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眠りの森の美女
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「姫様っ!走っては駄目です。待って、お待ちください!姫様ぁ」
侍女長が追いかけましたがオーロラ姫は笑いながら長い回廊を走り抜けました。
南東にある宮殿で最も美しい庭園を共を付けずに散策するのが
オーロラ姫の日課になっていました。
―――ああ。自由って素敵。もうすぐ16になるわ。子供じゃないのよ。
豊かな森の木漏れ日を浴びて深呼吸しました。
帽子も被らないで風に髪が乱れるがままにするのも好きでした。
側から『御髪が!』とクシを持った侍女に小言をいわれるのもうんざりしていましたから。
「まだ日も高いわね。
何時もの場所へ行ってみましょう」
麗らかな春の日でした。
空は水色に澄んでいます。
小鳥たちの囀りも遠くに近くに聴こえます。
黒いアゲハ蝶がひらひらと眼の前を横切りました。
「わぁ。大きな蝶々。綺麗だわ」
好奇心の強い姫はその漆黒の蝶々を追いかけてゆくことに決めました。
「待って。待って!あら。やだ。侍女と同じ事、いってるんだわ。ごめんねジャンヌ。あ。待って、待って」
芝生が途絶えて野生の原っぱが広がりだしました。
一瞬、真昼の日差しの中で蝶々は黒い影の様にも見えました。
どんどん進んでゆくと廃墟になった塔の前に出ました。灰色の壁面に蔦がはびこっています。
「こんな塔があったのね。知らなかったわ。そうだわ。ここを秘密の塔にしてしまいましょう。わたくしとあなただけの秘密よ。蝶々さん」
姫の周りをひらひら舞う黒い蝶に話しかけます。
蝶は先になって塔の入口の段々の上を飛び半分空いていた朽ちかけた木製のドアの隙間から中へと入ってしまいました。
「案内してくれるのね」
オーロラ姫は喜んで蝶の後に続きました。
崩れはしないだろうと階段を登ります。
「ねえ。蝶々さん。あなたはここに住んでいるの?」
中は意外に広くて螺旋階段の他にも沢山の石の梯子が複雑に入り組んでいました。
そんな中を蝶は迷いなく上へ上へと昇ってゆきます。
やっと着いた場所は塔の最上階でした。
小窓もあります。
「まあ。素晴らしい眺めね。お城がすっかり見渡せるわ。それにここは人が住んでいる部屋のようだわ。洗面台もあるし。湯船も衝立もある。机も。羽根ペンと、まあ。」
インク壺の蓋を開けるとたっぷりインクが入っていました。古くなって固まっている形跡もありません。
まあ。ここは誰かのお部屋なのかしら?
壁にはバラの刺繍をした布が飾られていました。
きっと女の子の部屋ね。
もしかしたら友達になれるかも。
蝋燭スタンドは可愛らしい天使を象った真鍮でした。
側の小卓には美味しそうなワインの壜と薄いグラスがあるのを見つけ、
「ちょっとだけ」と、赤くて濃い葡萄酒をコクコク飲んでしまいました。
きゃ!飲み干したグラスの底に黒い蜘蛛がいました。
思わず窓の外へそのまま、放り投げてしまいました。
「ここの住人はどこにいるのかしら。蝶々さん、何かご存知?」
蝶が止まった支柱のある寝台に姫は座りました。
手触りからして絹の褥は埃も被っていません。
「ここで少し休みましょう」
沢山の階段を登ったのでオーロラは疲れてしまいましたので、ちょっとだけと寝台に横たわりました。
なんだかここに来たの初めてじゃない気がするわ―――
枕の具合も丁度よく姫はぐっすり眠ってしまいました。
オーロラは不思議な夢をみました。
自分の眠る寝台に男が近寄ってきます。
貴人の佇まいでした。
姫は一生懸命起きようとしました。
でも軀は金縛りになった様に動けません。
―――い。いや。いやあ。おやめになって!
