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23. 涼真のバレンタイン
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バレンタイン当日は今年一番の寒さだった。先日、楓君が皐月さんとアキさんの二人と付き合っているという衝撃の事実を知ってから会うのは初めてだ。
この間の今日であいつ、どんな顔してくるんだろう。皐月さんは二人と付き合っていることで楓君を責めるなと言ったけれど、僕には到底理解できることじゃない。あんな普通の男が皐月さんと付き合っているのにさえ驚いているというのに、皐月さんとアキさんだと!?
どんな顔して現れるのかと待ち合わせ場所に立っているとあれこれと服を重ね、マフラーもしっかり巻いて着ぶくれした楓君が現れた。
雪だるまみてぇ。センスの欠片も感じない服装。本当になんでこんな奴……。
「よぅっ、てか何その格好。雪だるまみたいなんだけど」
「だって今日、寒いから……」
「こんなんで皐月さんとアキさん、両方とだもんな」
「りょ、涼真君」
好きな相手が他の相手とも寝るなんて俺だったら耐えられないし、他の男と恋人をシェアする神経も理解できない。それとも、そこまでしても一緒にいたいと思えるような奴だってことなんだろうか。こんな気の弱そうな奴……。
「僕はそういうのあり得ないと思うけどね。皐月さんも何でこんなこと許してんだか。皐月さん、人を見る目ないんじゃない?」
「皐月さんのことそんな風に言うのはやめて貰える? 僕の大事な人だから」
なんだ、こいつ。急に雰囲気変えて。
「大事な人って……。アキさんとも付き合ってるくせによくそんなこと言えるよね?」
「言えるよ。二人が僕を守ってくれるように僕も二人を守りたいから。二人が悪く言われている時は、はっきりと止めて欲しいって言う」
「ばっかじゃねぇの。よく恥ずかしげもなく言えるな」
いつもは柔らかくて頼りない感じなのに。なんか、ムカつく。
「涼真君、ちょっと待ってよ」
早歩きで目的のアパートの前に着くと楓君は分かりやすく表情を引きつらせた。
「ここって……」
「あー、友達ん家。みんな金ないから宅飲みなんだよ」
インターホンを押すと声が聞こえてタクが顔を出した。この部屋の住人だ。タクの部屋は大学からも近くて一人暮らしということもあり、学生のたまり場になっている。
「よう。友達も連れてきた」
「ど、どうも、はじめまして」
「おう、どうぞ。一人3千円な。後は好きに食って飲んでいいから」
部屋に入ると5.6人が床に円を描くように座って飲んでいた。
「涼真、ぷっ、お前も今日一人なんだ」
「うるせー」
「あれ? 見ない顔だけど」
「あ、はい。あの、はじめまして。ぼ、ぼく、涼真くんの、友達で、楓といい、ます」
なんだ、このたどたどしい喋り方。そう言えば僕と初めて会った時もこんなんだった。誰にでも優しいけど誰にも執着を見せない皐月さんが執着しているから、どこにそんな魅力があるのかと付きまとってはいるけれど、益々分からなくなるばかりだ。
「へぇー、楓さんもバレンタイン一人なの?」
「ばーか、でなけりゃ来ないだろ」
タクと佐々木が話すと楓君は曖昧な笑みを浮かべていた。一人ではあるけれど、タクや佐々木のひとりとはわけが違うんだよーだ。あの二人は仕事で忙しいだけなんだから。
飲んで食べて、ワイワイしている中でも楓君は殆ど聞き役だ。面白いことを言っているわけでもない。でも、結構みんな話し掛けてるよな。
「楓さんは涼真とどこで知り合ったの? 何繋がり?」
「あー、んーと、涼真君と共通の、知り合いがいて」
知り合いね……。さすがにここで曝露はしないか。
「楓君って大人しそうなのによく涼真と仲良くなったよね。こいつ、思ったこと結構ハッキリ言うからさー。でも、根はいい奴なんだよ」
「佐々木、もう酔ってんのかよ」
「知って、ます」
「は? 楓君まで何言ってんの?」
「だって涼真君、ちゃんとごめんって謝れるじゃん」
「謝れるって……小学生かよ。そんなの当たり前じゃん」
「でも、それが出来ない人って結構いるよ。いう言葉はキツイけど、間違ってるとも思えないし」
