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婚約を発表してからのギブソン様は、今までの冷静沈着から一変し、ミモルザを溺愛する甘々男になってしまった。
「あぁミモルザ、今日も可愛い♡」
「ギブソン様、わたくしは可愛くは有りません。1度目の検査に行かれた方が宜しくてよ。それよりも授業が始まります。席にお着きになって下さい」
「やだ離れたくない!ねぇ君、僕と席を変わってくれないか?」
「ギブソン様っ!!」
この方は、本当にギブソン様なのでしょうか!?
私は、呆れ顔をしていると、
「ごめん、また後でね…ミモルザ、嫌いにならないで…」
レイライン様とギブソン様 2人を足して割ったら丁度良いのかも。
「ミモルザ、大変ね…。まさかギブソン様がねぇ~。
浮気されるのも嫌だけれど、溺愛されるのも度を越すとウザいわ!」
前の席のモニカに言われ、苦笑いをするが、実は そんなに嫌な訳ではない。
ただ、皆の前で…なのが恥ずかしいだけで、馬車の中や屋敷なら甘やかされるのは嬉しい。
授業が始まり、フッとギブソン様を見ると真剣に授業を聞いている。
さっきまでミモルザに可愛いと言っていた人とは別人の様だ。
学年1位を取り続けているなんて、どれだけ勉強しているのかしら?
ジィーと見詰めていたら、視線に気が付いたのかギブソンがミモルザを見る。
あっ!気付かれてしまったわ。
ニコッ!と笑うギブソンを見て、ミモルザは、照れ臭くなり下を向いた。
何…胸がドキドキする。
私、どうしてしまったの!?
「……ルザ……ミモルザ、授業が終わったよ」
へっ!?
「きゃあ、ギブソン様!!」
「どうしたの?顔が真っ赤だ!熱!?医務室に行こう」
「だ、大丈夫です!!」
「駄目だよ!顔が真っ赤なんだ。熱が有るんだよ!」
そう言ってミモルザのおでこに手をあてる。
「あれ?顔は赤いけれど熱は無さそうだね…」
「少しのぼせただけですわ。直ぐに治ります」
パタパタとノートで扇ぐ。
ギブソン様が近くに居ると落ち着かない。
なぜか顔も恥ずかしくて見れない。
なぜなの?
その時モニカが小声で
「ミモルザ、お花摘みに一緒に行きましょう。ギブソン様、少しミモルザをお借りしても?」
そう言って私を連れ出してくれた。
「どうしたの?何があったの?」
「…ギブソン様の顔を見ると胸がドキドキして恥ずかしくて…私、何か病気なのかしら?」
「ぶっ…なぁんだ心配して損した。それは病気じゃなくてミモルザがギブソン様を好きだと自覚したんでしょ?まさか初恋!?」
えっ?好き?私がギブソン様を…。
そう自覚したら、更に胸がドキドキして顔が火照った。
そうか…私、ギブソン様が好きなんだ。
レイライン様と婚約中は好意を持つ様に努めたが彼の浮気のせいで恋心が芽生える事がなかった。
「モニカ、私、ギブソン様が好きなのだと思う」
「本当に!?」
へっ!?
振り返ると、そこにギブソン様が…。
「あ、あの…」
「ごめん、心配で付いて来ちゃった…」
「もうギブソン様、お花摘みと言ったのに…まぁ良いわ。じゃあ私は戻るわね♪」
俯く私に「頑張って!」と言ってモニカは、教室に戻っていった。
「ミモルザ…さっきのは本当?本当なら、とても嬉しい!」
「…はい…」
ギブソンは、ミモルザの手を取り、中庭へと急ぐ。
中庭に着くと、振り返りミモルザを抱き締め
「ありがとう、ミモルザ!必ず幸せにする」
あっ…ドキドキが…もう倒れそう…。
「あれ?ミモルザ?ミモルザ!?」
ごめんなさい…私は、もうキャパオーバーです…。
「あぁミモルザ、今日も可愛い♡」
「ギブソン様、わたくしは可愛くは有りません。1度目の検査に行かれた方が宜しくてよ。それよりも授業が始まります。席にお着きになって下さい」
「やだ離れたくない!ねぇ君、僕と席を変わってくれないか?」
「ギブソン様っ!!」
この方は、本当にギブソン様なのでしょうか!?
私は、呆れ顔をしていると、
「ごめん、また後でね…ミモルザ、嫌いにならないで…」
レイライン様とギブソン様 2人を足して割ったら丁度良いのかも。
「ミモルザ、大変ね…。まさかギブソン様がねぇ~。
浮気されるのも嫌だけれど、溺愛されるのも度を越すとウザいわ!」
前の席のモニカに言われ、苦笑いをするが、実は そんなに嫌な訳ではない。
ただ、皆の前で…なのが恥ずかしいだけで、馬車の中や屋敷なら甘やかされるのは嬉しい。
授業が始まり、フッとギブソン様を見ると真剣に授業を聞いている。
さっきまでミモルザに可愛いと言っていた人とは別人の様だ。
学年1位を取り続けているなんて、どれだけ勉強しているのかしら?
ジィーと見詰めていたら、視線に気が付いたのかギブソンがミモルザを見る。
あっ!気付かれてしまったわ。
ニコッ!と笑うギブソンを見て、ミモルザは、照れ臭くなり下を向いた。
何…胸がドキドキする。
私、どうしてしまったの!?
「……ルザ……ミモルザ、授業が終わったよ」
へっ!?
「きゃあ、ギブソン様!!」
「どうしたの?顔が真っ赤だ!熱!?医務室に行こう」
「だ、大丈夫です!!」
「駄目だよ!顔が真っ赤なんだ。熱が有るんだよ!」
そう言ってミモルザのおでこに手をあてる。
「あれ?顔は赤いけれど熱は無さそうだね…」
「少しのぼせただけですわ。直ぐに治ります」
パタパタとノートで扇ぐ。
ギブソン様が近くに居ると落ち着かない。
なぜか顔も恥ずかしくて見れない。
なぜなの?
その時モニカが小声で
「ミモルザ、お花摘みに一緒に行きましょう。ギブソン様、少しミモルザをお借りしても?」
そう言って私を連れ出してくれた。
「どうしたの?何があったの?」
「…ギブソン様の顔を見ると胸がドキドキして恥ずかしくて…私、何か病気なのかしら?」
「ぶっ…なぁんだ心配して損した。それは病気じゃなくてミモルザがギブソン様を好きだと自覚したんでしょ?まさか初恋!?」
えっ?好き?私がギブソン様を…。
そう自覚したら、更に胸がドキドキして顔が火照った。
そうか…私、ギブソン様が好きなんだ。
レイライン様と婚約中は好意を持つ様に努めたが彼の浮気のせいで恋心が芽生える事がなかった。
「モニカ、私、ギブソン様が好きなのだと思う」
「本当に!?」
へっ!?
振り返ると、そこにギブソン様が…。
「あ、あの…」
「ごめん、心配で付いて来ちゃった…」
「もうギブソン様、お花摘みと言ったのに…まぁ良いわ。じゃあ私は戻るわね♪」
俯く私に「頑張って!」と言ってモニカは、教室に戻っていった。
「ミモルザ…さっきのは本当?本当なら、とても嬉しい!」
「…はい…」
ギブソンは、ミモルザの手を取り、中庭へと急ぐ。
中庭に着くと、振り返りミモルザを抱き締め
「ありがとう、ミモルザ!必ず幸せにする」
あっ…ドキドキが…もう倒れそう…。
「あれ?ミモルザ?ミモルザ!?」
ごめんなさい…私は、もうキャパオーバーです…。
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