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105 絆される
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「ミカエラ、頷いてくださったのだから多少のスキンシップは許可されるべきだと思うのですが。」
「多少の域から逸脱しているから言っているのです。」
「逸脱してませんよ。一線を超えたわけでもあるまいし。」
押し倒された状態で話をすすめるのはしないで欲しい。近い、恥ずかしい。
「ミカエラ、ちなみに、この距離で怖いと思いますか?」
「怖い???怖くはないです。近すぎるとかはありますけど…」
恐怖心はない。だが、近いから離れて欲しい。そう思ってぐいっと押しのけようとしたら離れてくれたし、身体を起こしてくれる。全く何をしたいんだこの人は。どうしたものかと思いながら首を抑えて面倒くさいとも少し思った。
「じゃあそれで良いです。」
「????」
「お風呂の準備をしましょうか?」
「え?」
「洗いたいだけなんですが。」
「いりません。」
ぬいぐるみ扱いに切り替わる。食べ物みたいに肌に唇を寄せないで欲しい。
「唾液まみれだからお風呂入りたくなるかも。」
「酷くないですか?」
「え?いや、洗いたくなるでしょう。」
全然休めない。こてん。と、もたれ掛かる。撫でられて思考を放棄する。すっごいご機嫌だなぁ。
空気が読めるので大人しくする。不愉快ではないんだよなぁ。困ったことに。本に手を伸ばして続きを読む。欠伸が出るし寝るか。面倒だし。…いや、私の休みなのに寝て過ごすのは違う!!!
「イザーク様、私はお昼ご飯のために出掛けます。」
「買い出しであれば私がしますけど」
「私が出ますのでお風呂の後着替えるから待っててください。手伝いとか気遣いいりませんから。」
そう言って1人でお風呂に入って身体を洗う。歯型がついてる。そう思いながら着替えて出るとタオルを持って待っていた…髪は濡らしていないし要らないって言ったのに。タオルで包まれて髪をワシワシと乾かされた。
「大丈夫で…」
口を塞がれる。嫌ではないけれど…長いから胸を叩いて離してもらう。
「ダメですか?」
「買い出しに行くんです…護衛の支度とか良いのですか?」
「終わっていますから。」
「…キス魔はやめてください。」
「人前ではしてないのですが。」
そこが譲歩なのか。ミカエラは出かけますよと、切り替える。一緒に歩くだけかと思ったのだが腕を差し出されたので組むことに…
「何を買うのですか?」
「適当に材料買って作ります。」
「そうですか。浮かれていたのは認めますが改めるつもりはありません。」
「改めてください。何がしたいのですか…」
「とりあえず結婚からですね。」
聞くんじゃなかった。ミカエラは溜息をついて見上げる。何故結婚がそんなに大事なのか。
「私は結婚したいですけど、しないと困るのはどちらかと言うとミカエラですよね。」
「子爵って領地が付いてくるんですか?」
「余っていますからね。管理してくれる人間募集中です。ミカエラの場合ヘラルド様かロズウェル侯爵領から一部を渡されて、渡した側は別の同程度かそれより広い土地が渡されます。教育も出来ている人間がいるだけなので比較的楽ですよ。」
そういう問題????それならユーリ様達の土地を広くするだけでいいような。左右で違う瞳の色が目立つから眼帯をしているが、上機嫌なのは見てとれるし嬉しいけれど。見上げるとくっついてくる。
「安全ですよ?」
「分かってますが?」
「…不味くてもクレームは受け付けません。庶民飯ですから。」
「私が文句を言うとでも?貴方が食べさせてくれるなら炭でも食べますよ?」
「ミカエラちゃんの恋人かい???」
ミカエラが商店の人から急に話しかけられては?と、首を傾げた。何故そうなる。
「えぇ、婚約したばかりです。」
「はい!?」
「指輪がまだだからと否定しないでください。」
「…そういう問題では。もう、帰りますよ。」
ミカエラは赤くなってふぃと顔を逸らして、買ったものを押し付けて持たせて家に戻る。
「ミカエラ、何か問題でも?」
「…商店の人は商業ギルドと違って口が軽いんです!」
「事実でしょう?」
「///////何故恥ずかしがらずに言えるのです!?」
「何が恥ずかしいのです???ミカエラのことを愛していると言っているでしょう。いつも寝る前に。」
「重すぎます…」
「おや、適当にあしらうから足りてないのかと。」
食べ物を置いて距離を詰めてくる。恥ずかしいのを分かっててやってる。バチッと手で顔を挟むように持ち、目を合わせる。
「家の中限定にしてください。せめて…私のメンタルが持たなく…/////家の中でいいと言うのも違うのですけど…/////控えめ、控えめにしてください!!!」
「控えめにしてますよ。アリアや料理人がいる時に紛らわしいことすらしていないでしょう?」
控えめの方向性が違っていた。
「一時たりとも目を離したくないですし、触れていたいのをとっても我慢して控えめにしていると思いませんか?」
「…アリアと料理人が家を出てから何をしたかったのです。」
「勿論抱きたかったですよ。婚前ですし、嫌われたくないので我慢しましたが。」
その発言で嫌われると思わないのだろうか。既に何度も既成事実だの抱き潰すだの言われてるから???いい笑顔で言わないで欲しい。
「迷惑でしたか?」
「気持ちの整理が追いついていないだけなので過度な愛情表現を控えてください。」
「これ以上どう控えろと?」
もうお腹いっぱいな私とまだまだ足りないイザーク様。この溝は埋まらない気がした。
「多少の域から逸脱しているから言っているのです。」
「逸脱してませんよ。一線を超えたわけでもあるまいし。」
押し倒された状態で話をすすめるのはしないで欲しい。近い、恥ずかしい。
「ミカエラ、ちなみに、この距離で怖いと思いますか?」
「怖い???怖くはないです。近すぎるとかはありますけど…」
恐怖心はない。だが、近いから離れて欲しい。そう思ってぐいっと押しのけようとしたら離れてくれたし、身体を起こしてくれる。全く何をしたいんだこの人は。どうしたものかと思いながら首を抑えて面倒くさいとも少し思った。
「じゃあそれで良いです。」
「????」
「お風呂の準備をしましょうか?」
「え?」
「洗いたいだけなんですが。」
「いりません。」
ぬいぐるみ扱いに切り替わる。食べ物みたいに肌に唇を寄せないで欲しい。
「唾液まみれだからお風呂入りたくなるかも。」
「酷くないですか?」
「え?いや、洗いたくなるでしょう。」
全然休めない。こてん。と、もたれ掛かる。撫でられて思考を放棄する。すっごいご機嫌だなぁ。
空気が読めるので大人しくする。不愉快ではないんだよなぁ。困ったことに。本に手を伸ばして続きを読む。欠伸が出るし寝るか。面倒だし。…いや、私の休みなのに寝て過ごすのは違う!!!
