15 / 29
14.翻弄される 2 ☆
しおりを挟む
アキトさんは僕のアナルにローターをあてがった。そして僕が緊張に身を固くしてしまうことを見越していたのか顔を近づけ唇を重ねた。舌が僕の唇を割り、深く侵入してくる。僕の舌を撫で、軽く吸い、少し離れてはまた深く口づける。
与えられた口づけに溺れてしまいそうだ。頭がぼーっとしてきた瞬間、ちゅるんとアナルがローターを飲み込んだ。反射的にアナルがキュッと締まる。
「ほら、力を抜いて。もっと奥までいれてあげる」
耳元で囁かれる言葉に赤の僕が驚喜に震えた。アキトさんの指に押されローターが僕の奥に到達する。
「最初はこのくらい」
ヴヴヴヴヴヴ
細かい音が僕のアナルから発される。下半身に伝わる振動がゆるゆると心地よい。
「これくらいじゃ足りないみたいだね。次はもっと激しくしようか」
ヴヴ ヴヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴヴ
「あっ、やだ、これ・・・・あんっ・・・あっ・・・やっ」
「やだ?凄く良さそうだけど」
リズムを付けてさっきよりも強い刺激が波のように信号を送ってくる。明確に分かる。これは快楽だ。
「あぁっ・・・んっ・・・あっあっ」
「くすっ、良い声。ココもこんなにして」
アキトさんは僕の性器の先を人差し指の腹でくるくる撫で、僕の性器が喜びに震えると直ぐに離れた。
「あっ、あっ、やん」
体をくねくねと淫らに動かして、嬌声が止まらない。そんな僕を放置してアキトさんは部屋から出ていくと、戻ってきたときには新しいお酒を持っていた。そして僕が痴態を晒しているソファの真正面に座った。
「あんっ・・・あっ・・・やっ」
「声、止まらないね」
ほほ笑みながら僕を見つめ、お酒を飲んだ。
「ソファにⅯ字開脚してさ、手は後ろに拘束されて、アナルにローター入れてこうして僕に見つめられているのってどんな気分?」
「やだっ・・・あンっ・・・やっ」
「やだっていう割には凄く気持ちよさそうだよ」
クイっとお酒を飲むとアキトさんは僕に近づく。そして徐に僕の乳首を吸った。
「んんっ!!」
甲高い声に体が跳ねた。アキトさんが口を開けて僕に見せる。その口の中には透明なキラキラ、氷が見えた。そしてもう一度僕の乳首を吸う。
「冷たっ・・・あんっ、あっ、やだ、おかしくなるっ」
冷たい舌でいたぶられ僕の体が喜びに震えた。パンパンに張り詰めた性器にどんどん血が集まっていく。
「あぁ、こんなに赤くなって」
アキトさんが氷を歯で咥えて僕のペニスにつけた。
「ひっ・・・」
悪戯っ子のようにくすっと笑い、氷を口の中にしまう。
「そうか、君はまだ後ろだけでイケないんだ。かわいそうに、こんなにパンパンにして」
かわいそうに、とは言うものの目が笑っている。何とかして欲しいとお願いしたくても、アナルのローターが刺激を与え続けるから僕は言葉を知らない生き物のように嬌声をあげ続けた。その間もアキトさんは気まぐれに僕を弄び、鑑賞し、お酒を飲んではまた弄ぶ。
「君はずっと見ていても飽きないね。困ったなぁ。私の理性も飛んでしまいそうだ」
アキトさんの手が僕の顔を撫でる。
「そろそろイキたいよね。私を先にイカせてくれたらイカせてあげる」
アキトさんのペニスが僕の口の前に現れた。奇麗なピンク色の先端、ドクドクと脈打っている。
イカせたらイカせて貰える。この快楽から解放してもらえる・・・。
うっすらと口を開くと僕の唇を割る様に性器が挿入された。生臭くて塩辛いそれに舌を沿わせて前後に抜くと分かりやすく性器が硬さを増した。
「いい。上手だよ。もっと強く吸って」
唇の先端を細めて吸う力を強くする。上目遣いにアキトさんを見ると目が合った。
「はぁっ・・・ほんと、君はヤバいな」
アキトさんは僕の口から性器を抜くと僕の手の拘束を外した。そして自分と向き合うように僕を膝に乗せ、僕の両腕をアキトさんの首に回した。
「一緒にいこう」
アキトさんの手が僕のペニスとアキトさんのペニスを同時に握り上下に動く。僕の唾液とお互いの先走りでヌチュヌチュとした粘りのある音がいやらしく響き、それに重なる様にローターも音を立てる。
「あっ、ああっん、はっ僕、もう、だめっ」
背中をピンと伸ばし、胸を張り体を震わせ僕が精を吐き出した直後、僕の体に温かい液が飛んだ。まだ呼吸も荒いまま唇が重なる。
ヴヴ ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ
「んんっ、あぁっ、やっ、もう、とって。とって」
敏感な体を刺激され続け、出したばかりのペニスが萎えることも出来ずにそそり立っていた。
「いいねぇ。とことん、気持ちよくなろうか」
アキトさんの笑みに赤の僕でさえも、ゾクリ、と身体を震わせた。
何度吐き出したのか覚えてもいないほどドロドロに貪られ、転がる様に浴室になだれ込み、そこでも何度か鳴かされ、目を開けたのは辺りが暗くなってからだった。
「あ、起きた?」
体を起こそうとすればあちこちに柔らかな痛みが走る。淫らな体勢をとり続けたせいで筋肉痛になっているのだろう。明日はもっと酷くなるに違いない。
「今、何時ですか?」
「18時だよ。ぐっすり寝てたね。分からなくもないけど」
「あっ、お店は」
「大丈夫、今日は休みだから」
「よかった・・・」
アキトさんがベッドに腰かけ僕を覗き込むようにした。
「これからご飯でも食べに行く?」
「いえ、そろそろ帰らないと」
「そ、残念」
アキトさんの指が名残惜しそうに僕のバスローブの合わせ面をなぞる。
「体の相性もよさそうだし、サクラとかいう男はやめて私にしない?」
「え、いや、それは・・・」
昨夜、というか今日のことを思い出し、あんなことをされ続けたら身が持たないと心の中で思った。それに、もうひとつ。
「仕方ないか。痕なんかつけてないから安心していいよ。でも、今度、あんなふらふらの状態で私の前に現れたら、その時は全部貰うから」
言葉の強さとは逆に優しく微笑まれた。けれど、この微笑みがなかなか厄介なものだということを僕は昨夜から今日にかけて十分に思い知ったのだ。
「肝に銘じておきます。あの、昨日はありがとうございました」
よく眠れたせいか、性欲をとことん発散したせいか、まだ気だるさは身体に残っているものの僕の心はだいぶ落ち着いていた。
「はいはい。プレゼント、リュックに入れておいたから。もう、早く帰りな」
僕はもう一度頭を下げるとアキトさんの家を後にした。
与えられた口づけに溺れてしまいそうだ。頭がぼーっとしてきた瞬間、ちゅるんとアナルがローターを飲み込んだ。反射的にアナルがキュッと締まる。
「ほら、力を抜いて。もっと奥までいれてあげる」
耳元で囁かれる言葉に赤の僕が驚喜に震えた。アキトさんの指に押されローターが僕の奥に到達する。
「最初はこのくらい」
ヴヴヴヴヴヴ
細かい音が僕のアナルから発される。下半身に伝わる振動がゆるゆると心地よい。
「これくらいじゃ足りないみたいだね。次はもっと激しくしようか」
ヴヴ ヴヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴヴ
「あっ、やだ、これ・・・・あんっ・・・あっ・・・やっ」
「やだ?凄く良さそうだけど」
リズムを付けてさっきよりも強い刺激が波のように信号を送ってくる。明確に分かる。これは快楽だ。
「あぁっ・・・んっ・・・あっあっ」
「くすっ、良い声。ココもこんなにして」
アキトさんは僕の性器の先を人差し指の腹でくるくる撫で、僕の性器が喜びに震えると直ぐに離れた。
「あっ、あっ、やん」
体をくねくねと淫らに動かして、嬌声が止まらない。そんな僕を放置してアキトさんは部屋から出ていくと、戻ってきたときには新しいお酒を持っていた。そして僕が痴態を晒しているソファの真正面に座った。
「あんっ・・・あっ・・・やっ」
「声、止まらないね」
ほほ笑みながら僕を見つめ、お酒を飲んだ。
「ソファにⅯ字開脚してさ、手は後ろに拘束されて、アナルにローター入れてこうして僕に見つめられているのってどんな気分?」
「やだっ・・・あンっ・・・やっ」
「やだっていう割には凄く気持ちよさそうだよ」
クイっとお酒を飲むとアキトさんは僕に近づく。そして徐に僕の乳首を吸った。
「んんっ!!」
甲高い声に体が跳ねた。アキトさんが口を開けて僕に見せる。その口の中には透明なキラキラ、氷が見えた。そしてもう一度僕の乳首を吸う。
「冷たっ・・・あんっ、あっ、やだ、おかしくなるっ」