「なんなんだよ、ったく」
「ぷっ、涼真、照れてやんの」
「あー、もう、ちょっとトイレ」
僕がトイレに立った時、ちょうど良くインターホンが鳴った。立ったついでにドアを開けるとガラの悪い服を身に纏った木内が「うぃー」と手を上げた。
木内……。誰だよ、こいつ呼んだの。
木内はヤバい人たちと繋がりがあるとか、クスリをやってるとか、とにかくいい噂を聞かない。トイレから出ると僕は楓君に木内には近づかない様にと忠告した。何かに巻き込まれでもしたら面倒くさいことになるし、皐月さんにもアキさんにも顔向けできないからだ。
そんな僕の心配をよそに、酒も進んで酔っ払ってくると人はぐちゃぐちゃのボロボロになって、いつの間にか楓君と木内が隣同士になっていた。
「酒、足りないじゃん。誰か買ってきてよー」
「こういう時はジャンケンだろ」
そしてこういう時負けるのは決まって、そうなって欲しくない組み合わせだったりする。
「涼真君はジャンケンで勝ったんだから待っててもいいのに」
「ちょうどコンビニに用事があったからいいんだよ」
「ふーん、仲いいのね、おたくら。いいねぇ、オトモダチって」
木内はそう言いながら煙草に火をつけた。白い息とタバコの煙が風に流れる。
「変な言い方すんなよ。木内だって友達いるだろ。ってか今日だって誘われてきてんじゃん」
「今日?」
木内は、ぷぷぷっと笑うと「勝手に来たんだよ。誰にも誘われてねぇ」と言ってまた笑った。
やべぇ、こいつ。なんか、行動が意味わかんねぇ。
「ぷぷっ、木内君って、面白いね」
「そう? じゃあ、楓君にコレあげるよ。飲むと楽しくなれるよ」
木内はそう言ってラムネのような錠剤を1錠、透明な袋に入れて楓君に渡した。
「木内っ!! なんだよそれ」
「楓君にお近づきの印にあげただけだよ。楓君みたいな真面目っぽい子って結構ストレスため込んでるから」
僕は楓君の手からその錠剤を奪うと木内に押し付けた。
「自分がクスリをやるのは構わないけど、人を巻き込むなよ」
「なんだよ、ちょっとあげただけじゃん。一回くらい平気だよ」
コイツ……。本当に関わりたくねぇ。さっさと買い物を済ませて戻ろうと心に決めた時、楓君が木内の手を掴んだ。
「だめだよ。これがもし本当にいけないクスリだっていうのなら、本当にダメだ」
「はっ、なんだよ。真面目ちゃんかよ」
「真面目とかそういうんじゃなくて」
「おい、やめろよ。さっさと買い物して戻ろうぜ」
僕はこれ以上揉めない様にとスルーしろという意味を込めたが、楓君はちっとも譲らなかった。
「クスリに手を出したらどうなるか、良く分かってるんでしょ。なら、やめなよ」
「うぜぇ」
木内は手を振りほどこうとしたが楓君は離さない。
「はっ、俺の為だとか言うんじゃないだろうな」
木内の言葉に楓君は「そうなるのかな」と呟いた。
「だって木内君の人生は木内君のものだから。自分の人生なんだから、自分が幸せになれる方向に自分で歩いていかなきゃだよ」
木内は思いっきり腕を振りほどくと僕たちに背中を向けた。
「しらけたから帰るわ」
そんな木内を楓君が追いかける。そして木内の首に自分のマフラーを巻いた。
「木内君、薄着だからこれあげるよ」
こ、これ以上火に油を注いでくれるな、とドキドキした僕の心とは裏腹に木内は楓君を一瞥しただけだった。木内は何も言わなかったけれど、マフラーを取って投げつけるようなこともせず、マフラーを巻いたまま帰っていった。
「さむっ」
「当り前だろ。マフラーないんだし」
「そうだけど、木内君の方が薄着だったじゃん」
「なぁ、なんでさっき木内にクスリ止めろって言ったんだよ。普通、関わりたくないって無視するだろ?」
「だって無視されるって透明になったみたいで悲しいじゃん。誰でも分かることでも言われないと分からないこともあるから」
「こういうところ……か」
「え? 何?」
「なんでもねーよ。ほら、買って戻るよ」
この間の今日であいつ、どんな顔してくるんだろう。皐月さんは二人と付き合っていることで楓君を責めるなと言ったけれど、僕には到底理解できることじゃない。あんな普通の男が皐月さんと付き合っているのにさえ驚いているというのに、皐月さんとアキさんだと!?
どんな顔して現れるのかと待ち合わせ場所に立っているとあれこれと服を重ね、マフラーもしっかり巻いて着ぶくれした楓君が現れた。
雪だるまみてぇ。センスの欠片も感じない服装。本当になんでこんな奴……。
「よぅっ、てか何その格好。雪だるまみたいなんだけど」
「だって今日、寒いから……」
「こんなんで皐月さんとアキさん、両方とだもんな」
「りょ、涼真君」
好きな相手が他の相手とも寝るなんて俺だったら耐えられないし、他の男と恋人をシェアする神経も理解できない。それとも、そこまでしても一緒にいたいと思えるような奴だってことなんだろうか。こんな気の弱そうな奴……。
「僕はそういうのあり得ないと思うけどね。皐月さんも何でこんなこと許してんだか。皐月さん、人を見る目ないんじゃない?」
「皐月さんのことそんな風に言うのはやめて貰える? 僕の大事な人だから」
なんだ、こいつ。急に雰囲気変えて。
「大事な人って……。アキさんとも付き合ってるくせによくそんなこと言えるよね?」
「言えるよ。二人が僕を守ってくれるように僕も二人を守りたいから。二人が悪く言われている時は、はっきりと止めて欲しいって言う」
「ばっかじゃねぇの。よく恥ずかしげもなく言えるな」
いつもは柔らかくて頼りない感じなのに。なんか、ムカつく。
「涼真君、ちょっと待ってよ」
早歩きで目的のアパートの前に着くと楓君は分かりやすく表情を引きつらせた。
「ここって……」
「あー、友達ん家。みんな金ないから宅飲みなんだよ」
インターホンを押すと声が聞こえてタクが顔を出した。この部屋の住人だ。タクの部屋は大学からも近くて一人暮らしということもあり、学生のたまり場になっている。
「よう。友達も連れてきた」
「ど、どうも、はじめまして」
「おう、どうぞ。一人3千円な。後は好きに食って飲んでいいから」
部屋に入ると5.6人が床に円を描くように座って飲んでいた。
「涼真、ぷっ、お前も今日一人なんだ」
「うるせー」
「あれ? 見ない顔だけど」
「あ、はい。あの、はじめまして。ぼ、ぼく、涼真くんの、友達で、楓といい、ます」
なんだ、このたどたどしい喋り方。そう言えば僕と初めて会った時もこんなんだった。誰にでも優しいけど誰にも執着を見せない皐月さんが執着しているから、どこにそんな魅力があるのかと付きまとってはいるけれど、益々分からなくなるばかりだ。
「へぇー、楓さんもバレンタイン一人なの?」
「ばーか、でなけりゃ来ないだろ」
タクと佐々木が話すと楓君は曖昧な笑みを浮かべていた。一人ではあるけれど、タクや佐々木のひとりとはわけが違うんだよーだ。あの二人は仕事で忙しいだけなんだから。
飲んで食べて、ワイワイしている中でも楓君は殆ど聞き役だ。面白いことを言っているわけでもない。でも、結構みんな話し掛けてるよな。
「楓さんは涼真とどこで知り合ったの? 何繋がり?」
「あー、んーと、涼真君と共通の、知り合いがいて」
知り合いね……。さすがにここで曝露はしないか。
「楓君って大人しそうなのによく涼真と仲良くなったよね。こいつ、思ったこと結構ハッキリ言うからさー。でも、根はいい奴なんだよ」
「佐々木、もう酔ってんのかよ」
「知って、ます」
「は? 楓君まで何言ってんの?」
「だって涼真君、ちゃんとごめんって謝れるじゃん」
「謝れるって……小学生かよ。そんなの当たり前じゃん」
「でも、それが出来ない人って結構いるよ。いう言葉はキツイけど、間違ってるとも思えないし」
「なんなんだよ、ったく」
「ぷっ、涼真、照れてやんの」
「あー、もう、ちょっとトイレ」
僕がトイレに立った時、ちょうど良くインターホンが鳴った。立ったついでにドアを開けるとガラの悪い服を身に纏った木内が「うぃー」と手を上げた。
