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3. ドキドキのホストクラブ体験
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「こ、ここはちょっと」
「どうして? ホストクラブって同性のお客さんにも優しいし、逃げられないし、面接練習には凄く良いと思うけど」
「いや、でもっ」
「大丈夫、大丈夫。ここ、私の弟も働いてるのよ。苦戦してるらしいからたまには手伝ってあげなくちゃ」
「ぼ、僕、お金持ってないし」
「いいの、いいの。私が7割払う。あとで弟から回収すればいいから、ね」
入り口でそんなやり取りを繰り返し、腕をがっつりと掴まれたまま連れて行かれた店内はテーブルの部分にだけにライトが当たっていて暗闇に浮かぶ花のような空間だった。
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「はい」
「初回ですか? それともお決まりの方はいらっしゃいますか?」
「初めてですけど、エイトでお願いします。名須川君は誰かいい人いる?」
山口さんに壁にかけられている沢山のイケメンたちの写真を指差されたが、当然のことながら選ぶことは出来ずに首を振った。
っていうか、どういう基準で選べばいいんだよ!
「じゃあ、もう一人は適当に」
「かしこまりました」
爽やかに微笑んだ黒服のお兄さんに案内され、席に移動しながら店内を見回す。あちこちから笑い声と女性の甲高い声が聴こえ、薄暗い明かりの下、男女が並んで座るこの空間はそれだけで妖しい世界のような気がした。
これがホストクラブか……。ど、どうか泉には見つかりませんように。
ざっと見た感じ泉はいなくて、ホッとしながら席に着いた。
「どう? 初めてのホストクラブは。緊張してる?」
「どうも何も今来たばかりだし……。でも、すごいね。なんかキラキラしてる」
「ぷっ、キラキラって」
「初めまして。げ、ねえちゃん」
「げ、だぁ? お客様に向かってなんて口の利き方をっ」
「ひぃーっ、し、失礼しましたっ!お隣宜しいでしょうか?」
「ぷっ、エイト、緊張しすぎっ。はじめまして、圭っていいます。圭ちゃんって呼んでーっ」
圭ちゃんはキッコーさんの様に人差し指を口の脇に置いてテンション高く挨拶をした。
「やーん、圭ちゃーんッ」
お、お、さすが山口さん、ノリがいい。
「へぇー、じゃ、那須川さんはねーちゃんと同じバイト先なんすか」
「あ、うん、そう」
僕、エイトくん、山口さん、圭ちゃんの順で座る。圭ちゃんはイケメンと言うよりもお笑い芸人みたいな感じで、エイト君は子犬系男子というやつだ。
「那須川さんって真面目そうなのに、よくねぇちゃんと仲良くなりましたよね。友達は選んだ方がいいっすよ」
「エイトめぇー」
「い、いや、そんなこと、ない、ですよ。や、山口さん、には助けられて、ます。はは」
「那須川君、こいつ相手に緊張しなくていいよぅ」
「なっちゃんは緊張しぃなのー?」
「あ、いいっ。圭ちゃん、なっちゃんって呼び方、可愛い」
「でっしょーっ」
「うんうんっ」
山口さんと圭ちゃんはテンションが合うみたいで二人で盛り上がっていく。
「那須川君、緊張しぃなんだよー。面接とか悲惨らしくって、人慣れの為にここに来たのー」
「へぇー、そうなんだ」
皆の視線が僕に注がれる。皆と言っても山口さんを含めて3人の視線なのだが、一斉に注がれると緊張して体が固まってしまいそうだ。
「あ、いえ、あ、まぁ、はい」
「こーら、お客さん緊張させて何してんのー?」
「さっ、皐月さんっ」
「どーもー。店のナンバー2の皐月でーす。圭ちゃん、お呼びだよー」
皐月さんは言わば清楚系イケメンという感じだ。外見を派手に着飾ったりせずに、黒髪にサラサラヘア、ホストというよりはスーツを着た芸能人って感じ。
「那須川君だっけ?」
「あ、はい」
「あがり症を直す為にここに来たの?」
そう言いながらさらっと僕の隣に座った。
イケメンに微笑まれて、頷くしかできない。
「ぷぷっ、なんか、可愛いね」
「ですよねー、バイト先でも密かに人気なんですよ。バイの人に」
「なっ、そんなこと」まで一気に喋った後で皆の視線を感じて「ないです」と小さな声で答えた。
「くす、緊張しちゃうよね。こんな仕事してるけど、俺も結構緊張するんだよ」
思わず目を見開いてしまった。ホストなんて全然知らない人を楽しませる仕事だ。毎日のように初めての人は来る。そこでナンバー2になっているような人が緊張するだなんて。
「ほ、本当ですか?」
思わず疑いの目を向けてしまった。
「あ、疑ってる? ほら、聞いてみて」
抱き寄せられて心臓に耳を当てられる。ドクドク、と心臓の音が聞こえる。少し落ち着くような規則正しいリズム。
「って、早くなんかなってないじゃないですか!!」
グイっと体を離す。
「ぷぷっ、バレた?」
「もうっ」
「那須川君、騙されてやんの。くすくすくす」
「山口さんまでっ」
「でも、ほら、緊張が解けたでしょ。話し方がスムーズになってる」
「あ……本当だ」
思わず口に手を当てた。
「慣れることも大事だけど、思い込みもあると思うよ。必ずしも初対面の人がダメなわけじゃない。ね?」
「ちょっと、エイト。ちゃんと覚えておきなよ、今の。皐月さんの接客、まじ、神」
「は、はいっ」
「そんなに大したことじゃないよ。なんか照れるな」
いつの間にかソファに置いていた僕の手の小指に皐月さんの小指が重なっていて、他の人には見えないであろう位置で重なってしまった手をどうすべきか分からずにいた。
「すみません、失礼します。エイト君のお姉さんがいらしていると聞きまして。ご挨拶だけさせていただいてもいいですか?」
げ、泉だ。この時僕はきっと、思いっきり引きつった顔をしたに違いない。
「どうぞっ。勿論です。イケメンにご挨拶されるなんて断る人はいないわっ。ね、那須川君」
「あ、あぁ、はい」
「ありがとうございます。ナンバー3のアキと申します」
泉は綺麗に笑って山口さんに名刺を渡した。
「お連れ様も宜しければ。アキです」
泉が僕の方を見る。爽やかなキラキラの笑顔がなぜか怖い。
「あ、ありがとうございます」
ようやく重なっていた手を引き抜く口実を得たとばかりに両手で名刺を受け取る。
「では俺はこれで。ゆっくり楽しんでいってください」
この後すぐに皐月さんも移動になって、エイト君はそのままで何人か人が入れ替わった。そして帰る時。
「どなたとメールの交換をしますか?」
「へ?」
「うちの店では初回の人は今日席に着いた人の中からひとりだけとメールアドレスの交換が出来るんです。どなたにしますか?」
「ん~、じゃあ、私は圭ちゃんっ」
「那須川様は?」
「え、あ」
僕がまともに話せたのは一人だけだ。でもメアドを教えてもらったところで営業メールを貰っても応えられないし……。
「そんなに考え込まないでいいんだよ。気楽に、ね」
「じゃあ、皐月さんで」
「承知いたしました。圭さん、皐月さん、お見送りお願いします!」
ボウイさんが声を上げると二人がいそいそとやってきた。
「やーん、美幸ちゃん、僕を選んでくれてめろりん、んちゅーっ」
「きゃーっ、私も投げキッスしちゃうっ。めろりんちゅーっ」
二人は相変わらずのテンションで最後の盛り上がりを見せていた。
「楓君、俺を選んでくれたんだ。嬉しいな」
「あ、はい。なんかすみません」
「どうして?」
「男の僕に選ばれても微妙ですよね。ははは」
「そんなことないよ。携帯出して、アドレス交換しよ」
言われるまま携帯を出すと慣れた手つきで皐月さんが番号を交換してくれた。
「皐月で入れておいたから。後で、メールするね」
「あ、はい。今日はどうもありがとうございました」
「くすくすくす、うん、またね」
「どうして? ホストクラブって同性のお客さんにも優しいし、逃げられないし、面接練習には凄く良いと思うけど」
「いや、でもっ」
「大丈夫、大丈夫。ここ、私の弟も働いてるのよ。苦戦してるらしいからたまには手伝ってあげなくちゃ」
「ぼ、僕、お金持ってないし」
「いいの、いいの。私が7割払う。あとで弟から回収すればいいから、ね」
入り口でそんなやり取りを繰り返し、腕をがっつりと掴まれたまま連れて行かれた店内はテーブルの部分にだけにライトが当たっていて暗闇に浮かぶ花のような空間だった。
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「はい」
「初回ですか? それともお決まりの方はいらっしゃいますか?」
「初めてですけど、エイトでお願いします。名須川君は誰かいい人いる?」
山口さんに壁にかけられている沢山のイケメンたちの写真を指差されたが、当然のことながら選ぶことは出来ずに首を振った。
っていうか、どういう基準で選べばいいんだよ!
