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57新生活スタート
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朝になるとメイドの衣装ではなく汚れてもいい服を着たアリアが朝食の用意をしてくれていた。食事は昼食と夕食の準備だけで、朝食は昨晩の残りの温め直し。アリアが適宜パン屋から買ってくる。食費や諸経費は多めに渡してあるので自分のお菓子を買ってもいいし私はその一部が食べれたらそれでいい。
「楽すぎる…ミカエラ様!もっとお仕事申し付けてください!」
「ギルドのお使いもしてもらうから…じゃ駄目?」
「その掃除の範囲が小さいんです!!洗濯するお洋服も少ないんです!!」
「…なんかごめん。気になるなら街で服買ってきたりしてもいいし…呼ぶまでお昼寝してていいよ?私より朝早いんだし…お昼寝、お昼寝してて。」
プロにお願いするには仕事が少ないのだろう。アリアは主を見てそれいいのですか?と、今の雇い主を見るが作業台でチマチマとエイスでクズ石を削っていた。少し大きな宝石の原石も仕入れて華やかさも加えて大小様々な髪飾りやネックレスを作る。小さなクズ石をくっつけて花のように見せるのも面白い。花びらのように薄くする事も出来る。しゃらんとダンスを踊る時に綺麗に見えるように工夫する。
強度も確かめながら納品はアリアに任せていく。
「ミカエラ様、貴族街じゃなくて良いのですか?」
「無理だよ。面倒臭い。ヘラルド様からのお手紙来たら中身改めなくていいから私に頂戴。」
「分かりました。」
はぁ…充実している。宝石の原石をギルドから仕入れることが出来る。魔石も買えるほどにお金がある。原石も支給されると懐が全然傷まない。
安心して仕事をしていたらパーティからの一泊の連絡が来た。
「アリア、この日は外泊してゆっくり戻るので鍵さえしてくれたら更にゆっくりでいいですよ。」
「分かりました。」
「休みとかも気軽に言ってね?」
「充分頂いてますよ?部屋もありますし、ミカエラ様が働きすぎですよ。約束の日の前にしっかり身体を磨きますからね。」
迎えが来る前にお風呂で全身1度磨かれて人前に出れるような服を着せられる。1番生き生きしている気がする。
「爵位持ちで愛人なんてなかなかないですよ???」
「貴族対応面倒臭い…」
迎えに来た馬車に乗り、ヘラルド様の邸に移動する。今日は私的な集まりに近いけれど、嫁希望も多数いるからと言われた。
「今日も美しいですね。」
「ありがとうございます。王城の依頼が減らないのですが…」
「まぁ、暫くは研究と努力が続くよ。不快感は?」
抱き寄せられても嫌な感じがしない。ヘラルド様が元々集まりにも積極的に参加ではないのが有難い。
「最近宝石も大ぶりなものもあるのだな。」
「財布に余裕が出来てタダの材料から有料の材料に切り替えたんです…それで色々と作ってみたいデザインとか増えて…」
「仕事増えてるんじゃないのか?」
「まぁ…減ってはいないです。他の工房が傾いているわけじゃないので私が独占してる訳じゃないかと。」
取り敢えずくっついておけば許されるのだが、ロズウェル侯爵家もいたがレオンハルトが気付いた。騎士服じゃなくてきちんとそれ相応の装いをしていて何より顔が良い。
「ミカエラ、久しぶり。」
「お久しぶりです、レオン様。お仕事は如何ですか?」
「最近魔物討伐の際に試験的に肩こり軽減が支給されだして遠征がすごく楽になったんだ。」
肩こり軽減が本当に作るのが簡単で石のカットもそれなりに綺麗に見えるように整えてエイスで刻むアクションも簡単。ただ、神聖属性持ちが握って魔力をひたすら込めておくと言うだけで付け外ししやすいようにしておけば試用期間が過ぎて砕けても鎖はそのまま石を付け直すだけで済む。
「それとミカエラの冬祭りの指輪プレゼント大好評だったみたいだよ?」
「聞きました。なんか凄い喜ばれたとか?」
「なんか内側に互いの名前を彫って普段使い出来てこういう場でも邪魔にならないからだって。」
名前を彫るくらいなら工房や店舗でも出来るんだろうけれど、貴族の家にあるやつって大体先祖代々の立派なものだから出来ないか。
仕事仕事…話を切り上げてヘラルドの傍に行くのだが、私凄く睨まれてないか?
