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『 LOVE YOU!』80-2

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80-2.☑

 「それはそれは、ありがとーございます」(棒読)

 「なぁに、ふざけた言い方をして。
 子供みたい」

 いやいやいや、家に招待だなんて急に誘われても。
 なんて返事すればいいのか困るんだよ。
 急に言い出すんだからさ。

 心の中で文句たれたけど、流石に口に出しては言えなかった。

 食事の後、片づけを終えると香さんがこなれた物言いで、子供たちに
号令をかけた。 

  俺たちがちゃっちゃと外出できるように。
 
「みんなぁ~、これから香ちゃん家に行くわよぉ~。
 好きな玩具《おもちゃ》何個か持ってってねー」

 そう言うと、3人それぞれに玩具を選ばせて、テキパキとゴミ袋に
放り込んだ。
 
 
 気がつくと自分の出番はほとんどなかった。

 余分に止められる駐車場がないということで、彼女の車に乗っけて
もらって行った。 

 車で彼女の家に向かう道すがら、彼女が言った。
 
 「小さな台所と1部屋しかないから、驚かないでねぇ~」

 「それだとあまり荷物置けないでしょ?」
 
 
 「そうなんです。だから今のところ余分な荷物は実家に置いた
ままにしてあるんですよ」

  そんな会話をしているうち、あっという間に香さんの家に
着いた。
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