「じゃあ、もう一人は適当に」
「かしこまりました」
爽やかに微笑んだ黒服のお兄さんに案内され、席に移動しながら店内を見回す。あちこちから笑い声と女性の甲高い声が聴こえ、薄暗い明かりの下、男女が並んで座るこの空間はそれだけで妖しい世界のような気がした。
これがホストクラブか……。ど、どうか泉には見つかりませんように。
ざっと見た感じ泉はいなくて、ホッとしながら席に着いた。
「どう? 初めてのホストクラブは。緊張してる?」
「どうも何も今来たばかりだし……。でも、すごいね。なんかキラキラしてる」
「ぷっ、キラキラって」
「初めまして。げ、ねえちゃん」
「げ、だぁ? お客様に向かってなんて口の利き方をっ」
「ひぃーっ、し、失礼しましたっ!お隣宜しいでしょうか?」
「ぷっ、エイト、緊張しすぎっ。はじめまして、圭っていいます。圭ちゃんって呼んでーっ」
圭ちゃんはキッコーさんの様に人差し指を口の脇に置いてテンション高く挨拶をした。
「やーん、圭ちゃーんッ」
お、お、さすが山口さん、ノリがいい。
「へぇー、じゃ、那須川さんはねーちゃんと同じバイト先なんすか」
「あ、うん、そう」
僕、エイトくん、山口さん、圭ちゃんの順で座る。圭ちゃんはイケメンと言うよりもお笑い芸人みたいな感じで、エイト君は子犬系男子というやつだ。
「那須川さんって真面目そうなのに、よくねぇちゃんと仲良くなりましたよね。友達は選んだ方がいいっすよ」
「エイトめぇー」
「い、いや、そんなこと、ない、ですよ。や、山口さん、には助けられて、ます。はは」
「那須川君、こいつ相手に緊張しなくていいよぅ」
「なっちゃんは緊張しぃなのー?」
「あ、いいっ。圭ちゃん、なっちゃんって呼び方、可愛い」
「でっしょーっ」
「うんうんっ」
山口さんと圭ちゃんはテンションが合うみたいで二人で盛り上がっていく。
「那須川君、緊張しぃなんだよー。面接とか悲惨らしくって、人慣れの為にここに来たのー」
「へぇー、そうなんだ」
皆の視線が僕に注がれる。皆と言っても山口さんを含めて3人の視線なのだが、一斉に注がれると緊張して体が固まってしまいそうだ。
「あ、いえ、あ、まぁ、はい」
「こーら、お客さん緊張させて何してんのー?」
「さっ、皐月さんっ」
「どーもー。店のナンバー2の皐月でーす。圭ちゃん、お呼びだよー」
皐月さんは言わば清楚系イケメンという感じだ。外見を派手に着飾ったりせずに、黒髪にサラサラヘア、ホストというよりはスーツを着た芸能人って感じ。
「那須川君だっけ?」
「あ、はい」
「あがり症を直す為にここに来たの?」
そう言いながらさらっと僕の隣に座った。
イケメンに微笑まれて、頷くしかできない。
「ぷぷっ、なんか、可愛いね」
「ですよねー、バイト先でも密かに人気なんですよ。バイの人に」
「なっ、そんなこと」まで一気に喋った後で皆の視線を感じて「ないです」と小さな声で答えた。
「くす、緊張しちゃうよね。こんな仕事してるけど、俺も結構緊張するんだよ」
思わず目を見開いてしまった。ホストなんて全然知らない人を楽しませる仕事だ。毎日のように初めての人は来る。そこでナンバー2になっているような人が緊張するだなんて。
「ほ、本当ですか?」
思わず疑いの目を向けてしまった。
「あ、疑ってる? ほら、聞いてみて」