「私以外の独身高位貴族男性と親しくしていたら睨まれるだろうな。甥二人がこっちに来ているから針のむしろになると思う。」
「…素敵な分析ありがとうございます。甥二人に婚約者とか居ないのですか???」
「いるがまだ候補で決まっていない。」
「ミカエラ、男爵位持っていたのか。」
「つい最近ですけど。ヴィルフリート様は周りが頑張って整えたのですね。色の組み合わせや宝飾品がとても素敵です。」
「…他に言うことないのか…」
「ないですね。私、興味あるのは装飾品の加工技術であってヴィルフリート様には微塵も興味ありませんから。」
マジマジと宝飾品を眺める。ヴィルフリートは楽しいか?と、尋ねた。
「勉強になるので楽しいです。」
「フィル女男爵、あの時はどうも。」
ギルバートまで現れた。さすが双子。宝飾品はギルバートのほうが彩りが美しい。価値はギルバートのほうが高い。ヴィルフリートの方が華やかに見えるが価値はギルバートより少し低い。
双子でも優劣があるとか???
「えと、どうしました?」
「金銭的価値だけで言うとギルバート様の方が総額良いお値段ですね。ヴィルフリート様のは華やかに見えますけど、価値や技巧という点でお金にすると身ぐるみ剥いだらギルバート様の方が総額素敵なお値段ですね。その言葉は良くもやりやがったなという意味ですか?それとも社会勉強になったと?」
「もちろん後者ですよ。なかなか出来る経験ではなかったですし、感謝してますよ?」
「感謝してたら針のむしろにするために話しかけないでしょ…」
「多少の意趣返しもある。叔父上が贈った家に遊びに行っていいだろ?」
「狭いので来ないでください。」
「伯父上の許可が降りたら遊びに行くからな。」
凄いザワザワしているが何が起きた。
これはまた面倒事に巻き込まれた…????
「楽すぎる…ミカエラ様!もっとお仕事申し付けてください!」
「ギルドのお使いもしてもらうから…じゃ駄目?」
「その掃除の範囲が小さいんです!!洗濯するお洋服も少ないんです!!」
「…なんかごめん。気になるなら街で服買ってきたりしてもいいし…呼ぶまでお昼寝してていいよ?私より朝早いんだし…お昼寝、お昼寝してて。」
プロにお願いするには仕事が少ないのだろう。アリアは主を見てそれいいのですか?と、今の雇い主を見るが作業台でチマチマとエイスでクズ石を削っていた。少し大きな宝石の原石も仕入れて華やかさも加えて大小様々な髪飾りやネックレスを作る。小さなクズ石をくっつけて花のように見せるのも面白い。花びらのように薄くする事も出来る。しゃらんとダンスを踊る時に綺麗に見えるように工夫する。
強度も確かめながら納品はアリアに任せていく。
「ミカエラ様、貴族街じゃなくて良いのですか?」
「無理だよ。面倒臭い。ヘラルド様からのお手紙来たら中身改めなくていいから私に頂戴。」
「分かりました。」
はぁ…充実している。宝石の原石をギルドから仕入れることが出来る。魔石も買えるほどにお金がある。原石も支給されると懐が全然傷まない。
安心して仕事をしていたらパーティからの一泊の連絡が来た。
「アリア、この日は外泊してゆっくり戻るので鍵さえしてくれたら更にゆっくりでいいですよ。」
「分かりました。」
「休みとかも気軽に言ってね?」
「充分頂いてますよ?部屋もありますし、ミカエラ様が働きすぎですよ。約束の日の前にしっかり身体を磨きますからね。」
迎えが来る前にお風呂で全身1度磨かれて人前に出れるような服を着せられる。1番生き生きしている気がする。
「爵位持ちで愛人なんてなかなかないですよ???」
「貴族対応面倒臭い…」