男は寝台に乗ってきて姫の顎をクイと片手で持ってキスをしてきました。
う。うううう。
姫の口の中に男の舌が入ってきて自分の舌を絡め取ります。
うっ、くっうう。
そうしながらも男の左手は絹のドレスの上から姫の女らしく膨らんだ胸をゆっくりと揉み出したのです。
―――こ。こんな事。ダメ。きっと。きっと。これはいけないこと――
ぎゅっと瞑っていた眼をあけてしまいました。
自分の上に跨っている男は非常に美しい青年でした。黒い髪が長く白い姫の顔にも軀にも垂れ下がっています。
胸の前のリボンを男は口で引っ張ってほどきました。
コルセットと泡のレースで縁取られた若く滑らかなデコルテを吸いあげる熱いキスが次々赤い跡をつけてゆきます。
あっあああ!!
薄いベージュ色の乳房の突起を吸われ噛まれるとオーロラは声を挙げました。
未知の感覚。
甘い痛みと甘い痺れが軀の奥底から湧き上がって来たのです。
相変わらず軀を動かすことは出来ませんでしたが自分が微かに震えているのはわかりました。
両方の乳房を揉みしだかれ、真っ赤になった耳朶を噛まれました。
もうやめてええ―――叫ぼうとしても声になりません。
助けを呼んでもこんなところまで誰も来ないでしょう。
これは全部夢なの!?
男は少しも手を緩めずに次々好き勝手に蹂躙しました。
コルセットの組紐は小さなナイフで、プチン プチンと切られました。
スカートもペチコートも全部めくりあげられてしまいました。
男の唇が徐々に胸から腹へとおりてゆきます。
ほっそりとした腰をがっしりと大きな男の手が掴んだかと思うと、薄いドロワーズの上から姫の一番女らしい部分に男は顔を埋めました。
羞恥で姫は息も絶え絶えになりました。
もう、もう、許して。お願い。お願い。
どうして、こんなことに―――!!
わたくしが悪い子だったから!?
幼い頃の記憶がふっと蘇りました。
「姫様にかかった呪はーーー」
「―――ほんとに可愛そうなオーロラ姫」
「どうしたらいいのか」
側使えの老侍女達の噂話を盗み聞いた。
あの話と関係があるの?
わたくしは呪われているの?!
眠っている自分を好き勝手に弄ぶこの黒髪の男を一瞬でも『王子様』かと思った自分は愚かだったと思うのでした。
するするとドロワーズも脱がされ片方の姫の足首にひかっかている始末です。
んんんっ!いやああああっ ああ あんあああ
男の指がすっと姫の花襞をなぞり唇で花芯を吸い上げます。
一本の長い指が奥へと挿し込まれ、奥で第二関節を曲げました。
いやあああ
そう心で叫ぶオーロラは自分の腰が少しづつ浮いてきているのに気が付きませんでした。
嫌だといのは本当でした。でも、軀は反対に男の指がもっとそこにあたっていて欲しくて動いたのです。
混濁した意識で姫の瞳に涙が浮かび零れました。
一緒に花襞からは愛の蜜が溢れ零れだしました。
何度も何度も男の指は襞をなぞり、奥へと指を指し抜きを繰り返しました。
泡と一緒に密は滴り褥に零れます。
膨らんだ花芯は赤く尖って来ました。
ああ。あ。んん。うっ。ううっうう―――
首を振ってオーロラの黄金の髪が汗ばんで乱れました。
オーロラはこの先に何があるのか知りませんでした。
知らないながらに何かを期待して無自覚に腰を上下させているのでした。
淫らな姫君に貴人の男はクスクス笑い出しました。
「そなたの負けだ。オーロラ」男はここへ来て初めて言葉を発しました。
笑われて更に真っ赤になった姫は死んでしまいたいと思いました。
「どうだ?もっとして欲しいか?」
姫の赤い耳元に低く美しい声が響きます。
なにもかもなぎ倒して自分を制服してくるような存在に出会った事が一度もなかった姫は不可思議な感覚に答えが出ませんでした。
王女として辱めを受けてもう生きてはいけないと考えました。自分はこの後殺されるでしょう。
もし殺されなかったら自ら死ぬしかありません。
貞操を破られた乙女はそうする道しか残されていません。
生き恥をかく選択肢は無いのです。
もう。どうでも良い。どうせ死ぬならなんでもいいわ。
オーロラ姫は全身の力が抜けてしまいました。
動けないながらに抵抗していたすべての力が弛緩したのです。
男の低い声が「よろしい。覚悟は出来たようですね」
姫は両方の足首を掴まれ大きく左右に開かれました。
あ。熱い。
男の怒張した熱杭が襞の入口に押し込まれ、そのまま一気に挿入されました。しとどに濡れたその場所は男のものを受け入れる準備が出来ていました。
とはいえ奥へ奥へと杭が打たれると姫は涙を零し息も絶え絶えになるのでした。
い。痛いっ。痛いっ。だめ。やっぱりだめええ。やめてええ!!
