし。但し街中での依頼のみ。平民のお手軽身分証として使われている
F…5歳から。但し街中での依頼のみ。子供のお小遣い稼ぎ程度
E…Fランクで一定以上の依頼をこなす等、条件をクリア後昇級可能。適切試験あり。このランクよりジョブ選択可能
D…Eランクで一定以上の依頼をこなす事。下級、中級のジョブを5個以上カンスト。上級ジョブを1個以上カンスト。適切試験あり。ここから本格的に冒険者として活動できる
C…Dランクで一定以上の依頼をこなす事。8歳から。下級、中級ジョブ10個以上カンスト又は上級ジョブを3個以上カンスト。取得のジョブによっては下級、中級ジョブカンストの条件がつく。適切試験あり
B…Cランクである程度の功績が認めてられている事。12歳から。ジョブ条件についてはバランスとスキル内容が問われる。正直明確な提示がない。ギルドの推薦により適切試験が受けれる
A…成人以上。条件は不明。適切試験不明。
S…もはや神業ではないか

「下級中級が白魔法、黒魔法、剣士、ダンサー、奏師、シーフ、武道家、弓使い、狩人、スカウト、スパイ、神官、槍使い、盾使い、料理人、商人、格闘家、鍛治士、調合士、庭師、農家」
「ずいぶんあるな。上級は?」
「まぁ、ジョブマニアの子ですから。上級は魔法剣士、聖剣士、白魔法上級、黒魔法上級、精霊術師、吟遊詩人、かな。で、今がテイマーでもうすぐてか多分この黒竜と契約したらカンストするからつぎは召喚術師の予定。学園に入学する時は薬師を選択して、鍛金術師が取得したいの。後は多分、竜騎士あたりのジョブが発生しそうだしその辺りかな。」

正直、久しぶりに自分のジョブスキルを眺めて改めて思う事はジョブマニアだった両親のおかげというかなんというか7歳児の常識は悠々超えている。ステータスレベルは年齢的には高い方だけどまだ45しかない。普通のCランクならレベル平均が55だし、追いつくにはもう少し年数が必要かと思う。

叔父さん目の前で呆気に取られてる。聞いてきたのは向こうなのに失礼な人だ。

「そんだけあれば充分だろ。いや、むしろ多すぎないか。まあ、いいが。で、アルトにどこまで説明して色々納得して貰うかだ。とりあえずのドラゴンの件は伝えて置かないと協力してもらいにくいし、あとは領主の件はアイツもああ見えて伯爵子息だし、次男といえど下手に口外はしないだろう。後俺の推薦が有れば賢い奴は構ってもこないだろう。馬鹿な奴らは実力行使で黙るだろうし、決まりだな。早速、契約を済ましてしまえ。そろそろアルトのやつが到着するぞ。」

何が決まったのかひとり納得状態でもう考えるのも面倒なので叔父さんに任す事にして、契約を済ます事にした。影から黒竜を呼び契約の印を奏でる

汝、我ミーナ・リュー・アズベリーと共に生きる事を誓いとし、ここに『ガイヤ』と名の下へと従事する。

なんとなく誓いの言葉と魔力を流し、黒竜から魔力を受け取る。すると黒竜の身体は一瞬光に包まれやがてそこに姿を表した。
『ミーナ。ありがとう。僕を助けてくれて。そして名をくれて。ずっと一瞬にいようね。』
契約が無事終了した様で念話が聴こえる。
やっぱり竜は聡明だわ。生まれた日に念話が出来るなんて。ブルースライムのスカイなんか未だになんとなく感じる程度で意思疎通とは全くいかない。まあ、可愛いから良いのだが。
『ミーナ、ミーナ。僕まだまだ体力が無いから影にいても良いかな。沢山の魔力の中にいるとすごく落ち着くんだ。もう少し時間がたてばもっと外に出れると思うよ。』

ガイヤはふわふわ近寄ってきて、スッと影に入っていった。本音はあのツヤツヤボディに触れたかったのだが仕方ないかな。まだ、赤ちゃんだし。
こうして無事にドラゴンを従魔にした。

コンコン
「旦那様、ミーナ様お客様がお見えです。」

ちょうどよいタイミングでアルトが到着したみたいなので早速リビングへと移動した。

リビングに入るとそこには先程より少しラフな感じの彼が座っているのが見える。私と叔父さんも席に着き、とりあえず食事を堪能した。

「美味しかった。ご馳走様です。やっとホッコリできるよ。」
「ギルマス。ご馳走様でした。さすが腕の良い料理人を抱えてますね。久しぶりに食事を堪能させていただきました。そろそろ本題をお願いしてもよろしいですか」
さあ、叔父さんの腕の見せ所。
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