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第三十一話 ご愁傷様です
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しかしさすがはワラキアきっての伊達男の面目躍如といったところであろうか。
驚きをおくびにもださず、温和な笑みを湛えてイワンはゆっくりと問いかけた。
「これはこれは麗しいご尊顔を拝し、このイワン感嘆の極みでございます、ヘレナ殿下」
幼い外見とは裏腹に、帝国の青い血を引くと一目でわかる美しい少女は、傲然と胸を反らして微笑した。
「ワラキア公はハンガリーを併呑して教皇庁を敵に回したとしても、我らローマの後ろ盾があればキリスト教国との全面戦争は避けられると踏んでいるのであろうが………」
「残念ながら我が国にハンガリー王国を失ってもなお正面からワラキアを擁護するだけの余裕はない。精々が黙認を見せつける程度のことしかできぬよ。せっかく味方につけたヴェネツィアも表面上は公の敵に回らざるをえまい」
「こらっ! ヘレナ! 控えなさい! 皇帝陛下の御前だぞ?」
そういいつつもソマスの目は、娘の確かな識見に瞠目し驚きを隠せないでいる。
これほどの正確な政治的洞察を、娘が所有していることをソマスは今の今まで知らずにいたのだ。
確かにローマの帝室の血を引くというのは並大抵のことではないが、女性の地位が非常に低かった時代である。
ソマス自身もヘレナに対して、淑女教育はともかくなんら帝王学を教えた記憶はなかった。
「そこでだ。ワラキア公の正統性と権威を確立させる名案が妾にはあるのだが、是非聞き届けてはいただけまいか? 陛下」
「ほう………では可愛い姪の名案を聞いてみるとしようか」
まだ10歳を過ぎたばかりの少女ではあるが、決してただの少女でないことはさきほどの言葉が証明していた。
ヨハネスとしてはワラキアに賭けてみようか、という気持ちが内心で固まりつつある。
頑是ない少女の言葉ではあるが、帝国とワラキアを結び付ける名案というのならば聞きとどけるのもやぶさかではない。
「何、簡単なことじゃ。妾がワラキア公のもとに嫁げばよい」
まるで物見遊山にでも行くように気軽に言いきった少女の言葉に、最も激しく反応したのはやはり実の父でもあるアカイア侯ソマスであった。
「何を馬鹿な――――お前は、お前は帝国の血に連なるものなのだぞ!?」
「亡国を目前に控えた帝国の血がどれほど高く売れるものかわからぬが…………ワラキア公にはその価値が十分にあるのじゃ。のう、そうであろう? 宰相閣下」
突然ヘレナに会話を振られたノタラスは、少女が言外に指摘している事実に背筋が寒くなる思いであった。
事実この老練な宰相は会議の行方によっては、隠している切り札を切るつもりであったからだ。
しかしヘレナのような少女に内心を悟られるほどノタラスは凡庸な政治家ではなかったし、その手腕はヨハネスも認めざるを得ないほどのものであったはずだった。
果たしていったいどうやってこの少女は自分の切り札に気がついたのか。
「ワラキア公は天然痘の画期的な予防方法を発見した―――――そうであるな? 宰相閣下」
「いや…………確かにイワン卿から聞いてはいるが…………」
「天然痘が!?」
「なんと! それは真か!」
コンスタンティノポリスのような大都市でこそ、伝染病の防疫は喫緊の課題である。
12世紀の大流行時には、数万単位で死亡者が出たことをコンスタンティノポリスの為政者達は忘れてはいなかった。
ペストと天然痘による人口の激減は、領土を統治する支配者にとって今なお頭の痛い問題であったのだ。
「確認の取れていない情報ゆえ、ぬかよろこびさせてはいけないと思いまして」
気まり悪そうにノタラスは言い訳をしなくてはならなかった。
知りながらあえて隠していたということになれば、宮廷内での自分の立場が悪化しないとも限らないからだ。
「確認なら妾が自ら取っておる。子供相手だと船乗りの口は軽くなるのでな。なんでも東欧が世界に誇る大天才だそうだぞ? ワラキア公が自ら作られた新型の羅針盤はどんな嵐のもとでも正確に方角を指し示し、遠眼鏡と申す道具などは遥か彼方の風景をまるで眼前にあるが如く見せられるそうな。船乗りにとってはこれはこたえられまい」
現にヴェネツィアの船乗りは、聖アンセルムスの生まれ変わりと崇拝していたぞ?