激しく腰を振る男は苦悩に歪んだオーロラ姫の顔をみて益々怒張しました。
清らかで美しい姫―――この時を100年間待っていた。
オーロラ。
愛しても愛しても足りない。
我が后。
伝説の美女!
それから夜の帳が降りるまで王子は姫に精を注ぎました。
同じ寝台で二人は疲れ切って眠りました。
朝の日差しが小窓から差し込んできて漸く王子は目覚めました。
眠り姫の姿が見えません。
王子は近くの白樺に繋いでいた馬に乗って辺りを探し回りました。
森の中もどこにもいませんでした。
この時になって始めて不味いことをしたのではないかと不安が込み上げてきました。
昨晩、わたしは姫に正式なプロポーズをしただろうか?
熱に浮かされた昨晩の事をしっかりと思い出せないのでした。
国からの従者も追いつき王子は、
王様とお后様に自分の身分を証しました。
王子は大歓迎されました。
お城に呼ばれた,リラの精霊が「この方こそ王女様の運命のひとです」と認めました。
城中の者が歓喜しました。
悪の呪がとけて姫は若くして死ぬ心配もなくなったのです。
饗宴の準備が始まりました。
その中で王子は青ざめ、
「姫君にはお会いしたのですが。姿が見当たらなくなったのです」
王様は「なに。心配いらんよ。最近のあの子は手に負えんくらいお転婆になって。
今頃、どこかに隠れてわしたちを笑っているかもしれん。大丈夫」と笑い飛ばしました。
事実ここ最近、オーロラ姫はそんな子供っぽい遊びを繰り返していたのです。
お后様は内心王子に不満でした。
どことなく浮ついたところがあると女の勘が警鐘を鳴らしていたのです。
本当に娘を大事にしてくれるかしら?
「それで、貴方様はどこで姫にお会いになられたのですか」と鋭く尋ねました。
王子はお后様の前に膝を折って胸に手をあて答えました「塔の部屋です」
「まあ。よりに依ってあの塔ですか」
「心の思うままに導かれたのです」
「あの塔には呪を封じていたのです。だから精霊以外は入る事もできないはずなのに」
「私は選ばれた者ですから。姫のお美しさはお母様譲りですね」自身満々に王子は答えました。
お后様は義理の息子になる王子にそれ以上は何もいえなくなりました。
次の日の朝――――オーロラは庭園を横切る川に死んで漂っているところを発見されました。
姫は事故にあったのに違いないと、
王様もお后様も国民も全員が深く嘆き、悲しみました。
せっかく呪から開放されたのに。
ただ、侍女長のジャンヌだけは違いました。
川からあげられて運ばれたオーロラの遺体をひと目見て、
「このドレスは男の手で着せられたに違いねえだ。ひとりで着替えもできねえ姫様が、こんなに着崩して。
ああ、妖精だか悪魔だか知らねえが美しい女に生まれたら、それこそが呪だ!」
吐き捨てるように言いながら静かに悔し涙を流すのでした。
侍女長が追いかけましたがオーロラ姫は笑いながら長い回廊を走り抜けました。
南東にある宮殿で最も美しい庭園を共を付けずに散策するのが
オーロラ姫の日課になっていました。
―――ああ。自由って素敵。もうすぐ16になるわ。子供じゃないのよ。
豊かな森の木漏れ日を浴びて深呼吸しました。
帽子も被らないで風に髪が乱れるがままにするのも好きでした。
側から『御髪が!』とクシを持った侍女に小言をいわれるのもうんざりしていましたから。
「まだ日も高いわね。
何時もの場所へ行ってみましょう」
麗らかな春の日でした。
空は水色に澄んでいます。
小鳥たちの囀りも遠くに近くに聴こえます。
黒いアゲハ蝶がひらひらと眼の前を横切りました。
「わぁ。大きな蝶々。綺麗だわ」
好奇心の強い姫はその漆黒の蝶々を追いかけてゆくことに決めました。
「待って。待って!あら。やだ。侍女と同じ事、いってるんだわ。ごめんねジャンヌ。あ。待って、待って」
芝生が途絶えて野生の原っぱが広がりだしました。
一瞬、真昼の日差しの中で蝶々は黒い影の様にも見えました。
どんどん進んでゆくと廃墟になった塔の前に出ました。灰色の壁面に蔦がはびこっています。
「こんな塔があったのね。知らなかったわ。そうだわ。ここを秘密の塔にしてしまいましょう。わたくしとあなただけの秘密よ。蝶々さん」
姫の周りをひらひら舞う黒い蝶に話しかけます。
蝶は先になって塔の入口の段々の上を飛び半分空いていた朽ちかけた木製のドアの隙間から中へと入ってしまいました。
「案内してくれるのね」
オーロラ姫は喜んで蝶の後に続きました。
崩れはしないだろうと階段を登ります。
「ねえ。蝶々さん。あなたはここに住んでいるの?」
中は意外に広くて螺旋階段の他にも沢山の石の梯子が複雑に入り組んでいました。
そんな中を蝶は迷いなく上へ上へと昇ってゆきます。
やっと着いた場所は塔の最上階でした。
小窓もあります。
「まあ。素晴らしい眺めね。お城がすっかり見渡せるわ。それにここは人が住んでいる部屋のようだわ。洗面台もあるし。湯船も衝立もある。机も。羽根ペンと、まあ。」
インク壺の蓋を開けるとたっぷりインクが入っていました。古くなって固まっている形跡もありません。
まあ。ここは誰かのお部屋なのかしら?
壁にはバラの刺繍をした布が飾られていました。
きっと女の子の部屋ね。
もしかしたら友達になれるかも。
蝋燭スタンドは可愛らしい天使を象った真鍮でした。
側の小卓には美味しそうなワインの壜と薄いグラスがあるのを見つけ、
「ちょっとだけ」と、赤くて濃い葡萄酒をコクコク飲んでしまいました。
きゃ!飲み干したグラスの底に黒い蜘蛛がいました。
思わず窓の外へそのまま、放り投げてしまいました。
「ここの住人はどこにいるのかしら。蝶々さん、何かご存知?」
蝶が止まった支柱のある寝台に姫は座りました。
手触りからして絹の褥は埃も被っていません。
「ここで少し休みましょう」
沢山の階段を登ったのでオーロラは疲れてしまいましたので、ちょっとだけと寝台に横たわりました。
なんだかここに来たの初めてじゃない気がするわ―――
枕の具合も丁度よく姫はぐっすり眠ってしまいました。
オーロラは不思議な夢をみました。
自分の眠る寝台に男が近寄ってきます。
貴人の佇まいでした。
姫は一生懸命起きようとしました。
でも軀は金縛りになった様に動けません。
―――い。いや。いやあ。おやめになって!
男は寝台に乗ってきて姫の顎をクイと片手で持ってキスをしてきました。
う。うううう。
姫の口の中に男の舌が入ってきて自分の舌を絡め取ります。
うっ、くっうう。
そうしながらも男の左手は絹のドレスの上から姫の女らしく膨らんだ胸をゆっくりと揉み出したのです。
―――こ。こんな事。ダメ。きっと。きっと。これはいけないこと――
ぎゅっと瞑っていた眼をあけてしまいました。
自分の上に跨っている男は非常に美しい青年でした。黒い髪が長く白い姫の顔にも軀にも垂れ下がっています。
胸の前のリボンを男は口で引っ張ってほどきました。
コルセットと泡のレースで縁取られた若く滑らかなデコルテを吸いあげる熱いキスが次々赤い跡をつけてゆきます。
あっあああ!!
薄いベージュ色の乳房の突起を吸われ噛まれるとオーロラは声を挙げました。
未知の感覚。
甘い痛みと甘い痺れが軀の奥底から湧き上がって来たのです。
相変わらず軀を動かすことは出来ませんでしたが自分が微かに震えているのはわかりました。
両方の乳房を揉みしだかれ、真っ赤になった耳朶を噛まれました。
もうやめてええ―――叫ぼうとしても声になりません。
助けを呼んでもこんなところまで誰も来ないでしょう。
これは全部夢なの!?
男は少しも手を緩めずに次々好き勝手に蹂躙しました。
コルセットの組紐は小さなナイフで、プチン プチンと切られました。
スカートもペチコートも全部めくりあげられてしまいました。
男の唇が徐々に胸から腹へとおりてゆきます。
ほっそりとした腰をがっしりと大きな男の手が掴んだかと思うと、薄いドロワーズの上から姫の一番女らしい部分に男は顔を埋めました。
羞恥で姫は息も絶え絶えになりました。
もう、もう、許して。お願い。お願い。
どうして、こんなことに―――!!
わたくしが悪い子だったから!?
幼い頃の記憶がふっと蘇りました。
「姫様にかかった呪はーーー」
「―――ほんとに可愛そうなオーロラ姫」
「どうしたらいいのか」
側使えの老侍女達の噂話を盗み聞いた。
あの話と関係があるの?
わたくしは呪われているの?!
眠っている自分を好き勝手に弄ぶこの黒髪の男を一瞬でも『王子様』かと思った自分は愚かだったと思うのでした。
するするとドロワーズも脱がされ片方の姫の足首にひかっかている始末です。
んんんっ!いやああああっ ああ あんあああ
男の指がすっと姫の花襞をなぞり唇で花芯を吸い上げます。
一本の長い指が奥へと挿し込まれ、奥で第二関節を曲げました。
いやあああ
そう心で叫ぶオーロラは自分の腰が少しづつ浮いてきているのに気が付きませんでした。
嫌だといのは本当でした。でも、軀は反対に男の指がもっとそこにあたっていて欲しくて動いたのです。
混濁した意識で姫の瞳に涙が浮かび零れました。
一緒に花襞からは愛の蜜が溢れ零れだしました。
何度も何度も男の指は襞をなぞり、奥へと指を指し抜きを繰り返しました。
泡と一緒に密は滴り褥に零れます。
膨らんだ花芯は赤く尖って来ました。
ああ。あ。んん。うっ。ううっうう―――
首を振ってオーロラの黄金の髪が汗ばんで乱れました。
オーロラはこの先に何があるのか知りませんでした。
知らないながらに何かを期待して無自覚に腰を上下させているのでした。
淫らな姫君に貴人の男はクスクス笑い出しました。
「そなたの負けだ。オーロラ」男はここへ来て初めて言葉を発しました。
笑われて更に真っ赤になった姫は死んでしまいたいと思いました。
「どうだ?もっとして欲しいか?」
姫の赤い耳元に低く美しい声が響きます。
なにもかもなぎ倒して自分を制服してくるような存在に出会った事が一度もなかった姫は不可思議な感覚に答えが出ませんでした。
王女として辱めを受けてもう生きてはいけないと考えました。自分はこの後殺されるでしょう。
もし殺されなかったら自ら死ぬしかありません。
貞操を破られた乙女はそうする道しか残されていません。
生き恥をかく選択肢は無いのです。
もう。どうでも良い。どうせ死ぬならなんでもいいわ。
オーロラ姫は全身の力が抜けてしまいました。
動けないながらに抵抗していたすべての力が弛緩したのです。
男の低い声が「よろしい。覚悟は出来たようですね」
姫は両方の足首を掴まれ大きく左右に開かれました。
あ。熱い。
男の怒張した熱杭が襞の入口に押し込まれ、そのまま一気に挿入されました。しとどに濡れたその場所は男のものを受け入れる準備が出来ていました。
とはいえ奥へ奥へと杭が打たれると姫は涙を零し息も絶え絶えになるのでした。
い。痛いっ。痛いっ。だめ。やっぱりだめええ。やめてええ!!
