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なかなかリブルート侯爵様の時間が取れないのか、お父様が会えたのは、それから1週間してからだった。
帰ってきたお父様は、ゲッソリとした顔をしている。
「ミモルザ、明後日に、お前とルミナと共に、リブルート侯爵家に行く事になった」
あぁこれはリブルート侯爵様に ごねられたのね。
「そうですか…分かりました。お父様、大丈夫ですか?」
大丈夫だと笑って見せたが、疲れが顔から滲み出ている。
そうよね…向こうは何と言っても頭の切れる宰相様。
一筋縄では行かないわよね。
でも、私の人生が掛かっている。
いくら政略結婚が当たり前の世界でも、不幸になるなんて絶対嫌っ!!
2日後、私達は、リブルート侯爵家に居た。
「ミモルザ、もう1度考え直してはくれないか?レイラインには、態度を改め直させる」
「はぁ!?父上なんでですか?こんな俺に媚びない女なんて、こっちから願い下げです!ミモルザ、お前との婚約解消を受け入れる!!」
今、婚約解消を受け入れると言いましたよね!?
聞き間違いでは無いですよね?
そう確かめようとした時に、リブルート侯爵様の拳がレイライン様の頬を直撃した。
「ぐっ、ぎゃあー!!」
「ミ、ミモルザ、今のは聞き流してくれ!愚息の戯言だ」
「そ、そうよミモルザちゃん。レイラインは、貴女が居ないと駄目なの…分かってくれるでしょう!?」
一体なにを分かれと言うのか…当人同士が婚約解消で良いと望んでいるのだ…認めて欲しい。
「ミモルザ嬢、兄は、貴女が自分を棄てる等と思っていなかったのだ。だから今まで甘えて好き放題してきただけなのです。これから家族一丸となって兄の目を覚まさせますからっ!!」
なんか皆、必死ですね…。
でも…
「申し訳御座いません。レイライン様のお言葉が本心かと…。レイライン様、婚約解消をお受け頂き、ま・こ・と・に、ありがとうございます。わたくしが至らないばかりに、この様な事になってしまい申し訳有りませんわ!では、リブルート侯爵様、お父様、婚約解消の書類にサインをお願い致します♪」
あら、嫌だ!喜びが言葉に出てしまいましたわ♪
「ならば、そうだ!ロベルトとの婚約するのはどうだ?そうだ、そうしよう!!」
はぁ!?何を仰っているのでしょうか?
「えー僕、騎士団に入隊するから侯爵家は継ぎたくないと言ったし!レイライン!!お前が馬鹿だから、僕に面倒事が回ってきたじゃないか!?大体、お前、ミモルザ嬢と婚約解消したら、どうなるか分かっているのか!?馬鹿だから分かってなくて行動しているだろう?」
「お前、兄である俺に何て態度なんだ!?それに、ミモルザが婚約者で失くなったからと言って、俺が次期侯爵当主なのは変わらないだろう?」
「ほら馬鹿だから分かっていないじゃん!あんたはミモルザ嬢と結婚しなければ侯爵家当主には成れないよ。あんたみたいな馬鹿が務められる程、侯爵家当主は簡単なものじゃないんだ。あんたが当主に成るにはミモルザ嬢との結婚が絶対だったのに…本当に馬鹿」
「なっ、父上、それは本当ですか?」
その部屋に居るレイライン様以外の者が、全員、残念な顔をした。
この婚約の意味を理解していなかったなんて…。
でも、それも自業自得ね。
帰ってきたお父様は、ゲッソリとした顔をしている。
「ミモルザ、明後日に、お前とルミナと共に、リブルート侯爵家に行く事になった」
あぁこれはリブルート侯爵様に ごねられたのね。
「そうですか…分かりました。お父様、大丈夫ですか?」
大丈夫だと笑って見せたが、疲れが顔から滲み出ている。
そうよね…向こうは何と言っても頭の切れる宰相様。
一筋縄では行かないわよね。
でも、私の人生が掛かっている。
いくら政略結婚が当たり前の世界でも、不幸になるなんて絶対嫌っ!!
2日後、私達は、リブルート侯爵家に居た。
「ミモルザ、もう1度考え直してはくれないか?レイラインには、態度を改め直させる」
「はぁ!?父上なんでですか?こんな俺に媚びない女なんて、こっちから願い下げです!ミモルザ、お前との婚約解消を受け入れる!!」
今、婚約解消を受け入れると言いましたよね!?
聞き間違いでは無いですよね?
そう確かめようとした時に、リブルート侯爵様の拳がレイライン様の頬を直撃した。
「ぐっ、ぎゃあー!!」
「ミ、ミモルザ、今のは聞き流してくれ!愚息の戯言だ」
「そ、そうよミモルザちゃん。レイラインは、貴女が居ないと駄目なの…分かってくれるでしょう!?」
一体なにを分かれと言うのか…当人同士が婚約解消で良いと望んでいるのだ…認めて欲しい。
「ミモルザ嬢、兄は、貴女が自分を棄てる等と思っていなかったのだ。だから今まで甘えて好き放題してきただけなのです。これから家族一丸となって兄の目を覚まさせますからっ!!」
なんか皆、必死ですね…。
でも…
「申し訳御座いません。レイライン様のお言葉が本心かと…。レイライン様、婚約解消をお受け頂き、ま・こ・と・に、ありがとうございます。わたくしが至らないばかりに、この様な事になってしまい申し訳有りませんわ!では、リブルート侯爵様、お父様、婚約解消の書類にサインをお願い致します♪」
あら、嫌だ!喜びが言葉に出てしまいましたわ♪
「ならば、そうだ!ロベルトとの婚約するのはどうだ?そうだ、そうしよう!!」
はぁ!?何を仰っているのでしょうか?
「えー僕、騎士団に入隊するから侯爵家は継ぎたくないと言ったし!レイライン!!お前が馬鹿だから、僕に面倒事が回ってきたじゃないか!?大体、お前、ミモルザ嬢と婚約解消したら、どうなるか分かっているのか!?馬鹿だから分かってなくて行動しているだろう?」
「お前、兄である俺に何て態度なんだ!?それに、ミモルザが婚約者で失くなったからと言って、俺が次期侯爵当主なのは変わらないだろう?」
「ほら馬鹿だから分かっていないじゃん!あんたはミモルザ嬢と結婚しなければ侯爵家当主には成れないよ。あんたみたいな馬鹿が務められる程、侯爵家当主は簡単なものじゃないんだ。あんたが当主に成るにはミモルザ嬢との結婚が絶対だったのに…本当に馬鹿」
「なっ、父上、それは本当ですか?」
その部屋に居るレイライン様以外の者が、全員、残念な顔をした。
この婚約の意味を理解していなかったなんて…。
でも、それも自業自得ね。
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