55 / 194
55引越し前
しおりを挟む
「ミカエラ、新居に雇う人間は決まっているのか?」
「それが商業ギルドに行ったんですけど…」
商業ギルドに行き、新居建設中で家事等をしてくれる人を雇いたいと相談したのに適任が見つからないと言われてしまった。何故だろう。掃除洗濯料理しか求めてないのに。
「適任がいないって言われて。」
「まぁ、ヘラルド殿が建ててる家の使用人ってなるとね。」
「え?」
「ウチから交代で人を出すよ。見知っているし大丈夫じゃないかな。」
「お金は私が出します…」
「これからも友達として弟含め仲良くしてくれるなら割安にしておくけど?」
「…あ、はい。私なんかで良ければ…」
という事で今日はヘラルド様の家で夕食らしい。温室が凄いと聞いたことがあるからそれが見られるなら見たい。
「ミカエラ、珍しい草花や名工の作品があるからと他の貴族の家にホイホイついて行かないように。」
「…私そんなにホイホイ行きそうですか?」
「…警戒心あるのか?」
「…どうなんでしょう?」
自信なくなってきた。馬車も座り心地最高である。侯爵家の馬車も良いと思っていたけれど、この乗り心地はもっとお金持ちなのでは???
「王城上がる為の服は仕立てているのか?」
「はい。それはエリザベス様達が恥をかかない程度になるべく簡素で質素で汚してもいい服ということで。」
「…だけなのか?」
「多分?私作業以外の仕事で来るつもりないですから。お金は支払うので必要な物の準備とか頼みまくった覚えはあります。」
「こちらで確認しておこう。ミカエラの予算で服を仕立てたら大惨事になる。」
そうだと思います。
御屋敷…侯爵家より大きい。当たり前のように執事?家令と思しき男性に愛人だと言われてしまった。
「恋人ではなく愛人なのですか…」
「相互虫除けの契約だ。最近納期未定で流行っている宝飾師がいるだろう。」
「えぇ。腕が良いのかご婦人方に人気のある。贈られるのですか?」
「いや、自分で作るだろう。その職人で年明けには男爵になるミカエラ・フィルだ。彼女は仕事に集中したい。私は縁談だの愛人希望が面倒臭い相互利益を得る関係だ。だからあまり変な扱いをするな。」
愛人を囲うのは良くないだろう。
「あぁ、それで最近家を買われたりしたのですね。では部屋等は。」
「たまにしか使わない客間を支度部屋として押えておいてくれ。体裁のためにたまにそこで泊まってもらう。」
メイドに客間に案内されたが豪勢だった。一泊幾らくらいするのだろう。調度品とかに施された技術を見るだけでも勉強になる。
「甥である殿下より年下の少女を愛人と紹介されて心臓が止まるかと思いました。」
「あぁ、それと彼女には私の地位や身分を明かしていないから侯爵より偉い人くらいの認識でしかない。明かすようなことがないよう徹底しろ。」
「…何故です?」
「私にとって都合がいい。それに甥二人の社会勉強…根性叩き直しで彼女の育った孤児院に無理矢理放り込んで物乞いやら色々させたらしいから知らない方がいいだろう。彼女は根っからの庶民で貴族の地位もいらないと思っているのだから余計な情報は遮断しておくのがいい。」
クズ石に国の軍事力を揺るがすほどの加工ができる職人だと説明を聞いて執事は納得した。国が彼女を繋ぎ止めておきたい。それならばなるだけ心地よく仕事をしてもらう為に面倒事を囲いたい人達で囲っておこう。そういうことなら愛人でも恋人でも主の思うように置けばいいが実りがあれば尚良と淡い期待を持っていた。