そんなヘレナの言葉がヨハネスたちの脳内に浸透するまで、しばしの時間が必要であった。
それほどにヘレナの告げたワラキア公の業績というものは、常軌を逸していたのである。
「ワラキア公が作られたというザワークラウトなるものも珍味であったぞ。一年を通して保存がきくので売れ行きは順調だそうだ。しかもこれを食すれば壊血病に罹らずに済むと言う。おそらくこれだけでもヴェネツィアはワラキアに頭が上がるまいよ。そのことだけとっても妾がワラキアに嫁ぐには十分な理由だと思うが」
「「「「ななななななにいいいいいいいいいい!!??」」」」
「うきゅっ……うるさいのじゃ」
父たちローマ帝国の重鎮たちがあげた叫び声に、耳を押さえて瞳を潤ませる子供っぽい様子は、さきほどまで見せていた怜悧な政治家のような姿が信じられなくなりそうな可愛らしさであった。
しかしそんなことに気を回す余裕ハヨハネスたちにはない。
ヘレナのいうことが事実ならば、確かにワラキアは新たな秩序の担い手に相応しい資格がある。
「ノタラス………ヘレナのいうことは本当なのか?」
「私も噂では天然痘のことは聞き及んでおりましたが、羅針盤や保存食のことまでは………しかし姫殿下が船乗りから直接聞き出したのであれば事実である可能性は高いかと……」
そういいつつもノタラス自身が半信半疑という様子を隠せない。
この歴戦の老練な宰相をして戸惑わせるほどに、あまりにヴラドという存在は規格外すぎた。
正直天然痘の一事だけをもってしても世界が変わりかねない大事なのである。
「―――――そう難しく考えることもあるまい。まずは妾が陛下の名代として真実を見極めて見せようほどに」
まるで二十を過ぎた大人のように妖艶な気配を漂わせて少女が笑う。
顔立ちと仕草だけは間違いなく小さな子供のそれなのだが、意志の強すぎる瞳とオーラがそうした外見を完全に裏切っていた。
「では道中よろしく頼むぞ、イワン殿」
まるでそれが決定事項のように、ヘレナがイワンに微笑みかけるのを誰も止めようとはしなかった。
ワラキアの美の守護者として、数々の婦人と浮名を流したこともあるイワンとしたことが、この姫君の暴挙に対してなんら手を打つことが出来ずにいた。
いったい誰が予想するだろう。
千年の時を越えて存続するローマの由緒正しき姫君が、まさか自らワラキアに嫁ごうなどと言いだすなどと。
しかもその品定めに乗り込もうとするなどということを。
(―――――殿下、すいません。これは私の手に負える範疇を超えております)
外交官としても政治家としても貴族としても、2流のそしりを免れないイワンだが、1流と呼ばれている男たちでも、この手の女性に勝てたためしのないことだけは経験的に知っていた。
確かに世俗的には女性の地位は低いままであったが、太古の昔から家庭の最高権力者は女性であると相場が決まっているのである。
あの少女は智恵と勇気よ美貌を兼ね備えた女性のなかでも、もっとも性質の悪い部類に属する存在であろう。
果たしてヴラドでも扱いきれるものかどうか………。
同じ男として、思わずイワンはヴラドに対して深い同情を覚えずにはいられなかった。
ローマとワラキアの未来がどうなるかはわからないが、イワンにはすでにヴラドとヘレナの未来は見えたような気がしたのである。
―――――――――ご愁傷様です、ヴラド殿下。
驚きをおくびにもださず、温和な笑みを湛えてイワンはゆっくりと問いかけた。
「これはこれは麗しいご尊顔を拝し、このイワン感嘆の極みでございます、ヘレナ殿下」
幼い外見とは裏腹に、帝国の青い血を引くと一目でわかる美しい少女は、傲然と胸を反らして微笑した。