抱き寄せられて心臓に耳を当てられる。ドクドク、と心臓の音が聞こえる。少し落ち着くような規則正しいリズム。
「って、早くなんかなってないじゃないですか!!」
グイっと体を離す。
「ぷぷっ、バレた?」
「もうっ」
「那須川君、騙されてやんの。くすくすくす」
「山口さんまでっ」
「でも、ほら、緊張が解けたでしょ。話し方がスムーズになってる」
「あ……本当だ」
思わず口に手を当てた。
「慣れることも大事だけど、思い込みもあると思うよ。必ずしも初対面の人がダメなわけじゃない。ね?」
「ちょっと、エイト。ちゃんと覚えておきなよ、今の。皐月さんの接客、まじ、神」
「は、はいっ」
「そんなに大したことじゃないよ。なんか照れるな」
いつの間にかソファに置いていた僕の手の小指に皐月さんの小指が重なっていて、他の人には見えないであろう位置で重なってしまった手をどうすべきか分からずにいた。
「すみません、失礼します。エイト君のお姉さんがいらしていると聞きまして。ご挨拶だけさせていただいてもいいですか?」
げ、泉だ。この時僕はきっと、思いっきり引きつった顔をしたに違いない。
「どうぞっ。勿論です。イケメンにご挨拶されるなんて断る人はいないわっ。ね、那須川君」
「あ、あぁ、はい」
「ありがとうございます。ナンバー3のアキと申します」
泉は綺麗に笑って山口さんに名刺を渡した。
「お連れ様も宜しければ。アキです」
泉が僕の方を見る。爽やかなキラキラの笑顔がなぜか怖い。
「あ、ありがとうございます」
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この後すぐに皐月さんも移動になって、エイト君はそのままで何人か人が入れ替わった。そして帰る時。
「どなたとメールの交換をしますか?」
「へ?」
「うちの店では初回の人は今日席に着いた人の中からひとりだけとメールアドレスの交換が出来るんです。どなたにしますか?」
「ん~、じゃあ、私は圭ちゃんっ」
「那須川様は?」
「え、あ」
僕がまともに話せたのは一人だけだ。でもメアドを教えてもらったところで営業メールを貰っても応えられないし……。
「そんなに考え込まないでいいんだよ。気楽に、ね」
「じゃあ、皐月さんで」
「承知いたしました。圭さん、皐月さん、お見送りお願いします!」
ボウイさんが声を上げると二人がいそいそとやってきた。
「やーん、美幸ちゃん、僕を選んでくれてめろりん、んちゅーっ」
「きゃーっ、私も投げキッスしちゃうっ。めろりんちゅーっ」
二人は相変わらずのテンションで最後の盛り上がりを見せていた。
「楓君、俺を選んでくれたんだ。嬉しいな」
「あ、はい。なんかすみません」
「どうして?」
「男の僕に選ばれても微妙ですよね。ははは」
「そんなことないよ。携帯出して、アドレス交換しよ」
言われるまま携帯を出すと慣れた手つきで皐月さんが番号を交換してくれた。
「皐月で入れておいたから。後で、メールするね」
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「くすくすくす、うん、またね」
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