29 / 35
29. 泉の不在
しおりを挟む
いつもの日常というのは決して当たり前ではなくて、少しのきっかけで崩れてしまう。僕はそのことをすっかり忘れていて、今日と同じような明日が来るとばかり思っていた。
いつもの日常というのは決して当たり前ではなくて、少しのきっかけで崩れてしまう。僕はそのことをすっかり忘れていて、今日と同じような明日が来るとばかり思っていた。
【ちょっと暫く帰れない。でも必ず帰るから待ってて欲しい】
泉からそんなメールが届いたのはアンクレットを買いに行ってから6日後のことだった。今朝いつものように話をしていた時には何も言わなかったのに。
「皐月さん、なんか聞いてます?」
仕事から帰ってきた皐月さんに聞いてみる。
「聞いてないよ。お店にもしばらく休ませて欲しいって連絡来たってオーナーが言ってたけど」
「なんかあったのかな……」
「どうかな。ま、今の現状であれこれ考えても仕方ないし、帰って来るって言ってるんだから待っていようよ」
皐月さんの言葉に頷いた。
泉がいない日常、一日ならまだ日常の範囲内。それが三日になり、一週間になると寂しさが募ってくる。
「エインの返事もないし、泉、何してるんだろ」
一緒に暮らしているから泉とエインのやりとりをしたことはそんなに多くはない。それでも3日目には新しいコーヒー豆を買ってそれがとても美味しいことをエインしたし、4日目には大丈夫かと心配するエインを送った。
既読にはなるけれど返事は一度も帰ってこない。何かあったのではないかと心配する気持ちにこのまま帰って来ないのではないかという不安が混じる。
【泉、会いたい。声だけでも聴きたい】
お酒の力を借りたエインを送ったその翌日になっても泉から返事が届くことはなかった。
バイトから帰宅してから皐月さんが帰って来るまではいつも部屋で勉強をする。それは泉がいた頃も今も変わらない。新しい知識を覚えるというよりも忘れないようにするという意味合いの方が大きい勉強で、だから余計に気持ちが泉の方へと削がれてしまう。
僕、1時間の間に7回も携帯電話を確認してる。
「どうしたんだよ、泉」
元気だよとか、もう少し帰れそうにないとか、何でもいいから一言返信があればこんなに気になることはないのに。考えれば考えるほど不安になって泣きそうになる。
「だめだ、お茶でも飲もう……」
「ただいま、あ」
皐月さんが帰ってきたタイミングと僕が部屋を出たタイミングが被って皐月さんが驚いたように目を大きくした。
「お帰りなさい」
「もしかして泣いた?」
「な、泣いてないです」
「泉がいないと寂しい?」
うん、と頷く。
「エインしても既読にはなるのに返信が無くて。大変なんだろうとか心配な気持ちもあるんですけど、僕のこと嫌になったのかなぁなんて」
不安を言葉にすると負の感情がどんどんせり上がってくる。
「一緒に寝る?」
僕は静かに首を振った。
「大丈夫です。一人で寝ます」
「寂しくなったらいつでも来ていいからね。俺は楓君と眠るのは嬉しいから」
皐月さんは優しい。甘くて優しくて、その温もりに包まれたまま眠りたいと思ってしまう。でも、泉がいない寂しさを皐月さんにぶつけるのは、何か違うと思った。
「ありがとうございます」
起きて一番にすることは携帯電話のエインをチェックすること、泉が帰って来なくなってから毎日チェックしていて毎日エインはゼロ件、たまにあっても以前利用したお店の広告エインだ。でも今日はメールが1件届いていて、その件名の欄に書かれている文字に手が止まった。
【佐久田です】
佐久田? 脳裏に浮かんだのはアンクレットを買いに行ったときに会ったあの男性だ。確か泉が佐久田、と呼んでいた。
【泉さんのことで話があります。明日、18時以降にお時間ありますか?】
泉のことで!?
僕は直ぐにバイト先に電話をして明日の休みをもぎ取ると佐久田さんに18時以降どの時間でも大丈夫だという旨のメールを送った。
佐久田さんが指定したのは5駅先にあるチェーン店のカフェだった。店内にそれらしい人はおらず、僕は窓際の席に座ってコーヒーを注文した。そして時間を10分ほど過ぎた頃、佐久田さんは現れた。
「すみません、お待たせして」
「いえ」
佐久田さんはアメリカンコーヒーを注文すると僕に向き直った。
「佐久田和幸です」
「あ、那須川楓です」
佐久田さんは僕よりも少し低い身長、くっきりとした二重に淡い栗色の髪の毛をしており中世的な雰囲気をしていた。
「単刀直入に言います。今、泉さんは僕と一緒に暮らしています」
「え?」
「僕たち、昔付き合っていて別れたんですけど、よりを戻すことにしたんです。だからあなたの元へは帰りません」
「ちょ、ちょっと待ってよ。泉はそんなこと一言も言わなかったよ。そんな素振りも見せなかったし」
「でも、あなたからのエインに返信はしていないでしょう? 返信が面倒になるくらいあなたのことはどうでもよくなったんですよ」
自分でも顔が引きつっていくのが分かる。返信が面倒なんて泉にとってそんなはずは……。
「嘘……嘘だ」
声が震えて目頭が熱くなる。でも泣いたら負けのような気がして、僕は必死に涙をこらえていた。
「あなたにはもう一人付き合っている方がいますよね。この際だからその人ひとりに絞ったらどうですか? 泉さんもその人もなんて泉さんに失礼ですよ」
「それは……」
「とにかくもう泉さんには近づかないで。エインも電話もしないでくださいね。迷惑ですから」
迷惑……。
頭に心がついて行かない。言葉を受け入れるのも難しくて呆然としていると佐久田さんは伝票を持って立った。
「話は以上です。二人いないと満足できないなんてとんだ淫乱。泉さんが可愛そう」
佐久田さんはそう言い捨てると店を出て行った。僕はその場に残って、ジーンズの太ももの辺りの布を握りしめて泣かない様にと目を見開いたままコーヒーを飲み干した。
こんなにも家が遠いと思ったことはなかった。佐久田さんの言葉のどれもが僕の胸に突き刺さって胸元を握りしめたまま玄関でしゃがみ込んだ。
泉がもう帰って来ない。僕からのエインも電話も迷惑でしかなくて、彼と……佐久田さんと付き合う。
「うぅ……う……はっ、いずみ……うぅ、嘘だ、ろ……いずみ……」
後から後からとめどなく涙が溢れた。もう涙を我慢しなくてもいい。泣いてもいいというほっとした気持ちと胸を押しつぶされるような息苦しさ、感情がぐちゃぐちゃだ。
「楓、好きだよ」と何度も伝えてくれた泉が走馬灯のように思い起こされる。泉の料理を食べる僕を嬉しそうに見る姿とか、ホストの時のカッコいい姿、焼餅を焼いて拗ねた顔、一刻も早くつけたいって寒いベンチに僕を座らせてアンクレットをつけた姿。
「アンクレット……僕のこと繋いでいてくれるんじゃなかったのかよ」
靴を脱ぎ捨てて、靴下も脱ぎ捨てて二重に巻いた鎖に触れた。泉が僕に巻いてくれた鎖。そう言えばなんて文字を書いたんだろう。あの時、泉は何を刻んだか教えてはくれなかった。プレートをひっくり返して刻まれた文字を見る。
【You are mine】
あなたは俺のもの。
「う、うわあああ、泉のバカ……バカ、うぅ……うぅ」
その日はお風呂にも入らず部屋に閉じこもって泣いた。泣いて、泣きじゃくって頭が痛くなって、皐月さんが帰って来る前に寝落ちした。