「イザーク様、私はお昼ご飯のために出掛けます。」
「買い出しであれば私がしますけど」
「私が出ますのでお風呂の後着替えるから待っててください。手伝いとか気遣いいりませんから。」
そう言って1人でお風呂に入って身体を洗う。歯型がついてる。そう思いながら着替えて出るとタオルを持って待っていた…髪は濡らしていないし要らないって言ったのに。タオルで包まれて髪をワシワシと乾かされた。
「大丈夫で…」
口を塞がれる。嫌ではないけれど…長いから胸を叩いて離してもらう。
「ダメですか?」
「買い出しに行くんです…護衛の支度とか良いのですか?」
「終わっていますから。」
「…キス魔はやめてください。」
「人前ではしてないのですが。」
そこが譲歩なのか。ミカエラは出かけますよと、切り替える。一緒に歩くだけかと思ったのだが腕を差し出されたので組むことに…
「何を買うのですか?」
「適当に材料買って作ります。」
「そうですか。浮かれていたのは認めますが改めるつもりはありません。」
「改めてください。何がしたいのですか…」
「とりあえず結婚からですね。」
聞くんじゃなかった。ミカエラは溜息をついて見上げる。何故結婚がそんなに大事なのか。
「私は結婚したいですけど、しないと困るのはどちらかと言うとミカエラですよね。」
「子爵って領地が付いてくるんですか?」
「余っていますからね。管理してくれる人間募集中です。ミカエラの場合ヘラルド様かロズウェル侯爵領から一部を渡されて、渡した側は別の同程度かそれより広い土地が渡されます。教育も出来ている人間がいるだけなので比較的楽ですよ。」
そういう問題????それならユーリ様達の土地を広くするだけでいいような。左右で違う瞳の色が目立つから眼帯をしているが、上機嫌なのは見てとれるし嬉しいけれど。見上げるとくっついてくる。
「安全ですよ?」
「分かってますが?」
「…不味くてもクレームは受け付けません。庶民飯ですから。」
「私が文句を言うとでも?貴方が食べさせてくれるなら炭でも食べますよ?」
「ミカエラちゃんの恋人かい???」
ミカエラが商店の人から急に話しかけられては?と、首を傾げた。何故そうなる。
「えぇ、婚約したばかりです。」
「はい!?」
「指輪がまだだからと否定しないでください。」
「…そういう問題では。もう、帰りますよ。」
ミカエラは赤くなってふぃと顔を逸らして、買ったものを押し付けて持たせて家に戻る。
「ミカエラ、何か問題でも?」
「…商店の人は商業ギルドと違って口が軽いんです!」
「事実でしょう?」
「///////何故恥ずかしがらずに言えるのです!?」
「何が恥ずかしいのです???ミカエラのことを愛していると言っているでしょう。いつも寝る前に。」
「重すぎます…」
「おや、適当にあしらうから足りてないのかと。」
食べ物を置いて距離を詰めてくる。恥ずかしいのを分かっててやってる。バチッと手で顔を挟むように持ち、目を合わせる。
「家の中限定にしてください。せめて…私のメンタルが持たなく…/////家の中でいいと言うのも違うのですけど…/////控えめ、控えめにしてください!!!」
「控えめにしてますよ。アリアや料理人がいる時に紛らわしいことすらしていないでしょう?」
控えめの方向性が違っていた。
「一時たりとも目を離したくないですし、触れていたいのをとっても我慢して控えめにしていると思いませんか?」
「…アリアと料理人が家を出てから何をしたかったのです。」
「勿論抱きたかったですよ。婚前ですし、嫌われたくないので我慢しましたが。」
その発言で嫌われると思わないのだろうか。既に何度も既成事実だの抱き潰すだの言われてるから???いい笑顔で言わないで欲しい。
「迷惑でしたか?」
「気持ちの整理が追いついていないだけなので過度な愛情表現を控えてください。」
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もうお腹いっぱいな私とまだまだ足りないイザーク様。この溝は埋まらない気がした。
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