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「君こそ訳の分からんことをまだ言っとるのか。

これ以上揉めたくはないから言っておく。


 今の告白は君が苺佳に言った台詞が余りにも理不尽だから
苺佳と同じ立場になってもらうために吐いた作り話だから。



          ◇ ◇ ◇ ◇




 私は一度も浮気はしたことがない。

 私はね、娘がこの世に産まれ落ちた時から娘LOVEな父親だから、
娘が不幸になるようなことはしないさ。

 娘を愛し、大切に想ってる男なんて皆そんなものさ」




「じゃあ英介くんは眞奈のことを・・」


「しっ! 残念だが言わずもがなだな」




『おとうさん、知らなかったよ。おとうさんからそんなに愛されてたなんて』

 父親からの深い愛を知り、私は泣きそうになった。



 そして友達のように仲良しだった母のことを醒めた目でしか見られなくて
少し悲しかった。



「苺佳、その・・ごめんなさい。良かれと思って言ったの。
それは分かってね」


「うん、分かってる」



「離婚の決意が固いのならお父さんの言う通り、いつでもこの家に
眞奈を連れて帰ってらっしゃい」


「お父さん、お母さん、もしこちらに帰るようなことになればその時は
宜しくお願いします」



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