激しく腰を振る男は苦悩に歪んだオーロラ姫の顔をみて益々怒張しました。
清らかで美しい姫―――この時を100年間待っていた。
オーロラ。
愛しても愛しても足りない。
我が后。
伝説の美女!
それから夜の帳が降りるまで王子は姫に精を注ぎました。
同じ寝台で二人は疲れ切って眠りました。
朝の日差しが小窓から差し込んできて漸く王子は目覚めました。
眠り姫の姿が見えません。
王子は近くの白樺に繋いでいた馬に乗って辺りを探し回りました。
森の中もどこにもいませんでした。
この時になって始めて不味いことをしたのではないかと不安が込み上げてきました。
昨晩、わたしは姫に正式なプロポーズをしただろうか?
熱に浮かされた昨晩の事をしっかりと思い出せないのでした。
国からの従者も追いつき王子は、
王様とお后様に自分の身分を証しました。
王子は大歓迎されました。
お城に呼ばれた,リラの精霊が「この方こそ王女様の運命のひとです」と認めました。
城中の者が歓喜しました。
悪の呪がとけて姫は若くして死ぬ心配もなくなったのです。
饗宴の準備が始まりました。
その中で王子は青ざめ、
「姫君にはお会いしたのですが。姿が見当たらなくなったのです」
王様は「なに。心配いらんよ。最近のあの子は手に負えんくらいお転婆になって。
今頃、どこかに隠れてわしたちを笑っているかもしれん。大丈夫」と笑い飛ばしました。
事実ここ最近、オーロラ姫はそんな子供っぽい遊びを繰り返していたのです。
お后様は内心王子に不満でした。
どことなく浮ついたところがあると女の勘が警鐘を鳴らしていたのです。
本当に娘を大事にしてくれるかしら?
「それで、貴方様はどこで姫にお会いになられたのですか」と鋭く尋ねました。
王子はお后様の前に膝を折って胸に手をあて答えました「塔の部屋です」
「まあ。よりに依ってあの塔ですか」
「心の思うままに導かれたのです」
「あの塔には呪を封じていたのです。だから精霊以外は入る事もできないはずなのに」
「私は選ばれた者ですから。姫のお美しさはお母様譲りですね」自身満々に王子は答えました。
お后様は義理の息子になる王子にそれ以上は何もいえなくなりました。
次の日の朝――――オーロラは庭園を横切る川に死んで漂っているところを発見されました。
姫は事故にあったのに違いないと、
王様もお后様も国民も全員が深く嘆き、悲しみました。
せっかく呪から開放されたのに。
ただ、侍女長のジャンヌだけは違いました。
川からあげられて運ばれたオーロラの遺体をひと目見て、
「このドレスは男の手で着せられたに違いねえだ。ひとりで着替えもできねえ姫様が、こんなに着崩して。
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