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22. 嵐の来襲
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その日は突然訪れた。バイトから帰宅した午前1時のマンション前で「やっぱり一緒に暮らしてるんだ」という声が聞こえた。暗闇から現れたのは先日見た顔だ。
「涼真さん!?」
「このマンションって皐月さんとアキさんが住んでるところだよね?」
僕が言い淀んでいると涼真さんが更に口を開く。
「誤魔化しても無駄だよ。僕、オーナーの弟だから二人の住所も知ってるし」
涼真さんは尚もグイグイ来る。
「君も一緒に暮らしてるんだろ? 皐月さんとキスしてたの見たよ。お客さんってわけじゃないよね? 皐月さんはお客さんとキスしたりしないし。ってことは、二人は恋人なの?」
まくしたてるように話されて、僕は後退った。
「言わないつもりならまぁ、いいや。僕と友達になってよ。でないと画像バラまくから」
「がっ、画像!?」
散々まくしたてられて、ようやく出たのがこの言葉だ。
「そ、男同士のなんてバラまかれたくないでしょ。だったら友達になってよ」
「と、友達に……」
「携帯出して」
出してと言いながら涼真君は僕のコートのポケットに手を突っ込んで携帯電話を取り出した。そして僕の顔の前に携帯を晒すと、スッと顔認証でロックを解除しあっという間に連絡先を交換した。
「エイン、やってるよな?」
エインは無料でメッセージのやり取りや音声通話ができるアプリだ。スマホなどで利用することが出来る。相手が既読したかがすぐ分かるからある意味便利なアプリだ。
「やってるけど」
「本当だ。じゃ、連絡するから。スルーはナシだからな」
こうして嵐の様に涼真さんは去り、僕はどっと疲れて帰宅した。
連絡するから、という言葉通り涼真君からの連絡はすぐ来た。しかも、週の半分以上、ご飯や遊びに誘われるといった具合だ。それが二週間目に突入するとさすがに涼真君という存在にもだいぶ慣れてきた。
「涼真君って、暇なの? その、よく僕を遊びに誘ってくれるけど」
ハンバーガー屋さんでポテトをかじりながら疑問に思っていたことを聞く。こんな頻度で誘うってどういうつもりなんだろう。しかも僕に拒否権は無いし。
「僕こう見えて大学生で単位は殆どとったからこの時期、あんまり学校に行かなくていいんだよね。ホストの黒服バイトは週3だし、結構時間はある」
「そうなんだ……。でも、なんで僕? 涼真くん、大学の友達とかいっぱい、いそうなのに」
「いるけど、今は楓君に興味があるから。皐月さんがなんで楓君と付き合ってるのか、理由が知りたい」
「理由って言われても……」
「言っちゃ悪いけど、楓君って普通じゃん。イケメンでもないし、カワメンでもないし。稼いでそうでもないし、どこがいいんだろ」
言われた言葉がグサグサ刺さる。本当にその通りだ。皐月さんも泉もなんで僕なんだろう。家賃だって僅かしか払えてなくて、ご飯は泉が作ってくれる。僕、二人に何もしてあげてない……。
「へぇー、本当に付き合ってるんだ」
「え?」
「否定しなかった」
「あっ、いや、その」
「今更否定しても遅いから。僕、男同士とかそういうのにはあんまり抵抗ないんだけど、本当になんで楓君なんだろ。全然釣り合わない」
その通り過ぎて何も言えなかった僕はただ曖昧に笑うことしか出来なかった。
涼真君と会った後、そのままバイトに行って家に帰る。当然のことながらこの時間は二人とも家にはいない。
涼真君って皐月さんのことが好きなのかな。
香水を買いに行った時の態度といい、今日の言動といい、皐月さんのことが好きだという気持ちが溢れている気がする。そんな涼真君から見たら、僕が皐月さんの隣にいるのはイライラするだろうな。
はぁ……。僕が泉と皐月さんに出来る事って何だろう。
部屋に入るとベッドに寄り掛かって座った。