冷たい舌でいたぶられ僕の体が喜びに震えた。パンパンに張り詰めた性器にどんどん血が集まっていく。
「あぁ、こんなに赤くなって」
アキトさんが氷を歯で咥えて僕のペニスにつけた。
「ひっ・・・」
悪戯っ子のようにくすっと笑い、氷を口の中にしまう。
「そうか、君はまだ後ろだけでイケないんだ。かわいそうに、こんなにパンパンにして」
かわいそうに、とは言うものの目が笑っている。何とかして欲しいとお願いしたくても、アナルのローターが刺激を与え続けるから僕は言葉を知らない生き物のように嬌声をあげ続けた。その間もアキトさんは気まぐれに僕を弄び、鑑賞し、お酒を飲んではまた弄ぶ。
「君はずっと見ていても飽きないね。困ったなぁ。私の理性も飛んでしまいそうだ」
アキトさんの手が僕の顔を撫でる。
「そろそろイキたいよね。私を先にイカせてくれたらイカせてあげる」
アキトさんのペニスが僕の口の前に現れた。奇麗なピンク色の先端、ドクドクと脈打っている。
イカせたらイカせて貰える。この快楽から解放してもらえる・・・。
うっすらと口を開くと僕の唇を割る様に性器が挿入された。生臭くて塩辛いそれに舌を沿わせて前後に抜くと分かりやすく性器が硬さを増した。
「いい。上手だよ。もっと強く吸って」
唇の先端を細めて吸う力を強くする。上目遣いにアキトさんを見ると目が合った。
「はぁっ・・・ほんと、君はヤバいな」
アキトさんは僕の口から性器を抜くと僕の手の拘束を外した。そして自分と向き合うように僕を膝に乗せ、僕の両腕をアキトさんの首に回した。
「一緒にいこう」
アキトさんの手が僕のペニスとアキトさんのペニスを同時に握り上下に動く。僕の唾液とお互いの先走りでヌチュヌチュとした粘りのある音がいやらしく響き、それに重なる様にローターも音を立てる。
「あっ、ああっん、はっ僕、もう、だめっ」
背中をピンと伸ばし、胸を張り体を震わせ僕が精を吐き出した直後、僕の体に温かい液が飛んだ。まだ呼吸も荒いまま唇が重なる。
ヴヴ ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ
「んんっ、あぁっ、やっ、もう、とって。とって」
敏感な体を刺激され続け、出したばかりのペニスが萎えることも出来ずにそそり立っていた。
「いいねぇ。とことん、気持ちよくなろうか」
アキトさんの笑みに赤の僕でさえも、ゾクリ、と身体を震わせた。
何度吐き出したのか覚えてもいないほどドロドロに貪られ、転がる様に浴室になだれ込み、そこでも何度か鳴かされ、目を開けたのは辺りが暗くなってからだった。
「あ、起きた?」
体を起こそうとすればあちこちに柔らかな痛みが走る。淫らな体勢をとり続けたせいで筋肉痛になっているのだろう。明日はもっと酷くなるに違いない。
「今、何時ですか?」
「18時だよ。ぐっすり寝てたね。分からなくもないけど」
「あっ、お店は」
「大丈夫、今日は休みだから」
「よかった・・・」
アキトさんがベッドに腰かけ僕を覗き込むようにした。
「これからご飯でも食べに行く?」
「いえ、そろそろ帰らないと」
「そ、残念」
アキトさんの指が名残惜しそうに僕のバスローブの合わせ面をなぞる。
「体の相性もよさそうだし、サクラとかいう男はやめて私にしない?」
「え、いや、それは・・・」
昨夜、というか今日のことを思い出し、あんなことをされ続けたら身が持たないと心の中で思った。それに、もうひとつ。
「仕方ないか。痕なんかつけてないから安心していいよ。でも、今度、あんなふらふらの状態で私の前に現れたら、その時は全部貰うから」
言葉の強さとは逆に優しく微笑まれた。けれど、この微笑みがなかなか厄介なものだということを僕は昨夜から今日にかけて十分に思い知ったのだ。
「肝に銘じておきます。あの、昨日はありがとうございました」
よく眠れたせいか、性欲をとことん発散したせいか、まだ気だるさは身体に残っているものの僕の心はだいぶ落ち着いていた。
「はいはい。プレゼント、リュックに入れておいたから。もう、早く帰りな」
僕はもう一度頭を下げるとアキトさんの家を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる