6 / 8
6
いつもの様にギルバートは、ケイトに出掛けないかと手紙を書く。
だがケイトからの返事は「忙しい」と最近は会ってくれない。
2、3回なら忙しいのだと信じられた。
だが4回目になり、あれ?と思い、5回目になると確信に思えた。
ケイトに好きな人が出来のではないか!?
だから私と会う事を止めたのだ。
そう思ったら、馬車に乗りドルス侯爵家へと向かっていた。
「お嬢様、モルス伯爵家のギルバート様が訪問されておりますが、如何致しますか?」
執事のロイドに言われ、ケイトは驚いた。
ここ最近、ギルバートの誘いは断っていた。
彼が女性と歩く姿を見てから「恋人が出来た。結婚する」と聞きたくなくて避けていたのだ。
屋敷まで訪ねて来たのなら、会わない訳にはいかない。
応接室へと通す様に指示し、着替える。
「ギルバート様。突然のご訪問、どうされたのですか?」
「ケイトっ!!良かった。会ってくれなかったら、どうしようかと思っていた」
使用人にお茶を淹れさせ、その間に気持ちを落ち着かせた。
「ケイト…その…好きな人が出来た?」
「そうですか…」
「やはりそうだったのか?一体それは誰だ!?」
「?」
あれ?なんか話が食い違ってる様な…?
「教えてくれ…。何処の子息を好きになったのだ?もう話が進んでいるのか?」
「ギルバート様が、お付き合いされている令嬢が居るのですよね?」
「はぁ!?居るわけ無いだろう?私が好きなのはケイト・ドルス、君だけだよ」
「で、でも、わたくしギルバート様がご令嬢と一緒に仲良く宝石店に入るのを見ましたわ…」
「宝石店…あれを見ていたのか?」
ほら、やっぱりデートしていたのだ。
「ち、違う、誤解だ!!一緒に居たのは友人の奥方で、友人も一緒に居た筈だ。その…もう直ぐ君の誕生日だから、友人の奥方に頼んで、女性が喜ぶ物を選んで貰ったんだ」
誤解だったの?
ホッとした事で、私は泣いてしまった。
慌ててギルバート様はハンカチを差し出す。
「ケイト。私の好きなのは君だけだ。誕生日にプレゼントを渡して、もう1度結婚の申し込みをするつもりだった」
「ケイト・ドルス嬢、私ギルバート・モルスと結婚して頂けませんか?」
「ギルバート・モルス様、喜んでお受け致します」
「へっ!?えっ?本当に?」
ギルバート様の目を見て頷く。
「やったぁー!!!」
ギルバート様は私を抱き締め
「必ず幸せにする。絶対に、絶対に浮気はしないと誓う!」
私達は見詰め合い、ギルバート様の唇が、そっと私の唇に触れた。
その後、両家の親に報告をした。
モルス伯爵は、直ぐに結婚式の準備を始めようと喜んでいる。
お父様は、最初、渋い顔をされたがケイトが選んだのならと最終的に祝福してくれた。
私も、まさかケイト・モルスに戻る日が来るなんて思わなかったが、ギルバート様なら幸せにしてくれると信じている。
だがケイトからの返事は「忙しい」と最近は会ってくれない。
2、3回なら忙しいのだと信じられた。
だが4回目になり、あれ?と思い、5回目になると確信に思えた。
ケイトに好きな人が出来のではないか!?
だから私と会う事を止めたのだ。
そう思ったら、馬車に乗りドルス侯爵家へと向かっていた。
「お嬢様、モルス伯爵家のギルバート様が訪問されておりますが、如何致しますか?」
執事のロイドに言われ、ケイトは驚いた。
ここ最近、ギルバートの誘いは断っていた。
彼が女性と歩く姿を見てから「恋人が出来た。結婚する」と聞きたくなくて避けていたのだ。
屋敷まで訪ねて来たのなら、会わない訳にはいかない。
応接室へと通す様に指示し、着替える。
「ギルバート様。突然のご訪問、どうされたのですか?」
「ケイトっ!!良かった。会ってくれなかったら、どうしようかと思っていた」
使用人にお茶を淹れさせ、その間に気持ちを落ち着かせた。
「ケイト…その…好きな人が出来た?」
「そうですか…」
「やはりそうだったのか?一体それは誰だ!?」
「?」
あれ?なんか話が食い違ってる様な…?
「教えてくれ…。何処の子息を好きになったのだ?もう話が進んでいるのか?」
「ギルバート様が、お付き合いされている令嬢が居るのですよね?」
「はぁ!?居るわけ無いだろう?私が好きなのはケイト・ドルス、君だけだよ」
「で、でも、わたくしギルバート様がご令嬢と一緒に仲良く宝石店に入るのを見ましたわ…」
「宝石店…あれを見ていたのか?」
ほら、やっぱりデートしていたのだ。
「ち、違う、誤解だ!!一緒に居たのは友人の奥方で、友人も一緒に居た筈だ。その…もう直ぐ君の誕生日だから、友人の奥方に頼んで、女性が喜ぶ物を選んで貰ったんだ」
誤解だったの?
ホッとした事で、私は泣いてしまった。
慌ててギルバート様はハンカチを差し出す。
「ケイト。私の好きなのは君だけだ。誕生日にプレゼントを渡して、もう1度結婚の申し込みをするつもりだった」
「ケイト・ドルス嬢、私ギルバート・モルスと結婚して頂けませんか?」
「ギルバート・モルス様、喜んでお受け致します」
「へっ!?えっ?本当に?」
ギルバート様の目を見て頷く。
「やったぁー!!!」
ギルバート様は私を抱き締め
「必ず幸せにする。絶対に、絶対に浮気はしないと誓う!」
私達は見詰め合い、ギルバート様の唇が、そっと私の唇に触れた。
その後、両家の親に報告をした。
モルス伯爵は、直ぐに結婚式の準備を始めようと喜んでいる。
お父様は、最初、渋い顔をされたがケイトが選んだのならと最終的に祝福してくれた。
私も、まさかケイト・モルスに戻る日が来るなんて思わなかったが、ギルバート様なら幸せにしてくれると信じている。
あなたにおすすめの小説
旦那様に愛されなかった滑稽な妻です。
アズやっこ
恋愛
私は旦那様を愛していました。
今日は三年目の結婚記念日。帰らない旦那様をそれでも待ち続けました。
私は旦那様を愛していました。それでも旦那様は私を愛してくれないのですね。
これはお別れではありません。役目が終わったので交代するだけです。役立たずの妻で申し訳ありませんでした。
あなたの隣に私は必要ですか?
らんか
恋愛
政略結婚にて、3年前より婚約し、学園卒業と共に嫁ぐ予定であったアリーシア。
しかし、諸事情により結婚式は延期され、次の結婚式の日取りさえなかなか決められない状況であった。
そんなアリーシアの婚約者ルートヴィッヒは、護衛対象である第三王女ミーアの傍を片時も離れようとしない。
月1回の婚約者同士のお茶会もすぐに切り上げてしまい、夜会へのエスコートすらしてもらった事がない。
そんな状況で、アリーシアは思う。
私はあなたの隣に必要でしょうか? あなたが求めているのは別の人ではないのでしょうかと。
* 短編です。4/4に完結します。
ご感想欄は都合により、閉じさせて頂きます。
〖完結〗私を捨てた旦那様は、もう終わりですね。
藍川みいな
恋愛
伯爵令嬢だったジョアンナは、アンソニー・ライデッカーと結婚していた。
5年が経ったある日、アンソニーはいきなり離縁すると言い出した。理由は、愛人と結婚する為。
アンソニーは辺境伯で、『戦場の悪魔』と恐れられるほど無類の強さを誇っていた。
だがそれは、ジョアンナの力のお陰だった。
ジョアンナは精霊の加護を受けており、ジョアンナが祈り続けていた為、アンソニーは負け知らずだったのだ。
精霊の加護など迷信だ! 負け知らずなのは自分の力だ!
と、アンソニーはジョアンナを捨てた。
その結果は、すぐに思い知る事になる。
設定ゆるゆるの架空の世界のお話です。
全10話で完結になります。
(番外編1話追加)
感想の返信が出来ず、申し訳ありません。全て読ませて頂いております。ありがとうございます。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
公爵令嬢は運命の相手を間違える
あおくん
恋愛
エリーナ公爵令嬢は、幼い頃に決められた婚約者であるアルベルト王子殿下と仲睦まじく過ごしていた。
だが、学園へ通うようになるとアルベルト王子に一人の令嬢が近づくようになる。
アルベルト王子を誑し込もうとする令嬢と、そんな令嬢を許すアルベルト王子にエリーナは自分の心が離れていくのを感じた。
だがエリーナは既に次期王妃の座が確約している状態。
今更婚約を解消することなど出来るはずもなく、そんなエリーナは女に現を抜かすアルベルト王子の代わりに帝王学を学び始める。
そんなエリーナの前に一人の男性が現れた。
そんな感じのお話です。
それは確かに真実の愛
宝月 蓮
恋愛
レルヒェンフェルト伯爵令嬢ルーツィエには悩みがあった。それは幼馴染であるビューロウ侯爵令息ヤーコブが髪質のことを散々いじってくること。やめて欲しいと伝えても全くやめてくれないのである。いつも「冗談だから」で済まされてしまうのだ。おまけに嫌がったらこちらが悪者にされてしまう。
そんなある日、ルーツィエは君主の家系であるリヒネットシュタイン公家の第三公子クラウスと出会う。クラウスはルーツィエの髪型を素敵だと褒めてくれた。彼はヤーコブとは違い、ルーツィエの嫌がることは全くしない。そしてルーツィエとクラウスは交流をしていくうちにお互い惹かれ合っていた。
そんな中、ルーツィエとヤーコブの婚約が決まってしまう。ヤーコブなんかとは絶対に結婚したくないルーツィエはクラウスに助けを求めた。
そしてクラウスがある行動を起こすのであるが、果たしてその結果は……?
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
あなたは愛を誓えますか?
縁 遊
恋愛
婚約者と結婚する未来を疑ったことなんて今まで無かった。
だけど、結婚式当日まで私と会話しようとしない婚約者に神様の前で愛は誓えないと思ってしまったのです。
皆さんはこんな感じでも結婚されているんでしょうか?
でも、実は婚約者にも愛を囁けない理由があったのです。
これはすれ違い愛の物語です。