いつもの日常というのは決して当たり前ではなくて、少しのきっかけで崩れてしまう。僕はそのことをすっかり忘れていて、今日と同じような明日が来るとばかり思っていた。
【ちょっと暫く帰れない。でも必ず帰るから待ってて欲しい】
泉からそんなメールが届いたのはアンクレットを買いに行ってから6日後のことだった。今朝いつものように話をしていた時には何も言わなかったのに。
「皐月さん、なんか聞いてます?」
仕事から帰ってきた皐月さんに聞いてみる。
「聞いてないよ。お店にもしばらく休ませて欲しいって連絡来たってオーナーが言ってたけど」
「なんかあったのかな……」
「どうかな。ま、今の現状であれこれ考えても仕方ないし、帰って来るって言ってるんだから待っていようよ」
皐月さんの言葉に頷いた。
泉がいない日常、一日ならまだ日常の範囲内。それが三日になり、一週間になると寂しさが募ってくる。
「エインの返事もないし、泉、何してるんだろ」
一緒に暮らしているから泉とエインのやりとりをしたことはそんなに多くはない。それでも3日目には新しいコーヒー豆を買ってそれがとても美味しいことをエインしたし、4日目には大丈夫かと心配するエインを送った。
既読にはなるけれど返事は一度も帰ってこない。何かあったのではないかと心配する気持ちにこのまま帰って来ないのではないかという不安が混じる。
【泉、会いたい。声だけでも聴きたい】
お酒の力を借りたエインを送ったその翌日になっても泉から返事が届くことはなかった。
バイトから帰宅してから皐月さんが帰って来るまではいつも部屋で勉強をする。それは泉がいた頃も今も変わらない。新しい知識を覚えるというよりも忘れないようにするという意味合いの方が大きい勉強で、だから余計に気持ちが泉の方へと削がれてしまう。
僕、1時間の間に7回も携帯電話を確認してる。
「どうしたんだよ、泉」
元気だよとか、もう少し帰れそうにないとか、何でもいいから一言返信があればこんなに気になることはないのに。考えれば考えるほど不安になって泣きそうになる。
「だめだ、お茶でも飲もう……」
「ただいま、あ」
皐月さんが帰ってきたタイミングと僕が部屋を出たタイミングが被って皐月さんが驚いたように目を大きくした。
「お帰りなさい」
「もしかして泣いた?」
「な、泣いてないです」
「泉がいないと寂しい?」
うん、と頷く。
「エインしても既読にはなるのに返信が無くて。大変なんだろうとか心配な気持ちもあるんですけど、僕のこと嫌になったのかなぁなんて」
不安を言葉にすると負の感情がどんどんせり上がってくる。
「一緒に寝る?」
僕は静かに首を振った。
「大丈夫です。一人で寝ます」
「寂しくなったらいつでも来ていいからね。俺は楓君と眠るのは嬉しいから」
皐月さんは優しい。甘くて優しくて、その温もりに包まれたまま眠りたいと思ってしまう。でも、泉がいない寂しさを皐月さんにぶつけるのは、何か違うと思った。
「ありがとうございます」
起きて一番にすることは携帯電話のエインをチェックすること、泉が帰って来なくなってから毎日チェックしていて毎日エインはゼロ件、たまにあっても以前利用したお店の広告エインだ。でも今日はメールが1件届いていて、その件名の欄に書かれている文字に手が止まった。
【佐久田です】
佐久田? 脳裏に浮かんだのはアンクレットを買いに行ったときに会ったあの男性だ。確か泉が佐久田、と呼んでいた。
【泉さんのことで話があります。明日、18時以降にお時間ありますか?】
泉のことで!?
僕は直ぐにバイト先に電話をして明日の休みをもぎ取ると佐久田さんに18時以降どの時間でも大丈夫だという旨のメールを送った。
佐久田さんが指定したのは5駅先にあるチェーン店のカフェだった。店内にそれらしい人はおらず、僕は窓際の席に座ってコーヒーを注文した。そして時間を10分ほど過ぎた頃、佐久田さんは現れた。
「すみません、お待たせして」
「いえ」
佐久田さんはアメリカンコーヒーを注文すると僕に向き直った。
「佐久田和幸です」
「あ、那須川楓です」
佐久田さんは僕よりも少し低い身長、くっきりとした二重に淡い栗色の髪の毛をしており中世的な雰囲気をしていた。
「単刀直入に言います。今、泉さんは僕と一緒に暮らしています」
「え?」
「僕たち、昔付き合っていて別れたんですけど、よりを戻すことにしたんです。だからあなたの元へは帰りません」
「ちょ、ちょっと待ってよ。泉はそんなこと一言も言わなかったよ。そんな素振りも見せなかったし」
「でも、あなたからのエインに返信はしていないでしょう? 返信が面倒になるくらいあなたのことはどうでもよくなったんですよ」
自分でも顔が引きつっていくのが分かる。返信が面倒なんて泉にとってそんなはずは……。
「嘘……嘘だ」
声が震えて目頭が熱くなる。でも泣いたら負けのような気がして、僕は必死に涙をこらえていた。
「あなたにはもう一人付き合っている方がいますよね。この際だからその人ひとりに絞ったらどうですか? 泉さんもその人もなんて泉さんに失礼ですよ」
「それは……」
「とにかくもう泉さんには近づかないで。エインも電話もしないでくださいね。迷惑ですから」
迷惑……。
頭に心がついて行かない。言葉を受け入れるのも難しくて呆然としていると佐久田さんは伝票を持って立った。
「話は以上です。二人いないと満足できないなんてとんだ淫乱。泉さんが可愛そう」
佐久田さんはそう言い捨てると店を出て行った。僕はその場に残って、ジーンズの太ももの辺りの布を握りしめて泣かない様にと目を見開いたままコーヒーを飲み干した。
こんなにも家が遠いと思ったことはなかった。佐久田さんの言葉のどれもが僕の胸に突き刺さって胸元を握りしめたまま玄関でしゃがみ込んだ。
泉がもう帰って来ない。僕からのエインも電話も迷惑でしかなくて、彼と……佐久田さんと付き合う。
「うぅ……う……はっ、いずみ……うぅ、嘘だ、ろ……いずみ……」
後から後からとめどなく涙が溢れた。もう涙を我慢しなくてもいい。泣いてもいいというほっとした気持ちと胸を押しつぶされるような息苦しさ、感情がぐちゃぐちゃだ。
「楓、好きだよ」と何度も伝えてくれた泉が走馬灯のように思い起こされる。泉の料理を食べる僕を嬉しそうに見る姿とか、ホストの時のカッコいい姿、焼餅を焼いて拗ねた顔、一刻も早くつけたいって寒いベンチに僕を座らせてアンクレットをつけた姿。
「アンクレット……僕のこと繋いでいてくれるんじゃなかったのかよ」
靴を脱ぎ捨てて、靴下も脱ぎ捨てて二重に巻いた鎖に触れた。泉が僕に巻いてくれた鎖。そう言えばなんて文字を書いたんだろう。あの時、泉は何を刻んだか教えてはくれなかった。プレートをひっくり返して刻まれた文字を見る。
【You are mine】
あなたは俺のもの。
「う、うわあああ、泉のバカ……バカ、うぅ……うぅ」
その日はお風呂にも入らず部屋に閉じこもって泣いた。泣いて、泣きじゃくって頭が痛くなって、皐月さんが帰って来る前に寝落ちした。
6
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
学校一のイケメンとひとつ屋根の下
おもちDX
BL
高校二年生の瑞は、母親の再婚で連れ子の同級生と家族になるらしい。顔合わせの時、そこにいたのはボソボソと喋る陰気な男の子。しかしよくよく名前を聞いてみれば、学校一のイケメンと名高い逢坂だった!
学校との激しいギャップに驚きつつも距離を縮めようとする瑞だが、逢坂からの印象は最悪なようで……?
キラキライケメンなのに家ではジメジメ!?なギャップ男子 × 地味グループ所属の能天気な男の子
立場の全く違う二人が家族となり、やがて特別な感情が芽生えるラブストーリー。
全年齢
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる