本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~

汐埼ゆたか

文字の大きさ
65 / 68
8.告白の行方***

[3]ー4

「ゆっ……びで……て」
「ん? なに? 聞こえない」
「ゆ、指で、して……ほしいの」
「どこを?」

 にこにこと微笑みながら尋ねられ、泣きそうになった。

「もうっ! 圭吾のいじわる!」

 思わず怒りだした私に、彼がプッと吹き出した。

「かわいすぎる。こんなにかわいい妻に、ひどいことなんてできるはずがないだろう?」
「だ、騙したの⁉」
「そうじゃないさ。爆発しそうなほどの欲情を本能のままおまえにぶつけたいという獣のような自分もいる。だけど、おまえを前にしたらそれがどこかに行ってしまうんだ。大切にしたいという感情が欲情をはるかに上回るんだよ」
「圭吾……」

「でもさすがに今回は、ちょっとやそっとでは収まりそうにないな」
「ううっ……」
「だから俺の愛がどれだけ重いかをわからせるから。今夜ひと晩かかっても足りないくらいだぞ? 覚悟はいいか」

 真っすぐに射すくめられ、背中がゾクッとする。だけどここで私が「やっぱり嫌だ」と言えばきっと彼は引くだろう。そういう人なのだ、朝比奈圭吾という男性は。
 だからこそ私も嘘偽りのない気持ちを彼に伝えなければならないのだ。

「私だって……ひと晩くらいじゃ伝えきれないくらい圭吾のことがすき。どんなあなただって絶対に嫌になったりしない。だって愛しているもの」

 彼の瞳を真っすぐに見つめ、一ミリも視線を逸らさず言い切った。
 彼は大きく見開いていた目をふわりと緩めると、花がほころぶように破顔した。

「強くてきれいでかわいくて、そのうえエロい。最強の奥さんだな」

 私の唇に軽やかな口づけを落とすと、耳元に唇を寄せる。

「かわいい妻のお願いはきちんと聞かないとな」
「あぅ……っ」

 ツプリと沈み込んできた指先に、背中が大きく跳ねた。

「とろとろだ。うねって絡みついてたまらない」

 お腹側の内壁をグイっと押され甲高い声を上げながら体をのけ反らせる。彼の手にかかれば私なんてひとたまりもない。狙ったように弱い場所をばかりを執拗に責め立てられる。

「やっ……そこ、だめっ……イっちゃ……ぅっ」
けよ」

 いっそう速く強く内壁をこすられ、隘路がキュウッときつく締まる。目の裏に閃光が走り、頭が真っ白になった。

 ぐったりと弛緩した体をベッドに沈めていると、ピリリと小さな袋を切る音が聞こえた。それからすぐにひざを割られ、硬く張り詰めた剛直を蜜口にあてがわれる。

「あっ、待って、まだ――」
「待てない」
「あぁ……っ」

 一気に奥まで埋め込まれて、目の前がチカチカとした。内襞が蠕動する感覚に大きく喘ぐ。

「またった?」

 彼はすこしの間じっと動かずにいたが、私の呼吸が整うのを待って、ゆっくりと腰を引く。

「ひぅっ」

 隘路をズルリと滑る感覚に喘いだ。彼はギリギリまで引き抜いた屹立を、ねじ込むように埋め戻す。直前の絶頂できつくうねる内壁を、圧倒的質量を持った剛直に押し広げられ、息が止まりそうになった。

 何度か抜き差しを繰り返し、どんどん抽挿を速めていく。昇り詰めたばかりで敏感になっている内襞が焼けるように熱い。

「あぁっ……も、だめっ……」
「まだだ。ぐずぐずに溶けて、俺しか見えなくなればいい」
「さいしょっから、ふぁっ……圭吾しか……んっ」
「俺以外の男にあんな笑顔を向けるな」
「なに……あっ、んん……っ」

 どういうこと? と問おうとしたらいっそう激しく揺さぶられた。あまりの愉悦になにも考えられなくなっていく。

「圭っ……や、またっ……おかしくなっちゃうっ」
「おかしくなれよ。おまえをこんなエロい体にしたのは俺だってこと、しっかりわからせてやる」

 膝裏に手を回しグッと持ち上げられる。

「やっ、深っ……あぁんっ」

 角度が変わったせいで新たに生まれた愉悦に悶える。

 肌と肌がぶつかる音と粘液が泡立つ音、喘ぎ声と激しい息づかいがベッドの上で混ざり合う。潤んだ視界の中で彼が苦しげに眉を寄せている。

「香子っ……いいか?」

 うなずくと抽挿が速まった。わけがわからなくなるほどの愉悦に、彼の背中にしがみついて喘ぐことしかできない。

「愛している、香子」
「私もっ……愛してるっ」

 ズンっと最奥を抉るように強く突かれた瞬間、痛烈な快感が押し寄せてきた。

「あっ、ああぁ……っ」

 絶頂感にのみ込まれるように高みに昇り詰め、きつく締まる内壁に押し込むようにして彼が薄膜越しに熱い精を吐き出すのを感じた。


感想 1

あなたにおすすめの小説

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

「職場では隙のない完璧な先輩が、家ではゆるニットで甘えてくる。それでも彼女は、まだ俺の恋人じゃない」

まさき
恋愛
会社では完璧で、誰も近づけない先輩。 そんな彼女と、俺は同じ部屋で暮らしている。 「…おかえり」 ゆるニット姿の彼女は、家でだけ甘い声を出す。 近い。甘い。それでも―― 「ちゃんと付き合ってから」 彼女は知っている。自分が好きになりすぎることを。 嫌われるのが怖くて、迷惑になるのが怖くて。 だから一歩手前で、いつも笑って止まる。 最初から好きなくせに、言えない彼女と。 気づいているのに、待っている俺の話。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

不遇な令嬢は次期組長の秘めたる溺愛に絡め取られる。

翼 うみ
恋愛
父の会社を立て直す交換条件のため、ほぼ家族に身売りされた形で関東最大級の極道・桜花組の次期組長に嫁入りしたジェシカ。しかし母を亡くして以降、義母と義妹に虐げられていたジェシカは実家を出られるなら、と前向きだった。夫となる和仁には「君を愛することはない」と冷たく突き放される。それでもジェシカは傷つくことはなく、自分にできることを探して楽しんでいた。 和仁には辛い過去がありそれ故に誰のことも愛さないと決めていたが、純真で健気なジェシカに段々と惹かれてゆき――。 政略結婚から始まる溺愛シンデレラストーリー。

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。