「仕事は立て込んでいるのか?」
「立て込んでは居ないのですけど、発注書は溜まってます…」
食事がとっても豪華過ぎる。美味しいけれど、疲れるメニューだこれ。
「納期未定で良ければという注文形態だったな。」
「はい。貝殻のシート貼り付ける方も何故か客が分散しなくて下絵だけ施した物に仕上げをするとかになってます。合間を縫って新しいデザインとかも納品しているので…自分で自分の首を締めてます…今現在。」
「筆記具なら予備もあるがしたいことは?」
「…温室って1つですか?」
この屋敷は庭も自慢らしいが温室には珍しい草花、薬草を育てているので薬草用に1つ、草花用に1つと分けているらしい。
「それと宝物系は丸一日ある方が良さそうだな。」
「…勉強の為にその部屋でずっと装飾品眺めていたいです。シャンデリアも素晴らしいですし。」
「時間がある時に自由に来たらいい。私が不在の時は行ける場所に制限を設けるが、行けない箇所は興味のない場所だろうから。」
「ありがとうございます。」
安い紙とペンを借りて部屋にある装飾品をスケッチしたりマジマジと眺めて勉強に当てる。メイドからそろそろ寝る時間だと言われるまで刺繍の図案をスケッチして時間が過ぎていた。
「す、すみません。」
ホッコリとして翌日は侯爵家別邸に送ってもらった。仕事に活かそう。と、それだけしか考えていなかった。
「ミカエラ!ヘラルド様と付き合い出したって本当!?」
レオンハルトが翌日朝食後部屋に来てその質問だった。
「あの、ユーリ様にちゃんと聞きました?」
「へ?違うの???」
「…あの、私が貴族対応面倒臭い。仕事していたいというのはご存知ですよね?」
「あ、あぁ…」
それを踏まえてヘラルドより出された条件を全て伝えて愛人契約しただけだとちゃんと伝えた。だけどテーブルに頭をうちつけているこの若様をどうしたものか。
「なので年明け頃には家も出来上がるので引っ越します。」
「急にウチに連れてきて、家が燃えて結構長くいたよね……寂しいかも。」
「…そうですか?家の場所ご存知ですしいつでも遊びに来てください。でも侯爵家からメイドとかを借りるお話もありますし。」
引っ越しまであと少し
「それが商業ギルドに行ったんですけど…」
商業ギルドに行き、新居建設中で家事等をしてくれる人を雇いたいと相談したのに適任が見つからないと言われてしまった。何故だろう。掃除洗濯料理しか求めてないのに。
「適任がいないって言われて。」
「まぁ、ヘラルド殿が建ててる家の使用人ってなるとね。」
「え?」
「ウチから交代で人を出すよ。見知っているし大丈夫じゃないかな。」
「お金は私が出します…」
「これからも友達として弟含め仲良くしてくれるなら割安にしておくけど?」
「…あ、はい。私なんかで良ければ…」
という事で今日はヘラルド様の家で夕食らしい。温室が凄いと聞いたことがあるからそれが見られるなら見たい。
「ミカエラ、珍しい草花や名工の作品があるからと他の貴族の家にホイホイついて行かないように。」
「…私そんなにホイホイ行きそうですか?」
「…警戒心あるのか?」
「…どうなんでしょう?」
自信なくなってきた。馬車も座り心地最高である。侯爵家の馬車も良いと思っていたけれど、この乗り心地はもっとお金持ちなのでは???
