✿好きな人から『 もしかして、もうあいつにプロポーズされました? 』……そう訊かれ、私は悲しくなった。

設楽理沙

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☘ 10 ◇いつか誰かと手繋デートしたい

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10 ◇いつか誰かと手繋デートしたい


杏 side:

 犬の散歩で来ている人たちをちらほら見かけた。

 やっぱり坂口さんと話していると楽しくて、あっという間に時間が経ってしまう。

 話上手だし、聞き上手で。



 恋人同士なら手を繋いで歩くのにぴったりなデートコースなんだけど──。

 (いつか私も誰かと手繋ぎデートできますか? (グスン)



 ちょうど会話が一段落して、肌寒くなってきたこともあって
私達は公園を出て、最寄りのカフェに入った。


 ちょっと夕飯には早いけれど、いっぱい話をしてたくさん歩いたので
ふたりともお腹ペコペコで、食事をして帰ることになった。


 同じものを私たちは注文した。

 
 セットもので、イタリアンパスタ、仔牛とキノコのテリーヌ
ほうれん草とベーコンのキッシュ、焼いた鶏肉、添えられたレタス
二十日大根、千切り人参等のサラダ。


 何と言っても、スイーツがすごい。

 ミニのパイナップルケーキにテラミス。
 そしてお店の自家焙煎珈琲。


 セットを前に、もう話し尽くした感満載で、私たちは食事だけに没頭した。



            ◇ ◇ ◇ ◇



坂口 side:


 歩きながら、いつものようにたくさん彼女と話して──

なんだか途中から手を繋ごうか、どうしようか、そんなことを
考えたものの、できなかった。

 ヘタレな自分を呪いたい。

 お腹減ったよね、ってことで食事して帰ることになった。

     ――――――――――


 「美味しかったですね」

 「う~ん、上手かったぁ~」

 「「はははっ」」



 「まだ一年経ってないけど(クスッ)――これっ。

 手作りのお菓子クッキーなんですけど、どうぞ。

 チョコレートじゃないけども作ってみました。
 チョコクッキーも入ってますよ」



 「ええーっ、ほんと?  わざわざ? 
 うれしいなぁー。帰ったらいただきます♪」


 「甘さ抑えめですけど、虫歯に気をつけてね」

 
 「子供扱いですね~ヒィ~」(泣き真似)

AI自作イメージ画像

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