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商品になるので時間も掛けたが発注も少ないので3日で製品として仕上げた。それと新作。世間で形が可愛いと言われる苺の形にしてみた。幼いお嬢様にはさくらんぼや苺が可愛いと思うから。それにそういうのも似合うと思う。
きちんとベルベットで整えた化粧箱に入れてラッピングもしてギルドに作品を持って行く。
しばらくお金に困らず借金も多めに返済できてのびのびと制作できそう。そんなことを思いながら馬車を使って商業ギルドに向かう。入口で警備をしている私兵と目が合った。
「ミカエラちゃんこっちじゃなくて裏で待ってて。こっちも連絡してすぐ入れるようにするから。」
ミカエラは首を傾げる。何??私ただ納品に来ただけ…????
言われた通りに裏口に回って待っていると扉が開いた。
いつもの職員さんがこっちです。と、また会議室に通される。
「ミカちゃん!」
ミランダが良い笑顔で迎えてくれた。納品の木箱を抱えてテーブルに発注書を納品書を添えて箱をパカッと広げて確認してもらう。ちゃんと製品として形になっているのでミランダはうっとりと商品を手に取っていた。
「確かに。納品確認致しました…あらこれは新作?」
「はい。成人前のレディ向けに苺やさくらんぼをあしらったリボンです。背伸びをしたいならこちらの蕾やチューリップ等があります。」
値段を付けてもらってこれも気持ち色を付けておく。それにしても何で私裏口に通されたのだろう。
「ミランダさん、何で私裏口何ですか?」
「あぁ、今マルセルが来ていたのよ。注文が一気に減ったとかイチャモン付けていたし、ミカちゃんの技術料を支払わないとか制度を知らないのか受付で揉めてて今ギルマスが対応しているの。あと、火に油になることが…ね。」
ミランダはニコッとして紙の束をミカエラに差し出す。おや???と、紙束を手に取ると…発注書…発注書、発注書…
「営業はしてないわよ?目敏い貴族の奥様方が目をつけたみたいね。全てに納期にゆとりを取っているから無理のない範囲でね。取り敢えず今は新規受付を止めているの。個人工房だから数が多いからってことで。」
有難いけれどクズ魔石でも加工次第っていう証明なのでとても嬉しい。
ミカエラは頑張ります。と、微笑んで発注書を鞄に仕舞う。クズ石はまだストックがある。だけどこれが終わる頃には採取しないといけないかも知らない。
ギルドから出る時にマルセル工房の親方と鉢合わせになった。
「おい!!!!」
無視して馬車に乗り込む。仕事が立て込んでいるので対応するのも面倒くさい。商店で納品に使う木の箱の発注して家に届くようにしておく。
忙しい。クズ石加工は何とかなるけれど…工房の時より忙しくない???楽しいから良いけれど。
ギルド長から手紙が届いた。
マルセル工房の人間が難癖つけて商業ギルドの入口に張り付いているので裏口から入るように。という注意事項とミランダがお茶会や舞踏会で髪飾りを付けて参加したので注文は増えるだろうから在庫確保をしておくようにという嬉しいけれど悲しいお知らせだ。
私自分のペースで仕事がしたかったのに…細かい注文書ありがとうございます。ありがたすぎて涙が出ます…
加工に時間はかからないある程度詰めてものをちゃんと作って、しっかり寝て、きちんと納品する!!!!
徹夜もしない。納期もゆとりがあるんだからちゃんと適度に休んで納品を済ませる。
「ミカエラ、新規止めてるけれど順番待ちが凄いことになっているわよ?」
「材料が減ってきたのでちょっと7日程山に行ってきます。それから順番に作っていきます。納期未定で良ければ聞くだけ聞いて下さい。」
クズ石もあるが納品のための木の箱が全く追いつかない。他の材料が間に合わなくなりつつあるので1度間を開けるしかないだろう。
新作という訳でもないけれど宝石には魔力を込めることに適していない。それがこの国での常識。魔力を込めるなら魔石にするべき。
貴族は魔石がいいというのは行事とかなのかな。髪飾りとか普通にお貴族様達も買って行ってたし。ただのデザインの問題???
頭を切りかえてクズ石と向かい合う。エイスをペンの形にして先端は針のように細くする。魔力が入りにくいがエイスを使い魔力でアクションを刻み込んでそこに魔力を流し込むと魔力で染めることが出来た。
魔石は魔力を込めるだけで染めることが出来るのに宝石にはどういう機能を求めているか命令を刻まなければ魔力を込めることも出来ない。それに貯蓄量も大きくない。
ミカエラの魔力は平民にしては多い方だが、貴族よりも少ない。属性は神聖属性を少し持っている。クリスタルと相性が良いのでクリスタルのクズ石に魔力を込めて削って冒険者が使うような腕輪にする。役目を果たす、魔力が尽きると砕け散ってしまうけれどこれはこれで冒険者ギルドに売れるかもしれない。
そのためには自分で試作を使い潰して数字や効能を調べていく必要がある。
「取り敢えず肩こり防止のネックレス完成!腱鞘炎防止の回復付与の腕輪!」
誤魔化しているだけで完治はしない。
今度の素材採取はこれを付けて山に行こう。
きちんとベルベットで整えた化粧箱に入れてラッピングもしてギルドに作品を持って行く。
しばらくお金に困らず借金も多めに返済できてのびのびと制作できそう。そんなことを思いながら馬車を使って商業ギルドに向かう。入口で警備をしている私兵と目が合った。
「ミカエラちゃんこっちじゃなくて裏で待ってて。こっちも連絡してすぐ入れるようにするから。」
ミカエラは首を傾げる。何??私ただ納品に来ただけ…????
言われた通りに裏口に回って待っていると扉が開いた。
いつもの職員さんがこっちです。と、また会議室に通される。
「ミカちゃん!」
ミランダが良い笑顔で迎えてくれた。納品の木箱を抱えてテーブルに発注書を納品書を添えて箱をパカッと広げて確認してもらう。ちゃんと製品として形になっているのでミランダはうっとりと商品を手に取っていた。
「確かに。納品確認致しました…あらこれは新作?」
「はい。成人前のレディ向けに苺やさくらんぼをあしらったリボンです。背伸びをしたいならこちらの蕾やチューリップ等があります。」
値段を付けてもらってこれも気持ち色を付けておく。それにしても何で私裏口に通されたのだろう。
「ミランダさん、何で私裏口何ですか?」
「あぁ、今マルセルが来ていたのよ。注文が一気に減ったとかイチャモン付けていたし、ミカちゃんの技術料を支払わないとか制度を知らないのか受付で揉めてて今ギルマスが対応しているの。あと、火に油になることが…ね。」
ミランダはニコッとして紙の束をミカエラに差し出す。おや???と、紙束を手に取ると…発注書…発注書、発注書…
「営業はしてないわよ?目敏い貴族の奥様方が目をつけたみたいね。全てに納期にゆとりを取っているから無理のない範囲でね。取り敢えず今は新規受付を止めているの。個人工房だから数が多いからってことで。」
有難いけれどクズ魔石でも加工次第っていう証明なのでとても嬉しい。
ミカエラは頑張ります。と、微笑んで発注書を鞄に仕舞う。クズ石はまだストックがある。だけどこれが終わる頃には採取しないといけないかも知らない。
ギルドから出る時にマルセル工房の親方と鉢合わせになった。
「おい!!!!」
無視して馬車に乗り込む。仕事が立て込んでいるので対応するのも面倒くさい。商店で納品に使う木の箱の発注して家に届くようにしておく。
忙しい。クズ石加工は何とかなるけれど…工房の時より忙しくない???楽しいから良いけれど。
ギルド長から手紙が届いた。
マルセル工房の人間が難癖つけて商業ギルドの入口に張り付いているので裏口から入るように。という注意事項とミランダがお茶会や舞踏会で髪飾りを付けて参加したので注文は増えるだろうから在庫確保をしておくようにという嬉しいけれど悲しいお知らせだ。
私自分のペースで仕事がしたかったのに…細かい注文書ありがとうございます。ありがたすぎて涙が出ます…
加工に時間はかからないある程度詰めてものをちゃんと作って、しっかり寝て、きちんと納品する!!!!
徹夜もしない。納期もゆとりがあるんだからちゃんと適度に休んで納品を済ませる。
「ミカエラ、新規止めてるけれど順番待ちが凄いことになっているわよ?」
「材料が減ってきたのでちょっと7日程山に行ってきます。それから順番に作っていきます。納期未定で良ければ聞くだけ聞いて下さい。」
クズ石もあるが納品のための木の箱が全く追いつかない。他の材料が間に合わなくなりつつあるので1度間を開けるしかないだろう。
新作という訳でもないけれど宝石には魔力を込めることに適していない。それがこの国での常識。魔力を込めるなら魔石にするべき。
貴族は魔石がいいというのは行事とかなのかな。髪飾りとか普通にお貴族様達も買って行ってたし。ただのデザインの問題???
頭を切りかえてクズ石と向かい合う。エイスをペンの形にして先端は針のように細くする。魔力が入りにくいがエイスを使い魔力でアクションを刻み込んでそこに魔力を流し込むと魔力で染めることが出来た。
魔石は魔力を込めるだけで染めることが出来るのに宝石にはどういう機能を求めているか命令を刻まなければ魔力を込めることも出来ない。それに貯蓄量も大きくない。
ミカエラの魔力は平民にしては多い方だが、貴族よりも少ない。属性は神聖属性を少し持っている。クリスタルと相性が良いのでクリスタルのクズ石に魔力を込めて削って冒険者が使うような腕輪にする。役目を果たす、魔力が尽きると砕け散ってしまうけれどこれはこれで冒険者ギルドに売れるかもしれない。
そのためには自分で試作を使い潰して数字や効能を調べていく必要がある。
「取り敢えず肩こり防止のネックレス完成!腱鞘炎防止の回復付与の腕輪!」
誤魔化しているだけで完治はしない。
今度の素材採取はこれを付けて山に行こう。
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