「王城上がる為の服は仕立てているのか?」
「はい。それはエリザベス様達が恥をかかない程度になるべく簡素で質素で汚してもいい服ということで。」
「…だけなのか?」
「多分?私作業以外の仕事で来るつもりないですから。お金は支払うので必要な物の準備とか頼みまくった覚えはあります。」
「こちらで確認しておこう。ミカエラの予算で服を仕立てたら大惨事になる。」
そうだと思います。
御屋敷…侯爵家より大きい。当たり前のように執事?家令と思しき男性に愛人だと言われてしまった。
「恋人ではなく愛人なのですか…」
「相互虫除けの契約だ。最近納期未定で流行っている宝飾師がいるだろう。」
「えぇ。腕が良いのかご婦人方に人気のある。贈られるのですか?」
「いや、自分で作るだろう。その職人で年明けには男爵になるミカエラ・フィルだ。彼女は仕事に集中したい。私は縁談だの愛人希望が面倒臭い相互利益を得る関係だ。だからあまり変な扱いをするな。」
愛人を囲うのは良くないだろう。
「あぁ、それで最近家を買われたりしたのですね。では部屋等は。」
「たまにしか使わない客間を支度部屋として押えておいてくれ。体裁のためにたまにそこで泊まってもらう。」
メイドに客間に案内されたが豪勢だった。一泊幾らくらいするのだろう。調度品とかに施された技術を見るだけでも勉強になる。
「甥である殿下より年下の少女を愛人と紹介されて心臓が止まるかと思いました。」
「あぁ、それと彼女には私の地位や身分を明かしていないから侯爵より偉い人くらいの認識でしかない。明かすようなことがないよう徹底しろ。」
「…何故です?」
「私にとって都合がいい。それに甥二人の社会勉強…根性叩き直しで彼女の育った孤児院に無理矢理放り込んで物乞いやら色々させたらしいから知らない方がいいだろう。彼女は根っからの庶民で貴族の地位もいらないと思っているのだから余計な情報は遮断しておくのがいい。」
クズ石に国の軍事力を揺るがすほどの加工ができる職人だと説明を聞いて執事は納得した。国が彼女を繋ぎ止めておきたい。それならばなるだけ心地よく仕事をしてもらう為に面倒事を囲いたい人達で囲っておこう。そういうことなら愛人でも恋人でも主の思うように置けばいいが実りがあれば尚良と淡い期待を持っていた。
「仕事は立て込んでいるのか?」
「立て込んでは居ないのですけど、発注書は溜まってます…」
食事がとっても豪華過ぎる。美味しいけれど、疲れるメニューだこれ。
「納期未定で良ければという注文形態だったな。」
「はい。貝殻のシート貼り付ける方も何故か客が分散しなくて下絵だけ施した物に仕上げをするとかになってます。合間を縫って新しいデザインとかも納品しているので…自分で自分の首を締めてます…今現在。」
「筆記具なら予備もあるがしたいことは?」
「…温室って1つですか?」
この屋敷は庭も自慢らしいが温室には珍しい草花、薬草を育てているので薬草用に1つ、草花用に1つと分けているらしい。
「それと宝物系は丸一日ある方が良さそうだな。」
「…勉強の為にその部屋でずっと装飾品眺めていたいです。シャンデリアも素晴らしいですし。」
「時間がある時に自由に来たらいい。私が不在の時は行ける場所に制限を設けるが、行けない箇所は興味のない場所だろうから。」
「ありがとうございます。」
安い紙とペンを借りて部屋にある装飾品をスケッチしたりマジマジと眺めて勉強に当てる。メイドからそろそろ寝る時間だと言われるまで刺繍の図案をスケッチして時間が過ぎていた。
「す、すみません。」
ホッコリとして翌日は侯爵家別邸に送ってもらった。仕事に活かそう。と、それだけしか考えていなかった。
「ミカエラ!ヘラルド様と付き合い出したって本当!?」
レオンハルトが翌日朝食後部屋に来てその質問だった。
「あの、ユーリ様にちゃんと聞きました?」
「へ?違うの???」
「…あの、私が貴族対応面倒臭い。仕事していたいというのはご存知ですよね?」
「あ、あぁ…」
それを踏まえてヘラルドより出された条件を全て伝えて愛人契約しただけだとちゃんと伝えた。だけどテーブルに頭をうちつけているこの若様をどうしたものか。
「なので年明け頃には家も出来上がるので引っ越します。」
「急にウチに連れてきて、家が燃えて結構長くいたよね……寂しいかも。」
「…そうですか?家の場所ご存知ですしいつでも遊びに来てください。でも侯爵家からメイドとかを借りるお話もありますし。」
引っ越しまであと少し
0
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる