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5.不敵な笑み ☆
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佐倉と関係を持つようになったのは今から3か月ほど前の6月で、早瀬の絵を描き始めて1か月が経った頃だった。
絵を描いているとふとした瞬間に僕はどうも性欲を刺激される。分かりやすく言うとムラムラしてしまうのだ。だがそのムラムラを解消してしまうと絵を描くモチベーションも下がってしまう。それは食事をとるのも同じで、お腹いっぱいにご飯を食べると絵を描かなくてもいいような気持になる。
多分、満たされるかどうか、が影響しているのだと思う。
とはいえ、食事をせずに絵を描き続けるのは不可能だし、ムラムラのまま放置するのもそれはそれで支障が出る。だから食事はお腹がいっぱいにならない程度にとるし、性欲はほどほどに解消することにしていた。
その日は早瀬の大まかな下塗りが終わり、少しずつ塗り重ねながら立体感を出し始めた時だった。脳裏で早瀬を思い浮かべ、その凹凸をなぞっていくうちにどうしようもない欲求が鎌首をもたげ、絵よりもそっちの欲求に比重がいってしまった。
最後の一人が帰って30分が経った。この部屋にいるのは僕だけだ。僕はパンツの一番上のボタンを外し、少しだけチャックを下げると下着の中に手を入れた。
「はっ・・・」
触れた自身の手のひらの冷たさが気持ちいい。
ゆっくり上下に扱うと、ここが教室であるという事の背徳感が感覚を鋭利にした。
「・・・っ」
快楽が深くなればなるほど呼吸が上がる。
目を閉じれば早瀬が淫らに僕に触れ、目を開けても絵の早瀬のシルエットが僕を誘う。
「早瀬・・・」
思わずそう口にした時だった。
「へぇ~。早瀬が好きなの?」
突然開いたドアに血の気を失う。チャックとボタンの外れたパンツ。濡れた手。誤魔化しようもなく、かといって開き直ることもできずに顔を反らして固まった。
佐倉のことは知っていた。学科は違うとはいえ、校内では早瀬の隣にいることが多かったし、幼馴染なんだと早瀬が僕に紹介したこともあったからだ。
よりによって佐倉に見られるなんて・・・。
もうお終いだと思った瞬間、佐倉が僕の耳元で囁いた。
「そのままじゃ、辛いだろ?」
言葉の意味が理解できていない僕に佐倉が続ける。
「早瀬の手だと思ってもいいよ」
その言葉に顔が熱くなる。佐倉の手が僕の中心に触れ、ゆるゆると動き出した。
「あっ・・・」
自分が与えるのとは快楽の格が違う。僕の息は直ぐに上がり佐倉のシャツをつかんだ。
「そんな・・・やっ」
ゆっくり与えられていた刺激が速さを増し、もう少しというところで手が緩められる。何度も高められては我慢を強いられ、自分でも目に涙が滲んでいくのが分かった。
「もうっ・・・」
「くす、もう、耐えられない?」
笑みを帯びた佐倉の声に、うんうん、と頷く。
「イカせてほしい?」
頷くことも恥ずかしくて佐倉のシャツをもう一度強く握った。佐倉の顔が僕を覗き込む。
「いいよ。その代わり、顔をあげたままイって」
強烈な快楽に支配されたまま、佐倉の言葉の意味もよく分からず、顔をあげていればイカせて貰えるという信号だけが脳から送られてくる。
佐倉の胸倉をつかんで、まるで喧嘩でも売っているような姿勢で佐倉に見つめられたまま僕は精を放った。
「こんな顔してイクんだ。いつもの高橋君からは想像つかないね」
「・・・っ、・・・はぁ、はぁ、何が望み?」
「何も。いうなれば単なる興味かな。早瀬に内緒にしておくから心配しなくていいよ。時々手伝ってあげる」
「どうしてそんな」
「面白そうだから」
それ以来、僕が制作室にひとりでいると佐倉がふらっと現れ、僕に触れるようになった。早瀬の親友とこんなことをしているという罪悪感は付きまとうものの、人の手でされるのは気持ちがいい。佐倉が来るのはいつも遅い時間なので制作に影響もない。
つまり、この行為は僕にとっては利がある。でも佐倉にはどんな利があるのだろうか。面白そうだからと佐倉は言った。つまり面白くなくなればこの関係も終わる。