掃除とか? 確かに掃除をしたらみんなの役に立つだろうけど、そういうのとは違う気がする。まずは家賃をちゃんと払えるようにならないと。その為には、9月の公務員試験に何としてでも合格してちゃんと就職するしかない。
そうだ、それしかない。
釣り合っていないことくらい分かってる。でも、一緒にいたいから今、僕がすることは一つだ。
「試験勉強。特に面接対策【人慣れ】だ」
「ただいまー」
皐月さんの声が聞こえて部屋から顔を出した。
「おかえりなさい」
「アキは?」
「まだ帰ってきてないです」
「そうか、俺より先に出てたから家に着いてると思ったんだけど。じゃあ、アフターかな」
「最近忙しいんですか?」
ここ数日、アフターや同伴で二人とも忙しそうだ。
「もうすぐバレンタインが近いからね。当日来れない子たちが声かけてくれるんだよ」
「そうなんですね」
「妬ける?」
「んー、ちょっとだけ」
「ちょっと、ね」と不満そうな声を出して皐月さんが僕にキスをした。チュッと音を立てる不意打ちキスだ。不意打ち……ずるい。思わず声が出そうになった僕に構わず、皐月さんが話を続ける。
「そういえば最近、涼真君と仲いいんだって?」
「なんか友達になりました……」
仲良くはないけど。
「そう。大丈夫だとは思うけど浮気はダメだよ」
「そんなことあり得ないですよ。僕には二人がいるから」
それに、涼真君の好きな人は皐月さんだし。
「ならいいけど。じゃ、俺お風呂に入ってくるから」
インターホンが鳴ったのはそれから一時間くらい経った頃だった。電話中の皐月さんに変わってインターホンに出ると、涼真君に肩を抱かれてぐったりとしている泉がカメラに映った。
「泉!?」
「いずみ?」
「あ、今開けるから待ってて」
マンションのロックを解除して慌てて一階に降りていく。
「涼真君! アキどうしたの?」
「ちょっと風邪気味だったらしくて、お酒が回ったみたい」
「そっか、送ってくれてありがとう。部屋に連れて行くから、ここでいいよ」
「いや、一人じゃキツイよ。手伝う」
「ありがとう。ほら、泉、行くよ」
「ん…楓?」
「うん、大丈夫?」
「かえで……」
「何?」
グイッと泉が僕の体を引き寄せた。あっ、と思った時にはもう遅い。僕の唇は泉の唇によって塞がれていた。しかも、涼真君の目前で。
「ちょっと、やめっ……」
「なんで? いつもしてるだろ」
怒ったような声で呟いて泉はもう一度キスをした。
「どういうことだよ。 楓君は皐月さんと付き合ってるんじゃないの? 二股?」
涼真君の冷たい声がフロアに響く。
「いや、これはちょっと」
「皐月さんは知ってるの? 同じ家に住んでおきながら浮気だなんて最低どころかゲス過ぎる!!」
涼真君の剣幕に押され、ヒっと息を飲んだとき、部屋のドアが開いた。
「そんなに楓君をいじめないでくれる? それに、深夜に騒がれるのも困るな」
「皐月さんっ」
「とりあえず、家に入ろうか」
泉をベッドに寝かしつけてからリビングに行くと、涼真君と皐月さんがソファに座ってコーヒーを飲んでいた。
「おいで、楓君のぶんもあるよ」
「ありがとうございます」
「あの、皐月さん、さっきは家の前で大きな声を出してすみませんでした」
皐月さんの前で涼真君がうなだれた子犬の様になっている。
「ん。もうやめてね」
「はい……あの、それでさっきのアレ、皐月さんはいいんですか? 二人は付き合ってるんですよね!?」
「付き合ってるよ。そして楓君はアキとも付き合ってる」
「は?」
「さ、皐月さんっ」
「いいんだよ。変に隠してもおかしくなるだけだし」
「えぇっ? それって楓君は二人と付き合ってて、二人はそれを了承してるってことですか!?」
「そうだよ」
「うそ……」
「だからこのことで楓君を責めるのはやめてね」
この翌日、泉は皐月さんと僕にひたすら謝り倒した。
皐月さんの言葉で涼真君の僕に対する興味が失せるかと思ったらそうではなかったらしい。数日後にはまた連絡があった。
【バレンタインはバイト?】
【バイトは休みだけど】
【なら暇だろ。大学の奴らと飲むんだけど、来てよ】
涼真君の大学の友達、か。知らない人たちと飲むなんて以前の僕では全然考えられなかった。でも、こういうのに参加することが人慣れの一歩になるのなら僕は参加すべきだ。
【うん、行く】
「涼真さん!?」
「このマンションって皐月さんとアキさんが住んでるところだよね?」
僕が言い淀んでいると涼真さんが更に口を開く。
「誤魔化しても無駄だよ。僕、オーナーの弟だから二人の住所も知ってるし」
涼真さんは尚もグイグイ来る。
「君も一緒に暮らしてるんだろ? 皐月さんとキスしてたの見たよ。お客さんってわけじゃないよね? 皐月さんはお客さんとキスしたりしないし。ってことは、二人は恋人なの?」
まくしたてるように話されて、僕は後退った。
「言わないつもりならまぁ、いいや。僕と友達になってよ。でないと画像バラまくから」
「がっ、画像!?」
散々まくしたてられて、ようやく出たのがこの言葉だ。
「そ、男同士のなんてバラまかれたくないでしょ。だったら友達になってよ」
「と、友達に……」
「携帯出して」
出してと言いながら涼真君は僕のコートのポケットに手を突っ込んで携帯電話を取り出した。そして僕の顔の前に携帯を晒すと、スッと顔認証でロックを解除しあっという間に連絡先を交換した。
「エイン、やってるよな?」
エインは無料でメッセージのやり取りや音声通話ができるアプリだ。スマホなどで利用することが出来る。相手が既読したかがすぐ分かるからある意味便利なアプリだ。
「やってるけど」
「本当だ。じゃ、連絡するから。スルーはナシだからな」
こうして嵐の様に涼真さんは去り、僕はどっと疲れて帰宅した。
連絡するから、という言葉通り涼真君からの連絡はすぐ来た。しかも、週の半分以上、ご飯や遊びに誘われるといった具合だ。それが二週間目に突入するとさすがに涼真君という存在にもだいぶ慣れてきた。
「涼真君って、暇なの? その、よく僕を遊びに誘ってくれるけど」
ハンバーガー屋さんでポテトをかじりながら疑問に思っていたことを聞く。こんな頻度で誘うってどういうつもりなんだろう。しかも僕に拒否権は無いし。
「僕こう見えて大学生で単位は殆どとったからこの時期、あんまり学校に行かなくていいんだよね。ホストの黒服バイトは週3だし、結構時間はある」
「そうなんだ……。でも、なんで僕? 涼真くん、大学の友達とかいっぱい、いそうなのに」
「いるけど、今は楓君に興味があるから。皐月さんがなんで楓君と付き合ってるのか、理由が知りたい」
「理由って言われても……」
「言っちゃ悪いけど、楓君って普通じゃん。イケメンでもないし、カワメンでもないし。稼いでそうでもないし、どこがいいんだろ」
言われた言葉がグサグサ刺さる。本当にその通りだ。皐月さんも泉もなんで僕なんだろう。家賃だって僅かしか払えてなくて、ご飯は泉が作ってくれる。僕、二人に何もしてあげてない……。
「へぇー、本当に付き合ってるんだ」
「え?」
「否定しなかった」
「あっ、いや、その」
「今更否定しても遅いから。僕、男同士とかそういうのにはあんまり抵抗ないんだけど、本当になんで楓君なんだろ。全然釣り合わない」
その通り過ぎて何も言えなかった僕はただ曖昧に笑うことしか出来なかった。
涼真君と会った後、そのままバイトに行って家に帰る。当然のことながらこの時間は二人とも家にはいない。
涼真君って皐月さんのことが好きなのかな。
香水を買いに行った時の態度といい、今日の言動といい、皐月さんのことが好きだという気持ちが溢れている気がする。そんな涼真君から見たら、僕が皐月さんの隣にいるのはイライラするだろうな。
はぁ……。僕が泉と皐月さんに出来る事って何だろう。
部屋に入るとベッドに寄り掛かって座った。
掃除とか? 確かに掃除をしたらみんなの役に立つだろうけど、そういうのとは違う気がする。まずは家賃をちゃんと払えるようにならないと。その為には、9月の公務員試験に何としてでも合格してちゃんと就職するしかない。
そうだ、それしかない。
釣り合っていないことくらい分かってる。でも、一緒にいたいから今、僕がすることは一つだ。