木内……。誰だよ、こいつ呼んだの。
木内はヤバい人たちと繋がりがあるとか、クスリをやってるとか、とにかくいい噂を聞かない。トイレから出ると僕は楓君に木内には近づかない様にと忠告した。何かに巻き込まれでもしたら面倒くさいことになるし、皐月さんにもアキさんにも顔向けできないからだ。
そんな僕の心配をよそに、酒も進んで酔っ払ってくると人はぐちゃぐちゃのボロボロになって、いつの間にか楓君と木内が隣同士になっていた。
「酒、足りないじゃん。誰か買ってきてよー」
「こういう時はジャンケンだろ」
そしてこういう時負けるのは決まって、そうなって欲しくない組み合わせだったりする。
「涼真君はジャンケンで勝ったんだから待っててもいいのに」
「ちょうどコンビニに用事があったからいいんだよ」
「ふーん、仲いいのね、おたくら。いいねぇ、オトモダチって」
木内はそう言いながら煙草に火をつけた。白い息とタバコの煙が風に流れる。
「変な言い方すんなよ。木内だって友達いるだろ。ってか今日だって誘われてきてんじゃん」
「今日?」
木内は、ぷぷぷっと笑うと「勝手に来たんだよ。誰にも誘われてねぇ」と言ってまた笑った。
やべぇ、こいつ。なんか、行動が意味わかんねぇ。
「ぷぷっ、木内君って、面白いね」
「そう? じゃあ、楓君にコレあげるよ。飲むと楽しくなれるよ」
木内はそう言ってラムネのような錠剤を1錠、透明な袋に入れて楓君に渡した。
「木内っ!! なんだよそれ」
「楓君にお近づきの印にあげただけだよ。楓君みたいな真面目っぽい子って結構ストレスため込んでるから」
僕は楓君の手からその錠剤を奪うと木内に押し付けた。
「自分がクスリをやるのは構わないけど、人を巻き込むなよ」
「なんだよ、ちょっとあげただけじゃん。一回くらい平気だよ」
コイツ……。本当に関わりたくねぇ。さっさと買い物を済ませて戻ろうと心に決めた時、楓君が木内の手を掴んだ。
「だめだよ。これがもし本当にいけないクスリだっていうのなら、本当にダメだ」
「はっ、なんだよ。真面目ちゃんかよ」
「真面目とかそういうんじゃなくて」
「おい、やめろよ。さっさと買い物して戻ろうぜ」
僕はこれ以上揉めない様にとスルーしろという意味を込めたが、楓君はちっとも譲らなかった。
「クスリに手を出したらどうなるか、良く分かってるんでしょ。なら、やめなよ」
「うぜぇ」
木内は手を振りほどこうとしたが楓君は離さない。
「はっ、俺の為だとか言うんじゃないだろうな」
木内の言葉に楓君は「そうなるのかな」と呟いた。
「だって木内君の人生は木内君のものだから。自分の人生なんだから、自分が幸せになれる方向に自分で歩いていかなきゃだよ」
木内は思いっきり腕を振りほどくと僕たちに背中を向けた。
「しらけたから帰るわ」
そんな木内を楓君が追いかける。そして木内の首に自分のマフラーを巻いた。
「木内君、薄着だからこれあげるよ」
こ、これ以上火に油を注いでくれるな、とドキドキした僕の心とは裏腹に木内は楓君を一瞥しただけだった。木内は何も言わなかったけれど、マフラーを取って投げつけるようなこともせず、マフラーを巻いたまま帰っていった。
「さむっ」
「当り前だろ。マフラーないんだし」
「そうだけど、木内君の方が薄着だったじゃん」
「なぁ、なんでさっき木内にクスリ止めろって言ったんだよ。普通、関わりたくないって無視するだろ?」
「だって無視されるって透明になったみたいで悲しいじゃん。誰でも分かることでも言われないと分からないこともあるから」
「こういうところ……か」
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