僕だけが一方的に快楽をもたらされるこの関係は長くは続かないだろうと思っていた。
「渉、そこ段差」
佐倉の言葉にいつもより足を高く上げたつもりだったが、つま先が引っ掛かってよろけた。
「ったく、危ないな。手を繋いで注意してもこれだもんなぁ」
佐倉の手で転ばずに済んだ体を整える。
「佐倉がいてくれて助かった」
「あぁ」
ちゃんと手を引いてくれるし注意もしてくれるがどことなく佐倉の機嫌が悪いような気がする。
まだ怒っているのだろうか。
佐倉にとっては学校を休んでまで付き合うって面倒臭い以外の何でもないだろう。
さっさと決めて早く解放してやろう。
「いらっしゃいませーっ」
まるで電気屋のような明るすぎる店内に入るといくつかの様子見の視線を感じた。
テーブルに並べられている眼鏡に顔を近づけて見る。
よく分からないな。
「あのさ、佐倉が見立ててくれない?」
「え?」
「嫌ならいいけど。佐倉、服のセンスいいから」
「普段使いの眼鏡だろ?」
「うん」
「ってことは俺が選んだ眼鏡を毎日つけるってことか」
「そうなるけど?」
「いいよ」
そこからの佐倉は終始楽しそうだった。
あれこれと眼鏡を試着すること十数回。
「どっちがいいかなぁ。渉は顔が小さいからこのレンズが小さいやつも似合うし。レンズが大きいのも丸みがあって似合う」
真剣に選んでくれる佐倉にどこかほっこりした気持ちを抱いた。
「僕、レンズが大きい方が良いな。視野が広くなるし」
「じゃあ、それで」
レンズの厚さを選ばなかったのでなんとか5千円ですんだ。貧乏学生には有難い金額だ。
「眼鏡が出来るまでお茶でもしようよ。それくらいは奢らせて」
眼鏡屋の近くにある喫茶店に入ると、店内はわりとこじんまりとしていた。木造りの建物に一枚板のカウンター、お店の中央には一本の木をそのまま使った大きな柱があり、オルゴールのメロディが流れていた。
「何にする?」
「じゃあ、俺、コーヒーで」
「他には?色々迷惑かけたし、気にしないで頼んでよ」
「ん~、じゃあケーキセットにするわ。苺のショートケーキ」
「僕はサンドイッチとコーヒーで」
間もなくしてショートケーキが運ばれてくると、佐倉は分かりやすく目を輝かせた。170センチ後半の大きな体の佐倉が小さなケーキに顔を綻ばす。その姿が可愛くて僕も思わず笑顔になった。
「あ」
ケーキを一口食べた佐倉が声を出す。
「何?」
「初めて笑った」
「そんなことないだろ。今までだって笑ったことはあったはずだ」
僕の言葉に佐倉は、ふんっと不敵な笑みを浮かべた。
「渉が笑ったことがあるのはこういう笑み」
あの不敵な笑みはどうやら僕の真似だったらしい・・・。
「僕はそんな顔じゃないし」
佐倉が、ぷっと声に出して笑った。
「佐倉は将来はやっぱり音楽家になるの?ピアニストとかそういうさ」
「あぁ、俺はならないよ」
「え?」
「音楽関係の仕事には就くつもりだけど音楽をやる方ではない」
「どうして?」
「どうしてって父親が有名なピアニストなんだから才能あるだろってこと?」
「あ、いや、その」
思わず口に出そうとした言葉の残酷さに気が付いて口ごもると「別に気にしなくていいよ」と佐倉は笑う。
「その通りだよ。父親も母親も最初は一生懸命に俺に英才教育を施したんだけどさ。多分、最初に俺が自分の才能の無さに気付いたんじゃないかな。父親の音とか、一流のオーケストラの音とか聴いて育ってるから、自分の音を聴いてるとさ、分かるんだよ。あぁ、俺はあそこまで行けないなって」
「でもコンクールとか入賞したことあるでしょ。コンクールが全てだとは思わないけど、入賞できるってことは佐倉のピアノを認めてくれる人もいたってことでしょ」
「そりゃ、まぁ、そうだけど。でもなー、うまく言えないけど分かるんだよ。なんだろうなぁ、音が違うんだ。音の強さと弱さ、つなぎ方、呼吸、少しのタイミングやズレで音楽はどんな風にも変わる。なんつーか、俺、センスないのよ。聴いて、あこれだ!って見つけることはできるけど、生み出すことはできない」