「試験勉強。特に面接対策【人慣れ】だ」
「ただいまー」
皐月さんの声が聞こえて部屋から顔を出した。
「おかえりなさい」
「アキは?」
「まだ帰ってきてないです」
「そうか、俺より先に出てたから家に着いてると思ったんだけど。じゃあ、アフターかな」
「最近忙しいんですか?」
ここ数日、アフターや同伴で二人とも忙しそうだ。
「もうすぐバレンタインが近いからね。当日来れない子たちが声かけてくれるんだよ」
「そうなんですね」
「妬ける?」
「んー、ちょっとだけ」
「ちょっと、ね」と不満そうな声を出して皐月さんが僕にキスをした。チュッと音を立てる不意打ちキスだ。不意打ち……ずるい。思わず声が出そうになった僕に構わず、皐月さんが話を続ける。
「そういえば最近、涼真君と仲いいんだって?」
「なんか友達になりました……」
仲良くはないけど。
「そう。大丈夫だとは思うけど浮気はダメだよ」
「そんなことあり得ないですよ。僕には二人がいるから」
それに、涼真君の好きな人は皐月さんだし。
「ならいいけど。じゃ、俺お風呂に入ってくるから」
インターホンが鳴ったのはそれから一時間くらい経った頃だった。電話中の皐月さんに変わってインターホンに出ると、涼真君に肩を抱かれてぐったりとしている泉がカメラに映った。
「泉!?」
「いずみ?」
「あ、今開けるから待ってて」
マンションのロックを解除して慌てて一階に降りていく。
「涼真君! アキどうしたの?」
「ちょっと風邪気味だったらしくて、お酒が回ったみたい」
「そっか、送ってくれてありがとう。部屋に連れて行くから、ここでいいよ」
「いや、一人じゃキツイよ。手伝う」
「ありがとう。ほら、泉、行くよ」
「ん…楓?」
「うん、大丈夫?」
「かえで……」
「何?」
グイッと泉が僕の体を引き寄せた。あっ、と思った時にはもう遅い。僕の唇は泉の唇によって塞がれていた。しかも、涼真君の目前で。
「ちょっと、やめっ……」
「なんで? いつもしてるだろ」
怒ったような声で呟いて泉はもう一度キスをした。
「どういうことだよ。 楓君は皐月さんと付き合ってるんじゃないの? 二股?」
涼真君の冷たい声がフロアに響く。
「いや、これはちょっと」
「皐月さんは知ってるの? 同じ家に住んでおきながら浮気だなんて最低どころかゲス過ぎる!!」
涼真君の剣幕に押され、ヒっと息を飲んだとき、部屋のドアが開いた。
「そんなに楓君をいじめないでくれる? それに、深夜に騒がれるのも困るな」
「皐月さんっ」
「とりあえず、家に入ろうか」
泉をベッドに寝かしつけてからリビングに行くと、涼真君と皐月さんがソファに座ってコーヒーを飲んでいた。
「おいで、楓君のぶんもあるよ」
「ありがとうございます」
「あの、皐月さん、さっきは家の前で大きな声を出してすみませんでした」
皐月さんの前で涼真君がうなだれた子犬の様になっている。
「ん。もうやめてね」
「はい……あの、それでさっきのアレ、皐月さんはいいんですか? 二人は付き合ってるんですよね!?」
「付き合ってるよ。そして楓君はアキとも付き合ってる」
「は?」
「さ、皐月さんっ」
「いいんだよ。変に隠してもおかしくなるだけだし」
「えぇっ? それって楓君は二人と付き合ってて、二人はそれを了承してるってことですか!?」
「そうだよ」
「うそ……」
「だからこのことで楓君を責めるのはやめてね」
この翌日、泉は皐月さんと僕にひたすら謝り倒した。
皐月さんの言葉で涼真君の僕に対する興味が失せるかと思ったらそうではなかったらしい。数日後にはまた連絡があった。
【バレンタインはバイト?】
【バイトは休みだけど】
【なら暇だろ。大学の奴らと飲むんだけど、来てよ】
涼真君の大学の友達、か。知らない人たちと飲むなんて以前の僕では全然考えられなかった。でも、こういうのに参加することが人慣れの一歩になるのなら僕は参加すべきだ。
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