迎えに来た馬車に乗り、ヘラルド様の邸に移動する。今日は私的な集まりに近いけれど、嫁希望も多数いるからと言われた。
「今日も美しいですね。」
「ありがとうございます。王城の依頼が減らないのですが…」
「まぁ、暫くは研究と努力が続くよ。不快感は?」
抱き寄せられても嫌な感じがしない。ヘラルド様が元々集まりにも積極的に参加ではないのが有難い。
「最近宝石も大ぶりなものもあるのだな。」
「財布に余裕が出来てタダの材料から有料の材料に切り替えたんです…それで色々と作ってみたいデザインとか増えて…」
「仕事増えてるんじゃないのか?」
「まぁ…減ってはいないです。他の工房が傾いているわけじゃないので私が独占してる訳じゃないかと。」
取り敢えずくっついておけば許されるのだが、ロズウェル侯爵家もいたがレオンハルトが気付いた。騎士服じゃなくてきちんとそれ相応の装いをしていて何より顔が良い。
「ミカエラ、久しぶり。」
「お久しぶりです、レオン様。お仕事は如何ですか?」
「最近魔物討伐の際に試験的に肩こり軽減が支給されだして遠征がすごく楽になったんだ。」
肩こり軽減が本当に作るのが簡単で石のカットもそれなりに綺麗に見えるように整えてエイスで刻むアクションも簡単。ただ、神聖属性持ちが握って魔力をひたすら込めておくと言うだけで付け外ししやすいようにしておけば試用期間が過ぎて砕けても鎖はそのまま石を付け直すだけで済む。
「それとミカエラの冬祭りの指輪プレゼント大好評だったみたいだよ?」
「聞きました。なんか凄い喜ばれたとか?」
「なんか内側に互いの名前を彫って普段使い出来てこういう場でも邪魔にならないからだって。」
名前を彫るくらいなら工房や店舗でも出来るんだろうけれど、貴族の家にあるやつって大体先祖代々の立派なものだから出来ないか。
仕事仕事…話を切り上げてヘラルドの傍に行くのだが、私凄く睨まれてないか?
「私以外の独身高位貴族男性と親しくしていたら睨まれるだろうな。甥二人がこっちに来ているから針のむしろになると思う。」
「…素敵な分析ありがとうございます。甥二人に婚約者とか居ないのですか???」
「いるがまだ候補で決まっていない。」
「ミカエラ、男爵位持っていたのか。」
「つい最近ですけど。ヴィルフリート様は周りが頑張って整えたのですね。色の組み合わせや宝飾品がとても素敵です。」
「…他に言うことないのか…」
「ないですね。私、興味あるのは装飾品の加工技術であってヴィルフリート様には微塵も興味ありませんから。」
マジマジと宝飾品を眺める。ヴィルフリートは楽しいか?と、尋ねた。
「勉強になるので楽しいです。」
「フィル女男爵、あの時はどうも。」
ギルバートまで現れた。さすが双子。宝飾品はギルバートのほうが彩りが美しい。価値はギルバートのほうが高い。ヴィルフリートの方が華やかに見えるが価値はギルバートより少し低い。
双子でも優劣があるとか???
「えと、どうしました?」
「金銭的価値だけで言うとギルバート様の方が総額良いお値段ですね。ヴィルフリート様のは華やかに見えますけど、価値や技巧という点でお金にすると身ぐるみ剥いだらギルバート様の方が総額素敵なお値段ですね。その言葉は良くもやりやがったなという意味ですか?それとも社会勉強になったと?」
「もちろん後者ですよ。なかなか出来る経験ではなかったですし、感謝してますよ?」
「感謝してたら針のむしろにするために話しかけないでしょ…」
「多少の意趣返しもある。叔父上が贈った家に遊びに行っていいだろ?」
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