「ワラキア公はハンガリーを併呑して教皇庁を敵に回したとしても、我らローマの後ろ盾があればキリスト教国との全面戦争は避けられると踏んでいるのであろうが………」
「残念ながら我が国にハンガリー王国を失ってもなお正面からワラキアを擁護するだけの余裕はない。精々が黙認を見せつける程度のことしかできぬよ。せっかく味方につけたヴェネツィアも表面上は公の敵に回らざるをえまい」
「こらっ! ヘレナ! 控えなさい! 皇帝陛下の御前だぞ?」
そういいつつもソマスの目は、娘の確かな識見に瞠目し驚きを隠せないでいる。
これほどの正確な政治的洞察を、娘が所有していることをソマスは今の今まで知らずにいたのだ。
確かにローマの帝室の血を引くというのは並大抵のことではないが、女性の地位が非常に低かった時代である。
ソマス自身もヘレナに対して、淑女教育はともかくなんら帝王学を教えた記憶はなかった。
「そこでだ。ワラキア公の正統性と権威を確立させる名案が妾にはあるのだが、是非聞き届けてはいただけまいか? 陛下」
「ほう………では可愛い姪の名案を聞いてみるとしようか」
まだ10歳を過ぎたばかりの少女ではあるが、決してただの少女でないことはさきほどの言葉が証明していた。
ヨハネスとしてはワラキアに賭けてみようか、という気持ちが内心で固まりつつある。
頑是ない少女の言葉ではあるが、帝国とワラキアを結び付ける名案というのならば聞きとどけるのもやぶさかではない。
「何、簡単なことじゃ。妾がワラキア公のもとに嫁げばよい」
まるで物見遊山にでも行くように気軽に言いきった少女の言葉に、最も激しく反応したのはやはり実の父でもあるアカイア侯ソマスであった。
「何を馬鹿な――――お前は、お前は帝国の血に連なるものなのだぞ!?」
「亡国を目前に控えた帝国の血がどれほど高く売れるものかわからぬが…………ワラキア公にはその価値が十分にあるのじゃ。のう、そうであろう? 宰相閣下」
突然ヘレナに会話を振られたノタラスは、少女が言外に指摘している事実に背筋が寒くなる思いであった。
事実この老練な宰相は会議の行方によっては、隠している切り札を切るつもりであったからだ。
しかしヘレナのような少女に内心を悟られるほどノタラスは凡庸な政治家ではなかったし、その手腕はヨハネスも認めざるを得ないほどのものであったはずだった。
果たしていったいどうやってこの少女は自分の切り札に気がついたのか。
「ワラキア公は天然痘の画期的な予防方法を発見した―――――そうであるな? 宰相閣下」
「いや…………確かにイワン卿から聞いてはいるが…………」
「天然痘が!?」
「なんと! それは真か!」
コンスタンティノポリスのような大都市でこそ、伝染病の防疫は喫緊の課題である。
12世紀の大流行時には、数万単位で死亡者が出たことをコンスタンティノポリスの為政者達は忘れてはいなかった。
ペストと天然痘による人口の激減は、領土を統治する支配者にとって今なお頭の痛い問題であったのだ。
「確認の取れていない情報ゆえ、ぬかよろこびさせてはいけないと思いまして」
気まり悪そうにノタラスは言い訳をしなくてはならなかった。
知りながらあえて隠していたということになれば、宮廷内での自分の立場が悪化しないとも限らないからだ。
「確認なら妾が自ら取っておる。子供相手だと船乗りの口は軽くなるのでな。なんでも東欧が世界に誇る大天才だそうだぞ? ワラキア公が自ら作られた新型の羅針盤はどんな嵐のもとでも正確に方角を指し示し、遠眼鏡と申す道具などは遥か彼方の風景をまるで眼前にあるが如く見せられるそうな。船乗りにとってはこれはこたえられまい」
現にヴェネツィアの船乗りは、聖アンセルムスの生まれ変わりと崇拝していたぞ?
そんなヘレナの言葉がヨハネスたちの脳内に浸透するまで、しばしの時間が必要であった。
それほどにヘレナの告げたワラキア公の業績というものは、常軌を逸していたのである。
「ワラキア公が作られたというザワークラウトなるものも珍味であったぞ。一年を通して保存がきくので売れ行きは順調だそうだ。しかもこれを食すれば壊血病に罹らずに済むと言う。おそらくこれだけでもヴェネツィアはワラキアに頭が上がるまいよ。そのことだけとっても妾がワラキアに嫁ぐには十分な理由だと思うが」
「「「「ななななななにいいいいいいいいいい!!??」」」」
「うきゅっ……うるさいのじゃ」
父たちローマ帝国の重鎮たちがあげた叫び声に、耳を押さえて瞳を潤ませる子供っぽい様子は、さきほどまで見せていた怜悧な政治家のような姿が信じられなくなりそうな可愛らしさであった。
しかしそんなことに気を回す余裕ハヨハネスたちにはない。
ヘレナのいうことが事実ならば、確かにワラキアは新たな秩序の担い手に相応しい資格がある。
「ノタラス………ヘレナのいうことは本当なのか?」
「私も噂では天然痘のことは聞き及んでおりましたが、羅針盤や保存食のことまでは………しかし姫殿下が船乗りから直接聞き出したのであれば事実である可能性は高いかと……」
そういいつつもノタラス自身が半信半疑という様子を隠せない。
この歴戦の老練な宰相をして戸惑わせるほどに、あまりにヴラドという存在は規格外すぎた。
正直天然痘の一事だけをもってしても世界が変わりかねない大事なのである。
「―――――そう難しく考えることもあるまい。まずは妾が陛下の名代として真実を見極めて見せようほどに」
まるで二十を過ぎた大人のように妖艶な気配を漂わせて少女が笑う。
顔立ちと仕草だけは間違いなく小さな子供のそれなのだが、意志の強すぎる瞳とオーラがそうした外見を完全に裏切っていた。
「では道中よろしく頼むぞ、イワン殿」
まるでそれが決定事項のように、ヘレナがイワンに微笑みかけるのを誰も止めようとはしなかった。
ワラキアの美の守護者として、数々の婦人と浮名を流したこともあるイワンとしたことが、この姫君の暴挙に対してなんら手を打つことが出来ずにいた。
いったい誰が予想するだろう。
千年の時を越えて存続するローマの由緒正しき姫君が、まさか自らワラキアに嫁ごうなどと言いだすなどと。
しかもその品定めに乗り込もうとするなどということを。
(―――――殿下、すいません。これは私の手に負える範疇を超えております)
外交官としても政治家としても貴族としても、2流のそしりを免れないイワンだが、1流と呼ばれている男たちでも、この手の女性に勝てたためしのないことだけは経験的に知っていた。
確かに世俗的には女性の地位は低いままであったが、太古の昔から家庭の最高権力者は女性であると相場が決まっているのである。
あの少女は智恵と勇気よ美貌を兼ね備えた女性のなかでも、もっとも性質の悪い部類に属する存在であろう。
果たしてヴラドでも扱いきれるものかどうか………。
同じ男として、思わずイワンはヴラドに対して深い同情を覚えずにはいられなかった。
ローマとワラキアの未来がどうなるかはわからないが、イワンにはすでにヴラドとヘレナの未来は見えたような気がしたのである。
―――――――――ご愁傷様です、ヴラド殿下。
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