「そういうものなの?」
「そーいうものなのよ」
それから僕らは眼鏡を取りに行って何事もなく帰宅した。
絵を描いているとふとした瞬間に僕はどうも性欲を刺激される。分かりやすく言うとムラムラしてしまうのだ。だがそのムラムラを解消してしまうと絵を描くモチベーションも下がってしまう。それは食事をとるのも同じで、お腹いっぱいにご飯を食べると絵を描かなくてもいいような気持になる。
多分、満たされるかどうか、が影響しているのだと思う。
とはいえ、食事をせずに絵を描き続けるのは不可能だし、ムラムラのまま放置するのもそれはそれで支障が出る。だから食事はお腹がいっぱいにならない程度にとるし、性欲はほどほどに解消することにしていた。
その日は早瀬の大まかな下塗りが終わり、少しずつ塗り重ねながら立体感を出し始めた時だった。脳裏で早瀬を思い浮かべ、その凹凸をなぞっていくうちにどうしようもない欲求が鎌首をもたげ、絵よりもそっちの欲求に比重がいってしまった。
最後の一人が帰って30分が経った。この部屋にいるのは僕だけだ。僕はパンツの一番上のボタンを外し、少しだけチャックを下げると下着の中に手を入れた。
「はっ・・・」
触れた自身の手のひらの冷たさが気持ちいい。
ゆっくり上下に扱うと、ここが教室であるという事の背徳感が感覚を鋭利にした。
「・・・っ」
快楽が深くなればなるほど呼吸が上がる。
目を閉じれば早瀬が淫らに僕に触れ、目を開けても絵の早瀬のシルエットが僕を誘う。
「早瀬・・・」
思わずそう口にした時だった。
「へぇ~。早瀬が好きなの?」
突然開いたドアに血の気を失う。チャックとボタンの外れたパンツ。濡れた手。誤魔化しようもなく、かといって開き直ることもできずに顔を反らして固まった。
佐倉のことは知っていた。学科は違うとはいえ、校内では早瀬の隣にいることが多かったし、幼馴染なんだと早瀬が僕に紹介したこともあったからだ。
よりによって佐倉に見られるなんて・・・。
もうお終いだと思った瞬間、佐倉が僕の耳元で囁いた。
「そのままじゃ、辛いだろ?」
言葉の意味が理解できていない僕に佐倉が続ける。
「早瀬の手だと思ってもいいよ」
その言葉に顔が熱くなる。佐倉の手が僕の中心に触れ、ゆるゆると動き出した。
「あっ・・・」
自分が与えるのとは快楽の格が違う。僕の息は直ぐに上がり佐倉のシャツをつかんだ。
「そんな・・・やっ」
ゆっくり与えられていた刺激が速さを増し、もう少しというところで手が緩められる。何度も高められては我慢を強いられ、自分でも目に涙が滲んでいくのが分かった。
「もうっ・・・」
「くす、もう、耐えられない?」
笑みを帯びた佐倉の声に、うんうん、と頷く。
「イカせてほしい?」
頷くことも恥ずかしくて佐倉のシャツをもう一度強く握った。佐倉の顔が僕を覗き込む。
「いいよ。その代わり、顔をあげたままイって」
強烈な快楽に支配されたまま、佐倉の言葉の意味もよく分からず、顔をあげていればイカせて貰えるという信号だけが脳から送られてくる。
佐倉の胸倉をつかんで、まるで喧嘩でも売っているような姿勢で佐倉に見つめられたまま僕は精を放った。
「こんな顔してイクんだ。いつもの高橋君からは想像つかないね」
「・・・っ、・・・はぁ、はぁ、何が望み?」
「何も。いうなれば単なる興味かな。早瀬に内緒にしておくから心配しなくていいよ。時々手伝ってあげる」
「どうしてそんな」
「面白そうだから」
それ以来、僕が制作室にひとりでいると佐倉がふらっと現れ、僕に触れるようになった。早瀬の親友とこんなことをしているという罪悪感は付きまとうものの、人の手でされるのは気持ちがいい。佐倉が来るのはいつも遅い時間なので制作に影響もない。
つまり、この行為は僕にとっては利がある。でも佐倉にはどんな利があるのだろうか。面白そうだからと佐倉は言った。つまり面白くなくなればこの関係も終わる。
僕だけが一方的に快楽をもたらされるこの関係は長くは続かないだろうと思っていた。
「渉、そこ段差」
佐倉の言葉にいつもより足を高く上げたつもりだったが、つま先が引っ掛かってよろけた。
