私の好きなお兄様

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それからのアルベルトは、誰が見ていようともリリアナと密着してキスをし、必要以上にスキンシップをする。

こんなのとても身が持たないわ…。

「お、お兄様…お願いです。もう少し距離を…」

「なぜ？恋人同士がくっ付いて何が悪いんだ？」

私が倒れてしまうなんて言ったら、屋敷に帰るのが遅くなってしまうわよね！？

これは帰るまで耐えるしかないわね…。

だが、リリアナの気持ちとは違い、周りの者達は2人の関係に、とても喜んでいた。

「お嬢様、アルベルト様と気持ちが通じ合い、本当に良かったです。マリーは、マリーは…グスッ…」

「マリー泣かないで…そんなに喜んでくれて…でも、お兄様のスキンシップは、どうにかならないのかしら…」

そう言うリリアナをマリーは、不思議そうに見つめた。

「…グスッ…お嬢様は、アルベルト様に触られるのが嫌なのですか？」

「嫌…では無いのだけれど…皆の前だと恥ずかしくて…どうして良いか分からないの」

「うふふ…私達は、そんな事は気にしておりませんよ！むしろ、もっと仲良くして頂きたいです」

もっと！？無理…絶対無理！！


部屋がノックされ、返事をするとお兄様が入ってきた。

マリーは、面白がるように私の顔を見てくる。

赤面していると分かる位、顔が熱い。

もうマリーのせいだわ！

「リリアナどうした？体調が悪いのか！？」

「ち、違います！マリーが、わたくしを、からかうので…」

アルベルトは、リリアナを抱き寄せ、おでことおでこをくっ付ける。

「うん！熱は無いようだ」

おでこを離すと、そこにチュと口付けをした。

リリアナの顔が更に赤くなる。

「うーん…これ以上の事も、これからして行くつもりだから、少しずつで良いから慣れようね！」

これ以上…？

これ以上、何をしますの！？

私、大丈夫なのでしょうか！？