「ったく、危ないな。手を繋いで注意してもこれだもんなぁ」
佐倉の手で転ばずに済んだ体を整える。
「佐倉がいてくれて助かった」
「あぁ」
ちゃんと手を引いてくれるし注意もしてくれるがどことなく佐倉の機嫌が悪いような気がする。
まだ怒っているのだろうか。
佐倉にとっては学校を休んでまで付き合うって面倒臭い以外の何でもないだろう。
さっさと決めて早く解放してやろう。
「いらっしゃいませーっ」
まるで電気屋のような明るすぎる店内に入るといくつかの様子見の視線を感じた。
テーブルに並べられている眼鏡に顔を近づけて見る。
よく分からないな。
「あのさ、佐倉が見立ててくれない?」
「え?」
「嫌ならいいけど。佐倉、服のセンスいいから」
「普段使いの眼鏡だろ?」
「うん」
「ってことは俺が選んだ眼鏡を毎日つけるってことか」
「そうなるけど?」
「いいよ」
そこからの佐倉は終始楽しそうだった。
あれこれと眼鏡を試着すること十数回。
「どっちがいいかなぁ。渉は顔が小さいからこのレンズが小さいやつも似合うし。レンズが大きいのも丸みがあって似合う」
真剣に選んでくれる佐倉にどこかほっこりした気持ちを抱いた。
「僕、レンズが大きい方が良いな。視野が広くなるし」
「じゃあ、それで」
レンズの厚さを選ばなかったのでなんとか5千円ですんだ。貧乏学生には有難い金額だ。
「眼鏡が出来るまでお茶でもしようよ。それくらいは奢らせて」
眼鏡屋の近くにある喫茶店に入ると、店内はわりとこじんまりとしていた。木造りの建物に一枚板のカウンター、お店の中央には一本の木をそのまま使った大きな柱があり、オルゴールのメロディが流れていた。
「何にする?」
「じゃあ、俺、コーヒーで」
「他には?色々迷惑かけたし、気にしないで頼んでよ」
「ん~、じゃあケーキセットにするわ。苺のショートケーキ」
「僕はサンドイッチとコーヒーで」
間もなくしてショートケーキが運ばれてくると、佐倉は分かりやすく目を輝かせた。170センチ後半の大きな体の佐倉が小さなケーキに顔を綻ばす。その姿が可愛くて僕も思わず笑顔になった。
「あ」
ケーキを一口食べた佐倉が声を出す。
「何?」
「初めて笑った」
「そんなことないだろ。今までだって笑ったことはあったはずだ」
僕の言葉に佐倉は、ふんっと不敵な笑みを浮かべた。
「渉が笑ったことがあるのはこういう笑み」
あの不敵な笑みはどうやら僕の真似だったらしい・・・。
「僕はそんな顔じゃないし」
佐倉が、ぷっと声に出して笑った。
「佐倉は将来はやっぱり音楽家になるの?ピアニストとかそういうさ」
「あぁ、俺はならないよ」
「え?」
「音楽関係の仕事には就くつもりだけど音楽をやる方ではない」
「どうして?」
「どうしてって父親が有名なピアニストなんだから才能あるだろってこと?」
「あ、いや、その」
思わず口に出そうとした言葉の残酷さに気が付いて口ごもると「別に気にしなくていいよ」と佐倉は笑う。
「その通りだよ。父親も母親も最初は一生懸命に俺に英才教育を施したんだけどさ。多分、最初に俺が自分の才能の無さに気付いたんじゃないかな。父親の音とか、一流のオーケストラの音とか聴いて育ってるから、自分の音を聴いてるとさ、分かるんだよ。あぁ、俺はあそこまで行けないなって」
「でもコンクールとか入賞したことあるでしょ。コンクールが全てだとは思わないけど、入賞できるってことは佐倉のピアノを認めてくれる人もいたってことでしょ」
「そりゃ、まぁ、そうだけど。でもなー、うまく言えないけど分かるんだよ。なんだろうなぁ、音が違うんだ。音の強さと弱さ、つなぎ方、呼吸、少しのタイミングやズレで音楽はどんな風にも変わる。なんつーか、俺、センスないのよ。聴いて、あこれだ!って見つけることはできるけど、生み出すことはできない」
「そういうものなの?」
「そーいうものなのよ」
それから僕らは眼鏡を取りに行って何事もなく帰宅した。
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